しばらく静岡県に行かないとさわやかの看板がサイゼリアに見えてくる時があるんだよなーとどうでもいい事を思い出したアウェイ磐田戦。
ヴェルディ保持時2-1-3-4非保持時4-4-2。磐田保持時3-2-5非保持時5-3-2~5-4-1。
序盤はお互いハイプレス。ヴェルディは3バックに3トップ、DHにIH、WBにSBを当て、磐田はクレビーニョが高い位置をとるので残りの3枚に1CF2WG、クレビーニョにWB松木、IHにらDH、アンカーの譲瑠には山田が佐藤へのコースを切りながら出てくる形。お互い噛み合わせてるのでテンポが早くなりがちです。
3分くらいでヴェルディはミドルプレスになりましたが磐田が蹴ってくるのは変わりませんね。ルキアンが収めて起点を作れれば自分達のペースを作りやすいのですからね。それとルリーニャが降りる時は背後を狙うのは山田になるようです。磐田はクロスは多いですが蹴ってくる印象が無かったので今節のゲームプランだったんでしょうか
磐田もこの後すぐにミドルゾーンで5-4-1のセットをしてきました。ヴェルディは平が1トップの横から運んで大久保に楔を入れてからのレイオフでサイドに展開といつも通りの形で、ポケットに差し込むパスでWGを使うのは板についてきた様子。
お互い相手に起点を作られたくないので大久保には大武、ルキアンには近藤が厳しく寄せていきます。まあここは当然ではあるんですが
左は平がルキアンを超えて運んでいくんですが近藤は横に並ばないくらい低い位置からリリースするので詰まりやすいんですよね…試合感の問題もあるのかもしれませんが
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) 2020年9月2日
🏆 明治安田生命J2リーグ 第16節
🆚 磐田vs東京V
🔢 0-1
⌚️ 8分
⚽️ 小池 純輝(東京V)#Jリーグ#ジュビロ磐田vs東京ヴェルディ
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8分、平からの縦パスを潮音が譲瑠にダイレクトで落として佐藤→クレビーニョの速いパスをトラップした小池がニアハイに決めて先制!クレビーニョからのパスをしっかりコントロールしたのが全てだったかなと。もちろんいつも通りの形を使いながら運べてたのもそうなんですけどね。
磐田は当然前からプレスをかけてくるようになりましたが、マテウスも使って数的優位を作り剥がしていきます。まだスムーズにいってる訳ではありませんが意思統一の面で改善が見えます。
11分、マテウスがルキアンをかわしにいった所に身体を入れられて奪われ藤川→ルリーニャと繋がれて失点。まあこういうスタイルをやる以上こういった失点はありがちな事ですし、ここまでマテウスが何点分止めてるか?っていうのもありますので。
失点直後にクレビーニョが倒されたフリーキックで佐藤が大事そうにボールを抱えてからセットして足場を固めてた時に福村が蹴ったのは面白いですね。前節福村がこの辺りからのセットプレーをモノにしたので警戒を解く意味合いもあったのかもしれません。
磐田は25分くらいでも伊藤からのフィードで裏やルキアンを使うのが多く、今節は繋ぐ意識はそんな高くなさそうな印象。ヴェルディはレイオフとサイドチェンジでの前進の形はあるんですが、ビルドアップ時のリリースがちと速いので思うようにいってないシーンが多いようです。
飲水タイム後の磐田は右サイドで山本義櫻内山田藤川でヴェルディの潮音晃樹福村に対して数的優位を作って前進するシーンがようやく出てきました。監督からの修正なんですかね?ただヴェルディは前からのプレスで中盤くらいで回収できているので主導権は握れてます。
32分にルキアンを2CB譲瑠の三角形でダイレクトパスを廻してたんですが、相手のポジションや目線を動かせないとダメージを与えられないのでここは修正かなと。
磐田の5-4-1のルキアンの後ろを譲瑠が使えてるので後方でにパス廻しは安定してますがライン間を使えてないんですよね…そして縦パスを奪われ磐田に背後を脅かされるようになってきます。縦パスをインターセプトさせると相手は正面を向いたまま攻撃に転じられるのでカウンタープレスをかける前に囲みを突破されてしまうので奪われ方も工夫していきたいですね。
39分のブロック手前からクレビーニョからのアーリークロスで逆サイドポケットの潮音を狙ったのはよかったですね。クレビーニョのクロスは速い分合わせるのも難しいんですけど大きな武器になりますので
ルキアンの裏で譲瑠が受け、山田を引っ張り出したスペースを佐藤がライン間で受けるシーンがようやく出てきました。ここは当初から狙ってた所だと思うんですが中々形になってませんでしたからね
44分、ルリーニャが奪ったボールを藤川に落としてからルキアンに繋がれサポートは無かったんですが3人で囲んだ所を突破してきて決められてしまいます。確かにルキアンにしっかり寄せられてなかったのはあるんですけど、前節の群馬戦でもありましたが、あんな理不尽な失点したらそりゃあ塾サボりたくもなりますよ。ええ
ルリーニャの外でクレビーニョが受け、開いた佐藤に渡してからルリーニャが空けたスペースにインナーラップしてリターンを貰いCB-HVへ入っていったので小池が外に動き直してWBの外で受けてクロスまで。5-4ブロックを動かしてチャンスメイクできましたしここの意思統一は進んでいってるようですね。
磐田は最初の3連戦が日水土と中2日が続く上に群馬→磐田→新潟と移動があるのでボール保持に拘らずに体力を温存しながらルキアンルリーニャで刺すゲームプランであった可能性が高いので、ボールを保持して圧倒したとは正直言いにくいですね。
平均ポジションはヴェルディは左で作って右で刺す形が多かったので左IHがいつもより譲瑠に寄ってる事以外はほぼいつも通り
磐田は左はルリーニャが降りるので速い攻撃は櫻内藤川の右からの方が多かったです。
アタッキングサイドは同上
予想以上にボールが保持できた事が想定外だったのかもしれませんが、全体的に相手を引き付けてスペースを突く意識が足りなかったかなと思った前半。
後半序盤の磐田は繋いできたのでヴェルディは前述した形で前からプレスをかけていきますが、後半はWBが深く降りてくる分SBの寄せが間に合わないのでここを起点にしてきます。磐田の保持時はハーフスペース~大外へのサイドチェンジをメインにして進んでいきクロスが基本線。ボールを失った時は前から奪い返すのではなくミドルゾーンで5-4-1でセットして待ち構えます。
平がルキアンの脇から山田と藤川の間に持ち上がって2人を中央に引き付けてから福村に出しましたが、大分運ぶ引き付けるの意識が高まってきたように見えます。後もう少しリリースを遅らせれば相手を引っ張り出せてライン間の選手がより多くの時間とスペースを得られますので後一歩といった所です。
49分に譲瑠からのロングフィードを小池がピタリとトラップしたんですけど、得点シーンでもそうでしたがこんなにボールコントロール上手かったでしたっけ?
前節もそうでしたが、5-4-1に対してCF回りを菱形で囲ってビルドアップを安定させるのは継続してやってますね。
前節同様DH間からの縦パスやWG-WB間から斜めのパスと裏を狙っていきます。WG-WB間からはWG-IH-SBの三角形を維持しながらのポジションチェンジを交えて前進を図る事もやってます。この時どこを狙うというチームとしての意思統一は進んでいってるような印象。
磐田の今節はカウンターで刺すのをプランにしている様子なのでリードしている状態では早々出てこないですね。
60分、ルリーニャ→小川大貴へと交代。元々これくらいの時間で代えるプランだったような感じです。
磐田は奪ったらルキアンがこじ開けてカウンターを狙ってきますが、攻撃に3枚しかかけてなかったのでまずは安全第一のようです。
62分、大久保→井出へと交代。左IHに入り晃樹がCFへ移動。
しっかし小池が幅をとればインナーラップしてきて絞れば幅をとり、1CF2WGが寄せてくればサポートに降りカウンターを受けた時は全速力で戻ってくるとクレビーニョのポジショニングはどうしたんでしょうか?今までちゃんと伝わってなかったのかどうかわかりませんけどとにかく有難いです。
68分、ルキアンと藤川→小川航基と大森へと交代。コーナーキックの前にルキアンを下げるんですね(^^;)正直有難いですが
小池が平からのサイドチェンジをトラップしてクレビーニョに落とし、佐藤が寄る事でDHを引っ張り中央を空けて縦パス。今度は逆サイドに展開して平が運んだら小川大貴が井出へのコースを切ったので潮音に渡して引っ張り平潮音井出の三角形入れ替えて突破をしてシュートまで。今まではDH間とWG-WB間でしたけどWG-DH間も狙ってくるようになりました。
\🟢#東京ヴェルディ、追いつく🟢/#佐藤優平 のコーナーキックをニアサイドで合わせたのは #近藤直也!#GoalJ2リーグ
— Goal Japan (@GoalJP_Official) 2020年9月2日
🇯🇵#明治安田J2 第16節
🆚ジュビロ磐田×東京ヴェルディ
📺#DAZN で配信中 pic.twitter.com/NVHZ7I5Ojv
この攻撃で得たコーナーキック。空いてたニアに近藤が入っていき頭で合わせて同点!ニアが空いてたのを見逃さずに入ってきて合わせてきたのはさすがです。近藤は元々先制同点逆転弾のような重い点が取れる選手ですからね。
同点になってからは磐田は前からプレスに切り替えてきました。ヴェルディとしては相手が食いついてきた方がダイレクトパスが使いやすくなる分こちらの方がやりやすそうな印象です。押し込んだ時にライン間にいる選手の動き出しが活発になってきました。ハーフスペースにいるクレビーニョや福村から逆サイドのポケットへのクロスはスピードもあり相手を揺さぶれてます。
78分、近藤とクレビーニョ→若狭と澤井へと交代。近藤はルキアンの潰しや試合中に運ぶドリブルの修正もあって得点も取り、クレビーニョは見違える程ポジショニングが改善されましたので続けていってもらいたいですね。
81分、山本康裕と船木→中野と上原へと交代。
進める時はフリックを使って進み、ダメなら戻して相手の陣形を間延びさせるのはいつもの形ですが精度は上がってきてるかなと。
87分、譲瑠と小池→松橋と山下へと交代。譲瑠は展開と予防的なカバーリングが安定してきましたし、小池はとにかくあのトラップがなんともといった所
松橋のクロスに逆サイドのポケットに誰もいませんでしたが、こういう時にどこを狙うか?というのははっきりしてますね。
お互い前への圧力を強めましたが、決定機を作れずに終了。
最終的にシュート枠内シュート数で上回る事ができました。
最後に、前半の所で触れたようなゲームプランだったように見えたのでボールを保持して圧倒したとは言いにくいですが、同点後磐田が出てくるようになってからも持ち勝ててたんじゃないかなと。
まだ体現されているとは言いにくい所はありますが、どこを動かしどこのスペースを狙うのかの所の意思統一は見えてきてます。
小池は片っ端からトラップをピタリと止めますし、クレビーニョは同一人物かを疑うくらいポジショニングが改善されてたのは嬉しい誤算でした。
近藤は潰しの所は言うまでもないですが、試合中に運ぶドリブルが改善されてましたので問題なさそうな感じですね。
ダイレクトを含めたパスに関しては思う所はあるんですが岩盤まで掘ってくれた方がいますのでそちらで
中2日とタイトな日程ですが、相手に対策する時間を与えないという意味では追い風でもあるのでシンドイ状況ですけど回復に努めながら準備をしていってもらいたいです。