20201213 第40節ホーム長崎戦

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平と馬場の区別がつきにくいホーム長崎戦ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。長崎保持時3-3-4非保持時4-4-2。

序盤はお互い中盤でガチャガチャとやる事が多くヴェルディはともかく長崎はこういうスタイルでしたっけ?にはなりますね。シンプルに前線に当てるサイドを使うフィジカルでゴリ押しする方が機能しそうな感じがするんですが。

長崎が繋いでる時にヴェルディはミドルブロックで待つとDHに当てて戻す事が多くハイプレスでヴェルディを自陣に引き込んで盤面ひっくり返したいようなポゼッションをしてます。

4分に二見が運んで米田に渡しルアンが絡んで気田が突破しましたが、馬場がルアンを追ってサイドまで引き出されるような格好になってたので潰せない時はもう少し慎重にプレーしてほしいなと。まだ序盤ですからね。

アタックゾーンでの長崎はカイオがスルーパスに抜け出したプレー以外はサイドからのクロスが多くポゼッションで崩すって感じではないですね。

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今節は平-馬場-若狭-譲瑠で菱形作ってのビルドアップ。ルアンが譲瑠についてますし、これなら平若狭には大きなスペースがあるので運びやすくなります。ビルドアップがやりやすくなりますが今までこの形は無かったんじゃないかなと。

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絞った福村が降りてきましたが、これならSHの大竹は平と福村を見張らなければいけなくなりますので平か福村の空いた方から前進しやすくなりますし、大竹の背後で晃樹が受けてもいいと思います。そこにSBがついてくれば新井、DHがついてくれば端戸が空きますので。

実際やってたのは新井が降りて晃樹がパラレラ(サイド奥を狙う動き)が多いですが、WGIHで大外を使ってる分内側への侵入か難しそうな様子。

ヴェルディは長崎が前から奪いにこないので後ろで持つ事はできてますが、サイドから前進する事が多く中央をあまり使えてないんです。福村がいるので譲瑠がもっと前に行ってルアンを引っ張ってもらえるとスペースを使いやすくなると思いますし、WGが背後を狙う事で深さを取る動きももっとほしいなと。

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馬場から譲瑠へ縦パス→秋野を引きつけて端戸に縦パス入れて相手を中央に寄せてからサイドに展開とやりたい形が出せてました。こんなにうまくいかなくてもいいんですけどここまで無かったですからね。

今節は戻してからファー狙いのクロスが目立ちます。シンプルな攻撃をするのはいいことですが変な奪われ方をして逆襲を受けるリスクを勘案してるんでしょうか。

21分に自陣サイド奥から繋いでプレスを剥がしにいこうとしてあわやというシーンがありましたが、ここはプレーエリアが90゚しかなく奪われたらまずシュートまでもっていかれてしまうので相手のプレスが強力なら蹴ってしまうのも1つの手なんじゃないかなと。

28分、コーナーキックを角田に合わせられて失点。ゾーンで守る以上隙間にドンピシャを止めるのは難しいんですけど譲瑠と馬場2人でいった競り合いの所でも部が悪かったのは痛かったですね。

得点して長崎はあまりプレスにもこなくなりましたし、少し余裕が出てきたような印象。ヴェルディはちとパス回しを急ぐような感じが出てきました。

32分、毎熊からカイオ→ルアン→気田と繋いでカットインからのこぼれを大竹に押し込まれ失点。気田の腕にボールが当たってましたがセルフジャッジをして一瞬止まってしまいましたね…

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◦ 偶発的であっても、ボールが自分や味方競技者の手や腕に触れた直後に

・ 相手競技者のゴールに得点する。
・ 得点の機会を作り出す。

偶発的に腕にボールが当たったいるのでボールを手や腕に触れてた直後なんですけど判定するのはあくまでも審判ですからね。。今回は不運でしたけど逆に得する場合もありますので

この後のヴェルディは元々多くなかった仕掛けが減ってビルドアップが詰まるようになり、速い攻撃もいまいち噛み合わずネガトラ時のバランスが崩れてる分カウンターを受ける事が増えました。連続失点はもちろんダメージでしょうけど失点してトーンダウンする悪癖が出てきてますし、プレスにも寄せきれないというか怖がってるような感じがありますね…もちろん長崎が以前より余裕が出てよりコンパクトなブロックで構えてくるのもあるんですけどメンタル面での要因で相手を見れてないようになってきたような印象です。

最後二見の所で端戸が奪ったチャンスはもったいなかったですね…

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途中まではいい感じでしたが失点して流れが変わりメンタル面に影響が出ていたように見えました。

ヴェルディは譲瑠がもう少し前目の方がいいかなとは思いますがやりたい事は概ねできていたのでいつも通りの平均ポジションとアタッキングサイド。

長崎は中盤のスペースやセカンド回収から左サイドを使って気田米田にルアンが寄っていってからのクロスが多かったです。

戦術云々より失点するとトーンダウンして沈む悪癖も絡んで球際で戦う、競り合う意識が減り怖がる、逃げる部分が見えてきてクラブとしての長年の課題の克服にはまだまだ時間がかかりそうだなと感じた前半。



後半頭から佐藤と新井→井出と山下へと交代して井出が左IHで晃樹が右IHへ移動。もう少し仕掛けの部分を出していきたいとの事なんじゃないかなと。

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後半は晃樹が大外に張り小池がハーフスペースにいて晃樹が受けたら端戸が降りて小池が背後を狙うとさすがにここは手を入れてきました。

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福村が受けた時に井出が大外に開いて大竹を引っ張ったので譲瑠が空き、そこからのフィードで小池を使う形も出てきました。前半はこういうシーンをほとんど作れませんでしたからね。

50分、端戸→潮音へと交代。端戸は止まった時にハムストリンクを痛めてしまったようです…

左サイドでも大外で受けたらハーフスペースが背後を狙う又は大外で仕掛けるとこちらは井出と山下が仕掛けられるのでこちらの方が優位性を作れそうです。新井の場合はもっと押し込んだ時の方が良さが出ますからね。

ヴェルディが繋ぐサッカーをやる基本に立ち返って修正してきましたが、長崎は余裕がある分無理に攻めずに戻して逆サイドを使って前進する形も出てきました。

チャンスを作られたシーンはありましたが、後半はしっかりボールホルダーに寄せるようになりました。背後を使える時はシンプルに使うべきてすけど、背後を狙って相手を押し下げスペースを作って前進し、奪われたらボールホルダーにしっかり寄せて奪い返しにいく。繋ぎ倒して圧倒したいのであれば基本中の基本なのでここは忘れないでもらいたいですね。

長崎がロングフィードを入れてきたり中盤でフィジカルでゴリ押しされると部が悪いのでむしろ繋いでくれてた方がやりやすそうな感じなんですが、ボールホルダーへ寄せきれなくなってきてるのでここまでの修正が効いる部分もありそうです。

64分、福村→奈良輪へと交代。徹底して左サイドから仕掛けようとの事なんでしょうね。

攻撃はまだ急ぎ過ぎる感じはありながらも大分改善されましたし、競り勝ててはいませんが球際でもある程度やれるようになってきたのはいいですね。やらない事には何も始まりませんので

70分、富樫とルアン→畑と玉田へと交代。

長崎は後ろで回してヴェルディの選手を寄せてから背後のスペースへフィードして前進とより無理をしなくなってきました。まあ2点の貯金がありますので

73分、角田と大竹→庄司と加藤へと交代。

残り時間が少なくなってきて長崎がボールホルダーに寄せながらもスペースを埋める傾向が高くなってきたのもあるんですけど、ヴェルディの攻撃は出し手受け手のタイミングがまだ合ってない所がありますね。

82分、晃樹→理仁へと交代。

後半内容は良くなってるんですが、やはり失点でズーンと沈むメンタル面の影響でもったいない事になってしまってる印象。

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カイオに理仁が寄せて止めきれませんでしたけど攻撃を遅らせて奈良輪と奪う事ができました。勝てなくてもしっかり寄せる球際で戦う事はとても大事なので続けていってほしいですね。

長崎がしっかり退いてきても楔を入れて展開しポケットを使う事はできてます。ファークロスは読まれてる分内側を塞がれて対応される事が結構ありましたけが。

88分カイオ→磯村へと交代。

決定機は作れてましたが崩しきれずに終了。



最後に、ここ3試合ともフィジカルが強く4-4-2でブロック作ってくる相手が続いてた中では菱形ビルドアップで2トップに中央のコースを切らせてその脇を使いやすくしてから前進し、長崎のSHがDHIHのどちら側のコースを切るかでWG CFの空いた方を使う意図がありある程度体現されてましたから内容は悪くはなかったですが、前半の内に2失点して長崎を楽にさせてしまったのが大きかったですね。

中央を使いたいけどプレス耐性の問題があってゲームをコントロールするのが難しい問題が続いてますが、来季に繋げる為にも慌てずに済む程度までやっていくしかないのですね。

永井監督のコメント

自分たちの掲げているスタイル、これだけ攻撃サッカーを明確に打ち出しているにもかかわらず、1失点しただけで下を向いてしまう。そこは我々が来季も見据えた中で、より強くなっていかなければいけない、一番大きなところだと感じています。2失点目に関しては自分たちの自滅というか、気の緩みと言ってしまえばそこまでですが、やはりホイッスルが鳴るまでプレーをやめない、切らないのは当然の話で、そこに対する非常に大きな反省点があります。 

それとこれはクラブとしての長年の課題なんですが、得点に必要以上調子に乗り失点に必要以上にズーンと沈むと得失点のリアクションがやたら重く、ボールホルダーへの寄せや球際のプレーを怖がるようになってしまうのもメンタル面が不安定な部分があるんでしょうね。実際この試合はここで決まってしまった感じでしたので。

それと反則があったかどうかを判断できるのは審判だけなので笛を吹かれるまでプレーをやめない所は徹底してもらいたい所。

背後を狙い使えそうならシンプルに使い、そうでなくても深さを作ってスペースを空けてからビルドアップした方がやりやすいですし、ボールを奪い返さないと攻撃にできないのでしっかりボールホルダーに寄せて自由を奪ってプレーを制限させる所はボールを保持して繋ぎ倒して相手を圧倒するには必須なのでここもしっかりやっていってもらいたいですね。実際後半はやれてたんですから