20200715 第5節ホーム甲府戦

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7ヶ月ぶりに味スタに行けたホーム甲府戦。

ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2-甲府保持時3-2-4-1非保持時5-4-1。

立ち上がりは蹴る事が多く、深さを取りたいのと、この時間帯に失点が多いのでそのリスク管理の部分もあるのかなと。

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今日は若狭が多くのの横泉澤の前の所にいてビルドアップする形が多いです。相手が1トップなら後ろに3枚置く必要ありませんからね。

甲府の寄せが遅く反応もよくないのでスペースを貰えてライン間ハーフスペースに縦パスが通りレイオフを使い同サイドやサイドチェンジも交えながらスムーズに前進できてます。

元々縦のポジション移動は多いんですが、左サイドは奈良輪が大外潮音と井出がハーフスペースで右サイドは小池が張り若狭佐藤がハーフスペースを使って前進していくのがメインのようです。

アタッキングサードでもいまいち寄せが緩く自由にプレーできているので個々のアイディアも出しやすい状態ですね。こういう時のヴェルディってほんと生き生きプレーできるんですよね。

甲府は奪ったら前線の太田に当てるかサイドに開いた松田や藤田からのクロスがメインで攻撃には余り手数や人数をかけてきません。持ってる時も積極果敢に攻めるという感じではなく相手が動くのを待ってから空いた所を使っていこうくらいな印象。

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潮音が降りてきてますけど保持時の形はこんな感じです。端戸が裏にいますが今節は深さを取る意識が高いです。

大外で小池が受けてハーフスペースの佐藤とのワンツーで裏を使い、端戸が開いてきたので小池が中に入ります。この辺のレーン移動はかなりスムーズになってきました。

繋いで前進する事はできてるんですけど、今日はシンプルにロングフィードたで裏を狙う事がかなり多いです。深さを取る所はトレーニングで重視してきたんでしょう。

21分のフリーキックは逆サイドのポケットからマイナスに落とす形は去年から取り組んでるんですが、セットプレーに組み込んできました。

こちらはインプレーですが、これは永井監督体制になってから再三やってる形なんですけど、潮音が入ってくるのが遅かったですね…

相手の背後のスペースを使いながら伸び伸びとプレーしてますし今までやってきた事も存分に出せてます。

相手を寄せてからの大外へのサイドチェンジをハーフスペースに落とし自分で撃つか後ろから入ってきた選手へ渡して撃たせる。この形も以前からトレーニングでやってきましたのでそれが再現できました。

やりたい形ができてるいい流れの中での37分。佐藤の縦パスを端戸が井出に落としたパスに山本が食いつき、そのスペースを埋めに絞った今津がいた所に外から潮音が入ってきて井出からスルーパスを受け逆サイドに流し込む。多くの選手が関わりオーガナイズされた秀逸な得点シーンでした。潮音はこの直前にも決定機がありましたが今度はモノにしました。

44分にコーナーキックから失点…ゾーンの外からピンポイントに今津合わせられてしまいした。きっかけは左サイドで泉澤が1人で2人を引きつけ逆サイドで数的優位を作った所からですしこの辺りはさすがだなと。

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今節は持たされてる感がなかった分いつもよりボール支配率は低いですが、シュート6枠内4ですしこれくらいの方がいい攻撃ができていているように感じます。

右は小池が幅をとり佐藤若狭がハーフスペース、左は奈良輪が幅潮音降りて井出が前で譲瑠を中心に綺麗な形になってます。

甲府はアタッキングサイドにも出てますがほとんどがサイド攻撃なのに真ん中はマイクでもバホスでもなく大田なんですよね。あまり前線に人数もかけてませんでしたし、ここまでのヴェルディはシュート数が少ないので前半は0-0でいって点が取れなそうなら後半に投入して消耗を防ごうがゲームプランなんだと思います。この過密日程ではどこかでターンオーバーは必要になってきますからね。

甲府が大幅に選手を入れ替えた影響もあるのかもしれませんがいまいち噛み合ってなかった事もありやりたい事がかなり出せていた前半。



後半頭から佐藤→晃樹へと交代。前半蹴られたシーンがあったのでそれもあるんでしょうけど、ここまで代えられてたのはずっと潮音だったんですが今日はWGなので役割が違いますからね。

前半のラストにもありましたけど、ヴェルディも非保持時にボールホルダーに寄せられてないんですよね。ポゼッション優位な時にありがちなんですが、ここまで立ち上がりの失点が多いので切り替えてやっていってほしい所です。

奈良輪からのパスを潮音が受けた後少し降りる事で藤田を引きつけから譲瑠に出し背後のスペースを使っていきました。少し降りて相手を引っ張るのは前節にもありました。大外のボールホルダーのサポートにハーフスペースに入ってくる所も改善されてますね。

松原さんが解説して下さってますが、ポケット(ペナルティエリアとゴールエリアの縦線の間)をとると相手はボールホルダーとマーカーを同時に見られませんし、押し込まれる分マイナスのコースがら空きやすいんですよね。いかにしてポケットをとるかの逆算で攻撃の構築をしていますので狙い通りの形です。

押し込んでる時にコンパクトな陣形を保ちネガトラでの反応もよく奪い返す事もできています。

自分達のリズムでペースを掴んでいた中での58分、祥平→譲瑠の落としを若狭が右に流れた端戸へ通しポケットへのスルーパスを小池が中に入れ潮音が押し込んで勝ち越し!狙い通りの綺麗な崩しでした。縦パススルーパスクロスのスピードも申し分なかったです。

64分に太田と中村→マイクとドゥドゥへと交代。ここまでクロスがそこまで効果的ではなかったので高さと強さを投入して4-2-3.1へと変更。

その直後の66分、若狭→井出→潮音へとサイドチェンジ時に奈良輪が裏を狙って相手を引っ張り、潮音がヒールで井出に渡した後奈良輪と潮音が動き直して井出にスペース作ってるんですよね。もちろん井出のシュート自体も左ハーフスペースからファーポストから巻くデル・ピエロのような素晴らしいゴールでした。

そういえばこれと似たような形は泉澤も横浜FC戦で決めてるんですよね。この次の試合がデル・ピエロが来たアウェイ岐阜戦でデル・ピエロってどんな選手?って聞かれた時にこれって言えたんで楽だったなーっていうのを思い出しました。

自分達のやりたい事はできてるしネガトラ反応もよく完全にノリノリですな

68分、小池と奈良輪→山下と福村へと交代。

72分、松田と泉澤→宮崎と中山へと交代。

75分に井出→新井へと交代。左WGに入り潮音が左IHへ。

目まぐるしく代えてきますが最後以外はポジションはそのままの変更です。

この直後、福村からのパスを大外で新井が受け逆足クロスは荒木に弾いた所を若狭の見事なボレーで4点目!新井って大外で受けるとカットインばかりでしたけど、カットインと見せかけて縦にいき逆足クロスは今まで見た事なかったですし、この形もあると本来の持ち味であるカットインシュートと二択を迫れますからね。若狭も上手く身体を倒してふかさないように撃ったシュートでしたが、まさかボレーがキーパーの股下を抜けるとは思わなかったです(^^;)

78分にマイクに起点を作られた所から山田に決められて失点。宮崎が持った所で潰したかったですね。ネガトラの強度はしっかりしてるのでブロック守備でもやっていってもらいたい所です。

かなりオープンな展開になってきてきますが、甲府がサイドに出しマイクを狙うシンプルな攻撃が増えてきましたので

山下はボール持ってる時はどうも視野が狭くなる癖があるです。リードしてて残り10分切ってくれば無理をして奪われる必要性はないですし、松原さんも指摘してましたがハーフスペースからのシュートならファーの方が得点になる確率は上がりますのでここの所をしっかりとやっていってもらいたい所

88分に端戸→雅臣へと交代。潮音がCFに入り雅臣は左WBで3-4-2-1へ変更、とはいっても実質5-4-1で試合を終わらせにきます。宮崎からのクロスから好機になっていたのでここへのフィードを潰す為に高さのある雅臣を入れたのかなと。

最後までペースを渡す事なく終了。

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文句なしの完勝!



最後に、甲府のインテンシティにかなり疑問符がつくのは間違いないんですが、今節は縦パスがスコンスコン入るのでペースを握りやすかったですね。今までここの起点を潰されて前進できなかったので

大外で持つ時にハーフスペースでのサポートや端戸が降りてきたスペースにIHが入る所は改善されてきたと思います。

得点した後調子にのり失点した後ズーンと沈むとかも無かったですし、コンパクトな陣形を保ち終始インテンシティが高かったのが一番よかったですね。

今節は文句なしの完勝でしたが、次節の尹晶煥監督ならこんなにスペースをくれる事は無いはずなのでまた気を引き締めて挑んでもらいたいです。