アウェイ千葉戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。千葉保持時3-3-4非保持時4-4-2。
下平に小池が寄せていってますが、高い位置でフリーで蹴らせない対策なかなと。そして潮音と寛也が2DHへのコースを切ってます。
今節は潮音が深く降りてきて奈良輪が高い位置に張るようになってます。ここまで突破形の選手に中盤から運ばせる事が多かったのでチャンスメイクに関わってもらう為の修正なんでしょう。
相手を左サイドに寄せて逆サイドに展開する平のフィードの速さがよかったです。そもそも逆サイドに時間とスペースを届けて前進する為にやってる事なので多少正確性を欠いたとしても速さは意識してやっていってもらいたい所です。
予想通りではあるんですが千葉はやはりスペースを埋めて前からは来ないですね。
小池が受けた時寛也が開いて縦パスを入れ中に入って突破を計ってますが、左ハーフスペースまで選手がいます。
5レーンじゃなくて、実際は7レーンだよね、多分。
— らいかーると (@qwertyuiiopasd) 2020年7月17日
らいかーるとさんが言ってるように大外レーンを更に大外外、大外中と割ってるんですかね。意識してやってるのかどうかもわからないんですが
千葉は左サイドではシンプルに川又目掛けて蹴ってくる事が多くここを起点に組み立てをしたい様子で、運んだ時は船山のマイナスクロスが多く右サイドは米倉や田坂のクロスがメイン。スローインが取れるとCB増嶋のロングスローなので横山監督時の栃木みたいな感じです。
ヴェルディは左サイドは奈良輪が高い位置で張り潮音が2トップ脇に降りてきて井出と大外外大外中ハーフスペースで三角形を作り、右サイドは小池が張り若狭寛也の三角形と役割や機能性はいつもと同じで、ハーフスペースで前を向けたら左サイドでは少し持ってからサイドを変えて前進と横に揺さって隙を伺い、右サイドでは大外との連携で突破を計るのでサイドチェンジは左→右の方が多いです。
非保持時の千葉はしっかりブロック作れてるんですが、ここに入った時誰が寄せる?が整備しきれてない様子なので大宮戦みたいに全くブロックの内側に入れないって程ではない様子で遅れる分ファウルになる事も多いように見えます。
13分に獲得したフリーキックで井出がタイミングを外して寛也が壁の下を狙いポストを叩いたのは面白かったですね。こういうトリックプレーは吉武さんが仕込んでるんでしょうか?
崩せてはいませんが、ワンタッチプレーとサイドチェンジというゾーンディフェンスの天敵を使いながら押し込めています。
ここまで新井は同点なのに時間を使う事が多く、少しでも端戸を引き出してヴェルディの守備人数を減らしておきたいんでしょう。
ヴェルディの守備は高い位置からプレスいき自由に蹴らさず後ろは人を掴みにいきます。以前のハイプレスは意思統一ができておらずバラバラでスペース空きまくりだったので改善されてきてます。
祥平に感化されたのかもしれないんですけど、全体的にパススピードが上がってるんですよね。その分ズレる事もあるんですが何の為にパス廻しをしてるのか?から逆算されてれば個人的にはオッケーです。緩いパスは相手を食いつかせスペースを作る為に使うのがメインになりますから使い分けをしていけたらいいなと。
それと祥平は攻撃では起点になり守備ではアラート効かせて裏のケアをしてます。
32分のPKになったシーンなんですが、田坂が平の足を踏んで動きを止めた事に対するものだったんだと思います。
このPKを端戸が決めて先制!思わぬ形になりましたけどこの堅い展開で先制点が取れたのは大きいです。
ちなみに目の前で観てた千葉サポは思う所もある中でも静かだったのは凄い!
ボールを保持しながら繋いで押し込んでた中で平の弾丸ミドルがありましたが、相手が出てこないなら狙ってほしいですし、相手にプレッシャーをかける面でもよかったです。
果敢に攻めてボールを失うシーンが多いんですけど、先制したので攻め急ぐ必要は無いと思うんですよね。「点取らなきゃいけないんでしょ?ほらオイデオイデ」くらいの余裕があってもいいんじゃないかなと。最後の最後は落ち津いてきたんですが
千葉がしっかりブロック作るのでボール支配率の割にはシュートは少なめですが持ち過ぎてないように見えます。
平均ポジションも千葉は低くヴェルディは高いのは当然ですね。ただ、いつもなら中盤で持ってる事が多くアタッキングサードにほとんど入れてないんですが今日は入れてます。
千葉は米倉田坂からのクロスが多かったので右サイドが高め。決定機に関してはお互いそう作れなかった堅い展開でしたが、思わぬ形で先制できて展開が楽になったといった感じの前半
後半頭から小池と奈良輪→佐藤と福村へと交代。ここまでもワイドの選手には余り無理させてませんでしたからね。福村は左SB佐藤が右IHで寛也が右WGへ移動
後半の千葉は左サイドから船山下平と山下が流れてきて三角形を作り前進してきました。この流れでとったコーナーキックがファウルになり田口に主審の逆水平チョップがヒットw
千葉はリードされてる事もあり前に出てきたのでシンプルに裏に蹴るようになります。それとマテウスも使いながら相手を引き込んでからのフィードや相手の最終ラインの跳ね返しをライン間で拾えるのでヴェルディとしてはやりやすくなったかなと。
横に揺さぶりながら相手が出てきたらその裏へ縦パスを入れてレイオフ、前を向けなければやり直して前向けたら仕掛けたりミドルシュート、スルーパス、サイドチェンジ等でチャンスメイクをすると。やりたい形がよく出てました。
平が持ってる時に潮音が裏、いた所に井出が流れてできたスペースを降りてきた端戸が使うと相手を引っ張るとどこにスペースができるのか?が共有されてきたように感じます。
この流れで井出が獲得したフリーキックを佐藤が直接ファーサイドを狙ったのはよかったですね。
千葉の組み立て時に川又が流れてくるのは前半からあったんですが、攻撃のメインがクロスなのでターゲットにできる選手を中央から動かしてしまうのはもったいないなと。
ネガトラ時に素早く寄せて奪い返したり、帰陣する為に時間をかけさせるのはしっかりできてますね。解説者はここが未整備でエラい事になってたんですが(^^;)
60分、川又と高橋→為田と見木へと交代。為田は左SHに入り船山がCF
62分、潮音→晃樹へと交代。左IHに入り井出が左WG
なんかいきなりオープンな展開になってきて中盤に大きなスペースができ肉弾戦のようになってきました。
69分に井出→山下へと交代。おそらくスペースが出てきたからなんですかね。
ここまで動かされてきたせいか千葉の動きが重くなってきました。このスタイルはある意味ボールを保持するカテナチオでもあるので
ロングフィードからの攻撃を弾き出した後の73分、増嶋のロングスローを米倉かフリックして山下が船山に落としボレーの跳ね返りを山下に押し込まれます。米倉のフリックが見事だったかなと
同点になると千葉のプレスラインが戻ったので元のゲームプランになりました。
コーナーキックの跳ね返しからのカウンターで山下が持ち上がってサイドに流れながら寛也にヒールで渡したのはよかったですね。ボールを持ち仕掛けながらも廻りの状況判断ができるようになってくるともう一歩上に行けますからね。
どオープンでノーガードの殴り合いと千葉戦らしくなってきました。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) 2020年7月18日
🏆 明治安田生命J2リーグ 第6節
🆚 千葉vs東京V
🔢 1-2
⌚️ 78分
⚽️ 端戸 仁(東京V)#Jリーグ#ジェフユナイテッド千葉vs東京ヴェルディ
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXLYeZ pic.twitter.com/i2bssgp6jy
78分、譲瑠が端戸に当てて福村に渡し、飛び出していった端戸に早いクロスを出したのを合わせて勝ち越し!組み立てに参加してからまた前線に上がってきましたし、シンドイ中でほんとよくやってくれたと思います。思いのほか浮いたので新井も反応できなかったですね。
81分、船山→ソロモンへと交代。割りってロングフィードと千本ノックとロングスローと古きよきプレミアみたいになっております。
85分米倉と下平→矢田と安田へと交代して左サイドを入れ替えます
まあこのチームはリードしたからといって引きこもるタイプではないし攻めるのはいいんですけど、オープンな殴り合いに付き合わずにボール持ってペースを落として秩序を回復してもいいんじゃないかなと。
90+4分、寛也→理仁へと交代。晃樹が右WG理仁が右IHへ。
オープンな展開のまま終了。今季初の連勝!
最後に、千葉がこの位置では誰が寄せるという所がまだ整備しきれてない印象はありましたが、甲府戦程スペースが無い中でもやりたい事はできていたと思います。
ソロモンが入ってからは潰せなくなってしたのでクレーペがいなくて本当によかったのは偽らざる本音…
端戸はしっかり仕事をしてくれていて、中々決定機に絡みにくいタスクをこなしてくれていたので結果が出て本当によかったです(^^)
ところで端戸の代わりって潮音なんですかね?
ところでヤスさんは、試合開始直後のセットプレーではちゃんと若狭って言ってたのに何で途中からいわさになったのかは最後まで謎のままでした。