20210626 第20節ホーム栃木戦

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ホーム栃木戦。ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2。栃木保持時3-4-3非保持時4-5-1。ヴェルディはWGが逆配置。

ヴェルディのビルドアップは2CB+3なんですが、ジュニーニョが加藤にマンツーでつく4-4-1-1のような形で矢野が2CB、SBにSHをつけてハメにきます。栃木のSHがCBに寄せにきた時にSBに出した時はそのまま二度追いするか、SBが出てきてその分最終ラインがスライドして対応します。

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戦術ボードを目の前に置いてた事は今まで無かったと思うんですが、状況に応じて用意してたプランを使い分けていくって事なんでしょうか?

4分までにマテウスからSBを狙ったフィードが2つありましたが、ここで栃木のプレスをひっくり返せればビルドアップの出口どころかシュートチャンスまでもっていけるので積極的に狙っていきたいですね。

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栃木はビルドアップというより矢野に当ててセカンドを拾うのが主な攻め手なので意識して密集を作ってます。このシーンも左SHの森(10番)がいるのがここですからね。

5分に若狭が矢野を引き付けてからンドカに出して時間とスペースを渡して運び、降りてきた端戸のレイオフを加藤が受けジュニーニョと佐藤祥を引き付けてから右サイドに展開して前進しました。噛み合わせ上栃木の2DHはヴェルディの2IHを見張る分端戸がフリーになりやすいですし、時間とスペースを渡しながら相手を動かせました。

佐藤優平や加藤から山口に展開して仕掛ける形が多い分WGには中に絞ってプレーしてもらう形になるので小池を左にもってきたんじゃないかなと。

栃木は奪われた時に矢野を狙ってくるのでここの起点を潰すのも準備してますね。ユニフォームが破れたりボールがない所で若狭と交錯して倒れたりとちと申し訳ないと思う所もありますが

9分の栃木のコーナーキックショートコーナーで大島に出して山下を引き付けてから菊地に戻し、また大島にリターンを返しポケットへのスルーパスの形は面白かったです。セットプレーでの得点数1位だそうなので色々なパターンを仕込んでるんでしょうね。

栃木は前節SBの背後を執拗に狙われてたのもあるかもしれないですし、ヴェルディのWGを警戒してかあまり前から来ないのでボールの保持は楽にできてます。ただヴェルディとしては栃木のSBが果敢にプレスにいくからWGがその背後を狙うのがメインだったので押し込んた事で背後のスペースを消される展開になると勝負の縦パスを入れるタイミングが早い印象はありますね。この時点でファーストプラン通りにはいかないのでこれが私が相手を見てプレーできてないと感じたのかもしれません。

16分、中盤で奪われ森→ジュニーニョ→佐藤祥→畑と繋がれフリーの状態でミドルを打ち込まれ失点。まあこれは畑を誉めるべきですが、前からハメにきたからひっくり返そうとした所を奪われてしまいましたね。

ファーストプランが外れて失点と今までならバタバタしてもおかしくないんですがそうでもないですね。失点して縦パスが減りバックパスが増えてきたんですけど気落ちしてる感じではないですし、ここまで連勝してる自信がリバウンドメンタリティになってくれてれば凄く嬉しいです(^^)

栃木のセットディフェンス時は攻めあぐねてますが、最終ラインとマテウスを含めてパス回しして栃木を誘き寄せてから背後を狙いを狙いにいきます。

飲水タイム後はンドカに畑が寄せにきたら山口の降りて受けフリーで運ぶように修正して噛み合わせの優位性を上手く使えました。右サイドでも同じように福村が降りて加藤や佐藤優平に渡せるようになりました。

ボールを触ってリズムを作りたいんだと思うんですが、山口が運んでる時に端戸が結構低い所まで降りてくるのはちと気になります。栃木はジュニーニョが加藤、2DHが佐藤優平と井出を見張る分IHが開いた時にその間に降りてきてもらえたらなと。

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と書いてたら降りてきてくれました。

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ここもそうですね。ほんと申し訳ないですm(_ _)m

栃木は保持時に密集を作りポジトラで刺すのを狙いにしてるのでヴェルディとしてはここを抜け出したいんですけどいざとなったらファウルで止めてきますので徹底されてます。

ヴェルディは栃木がハイプレスでくる事を想定してトレーニングしてきてたのもあるんでしょうけど、待ち構えられた時にどう動かしてどう崩すか?がいまいち共有されてないように見えます。

ピンズドのタイミングで降りてきた端戸の所で起点を作れました。3センターがマークにつかれてるので端戸に楔を入れて起点を作ってもらうのが大事になりますね。

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戦術ボードが映ってましたので…やはり加藤にジュニーニョをつかせて4-2-3-1のようにするのがプランだったようです。

栃木のミドルプレスでセンターラインを越えるのも難しくなってきて今節のプランAが機能してないのでボールを保持しながら耐えるみたいな展開でロングフィードで何とか前進する感じ。終盤は佐藤優平と端戸のパス交換から逆サイドポケットへのクロスで加藤や山下を狙ってチャンスメイクできたくらいでした。

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ボール支配率とパス本数は多かったですが、序盤は山口が仕掛けて押し込めましたけど中々アタッキングサードに入り込めずチャンスはそんなに作れてませんでした。

ヴェルディの平均ポジションは保持時の形ですが中々進めなかった分少し低く右WGより左WGの方が高いのもいつも通り。アタッキングサイドは山口が高い位置をとる事が多かった分左サイドが多めですが右サイドが少なかったですね。

栃木の平均ポジションは中央矢野を起点にする形がメインなので縦長ですが、ジュニーニョが加藤に張りつく分畑の位置が高かったです。アタッキングサイドは畑が高い位置をとる分右サイドが多めでした。

序盤は山口の突破で主導権を握れましたけどそこから中々進めなくなりショートカウンターで失点とどちらかと言うと栃木ペースで矢野は結局破れたユニフォームを着替えなかった前半。



後半、両WGを入れ替えて福村が最初から中盤に絞る形にしてきました。加藤を見張るジュニーニョが引いても中盤で数的優位が作れますし、左SHの森がマークにくれば右WGの小池が左SBの菊地と1vs1が作れますのでここで生まれたギャップを活かしていこうとの事なんでしょう。

マテウスと2CBの三角形で矢野を剥がして若狭が運んで逆サイドの井出へのフィードから山口が運ぶ形はここまで無かったですね。

ンドカが矢野の脇から運んで降りてきた井出に西谷がついてきた時に山口が上がって畑を引き付け、つるべの動きで降りてきた山下に大島がついてきたので山下のレイオフを井出が受けて大島が空けたスペースを山口が使って前進しようとしました。前半山下は足元で受ける事が多く良さを出せてなかったので使い方を少し変えてきたようです。後半は右SBの大島の背後を使えそうですし、実際端戸も意識的に使うようになりました。

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福村が絞るので畑が福村をマークすると小池がクリーンな状態で受けられるので仕掛けられますし、畑が小池をケアをすれば福村がフリーで受けられます。偽SBの定番ではあるんですが効いてるように見えます。

ロングボールを起点にする栃木とWGへのスルーパスを狙うヴェルディとボールが行ったり来たりしてきました。

51分に山口が受けた時に端戸と井出がサイド奥に走って中央のスペースに佐藤優平がいたので使っても良かったかもしれません。

右サイドでも攻め手ができた事で栃木の選手を振り回せるようになってきました。この修正が確実に効いてますね。

ビルドアップでもワンタッチで簡単に剥がせて前進できるようになりました。栃木が想定してなかったとは思えないですし、永井監督もここまで効果があるとは思ってなかったんじゃないでしょうか

完全に押し込めるようになりましたし、栃木は奪ってもカウンターにいく距離が長いのであまり形が作れてません。後半は確実に主体的に動かせてますのでスタミナだけでなく認知判断にも負荷をかけられてます。頭への負荷は消耗が激しく回復が難しいのでここの部分も大きそうな気はします。

ビルドアップで前進したり小池に当てて戻し逆サイドの山下に振ったりして左サイドポケットをとれる回数がかなり増えてきたので得点まで後1歩といった所。

後半が始まってまだ10分くらいしか経ってないんですが栃木は奪ったら前線に大きく蹴り出すシーンもあるので頭に負荷をかけた分気力を削げてきてるような印象があります。

主導権の握り続けた中での58分、加藤が前を向いた瞬間に小池が走り出し、菊地が対応しようとしたのでCB-SB間(チャンネル)を遠し福村には佐藤祥が寄せにいくんですが福村がスルーして小池が背後で受けGK-CB間にグラウンダークロスを山下が合わせて同点!ここまで左サイドポケットを使うシーンが多かったですがここは右でした。 守る方からするとこの形はGK-CB間とマイナスを警戒しなければならないので対応が難しい分得点になりやすいですし完璧な崩しができました。

59分、畑→吉田へと交代。右SBに入り大島が右SHへ移動。

栃木はボールを追いかけるようになってきましたが状況はあまり変わりません。

63分、ンドカから大外の山下へフィードを山口に落としてポケットへカットインしてGK-CB間へのクロスが柳に当たってゴールに入り逆転。GK-CB間への速いクロスは誰に当たっても入ってしまうので柳を責めるのはあまりにも酷なので実質山口の得点でもいいと思います。

栃木はロングボールで矢野を狙うパワープレーのような攻め手になってきて、スタミナなメンタル面に効いてきたのかヴェルディのボールホルダーにあまり寄せられなくなってきました。

66分、西谷と菊地とジュニーニョ→松本と面矢と上田へと交代。疲れが見える選手を代えてきた印象です。

67分、山下→ジャイルトンへと交代。本来は足元で受ける事が多かった分ジャイルトンがスタメンで山下へ交代の方が良かったと思いますけどこればっかりは仕方ないですし、実際後半に結果出しましたからね。

フレッシュな選手が入った事で栃木のプレスが復活してきたので今までのようにスムーズに前進するのは難しくなってきましたけど前半と違って密集を突破できるようになってきました。

73分、佐藤優平と端戸→梶川と佐藤凌我へと交代。前後を繋ぐレシーバーを置きたい展開ですからね。

75分にジャイルトンが逆サイドポケットを狙う小池に合わせてきた形は千葉戦での得点シーンと同じですね。

中盤で奪われて栃木に押し込まれるシーンが出てきたんですが、ヴェルディのポゼッションが安定してる時はハイプレスという程は寄せてきません。スタミナの問題もあると思いますし、一発で盤面をひっくり返されるリスクを警戒してるのもあるのかなと。

85分、ヴェルディは小池と山口→持井と理仁へと交代。理仁はアンカーに入り加藤が右CB若狭が右SBへ移動。

栃木は佐藤祥→小野寺へと交代。右CBに入り柳がCFへ移動。パワープレーですね。

持井がエリア内で切り替えして剥がしていき持ち味が出てました。

理仁を入れて加藤を降ろすのはパワープレーを耐えるというより保持する時間を増やして機会そのものを減らしていく選択したようです。

セットプレーでのパワープレーは受けにならざるを得なくなるので自陣に近い所でのファウルや相手のスローインの回数を減らしていきたいですね。

起点になりそうな矢野と柳へのマークはかなり意識してる様子。

パワープレー対策でほとんどチャンスを作らせずに終了。



最後に、前半は栃木のトンチキハイプレス(誉めてます)を想定して3センターの所で数的優位を作り両WGがSBの背後を狙うプランだったのがそんなに出てこなかった分密集した中でプレーする事が多く栃木のペースだったんですが、後半WGを入れ替えて福村を中盤に絞らせて右サイドからもチャンスメイクできるようになって主導権を握り返しポケットを攻略して逆転勝ちと前後半で全く違う展開になりました。

修正を伝えられる飲水タイムまでに逆転できたのも大きかったですね。

田坂監督はSBの背後を狙われてるのはわかってたけどヴェルディのWGや山口を1枚で対応するのは難しかったという事なんでしょうか

前半のヴェルディは思ってたよりボールが持てた分やりたい事が出過ぎて無理目の縦パスを前向きで奪われていた印象がありましたけど、5連勝してる中で課題が見つかったのは(永井監督以前からありましたが)ありがたい事だと思いますので一戦一戦を大事にしながら修正していってもらえたらなと。

いつも来てる方々には遠い所からや夜遅くというのは「ん?」ってなりますけど、世田谷区民DAYで年間観戦数3回以内って方々も多かったと思いますし、山口のインタビューでの気遣いがありがたかったです。

20210620 第19節アウェイ相模原戦

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アウェイ相模原戦。ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2。相模原保持時3-3-4非保持時5-4-1。

ジャイルトンがボールが動く前にセンターラインを越えてるので正確にはやり直しになるキックオフからスタート。

ヴェルディのビルドアップはSB両上げの2+3。相模原はユーリが加藤を見張りWGが最終ラインに寄せてSBに出すとWBが寄せてくると比較的オーソドックスなんですが、IHが降りてくるとDHが追ってくるので中央でビルドアップの出口を作られるのを防ぎたいようです。それとWBの戻りが速いのでヴェルディのWGを警戒している様子。

相模原はGK含め4人がいるんですが井出と端戸2人で寄せにいってしまってるんですよね…端戸が外を切りながら寄せてはいるんですけどちと無謀な気がします。その後も2トップ間の背後で川上が受けて和田→多田と繋がれてスムーズに前進されていました。

相模原はどちらかと言うと人を掴みにきて噛み合わせてくるのでレイオフをから前進した方が良さげに見えます。

相模原のビルドアップはDHが降りてきてもう1枚のDHからサイドに展開するかユーリや背後に蹴ってくる事が多いです。2トップのプレスに後ろが3枚いるんですけどDHが2人共降りてきて中盤がいなくなるシーンがありますのでビルドアップは整備中といった印象です。

10分位から相模原はミドルゾーンで待ち構えてから寄せてくるようになりました。ミドルプレスではユーリもサボらず寄せにいきます。ユーリが寄せにいく時はDHの窪田が加藤を見張り縦にマークを受け渡してますね。当然ライン間にスペースができるんですけどヴェルディのビルドアップの出口を塞ぎ奪ってからのショートカウンターを狙ってるようです。

ゴールキック時に2CBと加藤に3トップがついたので福村へ飛ばして窪田の背後に落として佐藤優平が運びスルーパスからチャンスメイクできました。オフサイドルールの関係上相手CBはセンターラインを越えられない分中盤にスペースができるのでここを上手く使って前進できました。

井出は寄せられても剥がして展開できているので相模原としては面倒くさいでしょうね。

相模原のDHから左WBの星を使う事が多く運んで前進するのはこちらからがメインの様子。

ヴェルディは押し込む時にIHが2枚とも上がると奪われた時に中央のスペースを使われてしまうのでリスクをかけて枚数かけてる時はシュートで終わるようにしてもらえたらなと。

まだ20分も経ってないんですがカウンターの打ち合いでかなりオープンな展開(^^;)

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高木監督イヤホンしてますね。おそらく上の方で見てる分析官からの報告があるんでしょう。

飲水タイム後ンドカから端戸に縦パスをつけましたが、DHが加藤を見る分ライン間が空くから狙っていこうみたいな指示があったんでしょうか?

相模原は右WGの和田とWBの多田がポジションを入れ替える時はハーフスペースから強襲するか起点になるかで使い分けしてるように見えます。

左WBの星は小池へのマークの意識が高いので十分警戒するようにと監督からの指示なんでしょう。

ボールが行ったり来たりする忙しい展開が続いてます(^^;)

44分、コーナーキックを端戸がニアで合わせて先制!ニアストーンやGKとニアポストの間をつくのは珍しい形ですね。端戸は難しい体制でしたけど、これは点で合わせないと難しいので佐藤優平のキック精度も高かったです。

先制して少し余裕が出てきたのかボール保持が安定してきました。

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オープンな展開でしたのでシュート数やボール支配率はこんなもんでしょう。プレーエリアもヴェルディの方が後ろで繋いでた分自陣が多かったです。アタッキングサイドも直接やCF経由でサイドに展開する形だったので両チーム共よく似てます。

相模原の平均ポジションはダイレクトな攻撃が多かった分縦長になるんですけどユーリのサポートが少なく孤立しているシーンが目立ちました。安藤やDHが少し低い印象です。

ヴェルディの平均ポジションは綺麗な形なんですがビルドアップの出口に蓋をされてた分全体的に低めでした。

お互いの狙いは違うんですけど、かなり早い段階からオープンな展開だったのでそりゃあ似たようなデータになりますよね?って感じの前半。



後半、相模原の寄せが少し遅くなる時にはスムーズに前進できるシーンも出てきましたが基本的には前半と同じような展開。

48分に山口が高い位置でクロスを入れてきましたけど、中央で井出と佐藤優平がフリーだったのでこっちを選んだ方が良かったかなと。ここの判断はもっと上げていきたいですね。

前半から若狭が手を焼いてますがユーリは本当に強いですしボールの隠し方も上手いですね。

57分にコーナーキックから窪田のクロスを和田が落としてユーリに打たれたシュートを若狭が足でブロックしましたが、これはほぼ間違いなく失点してたでしょうから実質得点と同じですね。

少しずつレイオフを使ってプレスを剥がして前進できるようになってきましたがその先が中々合いません。

相模原はDHが高い位置を取るようになった分WGが中で関わる回数が増え攻撃に厚みをつけられるように修正してきました。

60分くらいから相模原の寄せが遅くなってきたのでポゼッションが安定してきて落ち着いた展開になってきました。ここまでボールが行ったり来たりが多かったですからね(^^;)

63分、安藤と和田→平松と藤本へと交代。高さ強さとライン間で違いを作れるWGに代えてきました。

66分、ビルドアップからマテウスに戻してからのフィードを右サイドで佐藤優平→小池→端戸と繋ぎ中央の井出がスルーパス受けて運んでる間に佐藤優平が背後に走った事でできたスペースで井出が切り返してニアに打ち込み追加点!井出の切り返しにキレがありましたしスペースメイクした佐藤優平のランも効いてました。

井出がカードを貰ったシーンは自らのミスでボールを失った時に奪い返しにいく時はファウルをする事が多い分審判はアラートを効かせてますので気に留めておいてもらえたらなと。

69分、クンデ→石田へと交代。右WBに入り多田が右CBへ移動。

相模原が前からしっかりハメにいってるのもありますが、高い位置で奪われてる回数がちと目立つんですけどバックパスの成功率は100%である必要がありますのでここは気をつけてもらいたいなと。

石田と多田が高い位置を取りより前線に人数をかけられるので押し込められるようになってきました。

78分、ヴェルディ佐藤優平→晃樹へと交代。相模原は星と窪田→中山と稲本へと交代。

82分、ジャイルトンと端戸→佐藤凌我と持井へと交代。

83分に横パスを稲本にインターセプトされ前進されたのは流石と言うべきではあるんですが、横パスを奪われると出し手受け手2人が置いていかれる事が確定してしまうので、真横より斜めのパスになるようにしてもらえたらなと。

持井が中外中と切り返してエリア内に侵入しましたがここの仕掛けは良かったですね。

安定したポゼッションでシュートまでいけるようになってきました

88分、福村と井出→富澤と理仁へと交代して3-1-4-2に代えて非保持時は5-4-1になります。

このまま耐えきって終了。



最後に、相模原がヴェルディのビルドアップの出口を塞いできた対応は流石でしたけど、それなら背後を狙おうとするヴェルディと相模原がユーリを起点にする攻め手も相まってオープンな展開でバスケみたいになってた時間が多かったですね(^^;)

端戸の先制点で落ち着けましたけどあれが無かったらどうなってたことやらって感じでしたし、若狭のブロックが無かったらどっちに転がってたかわからなかったんじゃないかなと。

持井や井出のいい切り返しがありましたし、個の良さは出てましたけどチームとしてやりたかった形はあまり出せてなかったように見えます。

ここまでクリーンシートが続いての4連勝はインテンシティの違いがあった試合はありますけど文句なしの快勝!って程の印象ではないので目の前の一戦一戦に取り組んでいってもらいたいですね。

マテウスとユーリが親しげにしてましたけどフィゲイレンセでチームメイトだったようですね。

20210613 第18節アウェイ千葉戦

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前節はU-24、今節はなでしこ。2年前は即位パレードの裏開催だったアウェイ千葉戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。千葉保持時2-3-4-1非保持時5-4-1。

ヴェルディのハイプレスは人を掴みにいきながら選択肢を削って蹴られて回収とここは機能してるんですが、剥がされた時はサイドを離して中央にいる選手のケアを優先してほしいなと。

千葉は奪うとサウダーニャに当てて起点を作ろうとするんですがンドカと若狭がデュエルで負けてないので結構潰せてます。

千葉が1トップなので両SBとも少し高めの位置を取り(山口の方が高いですが相手が寄せてくる枚数で変えてるようです)WG-DH間を狙いながらサイドも使いブロックを動かしていきます。

サウダーニャの落としを受けるWGにはCBやSB、DHにはIHが寄せて潰しにいきますが千葉のDHを使わせてないので中央から展開される事が少ない分守備負担を減らせてます。上手くハマってるのもありますが今節はボールホルダーへの寄せの速いですし後ろも連動して受け手を掴まえてますし守備面の良さが目立ちます。

中盤で引っ掛かって前向きで奪われる事が結構ありますが切り替えの所でパスが合わなかったりするので助かってます。ただ5-4-1ブロックの内側を通せるシーンも結構あるのでリスクとリターンを天秤にかけると難しい所はあります。

19分、山口井出ジャイルトンの三角形を動かしながらマークをズラした所で失いましたがカウンタープレスで奪い返しジャイルトンから逆サイドポケットへのクロスを小池が頭で合わせて先制!ボールの速さクロスの精度が完璧でしたし、小池も小田の背中からタイミング良く飛び出してきましたね。

サウダーニャは加藤へのパスコースを切ってるのを確認してから若狭に寄せてるんですが、寄せると同時に動いてパスコースを作り背後のスペースを使って前進できました。こういうプレーはビルドアップの大きな助けになります。

ヴェルディはボールホルダーに寄せてパスコースを切りながら受け手を潰す所は継続できてますし、もう少しセカンドを拾えると主導権を握れそうです。

しばらく千葉に持たれますが、サイド攻撃がメインなので中央を閉めて対応するんですけどそこまで固い感じではないのでもう少しボールを保持して守備の時間を減らしたいですね。

加藤が最終ラインに降りてくると佐藤優平がアンカーの位置に降りてくるので空いた所を誰かが埋めるでオーガナイズされている様子。

37分に加藤から小池→福村へと繋いでWBの小田を引き出して広がったCB-WB間を狙うのは今までもやってましたけどスムーズになってきた印象があります。

ヴェルディはリードして無理する必要がない事もあり中盤中央へ打ち込む縦パスはかなり少なくなってきました。

マテウスが相手を右に寄せてからンドカ→山口と繋いで船山が加藤へのコースを切ってきたのでンドカに戻し、船山が降りてきた佐藤優平に釣られてた所を加藤へ縦パスを通して前進できました。

今節はビルドアップの出口を上手く作れてますし、WBの背後を狙って崩しにいくのとジャイルトンを張らせてチャンスメイクしながら安田を押し込める事とサウダーニャを自由にさせないのはプラン通りなんだと思います。

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シュート数ほどの違いは感じませんでしたし、おおよそプラン通りのゲーム運びができていたと思います。

千葉の平均ポジションはWBの小田が高めの位置を取りバランスが良く綺麗な形ですね。アタッキングサイドもその分左サイドからが多め。

ヴェルディの平均ポジションもバランスが良く加藤と佐藤優平がスペースを補完しながらビルドアップの出口を作り高めの位置を取るジャイルトンに井出と山口が絡む形が多かった分アタッキングサイドも左サイドが多めで右サイドは小田の背後を狙うのがメインでした。

チャンスはそう多くなかったですがWBの背後を狙う形はデザインされてましたし、守備は連動して相手を掴まえ起点になるサウダーニャを潰せてましたのでやりたい事やゲームプランの遂行はかなりできていた印象の前半。



後半、最終ラインに小林が降りてきてビルドアップに参加するのは前半からやってましたが、中盤にいる田口へのコースを切りながら最終ラインの選手に寄せてサイドに誘導してWBの所で奪えてましたのでハイプレスが整備されてきました。まだ味方が相手に寄せられてる状態でない時にプレスにいって剥がされる事もあるんですけどね。

アクシデントがあったそうなので何とも言えない部分はあるんですが、福村から中に打ち込んだ時に端戸が降りて受けられてないのが気になります。佐藤優平が背後に走っているのでチームとしてデザインされている形だと思うんですが

加藤が降りていたので若狭がアンカーの位置に上がり、加藤が上がったら福村が絞ってCBになり若狭が戻ってきたら福村がSBに戻ると流動的にポジションを入れ替えましたが、空いた所を誰かが埋めるで共有されているようです。

しばらく押し込まれた事で繋げなくなりセカンドも拾われるようになってきました。

58分、端戸→佐藤凌我へと交代。千葉が前への圧力を強めてきたので背後を突かせる意図なのかなと。千葉としてはいい流れだったので続けたかった気持ちはわかるんですけどね。

佐藤勇人が指摘してますが、千葉は戻りが遅いというかインテンシティが不足してる印象があります。

福村が加藤に入れスルーパスで小池が抜け出したシーンは佐藤凌我へのマイナスクロスなら決まりでしたけどジャイルトンが視野に入ってたんでしょうね。

61分に佐藤凌我が船山にかなり強くいったシーンは足を引いてるので警告でいいんですけど、かなり勢いがあったので退場になってもおかしくなかったですね。

前節もありましたけど下腹部直撃は…ね…(^_^;)

66分、船山と安田→大槻と末吉へと交代。

千葉は非保持時に大槻だけが降りる5-3-2に変えてきました。であるならばSBやIHが2列目の3の横を使っていきたいですね。

千葉に押し込まれる時間帯がありましたが佐藤凌我を入れてからは一進一退の攻防が続きます。

75分頃からややオープンな展開になってきたのもあるんですが、今節はレイオフ時や横に出した時に背後を狙う動きがあるのでスムーズに前進できてます。

80分、ヴェルディはジャイルトン→山下へと交代。千葉は小田とサウダーニャ→高橋と岩崎へと交代。ロングスローの前にサウダーニャを下げるんですね。

ヴェルディとしては千葉が低い位置でセットするなら新井、前からきて背後が空くようなら山下と状況によって使い分けをする予定だったのかなと。

千葉の陣形が間延びしてるのでスペースで受けた時にもう少しボール保持を優先して時間を使ってもいいかなとは思います。

86分、井出と佐藤優平→梶川と理仁へと交代。佐藤勇人はIHをインテリオールとスペイン語で言うんですよね。

89分、田口→新井へと交代。ここでCBを入れてくるのはパワープレーですね。

前節と同じ千本ノックを耐える展開ではあるんですけど千葉はあまりパワープレーをやり慣れてない印象を受けます。

カウンターで梶川がシュート打っていきましたけどこの展開ならプレーを切っておいた方が得策ですしいい判断だったと思います。

最後まで耐えきって終了。



最後に、千葉のインテンシティが…というのはありますけど、ビルドアップの出口を作って前進できてましたし、ハイプレス時にボールホルダーに制限をかけながら連動できてたのは良かったと思います。

前節もそうですが非シュート数程危険なシーンはなかったですし、ヴェルディはエリア内中央やポケットからシュートを打つ事が多いのでシュート数が少なく枠内シュート率が高いのはいつも通りです。

ただブロック守備が得意な訳ではないので、リードした時はボール保持を優先する割合をもう少し増やしていきたいですね。

これで3連勝ではありますけど序盤に作った借金を返済していかなきゃいけない立場なので順位云々ではなく一戦一戦目の前の試合に挑んでいってもらいたいですね。

サウダーニャは見れば見る程フィルミーノにしか見えなくなってくるんですよね

20210605 第17節アウェイ岡山戦

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ファジ丸のキレが良かったアウェイ岡山戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。岡山保持時3-2-4-1非保持時4-4-2。

岡山はCFがサイドに誘導するようにCBに寄せていってSBに出された所をSHが奪いにいくようにハイプレスが連動してますし、アンカーの加藤を空けてしまいそうな時はSBに寄せないので判断もいいですね。

ヴェルディはSBの所で奪われたり蹴らされたりして中々繋げませんね。SBが悪い訳ではないんですが

ヴェルディもハイプレスでCBに寄せていきますが、前節の秋田ほどではないですけど岡山も蹴ってきますので盤面をひっくり返されないようにしながらセカンドボールを拾うような意識づけをしているようです。

岡山は川本に当てた落としを上門に拾わせてから展開するのが大まかなプレー原則のようです。

岡山の2トップがヴェルディの2CBに制限をかけながら加藤も見張るので佐藤優平が降りてくるようになりました。DHの白井が寄せてきますがその分配金深澤が時間とスペースを得られるようになったので保持が安定してきました。

山口が高い位置を取る分右SHの宮崎幾笑が下がり気味になるのでンドカは比較的持てるんですが岡山が意図的に持たせてる印象もあります。

前節は加藤と佐藤優平が被ってしまうシーンがありましたが、今節は佐藤優平が降りてきたらそこに加藤が入っていったり2DHになって梶川が絞ったりして中盤の形を維持するようになったんですけどこの短期間でかなり整備してきたようです。

岡山はかなり人にくるのでサイドから前進した時にダイレクトで横に叩くのはいいんですけどここがミスになると前向きで奪われるてスムーズにカウンターを受けてしまいますので、受け手の位置がわかるレイオフで自分に食いついてきてる背後を狙った方が良さげに見えます。

7分位からCBに寄せにいった時に加藤が流れて前を向いて受けられるようになってきました。こういう所は流石ですね。

佐藤優平は色々な所に顔を出しボールを奪えるシーンも目立ちますけど岡山は絶対やらせない!って感じで寄せてきますし奪い所にしてる印象もあります。卵が先か鶏が先かはわかりませんが。

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加藤が最終ラインに降りた時は佐藤優平がアンカーの位置に入りますし3センターのバランスがいいですね。

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深澤がアンカーで佐藤優平がサイドに張る形もあります。

岡山のプレスは連動してますし行く行かないの判断も良く潰す所は強くくるので中々前進できません。加藤が何回かCFに向かって運ぶドリブルをするんですけどあまり食いついてこないですね。

ヴェルディの攻撃は山口がいる左サイドからが多いんですが、右サイドは深澤が持った時に山下が降りてきてサイド奥を佐藤優平が狙う形はあるんですけどアンカーをあまり使えてないので難しそうな感じです。

お互いやりたい攻撃の形はあるんですけど相手のやりたい事をやらせない意識も強いので比較的静かな展開。

ンドカが運んで山口→小池→梶川と繋いでクロスまでいけました。CBが運んでくれると前線に人数をかけられるので攻撃がスムーズになりましこの運ぶドリブル(コンドゥクシオン)が良かったですね。

お互いチャンスらしいチャンスを作れてないのもあるんですけど上門がかなり遠くからでもシュート撃ってくるようになりました。もちろん入ったりコーナーをとれれば一番いいでしょうけど流れを引き寄せる為ようにも見えます。

ヴェルディレイオフで前進してアタッキングサードまでいけますけどお互いここからが…なんですよね(^^;)

佐藤優平と上門はかなりやり合ってるので藤田主審が2人を呼んで話をして落ち着かせたのは凄くよかったと思います。

32分に山口のクロスを河野がブロックしましたけどこれは痛いよね……痛いよね……うん…わかるよ…

ヴェルディは押し込んだ時に一瞬停まって考えるみたいなシーンがあるんですよね。なのでいつボールがくるかわからず連動を失ってしまってるような事があるのは気になります。それとここまで背後を狙うシーンがほとんど無いので岡山の陣形を広げられてないですね。

終盤は岡山にサイド攻撃で押し込まれますが、中央の所ではやらせずに耐える展開になりました。

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お互いチャンスらしいチャンスはほとんど無く守り合いみたいになってましたね。

岡山の平均ポジションは全体的に高いですが左SBの宮崎智彦が高い位置をとりSHの木村とチャンスメイクする形と川本が右サイドで起点になる事が多かったのでアタッキングサイドも左サイドが多めでした。

ヴェルディの平均ポジションは中々前進できなかった分全体的に低く山口が高い位置をとって前進するのがほとんどでしたのでアタッキングサイドも左サイドが多かったです。

お互いミドルサードまではいいんですけどその先が…だったのでJリーグやクラブ公式のハイライトもかなり短めだった前半。



両WGの位置を入れ替えての後半、相手を食いつかせる為の緩いパスはいいんですけど通す為の縦パスも弱いので相手を背負いながら受けたり奪われたりしてしまっているのでここのメリハリをはっきりさせたいですね。

立ち上がりからハイプレスで押し込まれボールホルダーに寄せきれてないので開始3分で枠内シュート3本撃たれます(^^;)特にエリア内で慎重になるのはわかるんですけど相手の自由を奪えないと意味がありませんのでここは修正していってもらいたいなと。

岡山がハイプレスできた時に佐藤凌我目掛けて蹴るんですけどここも狙われてる様子。

背後を狙ったり1人飛ばしたりするプレーがないので岡山からしたらプレスをハメやすくなってますね。

この試合だけではないんですが、自陣でのスローインを奪われる事が多いので、このセットプレーももう少し整備していってもらいたいですね。

58分、深澤→井出へと交代。左IHに入り加藤が右CB若狭が右SB佐藤優平がアンカーへ移動。

早速若狭が運ぶドリブルで上がっていきましたがここまで右サイドであまり形が作れてなかったのもあるのかもしれません。

井出が運んで山下が背後を狙うシーンが出てきましたので井出かジャイルトン(又は両方)をどこかで入れてくるプランだったように見えます。

展開力推進力パススピードが上がってきたので相手を動かしながら前進できるようになってきました。

61分に山下のクロスを小池がボレーで合わせましたけど、このプレーはストライカーっぽいですしキャリアハイペースで点取れてる自信の現れですかね。

逆サイドポケットへ展開して中に折り返す事が多いので横に揺さぶってギャップを突くのが狙いのようです。

佐藤優平が山口に展開して加藤に戻した時に寄せにいった上門の背後に佐藤優平が入って受けプレスを剥がして前進できました。SBの所でハメられる事が多いのでここで回避できると大きいですね。

後は例えばSBがWGや大外に開いたIHに入れたらSBがアンカー脇に動いて落としを受けるってやり方もありますね。

72分、ヴェルディは梶川と山下→晃樹とジャイルトンへと交代。岡山は宮崎幾笑と宮崎智彦→山本と徳元へと交代。山本は右CFに入り上門が右SHへ移動。

78分に上門のバックパスが至近距離の小池の腕に当たりましたけどこれがハンドリングは厳しい…

ややオープンな展開になってきてボールが行ったり来たりするようになってきました。

81分、山口が運んでポケットの佐藤凌我の落としを井出がシュート撃ったのは狙い通り崩しができました。

82分、木村の決定機は木村との競り合いでンドカと若狭が被ってたので中央を空けてしまっていたのでこういうミスはなくしていきたいですね。

84分、喜山→パウリーニョへと交代。

88分、佐藤凌我と山口→端戸と福村へと交代。

89分、木村→松木へと交代。

オープンな展開で消耗戦になってきました。

90+2分、福村→井出→端戸と縦に繋いでハーフスペースに入ってきた福村とワンツーで抜け出してファークロスを上げ小池がマイナスに折り返した所を井出がニアハイに撃ち込み先制!岡山は端戸が抜け出した所でラインを割るだろう小池はダイレクトじゃなければ戻すだろうみたいな隙があったような印象はありました。

ジャイルトンがスルーしたので体制のいい井出が撃てたのも大きかったです。

まずジャイルトンと若狭が抱き合って喜んでたらそりぁカメラもそこに寄りますよね(^^;)

この後岡山はパワープレーで押し込んできます。雷で中断になった時の再開試合みたいになってきました。

最後まで耐えきって終了。



最後に、ハイプレスを受け相手に誘導させるままに詰まって進めなくなっていたので背後を狙ったりパススピードのメリハリで横の揺さぶって相手を動かす事は前半からやっていきたかったですね。

前節佐藤優平と加藤が被る事がありましたけどここは修正されてましたし3センターのバランスが良かったと思います。

ボールを保持して圧倒するスタイルを目指すなら先制した後マイボールになった時に蹴らずに繋いで時間を使ってもいいかなとは思いました。

最後の最後に失点して悔しいであろう中で岡山のファンサポーターの皆さんの拍手はありがたいですね。ありがとうございました!

確かにマテウスが言うように変な試合でしたね(^^;)

20210529 第16節ホーム秋田戦

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沼津の監督をされてた頃からそうなんですが、吉田監督の受け答えは独特だなと感じるホーム秋田戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。秋田保持時4-2-4非保持時5-3-2。

ちなみに吉田監督が攻撃面でもポイントをスペースの奪い合いと言ってましたがこれはサッカーの本質だと思いますし、守備面で陣形をコンパクトに保って前向きでボールを奪うのは理想的ですよね。

秋田は奪ってから手数をかけずに攻撃してきますのでロングフィードの受け手にはマークをつけて対応します。CBが勝てる時は加藤に落とすのは共有されてますし、セカンドを拾うのも含め空間認識能力の高い加藤をアンカーに置きそこから展開していくのが今節のゲームプランのようです。

秋田も斎藤のスピードを活かして背後を狙わせる事でヴェルディの最終ラインを押し下げたいようです。もちろん背後を取れれば1番いいでしょうけど

ヴェルディのビルドアップに秋田は2トップ+ボールサイドのSHでハイプレスにきますけど数的不利でも寄せにきてしまうのでヴェルディに剥がされて前進させてしまうシーンもあるんですが、進まれると猛然とプレスバックにきます。ただスタミナ面を考えるとここはもったいないなとは感じます。

左SB片上げのビルドアップはいつも通りですけど今節は山口がかなり高い位置を取って幅を作る分小池が早めに絞り山口が仕掛けやすくなるように作られているのでここで質的優位を作りやすいとの事なんだと思います。

お互い背後を狙う意識が高いのでオープンな展開になりやすそうな印象。

秋田はスローインからヴェルディに弾かせて再度スローインで前進してロングスローとラグビーラインアウトみたいな事もやるんですね。ロングスローをやると見せかけてショートで繋いでからクロスを入れる形もチームとして共有されているようです。

吉田監督は戦力に合わせて堅実な戦い方をしてる印象なのでここまで手堅く勝ち点を獲得してきたんでしょうね。

6分、スローインから右SHの沖野のクロスを若狭が跳ね返したセカンドを左SHの茂が拾ってシュートを撃ちマテウスが弾いたこぼれを斎藤→中村に押し込まれ失点。ロングスローだと思ってたのがショートだった所から押し込まれてしまいましたが、小池が沖野との距離を空け過ぎてたのは気になりました。手を伸ばせば届く位の距離がよかったかなと。

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若狭の軸足の位置からしても完全にラインを割ってますね。

秋田はヴェルディのビルドアップ時にSHが寄せるのを徹底してます
しアンカーの加藤へのコースを切る事もしっかりやってるので中々進めないんですけど、加藤が少し動いて切られたパスコースを外しにいくので秋田としてはめんどくさそうです。

若狭からンドカに出し右SHの沖野が勢いよく寄せてきた時に中村の外に流れて起点を作って沖野がいたスペースを突けました。加藤は若狭がンドカに出す前に首を振って周りを確認してるんですよね。

ここも首を振って周りを確認してからプレッシャーラインの背後でフリーになってパスコースを作る位置的優位を作り、半身の姿勢からボールから遠い足でトラップしてスムーズに前を向いてチャンスメイクできる形を作りました。

秋田はロングとショートを上手く使い分けてますし、セットプレーのバリエーションが多い印象なので得点源の1つになってるんでしょう。なのでヴェルディとしてはできるだけセットプレーにしたくないんですけどクリアして再度セットプレーってシーンが多く押し込まれるシーンが続きます。

秋田がセットディフェンスに切り替えてた時に右SHの沖野が下がって後ろが5枚になるのは山口のケアなんでしょうね。ヴェルディは背後を狙う動きが少ないので中々スペースを作れませんし、レイオフで前進できたシーンも少ないです。試合前に吉田監督が言ってた前向きで守備をさせてしまってる分ペースを握られてます。秋田の選手達がボールホルダーに寄せてプレスバックもサボらないのも大きいんですけどね。

20分過ぎ位からヴェルディはサイド~サイドと横に揺さぶってチャンスを作れそうになってきましたけど、サイドで釣ってポケットを狙う動きはあまり目立ちません。

25分、山口のクロスを山下が折り返し小池が押し込んで同点!秋田を揺さぶってスペースを作れましたし狙い通りの形だったんでしょう。

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飲水タイム後マテウスが相手を引き付けてからパスを出すように変えてきました。これなら数的優位を作りやすくなるので前進しやすくなります。

永井監督はどちらかと言うとマテウスをビルドアップに組み込む事にあまり積極的ではない印象があるんですけど、繋いで前進するなら取り入れていってもいいんじゃないかなと。

それと保持時に加藤を最終ラインに降ろして(ハッキリ降りない事もあります)佐藤優平がアンカーの位置に入ってちと渋滞気味になってた中盤を変えてきました。

ここまで観てて加藤がいなかったらもっとどん詰まりになってたでしょうね…

飲水タイムで形を変えた分秋田のプレスを剥がして前進して押し込み幅を使った攻撃で秋田を走らせる事ができてきました。山口の所で優位性を作る形が目立ちますので約束事のようです。山口は縦の突破だけでなく逆足でのカットインを狙う数も増えてきました。自らの武器を活かす為にもいいと思います。

秋田からしたらプレスに行くかセットするかをはっきりさせた方が良さげなんですけど、奪って1刺しの形が思うように作れてないからなんでしょうか。

ヴェルディは崩せてはいないんですけど無理をしないので秋田を走らせた上でチャンスがあったらといった感じ。

41分の若狭からライン間の佐藤優平へのパスがありましたが、通す為のパスはこれくらいの速度が欲しいですね。

押し込んでる時にカウンタープレスはハマるのはいつも通りではあるんですけどこれで再奪取できてるのもペースを握れてる大きな要因の1つになってます。それと加藤がサイドに流れたり佐藤優平とポジションを入れ替えたりしてポジションが被らないようにしてきました。

秋田からしたらボールを奪った時に縦に行くだけでなく少し自分達の時間を作った方がよさそうな印象です。

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秋田は支配率が25%でパス数が68成功率が52%とハッキリ色が出てましたし、その中でチャンスも作れてたと思います。

秋田のパス数が68本なのでパスランキングはこうなりますよね(^^;)

ヴェルディの平均ポジションは山口が高い位置に張り小池が絞る崩しの前の形で加藤と佐藤優平が被り気味だったのも出てました。アタッキングサイドは両サイドを均等に使ってますがショートカウンターはほぼなかったので中央は少ないです。

秋田は奪ったら直ぐに前線を使うのでかなり縦長になるのはいつも通りなんだと思います。斎藤を使う事が多かったですがスペースを狙ってバーティカルアタックなのでアタッキングサイドはどこも平均的でした。

追いつけたのもあるんでしょうけど飲水タイムで大きく展開が変わりましたので(本当は指示を与えてはいけないんですが)実質クォーター制を上手く使えた印象の前半。



後半頭から端戸→井出へと交代。左サイドで質的優位を作れてたのでそこに推進力をプラスしたいって事ですかね。

47分に左サイドで小池井出山口の三角形を旋回させて秋田のマークをズラしてポケットを狙う形は以前からありましたが、ここの所あまり見ませんでしたね。

後半はロングフィードや早めのパスで前線に繋いでいく事が増えてきたので背後への意識を強めてきた様子。

お互いに背後を狙う事が多い分陣形が間延びしてきました。これなら中盤にスペースができるので繋いで前進できますしヴェルディとしてはありがたいです。

スペースがあるのもありますが、加藤がいる所で1人が中央ならもう1人はサイドにいくように整理されたので中盤で渋滞がおきなくなりスムーズに前進できるようになったのもありますね。

その後はサイドで突破を狙い無理そうなら戻して逆サイドに出し背後やポケットへのクロスとやりたい形は概ね出せてますが決定機を作る所までは中々いけません。

パスがズレる事もあるんですけど押し込んでる分大事に至ってないですし、この形ならカウンタープレスも効くので優勢ではあるんですけど…って時間帯が続きます。

60分、斎藤と中村→井上と吉田へと交代。2トップをそっくり代えてきました。

秋田はまたハイプレスをするようになったのでその為の交代だったようです。加藤や佐藤優平に自由に展開させていたのでその修正なんでしょうか。

ヴェルディは最終ラインで降りながらバックパスを受けて秋田の2トップを引き出して空いたスペースを使い前進するようになったので秋田のハイプレスへの適応はできてますね。

秋田のハイプレスはいいんですけどセットした時に秋田が寄せきれてないのでボールは持つ事は難しくはなさそうです。

68分、深澤と輪笠がマッチアップしてたこぼれを山下が拾ってエリア内に侵入し相手を引き付けてからのマイナスパスを井出がファーに決めて逆転!佐藤優平の縦パスを山下がスルーした所からのチャンスになりましたが深澤のデュエルが報われましたし、山下も仕掛けを見せて谷奥を引き付けてマイナスのコースを空けたのが効いてました。

前半も得点で飲水タイムでしたけど、このタイミングで修正されてしまうのはなんか嫌ですね。

70分、沖野と茂→久富と武へと交代。今度は2列目を入れ替えてきました。再度ハイプレスの強度を上げていこうとの事なのかと。

秋田は奪ってから前線に当てる形が戻ってきたので起点を作ってチャンスメイクしてきましたが、ヴェルディはデュエルで競り勝てる分かなり潰せてます。

73分、GKの新井のクリアを佐藤凌我が拾って山口に展開してからのファークロスを小池がファーに決めて3点目!ンドカ→井出→加藤→佐藤凌我→井出とハイプレスを剥がすレイオフでスムーズに前進できたのが大きかったですね。

長身FWが比較的高さの無いSBと競る形を作るのは定石ではあるんですが(鳥栖の豊田はクロスが上がってきそうな時はほぼファーにいます)もう少し使っていってもいいかもしれません。

解説の永井が言ってたように、秋田はセットプレーが強みなので井出が引っ張り倒すよりサイドに追い込む方が良さげな感じはありますね。

77分、佐藤優平→梶川へと交代。

チャンスがあれば仕掛けますが基本的には無理せず戻して時間を使っていくようになりました。ヴェルディにとってはこれが1番固い守備なのでこれでいいと思います。

82分、山下→晃樹へと交代。右IHに入り井出が左WG小池が右WGへ移動。

秋田は疲れもあるんでしょうけど連動性が失われてきて中々ボールを奪えなくなってきました。ヴェルディとしてはやりたい事はほぼできてる状態は変わりません。

前線は前から奪いにいくけどボールホルダーにプレッシャーがかかってないので背後を狙われる分後ろはラインを上げられずに陣形の間延びして中盤のスペースを使われる形はヴェルディも往々にしてありますのでここは自戒を込めてという部分もあります。

90+1分、小池→持井へと交代。

90+2分にンドカと吉田がバッティングしたので榎本主審が直ぐに試合を止めたのはよかったです。五分五分なら頭を振りにいくのは仕方ないんですけど吉田は大丈夫でしょうか…

90+4分、吉田→飯尾へと交代。秋田の交代枠はまだ残ってましたが、脳震盪の疑いがある場合はそれとは別枠で交代ができます。

秋田はCBの谷奥を上げてパワープレーにしてきました。

持井がGKにまでプレスにいったプレーはよかったですね。その後の決定機もモノにしたかったですが

危ういシーンは作られましたけどこのまま終了



最後に、前節は相手に対応できるだけのプレス耐性がないとテクニックを活かせないと書きましたが、今節はデュエルで勝てる事が多かったので秋田がやりたい事を封じながらテクニックを活かす事ができました。

加藤がアンカーで相手を潰したり頭を抑えながら展開していく形はよかったんですけど佐藤優平とエリアの使い分けを整理して被らないように修正していってもらいたいなと。

押し込む事ができてた分狭い所でもプレーできる井出の投入も大きかったです。

デュエルで勝てる事が多くプレス耐性があり精神的な余裕が持てたのもかなり大きい要因だと思いますし、味スタのハイブリッド芝で足を滑らせてしまう事がありますが、ここも体幹の問題なのでフィジカルにも取り組んでいってもらいたいなと。

20210523 第15節ホーム磐田戦

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ホーム磐田戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。磐田保持時3-2-5非保持時5-4-1。ヴェルディのWGは逆配置。

勢いよく最終ラインにまでプレスにいくのはいいんですけど、数的不利でもいってしまうので簡単に剥がされてライン間を空けてしまうのは気になりました。最低でも数的同数でないと相手にスペースを与えて攻撃のスイッチを入れてしまうだけになるのでここの確認はしてもらいたいなと。

ヴェルディのビルドアップはいつも通り左SB片上げの3バック。磐田は最終ラインまでは寄せずに3トップがアンカーとIHへのコースを切るように立ちサイドへ誘導してきます。

ヴェルディは若狭が中盤に絞り佐藤優平が大外に出てギャップを作って前進しようとするシーンもありますが、パススピードが弱く時間とスペースを届けられてないのでサイドで詰まる事が多いです。

磐田はフォーメーション通りからルキアンに当てたりWBがSBの背後を狙うシンプルな形とWBに出してルキアンやDHが受けてから展開していきます。ヴェルディは2トップとSHの3枚でCFがボールサイドのDHを見張ってサイドに誘導する形。

ヴェルディは磐田のボールホルダーに寄せきれてないのが目立ちます。いまいち自由を奪えてないのに加えてデュエルでも分が悪いんですよね。

ンドカはルキアンと激しくマッチアップしてるので頼もしいです。

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磐田がセットディフェンスに切り替えた時に磐田の2列目までの前に6人もいるんですよね…これでは前線の人数が足りずに進めませんし、CBが持ち上がるれるスペースが無いので押し上げも難しくなってしまいます。

磐田は対人が強い分プレッシャーを感じてボールに寄り味方が使いたいスペースを消してしまったるように見えますね。

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加藤がルキアンの脇から持ち上がろうとしても味方がスペースを消してしまってるんですよね…

ボールを運んで相手を引き出したりして陣形を動かせてないので受け手に時間とスペースを作れずに(パススピードの問題もありますが)詰まって戻すシーンが続きます。そもそも相手の目の前でボールを受けたらモロにプレスを受けてしまいますからね。

磐田はバックパスには追ってきますけど連動性はいまいちなので、これで引き出して空いたスペースを使って前進したようが良さげに見えます。

ヴェルディのハイプレスの方が連動性は良さげですけどズレてる事も結構あります。

いつもと比べて運ぶ事ができてませんし、プレス耐性の問題が大きいように見えます。相手のプレスに対応できるだけのプレス耐性が足りないとテクニックを活かす事が難しいですからね。

上記しましたが、32分に理仁が奪って山下が運んで左に展開して小池の決定機があったように、ある程度引き込んでからの方がやりやすそうです。

39分、遠藤のFKを理仁が跳ね返したこぼれを伊藤はボレーで合わせたと思うんですけどこれが鈴木の所にいき、こちらにもボレーで合わせられ失点。まあこれは鈴木を誉めるべきではあるんですけど、理仁がスパイクを履き直してた後のFKを後ろからプレスを受けてしまうように出してしまったのは悪手だったかなと。

失点後山下が仕掛けにいくのはいいんですけど、中央で前向きで奪われるとルキアンに起点を作られて逆襲を受けてしまうのでスムーズに出しにくいサイドの方がよかったかなと。

加藤がルキアンに向かって運んでいって引き付けてスペースを作ってからンドカに出し時間とスペースをたっぷり渡して前進できました。相手を引き付けてスペースを作ってからパスを出せたのはこの試合で初めてですね。

45+1分にンドカの横パスをルキアンにインターセプトされて決定機がありましたが、こういうスタイルをやる以上あり得る事ではあるんですけどここもパススピードの問題なんですよね。

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ボール支配率では上回りましたが、どちらかと言うと持たされてた感が強かったです。決定機の数はお互いそう多くはなかったですけどハイプレスでバタついたのがもったいなかったですね。まあ0-2にならなかっただけよかったんですが

ヴェルディの平均ポジションは保持時のポジション通りで中盤で詰まってる形。アタッキングサイドは山口が高い位置を取って小池や井出が絡むのと、中央~右サイドで運んで左へ展開する形がかなり多かったです。

磐田の平均ポジションは大森がルキアンと並ぶ事もあるのでその分高めで山本と遠藤が縦関係になって理仁を見張る形でルキアンがサイドに流れて起点を作る事も多かったです。アタッキングサイドは松本だけでなく伊藤も上がってきて攻撃に絡むのでその分左サイドが多かったです。

やりたい事はわかるんですけど、プレス耐性の問題で運んだり相手を引き出して陣形を動かしたりできてなかったので、対応できるだけのプレス耐性がないとテクニックを活かすのは難しいなと感じた前半。



後半頭から理仁→晃樹へと交代。右IHに入り佐藤優平がアンカーへ移動。理仁はここの所前半で交代が多いですね。それと両WGが入れ替わってます。

磐田の対人が強いからなのか相手を引き付ける前にパスを出しかつパススピードが弱いので時間とスペースを渡せず簡単に捕まってしまいます。バックパスで引き出してからの方が良さそうなのも前半と同じですね。

磐田はルキアンが収めて展開する形が多くなりましたが、ヴェルディはハイプレスでない時にも間延びしてる分ライン間が空き気味なのが気になります。

ヴェルディはサイドでレイオフで前を向いてからのサイドチェンジで前進していくんですけど、その後がアーリークロス位であまり効果的にエリア内へ侵入できません。レイオフを落とすのにフォローに寄ってくる選手の背後にCFが流れたりしてもいいかもしれないですね。

52分に山口が山下の落としを受けてインナーラップしたシーンがありましたが、遅攻の中ではここまででは1番いい形が作れました。

磐田が保持してる時にボールホルダーに寄せられてないのが目立ちます。もちろんボールを完全に支配下に置いてる時に寄せにいくとかわされてしまいますが、そうでない時にはもっと寄せて自由を奪えないと難しいですね。ここもフィジカルの差を感じます。

ヴェルディの3バックの横パスを磐田のシャドーが狙ってるのにプレッシャーを感じてるように見えるので若狭をシャドー脇の大外に出してルキアンと大森の間に晃樹を置いてもいいんじゃないかなと。

61分山下の手にボールが当たって尋常じゃない程痛がってましたけど骨折してたようで…

ヴェルディの3バックに磐田の3トップとプレスが噛み合っているので前進する事が難しいんですけど、自陣サイド奥でも相手のプレスが噛み合う状態で受けてしまうんですよね。ここはプレーできる範囲が90゚しかなく奪われてたらほぼ間違いなくシュートまでいかれてしまうので剥がせる自信がなければクリアしてしまった方がいいと思います。

飲水タイム前に井出から佐藤凌我がサイドに叩くシーンがありましたが、中央に起点を作ってサイドを使えたのはここまでほほ無かったですね。

75分、加藤→深澤へと交代。右SBに入り若狭が左CBへ移動。

深澤が高めの位置をとったり中盤に絞るようになるように形を代えてきたんですが、加藤を下げた事でビルドアップがあまり安定しなくなってきました。ハイプレスにいくと磐田はルキアン目掛けて蹴ってきて盤面をひっくり返してくるのでその対策だったんだと思うんですけど差し引きマイナスになってる印象です。

78分、小池→端戸へと交代して4-2-3-1に変更。佐藤優平と晃樹が並んで2DHになり山下が右SH井出が左SHで端戸がトップ下のような形。

前線が降りたり中盤がサイドに開いたりするんですが動いた所のスペースを使ったりする動きが無いので磐田の選手を動かせずあまり効果が出てない様子。再三書いてるようにパススピードもありますが、どうやってギャップを作りどうやって使うかをディテールまで作りこめられてないようにも見えます。磐田の対人の強さも関係してると思うんですけどね。

ボールを持ててはいるんですけど…って展開が続きます。

86分、大森→藤川へと交代。

89分、ヴェルディは山口と井出→アンカズと阿野へと交代。
磐田は遠藤とルキアン→今野と小川へと交代。

磐田に押し込まれますが、奪った時にどうするか?がいまいち定まってないような印象です。

磐田はプレス耐性が高いのでサイドでキープして時間を使ってきます。

90+4分、サイドで時間を使いながら中央へ斜めに戻し山田のシュートを1度はブロックしたんですが、山本にセカンドを拾われてニアに決められ失点。あれだけしっかりキープされるといつマイナスがくるかわかりませんからね。

90+5分、山田→大津へと交代。

このまま終了。



最後に、これはプレーオフで対戦した時からそうなんですけど、相手の強度に対応できるだけのプレス耐性が無いとテクニックを活かせないのをまじまじと見せつけられました。パススピードや組織戦術のディテールも足りませんでしたし、対人が強い分相手を引き出したり引き付けたりして陣形を動かす事もできてませんでしたので文句無しの完敗でした。

手首を骨折してる選手を起用するのはまあとはなりますけど、晃樹は満足にスプリントできてない状態で怪我を悪化されてしまったように見えました。

インタビューで山下が骨折しながらプレーしてる事を気持ちや熱量の話しにしてしまうのはどうなんでしょうか?

気持ちや熱量はメゾット、プレーモデルプレー原則、ゲームプラン等のロジックの隙間を埋めるものではないと思います。

精神論を否定するつもりはありませんが、うまくいかなかったり負けたりした時の要因にしてしまうのは逃げの姿勢だと感じてしまいますね。

20210516 第14節ホーム北九州戦

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ホーム北九州戦。ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2。北九州保持時3-1-6非保持時4-4-2。佐藤優平と梶川が逆配置。

ヴェルディのビルドアップはアンカズ片上げの3バックはいつも通りですが、北九州が4-2-3-1なのでプレスが噛み合う分アンカズはそこまで高い位置はとりません。ただ、加藤とンドカが開き気味なのでいつもの3+1というより2+3のようになってるので北九州のプをス回避する為の対策だったんじゃないかなと。

アンカズも中盤に絞ってプレーをする事もありますが、縦に仕掛ける時は左WGの山下が幅をとりインナーラップが多いです。

小池が運び深澤と佐藤優平で作った三角形を回して相手のマークの基準点をズラす事で数的同数の中でも優位性を作っていく形はよかったと思います。

その直後に佐藤優平が永田をかわしてポケットにいる小池に渡した時はフリーだったのでダイレクトで佐藤優平に返してしまったのはもったいなかったですね…

お互い元気にハイプレスにいくので落ち着かない入りになってます。

ただ、北九州は数的不利な時でもハイプレスにくる事があるので剥がして前進しチャンスメイクしていけてます。シンプルにWGを使う、佐藤凌我が収めて展開、IHから逆サイドポケットへのクロスがありますがこれらはチームとしての約束事ですからね。

ネガトラ対応なのかもしれないんですが、深澤はSBというよりは梶川と並んでDHのような所にいる事が比較的多いですね。

アンカズが最終ラインに入り深澤片上げのビルドアップでは佐藤優平が梶川の横に降りてきて3+2になったので北九州の2列目までの4人に対してプラス1を作るで共有されてるようです。

佐藤勇人の解説は初めて聞いたんですが、どちらかと言うと個人戦術に関する指摘が多いですね。

北九州が人を掴みにくるプレスを強めてきたのでバックパスでゲームを落ち着けて北九州のリズムに付き合わなかったのは良かったと思います。ただ北九州はハイプレスの時は奪いにいく強度が高いんですけどセットすると寄せが甘くなる事があるので結構押し込む事ができてます。

北九州のビルドアップは井澤がCB間に降りてSBを押し出す形。左サイドは永田が高い位置を取る分永野が少し降りてきます。

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井澤が持ってる時はヴェルディの2トップは高橋を挟む形のまま最終ラインにまではプレスに行かず、サイドのCBに出したらWGが寄せていくんですけど、この時佐藤凌我が横パスを遮断しにいきました。今まで最終ラインの横パスに制限をかける事はなかったですね。後ろは人を掴んでるので蹴らせて回収するプランなんだと思います。

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北九州が押し込んだ時の6トップは健在のようです。

20分くらいからヴェルディのパスが弱く受け手が時間とスペースを得られなくなってきたので中々前進できなくなってきました。相手を食いつかせる為の弱いパスは有効なんですけど通すパスとのメリハリをつけていけたらなと。

深澤と梶川が並ぶだけでなくアンカズと深澤の両サイドが中盤に絞る形もあるので、3センターを活かしながらSBが中盤の守備強度を補助しながらネガトラ対応もする形もありますね。前線のプレスバックや中盤が身体を当てるシーンが多くなりましたし守備のテコ入れをしてきたようです。フィジカル勝負で勝てる事が多いのも大きいんですが。

両SBが中盤に絞る時はWGが幅を取る分IHやSBのインナーラップでハーフスペースを使う事が増え、深澤が幅を取ると小池が絞るのは共有されてるようです。左サイドは山下が幅を取る事が多いですけど井出がサイドに張った時は山下が絞るのでこちらも同様のようです。

北九州はサイドチェンジやクロスのスピードが速く迷いが無いのでこの部分は積み重ねを感じます。ただ徐々に佐藤亮へのロングフィード以外の攻め手が少なくなってきました。

右サイドは北九州のSH-SBに対して深澤、佐藤優平、小池で数的優位を作って突破を計るシーンは再現性がありますので準備してきたんでしょう。

ンドカは持ち上がりやパスが安定してきましたのでビルドアップで詰まる事が減ってきたように感じます。攻撃の起点になるプレーにも積極的に取り組んでくれているようです(^^)

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ボールを保持してやりたい事は概ねできていたと思いますが、決定機を作れたのは序盤の逆サイドポケットへのクロスを佐藤優平が合わせたシーンくらいでした。平均ポジションは永田が高い位置を取る分小池が少し低い位で綺麗な形でしたし、アタッキングサイドを見ても北九州のSH-SBをWG-IH-SBで数的優位を作って前進するのがメインでした。

北九州はショートカウンターとサイドチェンジから折り返したり、ロングフィードやクロスの跳ね返しを狙っていてヴェルディの陣形を揺さぶりスペースを突くのがゲームプランだったようです。平均ポジションは永田が高い位置を取り左サイドで作って永田の突破や右SHの前田を使ってからのクロスや佐藤亮に当てて展開する形が多かったです。アタッキングサイドを見ると本来はもう少し永田を活かしたかったんじゃないかなと。

ビルドアップや守備は安定してましたしやりたい事はできてましたけど崩しの所の共有は今1つだったかなと感じた前半。



後半頭から前田→野口へと交代。

序盤に梶川から山下が受けて絞った時にアンカズが大外を上がってきましたが、この形は前半にはありませんでしたね。

前半よりも背後を狙う意識が強くなってきたように見えるので背後や広げたライン間を使ったチャンスメイクをもっとやっていこうとの事なのかと。

ヴェルディオフサイド数1位なのは知りませんでしたが、WGが背後を狙うのはチームコンセプトの大きな部分ですし偽9番はここが無いと機能しませんからね。

北九州はハイプレスではなくCBには持たせるようになったんですが、ハイプレスよりセットディフェンスの方がボールを取れてるので修正してきたようです。

51分に井出が仕掛けた時に山下とレーンが被りそうになってましたが、死角になる分後ろに合わせるのは大変なので、大外なら大外で背後抜けして井出にスルーパスかカットインかを選択させる方がいいと思います。

右サイドで小池に当てて佐藤優平へ落としのパスを合図に深澤が背後を狙うレイオフの形が出てきました。初めての出場になりますけど深澤はSBの忙しいタスクをしっかりこなせている印象です。

WGの左右が入れ替わるのはいつも通り流れの中で替わっていてベンチからの指示ではなさそうです。

55分、右サイドでアンカズ→小池→佐藤優平へと落として井出に横パスを出した所でポケットを狙う小池へのスルーパスで抜け出してGKの高橋を引き付けてからのグラウンダークロスを山下が合わせて先制!井出が受けた時に佐藤凌我が降りて深澤が背後を狙うつるべの動きも含めてチームとしてデザインされた崩しでした。

ウォーミングアップでやってた時にも思ったんですが、出し手と3人目の動きの時の2人目(このケースでは佐藤優平)は出し手と並ばずにもう少し降りてギャップを作ってディフェンスを引っ張れば小池へのスルーパスを塞がれた時にもアンカズへのコースができますし、井出が佐藤優平に渡して逆サイドポケットへのクロスも選択できる分攻撃の幅が広がるんじゃないかと思ったんですよね。それに井出が奪われた時のカバーリングにもなりますので

失点したので北九州は前への圧力を強めてきたので中盤で奪ってショートカウンターとライン間に縦パスを入れてシンプルに前進する形が増えてきました。ヴェルディは縦志向の方が機能する事が多いんですけどこのスタイルはかなり走る回るので、リードした時は少し落ち着けられる時間を作りたいんですけどセットディフェンスが得意な訳てはないのでゴールからの逆算がされてない最終ラインからのUの字パスでもいいと思うんですが

64分、佐藤優平→大雅へと交代。

65分、生駒→六平へと交代。ここで出てくるのが六平ですか(^^;)

ヴェルディのセットディフェンスは跳ね返した時やバックパス時にラインの押し上げが遅いのもあるんですけど、スライドした時に中央にスペースができる事があるんですよね。北九州のスタイルと噛み合う部分もあるんですけど狙われてるように感じます。

72分、梶川と深澤→晃樹と若狭へと交代。

深澤が計算できるのは収穫でしたけどWGはジャイルトンがいないと回せないんですよね。ここも台頭を求むって感じです。

北九州のプレスの出足が揃わなくなってスペースを使えるようになったのでパスを回してゲームの落ち着かせる事ができるようになってきたんですけど中盤で奪われてショートカウンターを受ける事もあります。

77分、アンカズと井出→山口と端戸へと交代。

押し込まれているので散らしと受けと仕掛けでボールを保持する時間を増やしたい意図がはっきりしてますね。

81分、佐藤亮と永田→狩土名と乾へと交代。

ボールを保持する時間は増えましたがある程度押し込んでも無理をせずにカウンターを受けないようにしながらあわよくば追加点を狙いにいくような印象ですがリードしてればこちらの方がいいと思います。

ヴェルディは3-4-3に変えて非保持時は5-2-3にしてきました。中盤中央とサイドを埋めるように修正してきたようです。

84分に山口のカットインからの逆足シュートがありましたが、この形があると縦の仕掛けもより活きてきますので引き続きやっていってもらいたいなと。

86分、富山→平山へと交代。

スローインを端戸が受けて山口へスルーパスを出した時に山下がゴール前に入っていって北九州のディフェンスを押し下げた前のスペースにグラウンダークロスを入れ佐藤凌我がファーに蹴り込み追加点!GKの高橋は佐藤凌我が難しい体勢だったので小池が打ってくると思ってた分タイミングがズレたように見えました。山口も空いたディフェンス前のスペースをよく見てたと思います。

ヴェルディはボールを持つと今までより無理をしないようになってきましたが、前線はサボらず背後を狙う動きをしてますね。

気持ちはわからない訳でもないですが井澤のカードはいらないやつでしたね…

落ち着いた展開のまま終了。



最後に、CBが開いて北九州のプレスをズラして前進しサイドで数的優位を作っていく自分達のやりたい事が概ねできていたと思います。背後を狙う攻守に渡ってハードワークする所も良かったですね。

北九州のポジトラがはっきりしてなかった事やセット時にボールホルダーに寄せきれてなかったのは考慮する必要はあると思いますが

今節は押し込まれた時に並びを変えて中央やサイドを埋め、ボールを保持してゲームを落ち着かせるようなベンチワークも良かったと思います。

お前達が言うなって言われるでしょうけど、これだけ選手抜かれたら小林監督も辛いですよね…