20200829 第15節ホーム京都戦

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ホーム京都戦。ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2。京都保持時3-2-4-1非保持時5-4-1。

序盤の京都はハイプレスで来るんですが、連動性を欠いていて3ライン間にスペースがあるのでいつも通りレイオフを使って進みます。大久保が受けようとする所はバイスが迎撃に出てきますのでここは徹底されているようです。

京都はヴェルディを前線に引き込んでからバイスや若原からのフィードで飯田を狙って前進してくる形が多く、ハイクロスでの空中戦を仕掛けてきて対人の強さを押し出してきます。

しばらくして試合が落ち着くとすると京都は5-4-1のミドルプレスになりました。

平が運んで福岡を引っ張り出してから福村から晃樹がWB-HV間を使おうとしました。運んで相手を引き付けてからリリースすればブロックを動かして前進しやすくなりますので効果的に使っていきたいですね。

平はこの相手を引き付けてリリース(フィハールといいます)を精力的にやってくれてますね。ここから福岡を引っ張り出して中野の脇を使って前進し飯田と森脇の間を狙っていきます。

近藤は持ち上がりからライン間の理仁に一発で通してきますしこういう所はさすがだなと。右サイドでも荒木と安藤の間を狙ってますのでWB-HV間を使うのが今節のゲームプランのようです。

相手を動かして間を突く意図はしっかりあるんですが、松本と違いしっかりセットしてるので中々崩せてません。

5-4-1ではスムーズに攻撃に移行するのは難しいのでウタカに当ててからサイドに展開してWBWGDHのコンビネーションで突破をはかってきます。

17分、荒木のクロスをマテウスがキャッチして前線に走り出した晃樹へのフィードは通りませんてましたが、こういう一本で盤面をひっくり返すのは相手の出足を鈍らせる効果も期待できるので狙っておきたいですね。

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ウタカを菱形で囲んで前進しやすくして2列目のリアクション次第でライン間の選手達のプレーが決まるとこの辺りはかなり整理されてきました。CB2枚の方が前線に人数をかけられますが、こちらの方が安定性が高まりますので

20分、大久保が貰ったファウルからのセットプレー。インスイングのボールをゾーンの隙間にいた近藤には僅かに合いませんでしたがその奥の隙間にいた小池が押し込んで先制!大久保のファウルの貰い方も上手かったですし、福村のボールの質やゾーンの隙間を使うと狙い通りだったんだと思います。意図はありましたけど崩せておらず困った時のセットプレーは偉大です。はい

京都はウタカや飯田へのフィードは変わってませんが当然前線からプレスをかけてくるようになった事と森脇から荒木へのフィードを出てきました。荒木は仕掛けられる時は仕掛けダメなら戻すんですが曽根田が裏抜けしてる所に出そうとしないんですよね。こちらとしては助かるんですが

京都が前からくるようになったので2列目のリアクションで空いた所を使って前進できるシーンが出てきました。2DHが比較的食いつきやすいように見えますが、ウタカのプレスバックが期待できないというのもあるんでしょうね(^^;)なのでその裏にいる理仁と晃樹が空きやすくなってます。

30分、奈良輪→若狭へと交代。

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奈良輪が監督に代えてくれとやっていたので何かあったんでしょう…

前からのプレスでハメられてロングボールを蹴らざるを得ないのはわかるんですが、ウタカの裏のスペースをあまり使えてないように見えます。

荒木は仕掛けるスペースがない時は一旦止まって考える癖があるんですかね?モビリティがなくなるのでもったいないなとは思うんですが

36分にヴェルディマテウスまで戻して相手を間延びさせてから福村が2列目の4の脇→ライン間の晃樹→森脇が迎撃にくる→大外の潮音→森脇がいたスペースを大久保と空いた所から前進しながら密集を作るんですが、カウンタープレスの準備も兼ねてるので特に問題になってませんしトランジションは本当に速くなりました。こうなると相手はラインを上げられずにボールを追いかけて走らされますし、体力やメンタルにも効いてきますからね。

しっかし大久保はファウルの貰い方上手いですねー。前半の内にバイスにカード貰わせたのは大きいです

それと大久保が深く降りてきた時に若狭がライン間に入るんですがこれは大枠での約束事なんでしょう。

45分、曽根田のトラップが大きくなったボールをマテウスが回収してゴールエリアで待って時間を使うんですがこういう時間を浪費するのはチームにはあまりない所ですね。

45+3分、譲瑠からのパスで小池がエリア内に侵入して理仁へ落としてトラップから左足でファーを打ち抜き追加点!ここまで効率的に使えてなかったウタカの裏を起点にできましたし、そこからのフィードと落としで綺麗に崩せました。理仁フリーでしたからね

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中盤での攻防が大半でお互いにそうチャンスを作れてませんてましたが、その中でセットプレーで先制できたのが大きかったですね。

ヴェルディはボール支配率が高い時によく見る平均ポジションで左はコンビネーション右は突破がメイン。

京都は左では運び右では手数をかけませんがWBを起点にするのは同じで、中盤からは荒木を使う方が多かったです。

森脇の我慢!もう1回!集中!の声がやたら響き渡ってた前半



後半頭から福岡→野田へと交代して3-1-4-2へ変更。保持時3-1-5-1非保持時5-3-2

5-3-2はサイドが空いてる分ここから進めるんですが、大久保に楔を入れたり溜めてからレイオフする事で相手を引き付ける、又はウタカの裏を理仁が使い中央を起点にする事ができてますし、その時は大久保が開くのでフォーメーション変更にも対策してきたんでしょうね。

噛み合わせ上浮きやすい庄司には小池がプレスバックにいって自由度にさせません。庄司にフリーで前を向いた状態でボールを持たせられるのがこの形のポイントになりますので。そうしたらCB間で受けて持ち上がるようになりました。これなら中央で起点作ってサイドを使う事ができますからね。

50分くらいから大久保潮音晃樹がポジションを入れ替えながらやるようになりました。元々潮音晃樹でやってた所に大久保が入ったような形です。

ハイプレスは3バックに対して真ん中の晃樹が庄司へのコースを切りサイドに出たらスイッチを入れて潮音と理仁がIHを見張る形。京都の時間を削る事ができてます。

54分、荒木→石櫃へと交代。右WBに入り飯田が左WBに移動

京都の狙いとしてはサイドで数的優位を作りやすいのでWBからのハイクロスとパラレラでサイド奥をとりCBを引っ張り出すのがメイン。

60分、大久保→山下へと交代。左WGに入り潮音がCFへ移動。大久保は相手のラインを押し下げてライン間を広げ起点を作ってチャンスメイクと十分な働きだったと思います。

空いた所を使って前進はできてるんですが、プレスやトランジションの所でみんながむしゃらにやってますし、ほんとここのメンタル面に明るい兆しが見えてきてるのが嬉しいですね。ここはクラブとして戦術云々以前の深い深い問題点なので

奪ったらシンプルに山下をスペースに走らせるんですが、わかっていても相手は嫌でしょうね。

67分、中野と曽根田→谷内田と金久保へと交代。

京都のビルドアップを奪ってショートカウンターと飯田へのフィードや石櫃が前進する展開がしばらく続きます。

76分、森脇→本多へと交代。

京都の前からのプレスを剥がし譲瑠から展開して密集サイドからの崩しはこの時間帯でもできてますね。

80分、小池と理仁→クレビーニョと佐藤へと交代。佐藤が左IHクレビーニョが右IHに入り、晃樹が左WGで山下が右WGへ移動。

この2人が入ると一気に流動性が高まりますね(^^;)

ヴェルディはあまり無理をしなくなったんですが、京都は残り5分になっても前線2枚に放り込む事はしてこないんですよね…

このまま終了。



最後に、ハイプレスでハメられる事もありましたが、剥がして前進ができてましたし崩せたシーンは多くなかったですが5-4-1と5-3-2でそれぞれ狙い所もチームで統一されていたように思えます。

ブロック守備はスペースを埋められますが、ボールホルダーに制限をかけられなければ攻撃側はそこまで難しくはないんですが、ヴェルディもこういう守備をする事がありますので寄せられる時はしっかり寄せて、前を向かれた時にも自由を奪う所はやっていってもらいたい所です。

リードしていたので後半無理をしないのは構わないですが、少し意思統一にズレがあったかなとは思いますが、トランジションは相変わらずいいですし京都から時間を削り再奪取できてましたので続けていってほしいですね。

大久保が戻ってきたおかけでやれる事の幅が広がりましたし後はレアンドロの復帰が待たれます。近藤は久し振りの出場でしたが潰す所や展開はさすがだなと。

次節も強敵ですが回復に努めながらしっかり準備をしてもらいたいです。