20201216 第41節アウェイ松本戦

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マイナス3.3度とJリーグ史上最も寒い中で行われたアウェイ松本戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。松本保持時3-2-5非保持時4-4-2

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松本の保持時がIHをアンカー脇に降ろしてWBを上げる形になるのは珍しいですね。それで非保持時には左WBの高橋を最終ライン、右WBの鈴木を2列目に降ろして4-4-2になります。

松本は基本的に繋ぐよりはシンプルに背後を狙いサイドからのアーリー含めたクロスがメイン。

ヴェルディは奈良輪片上げのビルドアップはいつもの形ですが松本がそこまで寄せてこないので比較的楽にボールを持ててますし、ボールが走る分やりやすそうな印象。

踏ん張りが効かないので慎重にボールを受けてる選手が多いんですが井出はあまり苦にしてないように見えます。山形でのプレー経験があるからなんでしょうかね?松本の方が足をとられないように注意しながらプレーしている様子なのでプレス時に急停止が難しいのもあまり寄せてこない要因なのかもしれません。

ヴェルディは攻め急がずに無理をせず戻して逆サイドを使ったりときより背後を狙ったりして相手を走らせる事はできてますし立ち上がりは上々ですね。若狹が絞ってIHの理仁が大外に張る形もオートマティズムにできてますし、松本のWBが比較的高い位置をとるのでIHやWGが大外をとるのは狙いの1つなんでしょう。

11分、晃樹が橋内と入れ替わりCBが左サイドに寄った所を奈良輪が右サイドの山下に出し外に逃げながらGKを倒してからループで決めて先制!ファーストタッチでのボールの置き方が良かった分GKを見れる余裕があったような感じですね。

この後松本は寄せてはくるんですけど強度がさほどでもないのでその背後のスペースを使いながら押し込んでいきます。

カウンタープレスも効いてるのでやりたい事が概ねできてる様子ですが最後の所はもう少しシンプルでもいいかもしれません。

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理仁が運んで山下が中に入りHVを引っ張って広げたHV-WB間にスルーパスを入れましたがこれが理仁らしいセンスですよね。これを自分のテンポでない時にどれだけ体現できるかが課題になるのかなと。

今節は飲水タイムで紙コップで飲んでる選手がいますが暖かいもの飲んでるんですかね?

降雪量が増えてきてかなり見ずらくなってきました…

飲水タイム後は松本のプレス強度が上がってきましたがそんなに苦にしてる感じではないんですが高木が降りて2列目を厚くした分ここでボールが収まる事は増えてきました

今節は急がずビルドアップをしながらも山下が背後のスペースを狙い深さを作るシーンも多いので使い分けはできてますがこれを時間とスペースを削ってくる相手に同じようにやれるか?が課題ではあります。

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松本のプレス強度や連動性の部分はあるんですけど余裕があった分相手を見る所含めやりたい事は概ねできてました。

ヴェルディは早い時間帯に得点した事もあり無理せず後ろで回してる時間帯が多かったのでいつもより平均ポジションは低いですが形はいつも通り。

松本は繋ぐには選手同士の距離が遠くダイレクトをやるにも前線が孤立していてうまく機能してなかった印象です。

プレス強度がそうでもなかったり連動性がいまいちな相手だと時間とスペースを得られるので相手を見て空いた所を使う事ができる分強さ発揮できゲームとボールを支配できていた前半。



後半頭から高木→塚川へと交代。

松本はやはりプレス強度を上げてきましたし前から果敢にプレスをかけてくるように修正してきました。それを含めての選手交代だったんじゃないかなと。

50分に潮音が倒されてフリーキックになった時に主審の柿沼さんがバニシングスプレー使ってましたが見えるんでしょうか(^^;)

後半の松本は前線に当てて収めてから前進する事の方が多く、ヴェルディのプレスの背後を使いながらフィジカルで押し込んできます。背後を狙うよりこちらの方が慣れてますしヴェルディの弱みを突く方がいいという判断なんでしょう。

ちょっとした接触でも積極的にアピールしてきますしここは相変わらずですね(^^;)まあこれがクラブアイデンティティーでもあるんでしょうけど

押し込まれて耐える時間帯が続きますが、守る事では踏ん張れてるんですけど奪った後前線が急ぎ過ぎて間延びしてきたのでその分松本がスペースで収めてからの前進がスムーズになってきました。

61分、阪野→韓勇太へと交代。

松本のプレス強度が上がってきてプレッシャーを感じてきたからか球離れが早くなりミスも増えてきましたし、ロングボールを跳ね返しても中盤でセカンドを拾えずに二次攻撃を受けてしまいます。ここは一貫した課題ではあるんですがしっかり寄せる、競る、球際で戦う、試練に耐える所は乗り越えていかなければいけない壁ですからね。

66分、右サイドで鈴木が奪って運び上げたクロスを塚川に合わせられ失点。耐えきれませんでした…

66分、晃樹と井出→小池と佐藤へと交代。流れを変えたいのはわかるんですけど飲水タイム前で代えれば相手も対応してきますのでこのタイミングでの交代は悪手なんじゃないかなと。

プレスを受けて蹴らされて回収されるのが続いてますし、中々敵陣の深い所まで入っていけません

75分位から佐藤が譲瑠と並んで起点を作るようになってからプレスを剥がして前進できるようになってきました。

75分、久保田→山本へと交代してヴェルディは奈良輪→石浦へと交代。右IHに入り理仁が左SBへ移動。

小池と山下が積極的に背後を狙う事で松本の陣形を広げるようになってきて流れを引き戻せてきました。もちろん松本が疲れてきてプレスがそこまで効かなくなってきてるのもあるんですけど、このままズルズルいく事も多かったのでここは改善されてきてるかなと。

82分に理仁のスルーパスを潮音が中央で受けたシーンで山下と被ってしまったのがもったいなかったんですけどあまりこういう形をやってないのもあるんでしょうか。

90分、韓勇太と杉本→田中と藤田へと交代。

90+1分、潮音と馬場→近藤と澤井へと交代。

最後のセットプレーを耐えましたが攻めきれずに終了。



最後に、相手のプレス強度や連動性に疑問符がつく時はやりたい事がほとんどできて、強度や連動性が上がってプレッシャーを感じるとプレス耐性の問題と相まってワンタッチパスやミスが増え攻め急いで間延びしする分スペースを使われると今季を象徴するような試合でした。

今節は失点してヘッドダウンした感じではなかったのと再度背後を狙う事で中盤にスペースを作り押し返せたのは収穫かなと。

時間とスペースを削られると相手や空いてる所を見る余裕がないのでまず背後ダメなら中盤みたいに優先順位をつけてしまうのも手かもしれないですね。

今節結構雑なんですけどわかりにくいんですよね…