20200725 第7節ホーム山形戦

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実況の若月さんの声が低くてめっちゃ渋かったホーム山形戦。ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2。山形保持時3-2-4-1非保持時5-2-3~5-4-1。山形はWBの山田と小野田が逆配置

序盤は山形が高い位置からプレスをかけてくるのでWG目掛けて蹴るんですが、たっぷり水分吸ってる事もありボールが重そうです。かつすぐ止まるので意識して強く蹴ってても結果的に弱くなってしまってるような感じです。

前線が大槻のみなのでCB2枚で廻し、山岸が寄ってきたらそれに合わせて若狭が降りて数的優位を確保します。寄せてくる枚数プラス1のビルドアップはかなり整理されてきた様子でDHが前に出てきたのでその裏にいる潮音へのフィードで空いた所を使うのも良くなってきてます。

2分に端戸からのパスを平が受け、奈良輪に渡す所で山田にカットされたんですが、平のインサイドキックの蹴り足がパターのように最初から開いてるんですよね。これだと蹴る前からどこに出すのかが相手にもわかってしまうので改善していきたい所です。これからも縦パスを狙われる可能性は大いにありますので

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ゴールキック時に左右に開いたCBに大槻山岸で譲瑠に本田、奈良輪に渡邊がいていたので若狭へとフィードしてついてきたのが左HVの松本なんですよね。中村はIHを見張ってたのでこうなったんでしょうけどこれだけバランスが崩れると戻るまでの可変も狙いやすくなりますし、セットプレーの練習に時間を割いてるそうですがその一環なんでしょう

マテウスを含め後ろで廻して山形の前線3人を引っ張り出しDHの横から前進するのが今節のゲームプランのようですし、ピッチコンディションがあまりよくない中でも低い位置で相手を剥がせてます。それとネガトラ時の反応やボールホルダーの斜め後ろにいる立ち位置もいいですね。

9分に櫛引の所でカットできたシーンは想定外だったんでしょうけどもう少し落ち着きがほしかったなと。

12分、松本まで上がってきた所で小野田のパスを寛也がカットして端戸が右サイドに流れて栗山を引っ張ってから左サイドでフリーになってた潮音へのスルーパスで完全に抜け出し櫛引もかわしたんですけどボールがゴールに入ってないんですよね(´・ω・`)端戸のは確実に決めようとしたんでしょう

山形は大槻が譲瑠につき、ボールを持った時にプレースバックやDHが迎撃してくるのでここのへそを潰すのは対策してきたなと。最近上手くいってる時はアンカーの中央でのプレーが機能してる時ですからね

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端戸が松本を引っ張りスペースができたんですけどここを生かしたかったですね。佐藤はどちらかと言えば足元でほしいタイプではありますけどこの2人は連携がいいので

相手の寄せの枚数や寄せにきたらどこにスペースができるか?相手をサイドに寄せたら逆サイドが空くよね?とか監督の言う相手と相談する所は良くなってきてます。

17分に譲瑠と山岸の競り合いで山岸がうずくまってた時に佐藤がタッチに出さずに主審が止めるのを待ってましたが、相手がスローインでキーパーに戻すよりドロップボールの方がスムーズに再開できるのでこっちの方がいいかなと。

最終ラインから端戸へ楔を入れた時に相手がついてきた所の裏を狙う選手がいないシーンが多いように見えます。サポートも必要ですが、ここはもう1つといった所

山形もできる事ならボールを持ちたい様子ですが、プレスがハマらないからかリズムを落ち着けたかったのかはわかりませんが、5-4-1で守って手数をかけずにカウンターの展開になってきました。

大外で張る寛也へのサイドチェンジ→佐藤が大外に走る→端戸がポケットを狙う三角形の関係性や楔を入れて外に叩き相手を押し込んでからのマイナスクロスの崩しは安定してきました。

後ろで廻し相手が出てきたらその裏を使ってましたが山形がミドルゾーンでブロック作るようになってきたので回数自体が減ってきました。この時右サイドがみんな中に入る傾向があるので幅をとれてないのが気になります。それと裏は空くんですけどそこを突く槍タイプの選手がいないので本来は自陣に押し込んで崩すプランだったんでしょうか

しっかりブロック作られるので持たせて奪ってからのショートカウンターの方が効果的なんじゃないかという印象はあるんですけど、長短のパスの使い分けの意識は良くなってきてます。

ただ、縦パスを狙われて奪われカウンターを食らう山形のペースになってきましたしモビリティが無くなる悪癖が出てきました。

若狭からのフィードで端戸がプレーする又はプレーしようとした時に始めてオフサイドになるんですが、ここで敢えてプレーに関与せず相手を油断させて奪い返すのは面白いですね。これもゾーンディフェンスを壊す手段の1つになりますからね。

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ボール支配率が高いですが、山形がミドルゾーンでブロック作るようになってきてからはアタックゾーンにもそんなに入れずにカウンターを受ける展開で大宮戦と似たような感じでした。

平均ポジションは山形がミドルプレスなので支配率のわりにはそこまでヴェルディは高く山形は低い訳ではなかったです。山形は奪ってからのサイド攻撃は徹底してましたし小野田の推進力で前進してくるので山形は左サイドからの攻撃が多めでした。

前から出てきた時は空いてる所を使って前進できてましたが、山形がプランを変えてきてからは縦パスを潰されカウンターを受けるようになってきました。まあブロックを崩すのは難しいんですけどね。

前半の前半と前半の後半でガラリと変わりましたが、山形の野心が垣間見れた前半



後半頭から山形は小野田→加藤へと交代。ヴェルディはメンバー変更はなし。ここから連戦が続くのて代えてくるかと思ったんですけどありませんでした。

立ち上がりは山形が攻めこんできましたが、あまり幅を使わず左サイドから2レーンくらいでそこからマイナス方向も含めたクロスが基本線の様子

山形がまた5-2-3のようになって前からプレスをかけてきましたが、今度は後ろは人を掴みにくるようになりあまり効果的に進めてません。そこを突破するとシャドーが降りて5-4-1になるのは同じです。

中央の縦パスが入れられそうならレイオフで食いつかせてスペースを狙い、戻して相手を引き出してからシンプルに裏と左サイドへのロングフィードで山田を挟むように大外内と大外外に井出と潮音か奈良輪が受け起点を作るのが攻め筋のようです。ここまでセカンドボールをことごとく拾えているので厚みのある攻撃ができています。

58分潮音→小池へと交代。山形はミドルゾーンでブロックを作る分裏が空くのでここを突こうという事なんでしょう。

コーナーキックが二本立て続けにありましたが、ショートコーナーのパターンも色々と仕込んでるみたいですね。

小池が出てきたからなのか山形のブロックが少し下がってきたので裏のスペースは減りますが、その分前が空くのでミドルシュートを撃っていっていいと思います。佐藤はエリア外からでも積極的ですし栃木戦が自信になってる様子です。

ここまででの試合でもありましたが、非保持時間延びする傾向があって寄せも緩いのでライン間で自由に受けさせてしまってますね。ネガトラは明らかに良くなってきてるので相手の攻撃を遅らせる所やセットディフェンスもしっかりやっていけたらいいなと。

小池に代わってからは左サイドはシンプルに縦に抜けるようになりました。

70分に大槻と渡邉→アラウージョと半田へと交代。

飲水タイム以降の山形はまた前から積極的にくるようになりました。ここで点がほしいという時間帯を決めてるんですかね?

74分に井出→山下へと交代右WGに入り寛也が右IHで佐藤が左IHへと移動

両翼に槍を置いたんですけどここにボールを供給する事があまりできてません。山形が中を締めてる分サイドからになり蓋をされやすいのもあるんですが、基本的に人を掴みにくるので意図してスペースを空けられるようになってくればいいかなと。

祥平から大外で張る寛也に渡し、端戸が受けにいき松本を引っ張った裏に山下が走りこんで綺麗に崩せました。中に佐藤外に小池がいるのでチームとしての約束事なんでしょう。

83分に本田→秀仁へと交代。

87分に譲瑠と佐藤→理仁と晃樹へと交代。

88分に山岸→末吉へと交代。

ここにきて押し込まれるようになりましたが、前線に速い選手を残してるのでシンプルに使ってもいいんじゃないかなと。

櫛引からのフィードの跳ね返しを拾われ末吉からのグラウンダークロスを秀仁が合わせられませんでしたが、山形はこの試合での一番の決定機でした。いつもだとこのパターンは恩返しを食らう方が多い気がしますが(^^;)

最後に劣勢になってさた所で終了。

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このボール支配率のわりにはシュート枠内シュートがありましたね。



最後に、相手が出てきた裏のスペースを使ったり、相手を寄せて逆サイドを使う所はかなり整理されてきましたが、アンカーを使えない時や人を掴みにきた時の対処法を進めていけたらなと思います。相手がついてくるって事はある意味相手を自由に動かせる訳ですし

今節のWGが潮音と寛也だったのは、背後にスペースがない深い位置で押し込むのがプランだったように見えますが、結果的にはミドルゾーンでブロック作られていたので効果的な形はあまり作れてませんでした。小池を入れて裏を狙うようになってから良くなりましたので、ゲームプランに齟齬があったかもしれないですね。

そりゃあ序盤の決定機をモノにしてれば千葉戦のような展開にできたんでしょうけどこればっかりは仕方ないです…

ネガトラは相変わらずいいんですが外された時の対応が今一つといった所は変わってません。

今節は随分マテウスに助けてもらいましたが、手足が長くセービングが安定してました。足元の技術も高くチームに馴染んできたようで何よりです(^^)

山形は交代選手を入れると攻撃の形が崩れてしまっていたんですが何か狙いが変わってたんでしょうか?

ここまでやってきた事や課題も色々出ましたがすぐに次の試合がくるのでできるだけ回復して準備していってもらいたいです。

20200718 第6節アウェイ千葉戦

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アウェイ千葉戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。千葉保持時3-3-4非保持時4-4-2。

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下平に小池が寄せていってますが、高い位置でフリーで蹴らせない対策なかなと。そして潮音と寛也が2DHへのコースを切ってます。

今節は潮音が深く降りてきて奈良輪が高い位置に張るようになってます。ここまで突破形の選手に中盤から運ばせる事が多かったのでチャンスメイクに関わってもらう為の修正なんでしょう。

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相手を左サイドに寄せて逆サイドに展開する平のフィードの速さがよかったです。そもそも逆サイドに時間とスペースを届けて前進する為にやってる事なので多少正確性を欠いたとしても速さは意識してやっていってもらいたい所です。

予想通りではあるんですが千葉はやはりスペースを埋めて前からは来ないですね。

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小池が受けた時寛也が開いて縦パスを入れ中に入って突破を計ってますが、左ハーフスペースまで選手がいます。

らいかーるとさんが言ってるように大外レーンを更に大外外、大外中と割ってるんですかね。意識してやってるのかどうかもわからないんですが

千葉は左サイドではシンプルに川又目掛けて蹴ってくる事が多くここを起点に組み立てをしたい様子で、運んだ時は船山のマイナスクロスが多く右サイドは米倉や田坂のクロスがメイン。スローインが取れるとCB増嶋のロングスローなので横山監督時の栃木みたいな感じです。

ヴェルディは左サイドは奈良輪が高い位置で張り潮音が2トップ脇に降りてきて井出と大外外大外中ハーフスペースで三角形を作り、右サイドは小池が張り若狭寛也の三角形と役割や機能性はいつもと同じで、ハーフスペースで前を向けたら左サイドでは少し持ってからサイドを変えて前進と横に揺さって隙を伺い、右サイドでは大外との連携で突破を計るのでサイドチェンジは左→右の方が多いです。

非保持時の千葉はしっかりブロック作れてるんですが、ここに入った時誰が寄せる?が整備しきれてない様子なので大宮戦みたいに全くブロックの内側に入れないって程ではない様子で遅れる分ファウルになる事も多いように見えます。

13分に獲得したフリーキックで井出がタイミングを外して寛也が壁の下を狙いポストを叩いたのは面白かったですね。こういうトリックプレーは吉武さんが仕込んでるんでしょうか?

崩せてはいませんが、ワンタッチプレーとサイドチェンジというゾーンディフェンスの天敵を使いながら押し込めています。

ここまで新井は同点なのに時間を使う事が多く、少しでも端戸を引き出してヴェルディの守備人数を減らしておきたいんでしょう。

ヴェルディの守備は高い位置からプレスいき自由に蹴らさず後ろは人を掴みにいきます。以前のハイプレスは意思統一ができておらずバラバラでスペース空きまくりだったので改善されてきてます。

祥平に感化されたのかもしれないんですけど、全体的にパススピードが上がってるんですよね。その分ズレる事もあるんですが何の為にパス廻しをしてるのか?から逆算されてれば個人的にはオッケーです。緩いパスは相手を食いつかせスペースを作る為に使うのがメインになりますから使い分けをしていけたらいいなと。

それと祥平は攻撃では起点になり守備ではアラート効かせて裏のケアをしてます。

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32分のPKになったシーンなんですが、田坂が平の足を踏んで動きを止めた事に対するものだったんだと思います。

このPKを端戸が決めて先制!思わぬ形になりましたけどこの堅い展開で先制点が取れたのは大きいです。

ちなみに目の前で観てた千葉サポは思う所もある中でも静かだったのは凄い!

ボールを保持しながら繋いで押し込んでた中で平の弾丸ミドルがありましたが、相手が出てこないなら狙ってほしいですし、相手にプレッシャーをかける面でもよかったです。

果敢に攻めてボールを失うシーンが多いんですけど、先制したので攻め急ぐ必要は無いと思うんですよね。「点取らなきゃいけないんでしょ?ほらオイデオイデ」くらいの余裕があってもいいんじゃないかなと。最後の最後は落ち津いてきたんですが

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千葉がしっかりブロック作るのでボール支配率の割にはシュートは少なめですが持ち過ぎてないように見えます。

平均ポジションも千葉は低くヴェルディは高いのは当然ですね。ただ、いつもなら中盤で持ってる事が多くアタッキングサードにほとんど入れてないんですが今日は入れてます。

千葉は米倉田坂からのクロスが多かったので右サイドが高め。決定機に関してはお互いそう作れなかった堅い展開でしたが、思わぬ形で先制できて展開が楽になったといった感じの前半



後半頭から小池と奈良輪→佐藤と福村へと交代。ここまでもワイドの選手には余り無理させてませんでしたからね。福村は左SB佐藤が右IHで寛也が右WGへ移動

後半の千葉は左サイドから船山下平と山下が流れてきて三角形を作り前進してきました。この流れでとったコーナーキックがファウルになり田口に主審の逆水平チョップがヒットw

千葉はリードされてる事もあり前に出てきたのでシンプルに裏に蹴るようになります。それとマテウスも使いながら相手を引き込んでからのフィードや相手の最終ラインの跳ね返しをライン間で拾えるのでヴェルディとしてはやりやすくなったかなと。

横に揺さぶりながら相手が出てきたらその裏へ縦パスを入れてレイオフ、前を向けなければやり直して前向けたら仕掛けたりミドルシュート、スルーパス、サイドチェンジ等でチャンスメイクをすると。やりたい形がよく出てました。

平が持ってる時に潮音が裏、いた所に井出が流れてできたスペースを降りてきた端戸が使うと相手を引っ張るとどこにスペースができるのか?が共有されてきたように感じます。

この流れで井出が獲得したフリーキックを佐藤が直接ファーサイドを狙ったのはよかったですね。

千葉の組み立て時に川又が流れてくるのは前半からあったんですが、攻撃のメインがクロスなのでターゲットにできる選手を中央から動かしてしまうのはもったいないなと。

ネガトラ時に素早く寄せて奪い返したり、帰陣する為に時間をかけさせるのはしっかりできてますね。解説者はここが未整備でエラい事になってたんですが(^^;)

60分、川又と高橋→為田と見木へと交代。為田は左SHに入り船山がCF

62分、潮音→晃樹へと交代。左IHに入り井出が左WG

なんかいきなりオープンな展開になってきて中盤に大きなスペースができ肉弾戦のようになってきました。

69分に井出→山下へと交代。おそらくスペースが出てきたからなんですかね。

ここまで動かされてきたせいか千葉の動きが重くなってきました。このスタイルはある意味ボールを保持するカテナチオでもあるので

ロングフィードからの攻撃を弾き出した後の73分、増嶋のロングスローを米倉かフリックして山下が船山に落としボレーの跳ね返りを山下に押し込まれます。米倉のフリックが見事だったかなと

同点になると千葉のプレスラインが戻ったので元のゲームプランになりました。

コーナーキックの跳ね返しからのカウンターで山下が持ち上がってサイドに流れながら寛也にヒールで渡したのはよかったですね。ボールを持ち仕掛けながらも廻りの状況判断ができるようになってくるともう一歩上に行けますからね。

どオープンでノーガードの殴り合いと千葉戦らしくなってきました。

78分、譲瑠が端戸に当てて福村に渡し、飛び出していった端戸に早いクロスを出したのを合わせて勝ち越し!組み立てに参加してからまた前線に上がってきましたし、シンドイ中でほんとよくやってくれたと思います。思いのほか浮いたので新井も反応できなかったですね。

81分、船山→ソロモンへと交代。割りってロングフィードと千本ノックとロングスローと古きよきプレミアみたいになっております。

85分米倉と下平→矢田と安田へと交代して左サイドを入れ替えます

まあこのチームはリードしたからといって引きこもるタイプではないし攻めるのはいいんですけど、オープンな殴り合いに付き合わずにボール持ってペースを落として秩序を回復してもいいんじゃないかなと。

90+4分、寛也→理仁へと交代。晃樹が右WG理仁が右IHへ。

オープンな展開のまま終了。今季初の連勝!



最後に、千葉がこの位置では誰が寄せるという所がまだ整備しきれてない印象はありましたが、甲府戦程スペースが無い中でもやりたい事はできていたと思います。

ソロモンが入ってからは潰せなくなってしたのでクレーペがいなくて本当によかったのは偽らざる本音…

端戸はしっかり仕事をしてくれていて、中々決定機に絡みにくいタスクをこなしてくれていたので結果が出て本当によかったです(^^)

ところで端戸の代わりって潮音なんですかね?

ところでヤスさんは、試合開始直後のセットプレーではちゃんと若狭って言ってたのに何で途中からいわさになったのかは最後まで謎のままでした。

20200715 第5節ホーム甲府戦

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7ヶ月ぶりに味スタに行けたホーム甲府戦。

ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2-甲府保持時3-2-4-1非保持時5-4-1。

立ち上がりは蹴る事が多く、深さを取りたいのと、この時間帯に失点が多いのでそのリスク管理の部分もあるのかなと。

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今日は若狭が多くのの横泉澤の前の所にいてビルドアップする形が多いです。相手が1トップなら後ろに3枚置く必要ありませんからね。

甲府の寄せが遅く反応もよくないのでスペースを貰えてライン間ハーフスペースに縦パスが通りレイオフを使い同サイドやサイドチェンジも交えながらスムーズに前進できてます。

元々縦のポジション移動は多いんですが、左サイドは奈良輪が大外潮音と井出がハーフスペースで右サイドは小池が張り若狭佐藤がハーフスペースを使って前進していくのがメインのようです。

アタッキングサードでもいまいち寄せが緩く自由にプレーできているので個々のアイディアも出しやすい状態ですね。こういう時のヴェルディってほんと生き生きプレーできるんですよね。

甲府は奪ったら前線の太田に当てるかサイドに開いた松田や藤田からのクロスがメインで攻撃には余り手数や人数をかけてきません。持ってる時も積極果敢に攻めるという感じではなく相手が動くのを待ってから空いた所を使っていこうくらいな印象。

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潮音が降りてきてますけど保持時の形はこんな感じです。端戸が裏にいますが今節は深さを取る意識が高いです。

大外で小池が受けてハーフスペースの佐藤とのワンツーで裏を使い、端戸が開いてきたので小池が中に入ります。この辺のレーン移動はかなりスムーズになってきました。

繋いで前進する事はできてるんですけど、今日はシンプルにロングフィードたで裏を狙う事がかなり多いです。深さを取る所はトレーニングで重視してきたんでしょう。

21分のフリーキックは逆サイドのポケットからマイナスに落とす形は去年から取り組んでるんですが、セットプレーに組み込んできました。

こちらはインプレーですが、これは永井監督体制になってから再三やってる形なんですけど、潮音が入ってくるのが遅かったですね…

相手の背後のスペースを使いながら伸び伸びとプレーしてますし今までやってきた事も存分に出せてます。

相手を寄せてからの大外へのサイドチェンジをハーフスペースに落とし自分で撃つか後ろから入ってきた選手へ渡して撃たせる。この形も以前からトレーニングでやってきましたのでそれが再現できました。

やりたい形ができてるいい流れの中での37分。佐藤の縦パスを端戸が井出に落としたパスに山本が食いつき、そのスペースを埋めに絞った今津がいた所に外から潮音が入ってきて井出からスルーパスを受け逆サイドに流し込む。多くの選手が関わりオーガナイズされた秀逸な得点シーンでした。潮音はこの直前にも決定機がありましたが今度はモノにしました。

44分にコーナーキックから失点…ゾーンの外からピンポイントに今津合わせられてしまいした。きっかけは左サイドで泉澤が1人で2人を引きつけ逆サイドで数的優位を作った所からですしこの辺りはさすがだなと。

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今節は持たされてる感がなかった分いつもよりボール支配率は低いですが、シュート6枠内4ですしこれくらいの方がいい攻撃ができていているように感じます。

右は小池が幅をとり佐藤若狭がハーフスペース、左は奈良輪が幅潮音降りて井出が前で譲瑠を中心に綺麗な形になってます。

甲府はアタッキングサイドにも出てますがほとんどがサイド攻撃なのに真ん中はマイクでもバホスでもなく大田なんですよね。あまり前線に人数もかけてませんでしたし、ここまでのヴェルディはシュート数が少ないので前半は0-0でいって点が取れなそうなら後半に投入して消耗を防ごうがゲームプランなんだと思います。この過密日程ではどこかでターンオーバーは必要になってきますからね。

甲府が大幅に選手を入れ替えた影響もあるのかもしれませんがいまいち噛み合ってなかった事もありやりたい事がかなり出せていた前半。



後半頭から佐藤→晃樹へと交代。前半蹴られたシーンがあったのでそれもあるんでしょうけど、ここまで代えられてたのはずっと潮音だったんですが今日はWGなので役割が違いますからね。

前半のラストにもありましたけど、ヴェルディも非保持時にボールホルダーに寄せられてないんですよね。ポゼッション優位な時にありがちなんですが、ここまで立ち上がりの失点が多いので切り替えてやっていってほしい所です。

奈良輪からのパスを潮音が受けた後少し降りる事で藤田を引きつけから譲瑠に出し背後のスペースを使っていきました。少し降りて相手を引っ張るのは前節にもありました。大外のボールホルダーのサポートにハーフスペースに入ってくる所も改善されてますね。

松原さんが解説して下さってますが、ポケット(ペナルティエリアとゴールエリアの縦線の間)をとると相手はボールホルダーとマーカーを同時に見られませんし、押し込まれる分マイナスのコースがら空きやすいんですよね。いかにしてポケットをとるかの逆算で攻撃の構築をしていますので狙い通りの形です。

押し込んでる時にコンパクトな陣形を保ちネガトラでの反応もよく奪い返す事もできています。

自分達のリズムでペースを掴んでいた中での58分、祥平→譲瑠の落としを若狭が右に流れた端戸へ通しポケットへのスルーパスを小池が中に入れ潮音が押し込んで勝ち越し!狙い通りの綺麗な崩しでした。縦パススルーパスクロスのスピードも申し分なかったです。

64分に太田と中村→マイクとドゥドゥへと交代。ここまでクロスがそこまで効果的ではなかったので高さと強さを投入して4-2-3.1へと変更。

その直後の66分、若狭→井出→潮音へとサイドチェンジ時に奈良輪が裏を狙って相手を引っ張り、潮音がヒールで井出に渡した後奈良輪と潮音が動き直して井出にスペース作ってるんですよね。もちろん井出のシュート自体も左ハーフスペースからファーポストから巻くデル・ピエロのような素晴らしいゴールでした。

そういえばこれと似たような形は泉澤も横浜FC戦で決めてるんですよね。この次の試合がデル・ピエロが来たアウェイ岐阜戦でデル・ピエロってどんな選手?って聞かれた時にこれって言えたんで楽だったなーっていうのを思い出しました。

自分達のやりたい事はできてるしネガトラ反応もよく完全にノリノリですな

68分、小池と奈良輪→山下と福村へと交代。

72分、松田と泉澤→宮崎と中山へと交代。

75分に井出→新井へと交代。左WGに入り潮音が左IHへ。

目まぐるしく代えてきますが最後以外はポジションはそのままの変更です。

この直後、福村からのパスを大外で新井が受け逆足クロスは荒木に弾いた所を若狭の見事なボレーで4点目!新井って大外で受けるとカットインばかりでしたけど、カットインと見せかけて縦にいき逆足クロスは今まで見た事なかったですし、この形もあると本来の持ち味であるカットインシュートと二択を迫れますからね。若狭も上手く身体を倒してふかさないように撃ったシュートでしたが、まさかボレーがキーパーの股下を抜けるとは思わなかったです(^^;)

78分にマイクに起点を作られた所から山田に決められて失点。宮崎が持った所で潰したかったですね。ネガトラの強度はしっかりしてるのでブロック守備でもやっていってもらいたい所です。

かなりオープンな展開になってきてきますが、甲府がサイドに出しマイクを狙うシンプルな攻撃が増えてきましたので

山下はボール持ってる時はどうも視野が狭くなる癖があるです。リードしてて残り10分切ってくれば無理をして奪われる必要性はないですし、松原さんも指摘してましたがハーフスペースからのシュートならファーの方が得点になる確率は上がりますのでここの所をしっかりとやっていってもらいたい所

88分に端戸→雅臣へと交代。潮音がCFに入り雅臣は左WBで3-4-2-1へ変更、とはいっても実質5-4-1で試合を終わらせにきます。宮崎からのクロスから好機になっていたのでここへのフィードを潰す為に高さのある雅臣を入れたのかなと。

最後までペースを渡す事なく終了。

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文句なしの完勝!



最後に、甲府のインテンシティにかなり疑問符がつくのは間違いないんですが、今節は縦パスがスコンスコン入るのでペースを握りやすかったですね。今までここの起点を潰されて前進できなかったので

大外で持つ時にハーフスペースでのサポートや端戸が降りてきたスペースにIHが入る所は改善されてきたと思います。

得点した後調子にのり失点した後ズーンと沈むとかも無かったですし、コンパクトな陣形を保ち終始インテンシティが高かったのが一番よかったですね。

今節は文句なしの完勝でしたが、次節の尹晶煥監督ならこんなにスペースをくれる事は無いはずなのでまた気を引き締めて挑んでもらいたいです。

20200711第4節アウェイ大宮戦

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実質リモートマッチ第3節アウェイ大宮戦。

大宮保持時3-2-5非保持時5-4-1。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2

スローインを戸島に預けてリターンを貰った酒井のグラウンダークロスがファーに流れた所を渡部に決められて早々に失点。戸島に若狭、近藤に福村がついていって空いた所を使われ、小池も背後から来る渡部を見れてませんでした。それとスローインになる所に至るまで三門に自由に運ばせてしまっていたのは気になりました。

ここの所立ち上がりの失点が多いので本来のゲームプランが見えにくくなるのもあるんですけど、高木監督のチームに立ち上がりに失点は想定できる中では最悪のシナリオですね…

保持時は3-2-5なんですが、今日の左サイドは福村が中に絞って潮音を押し出し小池が幅を取ります。福村の特長を活かすにはこの形の方がいいでしょうね。

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大宮のブロック守備は基本5-4-1なんですが、ミドルゾーンではシャドーが出てきて5-2-3になります。形は違いますが、ヴェルディに中央~ハーフスペースライン間を使わせず、大外に出した時はWBが寄せてくる対策は前節の栃木と同じです。

大宮の攻め筋は酒井からのクロスを戸島に合わせるシンプルな形がメイン。まあこのスタメン見た段階でこうなるのは予想はつくんですけどね。

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前節にもありましたけど、大外に開いて受けた時のハーフスペースでのサポートが遅いのは気になります。ここはおそらくDH(前節は佐藤、今節は福村)が入る設定になってると思うんですが

最終ラインができるだけ意図的に相手を引きつけてからパスを出そうとしてる姿勢はよかったです。まあ高木監督のチームなんでスムーズに運ぶのは並大抵の事ではないのでそんなに上手くいってはいませんが、後もう少し引きつけられるともっと良くなると思います。実際6分に寛也のシュートまでいったシーンも右サイドに引きつけ平から左サイドの小池へのフィードが起点になってましたので

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このシーンなんですが、三門→小野へとパスした時に潮音が小野に寄せるんですが、小池がスペースを埋めに戻ってないんですよね。実際ここから戸島の落としを近藤にフリーで受けられてしまいます。セットディフェンスは問題なくできるチームのはずなのでこういう所はきっちりやってもらいたい所

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平が戸島の脇から運んでいった時に潮音が寄ってきてスペースを潰し進めなくなってしまったので平が注意してます。最終ラインは運べる時は運び相手を引きつける意図はあるので中盤もしっかりサポートしていきましょう。

平がまずサイド奥にいる小池を見て相手を牽制してから降りてきた福村に時間を渡して渡部を引っ張ってから平に戻し、ライン間にいる佐藤のレイオフで潮音が逆サイドを使って前進と狙い通りの形がようやく出てきました。

18分に佐藤の見事なミドルシュートがありましたが、スペースがあったので積極的に狙っていきましたが元々得意な選手ではありますけど前節ので自信になった部分もあるんでしょうね。

ここまで低い位置からビルドアップする時にマテウスを組み込まないのに違和感があるんですけど、何か問題あるんですかね?

大宮は無理する必要ないので持たせて縦パスが入ったら潰し、引っ掛けたらカウンター、持ったらロングフィードで戸島を狙うのがメインになります。まあそうなりますよね

酒井がマテウス接触して負傷したんですが、5-3-1になります。ヴェルディも3の横を狙う意図はあったんですけど終了が安定してますね。33分に翁長が入ります。

大宮は割りきって守ってきますね。こうなると高木監督のチームは本当に固い…
なのでこの辺りから展開としてはあまり変わってこなくなりました。

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高木監督のチームに早々に失点したらこうなりますよねってスタッツですね。アタックサイドは大宮は酒井黒川、ヴェルディは山下の所はあっという間に潰される事が多かったのもありますが潮音小池福村の所からでした。

縦パス入れた所を潰されて中々進めず、立ち上がりの失点でペースを握られてしまったなと思う前半。



後半頭から小池と潮音→井出、譲瑠へと交代。譲瑠がアンカー、左IHに佐藤で井出は左WGに入ります。

大宮がハイプレスをかけてきた時はマテウスを使って回避するシーンがありましたが前半にはなかったですね。

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最終ラインで廻す時に、受けたら一旦後ろに下がりトップ2シャドーを引っ張り出し大宮の守備を間延びさせようとしてきました。直後に奈良輪も同じ事をやっていたのでチームとしての修正なんでしょう。

ここも奈良輪が少しだけ下がり黒川を引き出して譲瑠→寛也へと渡し5-2-3の2の脇から前進できました。

保持時の形をコンパクトに縦圧縮して縦パスを狙いながらのネガトラ対策をして危ない時は大きく蹴り戻してマテウスに戻すようにする設計のようです。

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保持時を2-3-5にして前線の人数を増やしてきました。相手が1トップなら2枚残しで対応してもらえればいいなと。

詰まったら譲瑠へ戻して逆サイドを使いIHがチャンネルへ進入する形も出てきて前半より押し込められるようになってきましたし、大宮の選手間を使えるようになってきましたけど、大宮はハードワークができ対人に強い選手が揃ってるので中々崩すには至りません。

58分の大宮のコーナーキックマテウスがキャッチして素早く山下にスローしましたが、山下の見張り役が三門なんですよね…山下をしっかり潰すのは監督から厳命されてるんでしょう。

後ろを2枚にしたのはいいんですが、大宮が前3枚で寄せてきた時の対応がまだまだといった感じで寄せてくる枚数プラスワンの意識づけはもう1つですね。

60分過ぎから端戸の裏抜けはあるんですけど全体的にデスマルケ(マークを外す動き)が減ってきてボールホルダーの選択肢が減ってきました。夏開幕で今までよりシンドイと思いますが繋ぐサッカーをやる以上モビリティは意識してもらいたい所です。

62分黒川→イッペイへと交代。前プレやプレースバック、深くまで運べて陣地回復できる選手の入れ替えでしょう。

63分に寛也→晃樹へと交代左IHに入り佐藤が右IHへ

中々進めなくなりボールを失った後の即時奪還もできなくなってきて前半と同じようになってきましたね…

それとここまで何回かあったんですけど、サイドチェンジで前進やチャンスメイクをする時は、大外→大外だとボールの移動に時間がかかり相手のスライドが間に合ってしまいますので(特に大宮は5バックですから尚更)中継するかハーフスペースから出せたらいいなと。

佐藤のコーナーキックがミスになったのはここまでの運動量もあると思うんですよね。やはり疲労が溜まってくるとミスも多くなるので任せるとこは任せるでもいいんじゃないかなと。

前半と同じように進めず奪えなくなってるのでミドルゾーンでの守備もかなり怪しくなってますね。もちろん疲労もあるでしょうけど組織としての方向性が合わなくなってきてる印象

保持時もブロックの中に入っていけずに外でUの字で廻させられてる状況ですね
。まあ大宮は入ったとこをしっかり潰してきますしハードワークを怠らないので崩すのは大変なんですけど

84分に左サイドで佐藤晃樹井出の三角形を回転させて相手の基準点をズラして井出のハーフスペース~ハーフスペースのクロスが山下に通りフリーで奈良輪が撃てたシーンは崩せましたけどこれはどこまで仕込みだったかはわかりませんがアイディアはよかったです。

この直後に山下→クレビーニョと交代。

ここからは崩せずにクリアされるか逆襲を喰らうかの繰り返しになってきてこの展開のまま終了。



最後に、5バックをどう崩すか?のトレーニングをしてきたんだろうなと感じましたが、高木監督のチームに早々に失点したらどうなる?の教科書のような展開でした。後半頭は修正が効いてた時間帯がありましたけど、段々モビリティが無くなり足元に欲しがる悪癖が出てしまいました。最終ラインが運べる時は運び相手を引きつける所は良くなってきてるんですけどね。

後半の後半はメンタル面にも影響出てた印象ですし、結果内容共に完敗でしたけどすぐに次が来ますので頑張っていきましょう。

20200705 第3節アウェイ栃木戦

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リモートマッチ第2節アウェイ栃木戦。

ヴェルディ保持時3-2-5非保持時端戸と寛也が並び奈良輪が最終ラインに降りる4-4-2。栃木保持時3-3-4非保持時4-4-2。

栃木は2CFがヴェルディの2DHへのコースを切りSHが大外に出るシャドーへのコースを切るのがプランの様子でしっかりカバーシャドウ(パスコースを切りながらボールホルダーに寄せる)ができる時はCBにも寄せてきます。

シャドーの井出が大外に出てきて奈良輪が前線に張ってるのでこれならFW登録なのも納得できます。

中々繋いで進めないので山下を狙ったフィードが多いです。ここで瀬川と勝負して抜ければ一番いいしそうでなくても相手を押し下げる事ができますからね。

奈良輪へのフィードの時は井出がハーフスペースを上がってきて2人のポジションが逆の時も同様なので相手を寄せてからのフィードは準備されてます。

10分に山下と寛也のワンツーでポケットに進入したのは前節のカウンターでもありましたし狙いの1つなんでしょう。因みにこれは足が掛かったというよりは当たったの方が近いので取ってもらうのは難しいかなと(^^;)

栃木の攻撃ははロングフィードロングパスでサイドに起点を作ってDHがサポートしてくる形とショートカウンターがほとんどといった様子。

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平がここまで深く運んでハーフスペースの奈良輪から大外の井出へと渡ったシーンなんですが、端戸が少し平に寄りすぎてて深さを取れなかった分奈良輪のスペースが狭くなってしまいました。平がここまで深く運んでくれれば山下へ距離が短くなり逆サイドへの展開が効果的に使えるのでありがたいです。後は深さを取りながらもいつ降りてくるのかの意思統一の所をもう1つといった所。

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冒頭に書いた栃木の守り方なんですがここでも明本が井出の位置を確認しながら平に寄せてます。

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こちらも4-2-4になってますけど縦パスを通させずヴェルディにハーフスペースのライン間を使わせないのは重要なプランの1つなんでしょう。

それと前節より即時奪回はできてませんが明らかにネガトラの反応は良くなりましたね。

平が降りてきた端戸に当ててレイオフ(落としのパス)を佐藤に落とし、端戸が空けたスペースに入った奈良輪へ当てて潮音に落として寛也へ渡し、ポケットへスルーパスを出して山下のマイナスクロスまで。いい崩しでしたしポケットからのマイナスクロスはワイドストライカーの約束事ですからね。

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井出が大外で受ける事が多いので奈良輪と並ぶシーンがあるんですが、この時空いてるハーフスペースに入ってくるのが端戸なのか佐藤なのかがはっきりしてませんでした。ここも深さとサポートのとこを擦り合わせていってもらいたいです。

ここまで深さが取れてない分相手が上がってくるのでライン間にスペースが作れてないシーンが多いように見えます。

右は森の裏に寛也が降りてきて山下端戸と三角形を作って前進する形が出てきてから今までより安定してきたんでが、山下を使うサイドチェンジは相手にスライドする時間を与えない為にもできるだけ到達時間が短い低く速いボールを使っていきたいです。

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ボールポゼッションは67%と高い割にはシュート数が少なかったですし、栃木にハーフスペースのライン間へのコースを遮断されてロングフィードとカウンターがメインでした。今日はSH裏に寛也が降りて山下端戸と三角形を作る事が多かったので端戸は右寄りです。

栃木は奪ったらシンプルにサイドを使ってきてミドルゾーンで守る事が多かったのでボールポゼッションの割には平均ポジションは前目。形は違えどお互いサイドから攻めるのが圧倒的に多かったです。

カウンターでいいシーンはありましたがライン間のハーフスペースを塞がれてサイドに誘導されてプレスを受け前進できなかったので、相手が対応してきた時どうする?が足りなかった印象がある前半



後半頭から潮音→晃樹へと交代。まだ無理をさせられない寛也とニコイチで考えてるのかと思いましたが潮音でした。そのまま左DHに入ります

ロングボールの応酬で落ち着かなかった中での48分、柴崎から佐藤へのパスを明本に奪われて撃たれたシュートが柴崎をかすめブロックに入った祥平の腕に当たってしまいPK。肩より上にある腕に当たっており決定的な得点機会の阻止になってしまうので祥平は退場。決して故意ではないので祥平を責めるべきではないですね。

若狭を使ったり2DHがもう少しサポートしてもよかったかなとは思ったんですが(佐藤は右サイドを指してたので若狭を
使えって事だったんでしょう)、繋ぐサッカーをやる以上こういう失点はトレードオフになるので仕方ないです。このPKを榊に決められ失点。

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この直後の51分に寛也→福村へと交代して4-4-1-1へ。保持時は福村とDH片上げ3-1-4-1非保持時は4-4-1

得点して数的優位になり元気になった栃木が積極的に前からプレスをかけてくるようになりSHの森が空けた所に山下が降りてきて晃樹端戸山下の三角形で瀬川の裏を使ってクロスまで。晃樹のサポートが早かったのもありますが、ようやく相手SBを引っ張り出せるようになりました。

この直後にも山下へのサイドチェンジで瀬川が出てきた時に井出がサイド奥に流れてましたのでようやく狙い通りの形が出てきたんですかね?

これが失点して1人少なくなった危機感からなのかハーフタイムの修正なのかはわからず終いだったのでここは次節以降という事で

57分、晃樹と榊が競ったこぼれ球を佐藤が山下へフィード。縦へ仕掛けてからのクロスを逆サイドの福村が拾って佐藤に落とし逆足での技ありシュートで数的不利な中で追いつく!シュートは佐藤を誉めるしかないですし、山下が仕掛けた所で後ろから奈良輪がハーフスペースを上がってきてサポートしてたのも大きかったと思います。

晃樹が入ってきてから明らかにパスや判断の速度が上がってるんですよね。相手が出てきてくれた方がやりやすそうなのは前節も感じてましたが、晃樹がサイドに流れた所で端戸が降りてきたりしてたのが個人戦術か組織戦術かわかりませんが徐々に真ん中を使えるようになってきました、

65分に岩間と榊→禹とエスクデロへと交代してポジションはそのままDHとCF

飲水タイムで栃木は森→和田へと交代。ポジションはそのまま

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端戸がファウルを受け靴が脱げたので履いてる間に山下を使い縦に早く仕掛けても当然誰もいないので状況の判断をもっとしていってほしいなと

佐藤と晃樹がかなり動く分空いたスペースを端戸が使えるのでハーフスペースに常に人がいた3-4-2-1と噛み合わせが変わったのも大きいのかなと。

ここからオープンになってきたんですがこういう展開は栃木の方が得意そうな印象です。もちろん1人多いのもあるんですが戦術兵器矢野貴章がこの時間でもハードワークを怠らないですね。

83分に井出→譲瑠へと交代。晃樹が1列上がり佐藤と並びDHへ。保持時は佐藤が上がりアンカーになります。

89分に奈良輪からのフィードが端戸に通り、山下にホケットを使わせてから晃樹に合わせたクロスや、90+2分に譲瑠→端戸→山下と完全に抜け出したシーンもあったんですがモノにできませんでした。

このまま引き分けで終了。



最後に、柴崎だけでなく巻や井林もそうでしたけど、ヴェルディにいる間に足元の技術はかなり向上してるんですよね。

低い位置から繋ぐスタイルをやるのはおそらく上福元以上にめちゃくちゃ怖いでしょうからチャレンジした上でのミスは仕方ないと思ってます。得失点の違いはありますけど現象としては前節の端戸と同じですからね。

それより失点した後にも安易に蹴らず怖がらずにしっかり繋いでたのは凄くよかったと思いますよ。

チャンスは皆カウンターとか速い攻撃でしたけど、ポゼッションではなくプログレッションなんだと言われればその通りなのでにんともかんともといった感じでしたけど、人数が減った中ではよくやったと思います。11人の時にもお願いしますよにはなりますが(笑)

おそらく今節のレビューも多種多彩になるんでしょうね。

20200627 第2節ホーム町田戦

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初のリモートマッチとなったホーム町田戦。

ヴェルディ保持時3-2-5非保持時端戸と佐藤が並び奈良輪が最終ライン小池が2列目に降りる4-4-2。町田保持時3-3-4非保持時4-4-2。

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開始早々のこのシーンからすると、町田の両CFとSH4枚で寄せてくるから3CB+2DHで数的優位を作ってビルドアップをする予定なんでしょう。

この直後に平から潮音に通った所で外に動く井出を髙江、端戸を佐野が掴みにいくのは想定内なので、この中盤にできたスペースを佐藤に使ってほしかったなと。

町田は奪ったら縦に速いのは変わってませんが、相馬監督時のようなワンサイドアタックではなくサイドチェンジで相手を揺さぶって前進する形で前進してきます。

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それと、相手のSHが1枚又は両方が寄せて来ない時も同じ形なんですが、後ろに人数をかけ過ぎると当然前の人数が足りなくなって進めなくなってしまうので、相手が寄せてくる枚数プラス1でビルドアップできるようになればもっとスムーズになると思います。

サイドで相手を寄せてから逆サイドに振って前進したい意図やロングフィードで裏を使いたい意図は感じるんですが、単騎突破できるのが右の小池だけなのでそこまで相手に怖さを与える事はできていないように見えます。

3分。平戸に起点になって吉尾に落とした所からのサイドチェンジがジョンチュングンに通って若狭を引っ張り裏のスペースを平戸が使ってサイドに流れた外をジョンチュングンがサポートして小池が引っ張りスペースから平戸の見事なミドルで失点。平戸のミドルやジョンチュングンの縦パスと外を廻るサポートが素晴らしかったので得点も平戸とジョンチュングンで0.5点ずつかなと。難しい対応でしたが後手に廻ってしまいフリーで撃たせてしまいましたね…

ここまで書いてまだ3分しか経ってない…(^^;)

得点した町田は無理する必要が無いのでミドルゾーンでのブロック守備に切り替えてきます。DHが町田の2トップ裏にいるのはいいんですけど、2DHを配置するならシャドーへの縦パスに反応してレイオフ(落としのパス)を受け相手がリアクションで空けたスペースを狙う意図もほしかったなと思いました。

それと、HV(3バックの両端)に2DHの1人が寄ってしまいHVが前進するスペースを潰してしまうシーンがありましたが、これだとスムーズな前進ができなくなってしまいますしのでここは修正かなと。

それに2DHだと4+4ブロックに対して5枚しか配置できないので片方のDH(狭い所でも前を向ける潮音の方がいいかな)を前に出し、譲瑠が2トップ間でピン止めしてHVに時間とスペースを与えて前進させられればもっと楽になると思います。去年アウェイ横浜FC戦でやられましたよね?

こういう展開だと攻め急いで無理やり縦パスを入れて奪われ逆襲を喰らうパターンになる事が多かったですが、縦パスを入れられる時は入れるって感じで落ち着いたゲーム運びができていたのはよかったですね。

町田の寄せが速いのでワンタッチツータッチで廻して構いませんが、そうでない時に前を向いて運んだりと使い分けができるかどうかはまだわかりません。

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ここが気になったんですが、奈良輪がクリアボールの競り合いで中に入った後に代わりに幅を取る選手がいないんですよね。奪われたらスムーズにカウンターに移行できてしまうのでここは徹底してほしいです。

それと、HVが時間とスペースを得て前進できた時にボールホルダーに寄ってしまうシーンが出てきますが、ボールホルダーがフリーで持って運べる時は離れてスペースを作ってあげる事が真のサポートになるのでここもやっていってほしい所です。

町田のコーナーキックの守備で、ヴェルディはサイズがある方ではないのに真ん中に2枚ストーンを置くのは珍しい形。

祥平から平に出した所に吉尾が寄せにいったスペースを井出が使い、運びながら端戸に出して井出がいたスペースにいた潮音に落としGKの前でバウンドするいいシュートまでいったとこなんですが、監督が反対に廻せといってるので左に寄せ小池が突破するのがゲームプランの1つだったようですね。井出が中を向いて同サイドへ縦パス入れたのは失点シーンでジョンチュングンが入れた縦パスとほとんど同じでした。

ある程度町田を押し込めると潮音が井出や端戸が動いたスペースに入っていき選手間を使っていくので序盤ほど持たされてる感は無くなってきました。奈良輪のクロスに小池がポケットに入っていったり、幅を取る小池に入った時に奥山が寄せていきCBSB間が拡がった所に佐藤が入っていくシーンはあるんですが崩す所までは至りません。

下村さんがブラッシングについて解説して下さいましたが、これは数的優位を作るものなんですが有料で販売してる書籍なので触れません。岡田メゾットの本を持ってる方はP29を参考にしてください。狭い所を打開するのに効果的なので監督から指示が出てたんでしょう。中継では聞こえにくいので、SHを引っ張り出せも含め監督の声を解説してもらえるのはありがたいです(^^)

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早いうちに先制し無理をする必要がない事でボールを保持する時間が長かったですけど決定機はあまり作れませんでした。

平均ポジションは奈良輪と小池が幅をとり他の選手は4-4-2の内側に入り楔を受け、相手を寄せたらサイドチェンジで小池を使う形で、町田はジョンチュングンと流れてきた平戸が起点になるのがほとんどでした。これはアタッキングサイドにもよく表れてますね。

ビルドアップに人数をかけ過ぎてる印象があり、もっとレイオフ(デカラって言った方がいいんですかね?)を効果的に使ってもいいかなと思いましたが、失点後にバタつかずに攻め急ぐ事が無かったのは収穫ですし、ネガトラ(攻→守の切り替え)にアラートを効かせて譲瑠や平が潰したり回収ができてました。

それにある程度押し込めた時は敵や味方が空けた所を使って相手を動かしダメージを与えられてた時間帯もあった思います。

お互い早々にゲームプランが変わったので何とも言えない所はあるんですが、そう悪くはなかった前半。



後半頭から井出→寛也と小池→山下へと交代して寛也は右シャドーに入り佐藤が左で山下はそのまま右WB。ハーフタイムは交代回数を使わずに済みますからね。

若狭が運んだ時に山下が積極的に裏を狙っていきましたが、こういうプレーは相手を押し下げスペースを作れますし、譲瑠も前半より寄らなくなったので若狭が高い位置まで運べてます。

47分にボール持ってる平に向かって寛也がかなり降りてきたんですけど、こういう時は潮音が寛也がいたスペースに入っていくんじゃないんですかね?ここの所はよくわからないんですけど、前半はある程度進んだ後はシャドーやトップが動いた所に潮音が入っていってましたので

平から潮音への縦パスはちと急ぎすぎましたね。柴崎が上手くカバーしてくれましたけど今までのヴェルディはこういう形での失点が目立ってるので気をつけてほしい所です。

コーナーキックを柴崎が弾いたボールを佐藤が右サイドに繋ぎ、山下が運んで寛也に預けてから一気にスピードを上げてスルーパスをポケットで受け中央の端戸へのグラウンダークロスで決定機。右サイドからの3レーンだけを使い、時間をかけずにリバプールのようなカウンターを仕掛けられたのは大きいんですけどもったいなかった…

攻撃時に密集してるので、ボールを失った時に当然味方の距離が近くすぐ切り替えて奪い返すシーンがここまでいくつかありますけど、これは元々こういう設計なのかどうかわかりませんがいい反応だと思います。奪われても密集を突破させなければ相手は攻撃できませんからね。

60分に平戸にアフターで足が入る形になってしまったんですけどこれノーファウルですか…確かにフィジカルコンタクトの判定をもう少し甘めにしてほしいとは以前から思ってましたけどこれはカードが出てもおかしくないんじゃないかなと。

平も運べる時は運ぶシーンが出てきました。両HVがこれをやってくれるとビルドアップが楽になるのでありがたいです。それによってロングフィードも活きてきますので

佐藤と奈良輪のコンビネーションでの崩しがありましたけど、端戸とのマリノストリオはユニット優位(阿吽の呼吸のような連動性で作れる優位性)が作れるので左サイドからの攻撃も活性化してきました。

ここまで端戸は結構サイドに流れての起点作りや中央にスペースを空けるプレーが目立つんですけどこれって陵平の得意技なんですがどうなんでしょうか?

75分に祥平のバックパスの処理がミスになりましたが、ここは連携の問題だったのでしっかり擦り合わせをしていってほしいです。

縦パス入れてターンできればそれで良し。ダメなら戻して逆サイドを使う形は見えてるんですが相手を振り回す為にもここはもう少しパススピードを上げていきたいですね。そうなれば左はマリノストリオユニットや右は山下の突破がもっと活きてくると思いますので

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78分に潮音→河野へと交代して4-3-3に変更。

83分に吉尾→中島へと交代。中島に山下を見張らせるんでしょう。

残り時間が少なくなってきたからなのか攻撃が単調になってきましたね…

88分に譲瑠→クレビーニョへと交代。右WGに入り河野が右IHで寛也が左IH佐藤がアンカーへ移動。

ここからの町田の交代は疲労した選手を代えていった感じです。

90+1分。奈良輪のフィードを左サイドに流れた端戸が受けて起点を作りポケットにカットインしてきた山下がエリア内で倒されPKゲット!それを寛也が決めて追いつきます。

なんとか追いついて引き分け

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ボールポゼッションが74%でパス本数は900本近く、マリノストリオや山下をもってきて後半は左サイドを使う事も増えました。



最後に、潮音はカチッとハメるといまいちなんですが遊びの部分があると躍動しますね。規律と自由の塩梅がよかったんでしょうか。

これから過密日程で暑くなっていく中ではボールが持てると省エネサッカーができるので目指してる方向が追い風になるかもしれません。

今日は失点して沈んだり攻撃を急ぎすぎてバランスを崩す事が無かったのでクラブとして積年の課題に取り組めてきてる印象がありましたけどここはしばらく様子を見てみましょう。

それとネガトラの反応が良く町田に密集を突破されずに奪い返す事ができていたのは大きな収穫ですね。

HVに時間とスペースを渡して運ぶ事がもっとしっかりできると人数をかけずにビルドアップが安定すると思います。

まだ粗削りな印象はありますが、色は出せたと思いますので永井監督的には半分成功って感じなんでしょうかね?

最後になりますが、リーグ戦再開に向けて多くの方の努力と助けがあったと思います。本当にありがとうございます!

20200223 第1節アウェイ徳島戦

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アウェイ徳島戦。徳島保持時藤田片上げの3-2-4-1非保持時垣田を前に出した4-4-1-1。ヴェルディ保持時奈良輪片上げの3-2-5非保持時大久保を前に出した4-4-2。

ヴェルディはまさかのCBが逆足配置。ここは後述します。

徳島は後ろ3枚で数的優位を作りながら回して相手を引き込んでDHから逆サイドの浜下や藤田を使って前進してCFに斜めのパスを入れてくるのが基本線の様子ですが浜下を使う事が多いようです。

ヴェルディロングフィードで大外に張る小池をターゲットにする時は奈良輪がインナーラップでハーフスペースに侵入してくる形といつも通り小池が絞り奈良輪が幅を取る形もありますが前者の方が多く、右は大久保の時もありますが、クレビーニョが幅を取り大久保が絞る事の方が多いですね。

徳島は最終ラインにはあまり行かずにミドルプレスで待ち構えヴェルディはGKまで追うハイプレスが基本線。

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福岡が上福元に戻したシーンなんですが、レアンドロが上福元に寄せて小池が内田。大久保がドゥシャンと福岡を見張れる中間に立ち2DHは佐藤とクレビーニョと前からプレスをかける形は整備されてきたようですね。佐藤が降りてきた杉森に気づいたんですが寄せきれずにポストプレーをされてしまいましたが、ここは譲瑠が行く所だったんでしょうけど頑張りましょう

岩尾のヒールパスを譲瑠がカットした後大久保へのスルーパスが弱くチャンスにならなかったんですが、こういった決定機を潰されると大久保はめっちゃ怒るんで気をつけてほしい所です。

8分に上福元からのフィードを垣田が梶川に落とし、そこから西谷への縦パスを理仁が奪いとりましたが、こういったしっかり寄せて奪い取るプレーができてきたのは前進ですし続けていきたいですね。

9分に岩尾から対角パスを受けた浜下がカットインからのクロスを上げ西谷に合わせたのはオフサイドになりましたが柴崎はきっちり反応してますし、セービングはさすがといった所。17年もノーチャンス以外はほぼほぼ止めてくれてましたからね。

岩尾のシュートの跳ね返りを小池が拾って運んだシーンなんですが、ここは大久保に出せば福岡の外から運び内田の外側から入ってきたレアンドロに合わせて決定機を作れたと思うんですよね。この2人は決定力はもちろん人を使う事もできますし、預けてもよかったかなと。

いざとなったらこの2人の連携と質でぶん殴ってもいいと思います。実際この後も大久保が福岡から奪い返してからクレビーニョの決定機まで繋げられましたのでシンプルな形を増やしてもいいと思うんですよね。

保持してても中々ブロックの内側に入っていけないシーンが続いてますが、相手選手間にいてもボールが入ってこなかったり逆にスペースになってる所に誰も入っていかなかったりとここの判断の所は長い事課題になってますが少しずつでも進めていきたい所です。

18分に小池が幅を取り奈良輪と入れ替わって祥平がハーフスペースに入ってきましたが、その分奈良輪が絞っていたのでバランスは崩れてませんでしたがこれは選手の判断だったんですかね?

20分くらいから徳島は上福元を中心に後ろで繋いでヴェルディを引き込んで一気に裏を狙いにくる姿勢が強くなってきました。GKまで寄せに行くと中盤にスペースができる事が多くなるのでリスク監理は怠らないようにしたい所。

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大久保が降りて受けにきた時にできたスペースに譲瑠が入っていかなかったのでこの後大久保に叱られます。もちろん譲瑠だけではないんですが、こういう所の判断でブロックの内側を使えない事がヴェルディは本当に多いですからね…

ただ、理仁のとこでも書きましたが、しっかり寄せたり奪われた時に奪い返す事はできてましたのでここは成長ですね(^^)

簡単にプレーしていい所を自分達で難しくしてしまってるシーンが目立ってきて大久保の立ち位置が下がったりボールサイドに寄ったりするシーンが出てきました。賢い選手ですし気の効いたプレーができるんですがそうなると本来やってほしい事とは離れていってしまうんですよね…

30分くらいからハイプレス時の距離間が空いてきてスペースができてきます。全ての時間帯でハイプレスをするのは無理なのでどこで行きどこで行かないのかの切り替えの整備が欲しい所。

33分。福岡からのフィードのトラップが大きくなってしまったのを杉森に奪われて運ばれて垣田へのスルーパスからのシュートを柴崎が弾きますがそのこぼれを西谷に押し込まれて失点。

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祥平もミスではあるんですがそもそも福岡のフィード時に中盤がすっからかんでしたし、ビルドアップ時にスペースがあれば運び相手を引き付けてリリースはしっかりやってくれていましたからね。

得点後徳島は元気になってきたのか寄せが速くなりボールを奪われるシーンが増えてきて、ヴェルディのハイプレスでの間延びも大きくなってきました。

37分。澤井のバックパスを受けた柴崎のキックがミスになり杉森に拾われてたこぼれをまたしても西谷に押し込まれて失点。このスタイルのサッカーをやる以上こういったミスはある事なので飲み込まないといけない部分は間違いなくありますからね。柴崎も一回止めてる訳ですし

徳島の判断や寄せが速くなったのもありますが、ヴェルディが浮き足だってバランスが崩れてきました…

40分に徳島のパスミスを譲瑠が拾って小池に出したスルーパスは大きくなりましたが十分なスピードがありましたので試合中に改善してきましたね。

ヴェルディが間延びしてスペースが空いてきたのでそこを使われかなり自由に前進できるようになり、2点リードしたのもあって徳島に余裕が出てきて伸び伸びプレーされるようになってきます。非保持時の約束事がはっきりしてない様子です。

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ボール支配率では上回りましたが、持たされてた印象が強いですし、平均ポジションでもヴェルディを自陣に引き込んでサイドや間を使う徳島の意図がはっきり出てました。

ヴェルディは逆足CBでの対角線フィードで藤田の裏を狙い起点を作る意図が結構早い段階で徳島にバレて攻撃を封じられてしまい再現性のある形を作れませんでした。(ヴェルディの平均ポジションが左寄りなのはそれが理由です)

逆足CBで同サイドへのフィードが使えなくなった分自らの首を絞める形になってしまい、プレスに行く行かないの判断が曖昧な分疲弊して自滅した印象が強かった前半。



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後半頭から澤井→河野へと交代してこうなりました。全然機能しなかった逆足CBを元に戻しクレビーニョをSB降ろし河野が右WGで大久保がIHに入り、保持時は大久保が前佐藤が後ろになりクレビーニョ片上げの3-2-5になりました。

徳島の狙いは基本的に変わりませんが押し込んだ時にもレイオフ&ゴーで裏を狙ってきますし整備されてますね。

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ここまで触れてませんでしたが、コーナーキックの守備は基本ゾーンで垣田に理仁、ドゥシャンに祥平、福岡に奈良輪とヘディングの強い選手にはマンマークと去年と同じですね。

祥平が持ち上がってからのフィードでクレビーニョが裏を狙ったボールは短くなりましたが、同足CBならこれができるんですよね…

まあこの後クレビーニョがいた所を浜下に使われてしまったんですけどね(^^;)

51分に河野のサイド奥から佐藤に戻した時に逆サイドのポケットに突っ込んでくる形はここまでかなり練習してたんですが出せませんでした…ブロックの内側を使えないのはよくありますがここまでやってきた事が出せないのはちょっと………

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52分にヴェルディは後ろを3枚にして3-4-3へと変更します。

大久保がスペースに入って指示をしてるんですが消極的なプレーが多く、メンタリティの部分に影響が出てるのかもしれませんが保持時のバランスが悪く意思統一できてないように見えるので大久保とレアンドロに託してしまった方が形が作れそうな感じです。まあ徳島の守備が非常に固く対人も強いのもあるんですけどね。

56分。コーナーキックを岩尾がクリアしたボールが垣田に繋がり西谷へのスルーパスで裏を取られて失点…垣田のスルーパスで勝負あったかなと。

ヴェルディのバランスに問題があるのはありますが、徳島が人についてコースを消してくる守備が上手いですね。リードしてて精神的に余裕があるのも大いに関係してるのかもしれませんが

それとここまでクロスやパスの前に1つプレーが入る事で出し手と受け手の呼吸が合わないシーンが散見されますが、何か1つ挟んでしまうと受け手はいつボールが出てくるのかのタイミングがわからなくなるのでクロスはシンプルにした方がいいかなと。

リードされてるので前から行かざるを得ず、そうなると引き込まれてスペースを使われる展開は変わりません

71分に奈良輪→井出へと交代。そのまま左CBに入る。もちろん3点を追いかけなくてはいけないんですが最終ラインに本職が祥平しかいなくなりました(^^;)井出に運ばせてチャンスメイクをしようという事なのかと。

80分にクレビーニョ→山下へと交代。ポジションはそのまま右WB

山下がサイドを独力で突破していったシーンがありましたが、幸輝を泉澤のような起用になるんでしょう。

山下の良さは出ましたがこのまま終了。結果内容共に完敗でした。



最後に、逆足CBに関して理仁はCBではないので垣田とのマッチアップを避けさせて西谷にぶつけたかったんしゃないかなと思ってます。西谷は栃木では基本的に左シャドーでしたし直前の非公開TMも栃木だったそうなのでそこでインスピレーションを得たのかもしれませんね。

ロドリゲス監督も理仁が左CBだと踏んで去年のチーム得点王だった河田ではなくフィジカルで殴れる垣田を起用したんじゃないかと思います。

逆足CBは対角線のフィードは視野を広く確保できるんですが、当然同サイドには身体を外側に向ける必要があってやりにくいので対角線フィードを狙ってるのがかなり早めにバレて対応されてしまいましたね。「あー山本が右CBって事は藤田の裏を小池に使わせたいんだね」って感じで

逆足CBのメリットを全く感じなかったので理仁を戦術的に守る為の手段だったんじゃないかなと。永井監督はポゼッションよりプログレッション(前進)を求めますから手数をかけたがりませんので理仁のフィード能力を重視したんじゃないかと考えてます。

それと、もちろん勝ち負けは大事ですがリーグ戦では得失点差も大事になってくるので理仁をCBで起用するなら平や若狹のようなCBタイプのSBを1枚置いておきたいですね。

徳島は新加入選手が7人ピッチに立ってましたが、それぞれ前所属チームで与えられてたタスクとあまり変わってないんですよね。西谷、浜下、福岡の栃木トリオも横山監督の時と似てたので連携が良く躍動感が出てましたので。だからこそ1クラブから複数人を引き抜くのかもしれませんね。(まあそれはそれでエグいんですが…)

それなら当然適応も早いですし、ロドリゲス監督のやり方を習得するには時間がかかるのでそこまでの繋ぎにもできますので見事なパッチワークをした監督だけでなく的確な補強をした強化部ももっと誉めてあげて下さい(笑)

ティーナ体制1年目だった17年の開幕戦もボロ負けだったのでこの1試合だけでは判断できませんし

このような声があるので、ネルシーニョ監督が言う経験の差もあってやりたい事を完璧に封じられてた可能性もあったんじゃないかなと。

まあこの答え合わせができるのは3/18以降になりますので修正もそうですがやりたかった事を見せてもらえればいいかなと思っております。