20190615 第18節アウェイ甲府戦

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アウェイ甲府戦。フォーメーションはこちら。

3-4-2-1同士ならオールコートマンマークのように誰が誰を見張るのかがわかりやすいし人にもしっかり行けている。今までも後半にこういう修正をしてきたし、李栄直が真ん中なのもウタカに起点を作らせない為なんだろうしこれもやってきた形。

ラインを押し上げてオフサイドにしたのも含めて立ち上がり5分位までの間にウタカに3つ決定機があったけど、ここで耐えられなかったらここ2試合と同じ展開になってたかもしれないし、上手く身体を入れて対応できていた。

甲府はセンターライン付近からプレスを開始してくるので後ろでは余裕がもてるのはあるけど栄直や降りた寛也が運んで相手を引き付けて受け手に時間とスペースを渡してたシーンもあってここも改善されてきたかなと。

ビルドアップは右からサイドの若狭や小池から寛也が受けてWBの内田を引っ張ってその裏を狙ったりサイドチェンジで奈良輪を使い、左は陵平がシンプルに裏を狙う形が多い。ここ最近攻撃が停滞してた時は大体足元でもらいたがってモビリティが少なかったのでいい傾向だと思う。

立ち上がり15分の間にシュートは打てなかったけど無事無失点で切り抜けてまずは第一関門突破といった所

17分に高い位置で森にボールを奪われてシュートまでいかれたけど、繋ぐサッカーをやる以上こういうリスクは許容しなきゃいけないし、無謀なのは困るけどどんどんチャレンジしてほしいね。ウタカ1トップの時はCB1人が前に出て、2シャドーも出てくる時はボランチ1枚が最終ラインに降りてきて数的優位を確保して前進と無駄に人数が降りてこなかったのは◎

ここまでマーキングカバーリングの意識がしっかりあってトランジションの反応もいいのでインテンシティの面で負けてないし、今のチーム状態ならミラーにするのは正解かもね。

ここまで潮音のミドルシュート位しかチャンスシーンが無かった中で32分、コーナーキックをニアに入ってきた若狭が頭でスラして先制!どフリーでしたな(^^;

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武岡が誰がマークにつくの?みたいな感じだったし、若狭のコメントにもあったようにマークについてた田中が負傷交代になった事で誰がマークにつくのか確認ができてなかったんだろうね。動き出した若狭にきっちり合わせてきた佐藤も見事でした。


陵平が裏に抜ける動きをした事で甲府のディフェンスを押し下げライン間にできたスペースを使って佐藤がシュート
陵平が裏に抜ける動きをした事で甲府のディフェンスを押し下げライン間にできたスペースを使って佐藤がシュート。梶川もよく見てたね。

失点した甲府は当然前への圧力を強めて押し込んでくるけどボールホルダーに制限をかけられているのでこれなら後ろも守りやすいよね。ここの所最終ラインが見捨てられてるようなシーンが散見されてただけによかったなと。

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平均ポジションやアタッキングサイドを見ても甲府は全体的に高め。エデルリマが高い位置をとって内田、森の所でチャンスメイクをして、ヴェルディはビルドアップは右からが多く左はシンプルな攻撃が多かった。

スタッツからしても押し込まれてはいたけど今までと比較したらチャレンジ&カバーが明確だったし、危ないシーンはあったけど無失点で切り抜けて得点もできたので上々と言ってもいい前半。



後半、小椋が降りてきて積極的にボールに絡み、エデルリマや内田の所から前進する形とシンプルにウタカを狙う事が多い。負けているので上福元にまでプレスをかけてきてきたのでこのまま押し込んでいくというプランのよう。

前節でもそうだったけど劣勢の時に小池が質的優位で突破を計ってくれると流れを変えるきっかけを作れたりするので本当にありがたい。実際、連動した前からのプレスでハメていけるようになってきてこれが追加点の布石になっていく

52分、陵平が武岡にプレスをかけてキーパーの河田に戻させ、そこに佐藤がプレッシャーをかけにいってトラップミスを誘発させた所を梶川が押し込む。河田は梶川が見えてなかったんだろうけどしっかり詰めていたからこそミスに付け込む事ができた訳だし、ここまでの展開からしても最高の時間帯に追加点をあげる事ができた。

これで元気になったのか中盤でボールを取れるようになったり少ないボールタッチでシンプルに前に運んでいく。甲府は点をとらなきゃいけない状況なんだから前がかりになるので、シンプルに裏を狙いにいった方が効果があるからね。

出足よく相手に寄せたり身体をぶつけたりして自由にさせない守備もできているのでシュートは打たせてもゴール近くで決定的な機会を与えてはいない。

ピッチコンディションもあるだろうけど、点差や今のチーム状況からしてもパスを繋いで自分達のサッカーをというよりは、失点したとしてもシンプルに前に運びデュエルする方がいいだろうね。

67分に甲府はエデルリマを下げて佐藤洸一を投入して4-4-2に変更。パワープレーという訳ではないけと前線にターゲットを増やしてくる。

71分に陵平→端戸へと交代。そのままトップに入りチャンス、スペースメイクやプレスバック等の役割も変わってない様子。

甲府アーリークロスで佐藤を狙う事が多いけど、スペースメイク等のモビリティが少ないしこの形での攻撃はそんなに慣れてないのかもしれないね。

77分に佐藤→理仁へ交代。ボランチに入り寛也がシャドーに上がる。

しっかり守ってカウンターへという形になってきたので端戸や理仁がファウルをもらって落ち着ける時間を作ってくれるのはありがたい。

88分に梶川→安在へと交代。そのままシャドーへ。同じ時間帯に小出が負傷して下がってしまったので交代枠を使い果たしていた甲府は4-4-1に変更。

宮崎に危ないシーンは作られたけど1人多くなった事もあって相手のゴールキックスタートにできているので、残り時間が少ない中では後はこれの繰り返しでもいいからね。

このまま久しぶりのクリーンシートで終了。



最後に、守備の問題点をシステムを噛み合わせて修正するのは今までもやってきたし、応急措置のような所はあるけど立て直せたのはよかったかなと。

ボールを保持してパスを廻し自分達のリズムを作りながら相手の位置や目線を振り回していくというのは、あくまでもしっかり人に寄せる、身体をぶつけてデュエルする、後ろをカバーするという戦術以前に必要な要素の上に乗っかるものだし、スタッツでは劣勢ではあったけど原則を徹底できれば上位相手でも十分戦えるのでここは継続させていかないといけないかなと。