20200705 第3節アウェイ栃木戦

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リモートマッチ第2節アウェイ栃木戦。

ヴェルディ保持時3-2-5非保持時端戸と寛也が並び奈良輪が最終ラインに降りる4-4-2。栃木保持時3-3-4非保持時4-4-2。

栃木は2CFがヴェルディの2DHへのコースを切りSHが大外に出るシャドーへのコースを切るのがプランの様子でしっかりカバーシャドウ(パスコースを切りながらボールホルダーに寄せる)ができる時はCBにも寄せてきます。

シャドーの井出が大外に出てきて奈良輪が前線に張ってるのでこれならFW登録なのも納得できます。

中々繋いで進めないので山下を狙ったフィードが多いです。ここで瀬川と勝負して抜ければ一番いいしそうでなくても相手を押し下げる事ができますからね。

奈良輪へのフィードの時は井出がハーフスペースを上がってきて2人のポジションが逆の時も同様なので相手を寄せてからのフィードは準備されてます。

10分に山下と寛也のワンツーでポケットに進入したのは前節のカウンターでもありましたし狙いの1つなんでしょう。因みにこれは足が掛かったというよりは当たったの方が近いので取ってもらうのは難しいかなと(^^;)

栃木の攻撃ははロングフィードロングパスでサイドに起点を作ってDHがサポートしてくる形とショートカウンターがほとんどといった様子。

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平がここまで深く運んでハーフスペースの奈良輪から大外の井出へと渡ったシーンなんですが、端戸が少し平に寄りすぎてて深さを取れなかった分奈良輪のスペースが狭くなってしまいました。平がここまで深く運んでくれれば山下へ距離が短くなり逆サイドへの展開が効果的に使えるのでありがたいです。後は深さを取りながらもいつ降りてくるのかの意思統一の所をもう1つといった所。

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冒頭に書いた栃木の守り方なんですがここでも明本が井出の位置を確認しながら平に寄せてます。

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こちらも4-2-4になってますけど縦パスを通させずヴェルディにハーフスペースのライン間を使わせないのは重要なプランの1つなんでしょう。

それと前節より即時奪回はできてませんが明らかにネガトラの反応は良くなりましたね。

平が降りてきた端戸に当ててレイオフ(落としのパス)を佐藤に落とし、端戸が空けたスペースに入った奈良輪へ当てて潮音に落として寛也へ渡し、ポケットへスルーパスを出して山下のマイナスクロスまで。いい崩しでしたしポケットからのマイナスクロスはワイドストライカーの約束事ですからね。

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井出が大外で受ける事が多いので奈良輪と並ぶシーンがあるんですが、この時空いてるハーフスペースに入ってくるのが端戸なのか佐藤なのかがはっきりしてませんでした。ここも深さとサポートのとこを擦り合わせていってもらいたいです。

ここまで深さが取れてない分相手が上がってくるのでライン間にスペースが作れてないシーンが多いように見えます。

右は森の裏に寛也が降りてきて山下端戸と三角形を作って前進する形が出てきてから今までより安定してきたんでが、山下を使うサイドチェンジは相手にスライドする時間を与えない為にもできるだけ到達時間が短い低く速いボールを使っていきたいです。

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ボールポゼッションは67%と高い割にはシュート数が少なかったですし、栃木にハーフスペースのライン間へのコースを遮断されてロングフィードとカウンターがメインでした。今日はSH裏に寛也が降りて山下端戸と三角形を作る事が多かったので端戸は右寄りです。

栃木は奪ったらシンプルにサイドを使ってきてミドルゾーンで守る事が多かったのでボールポゼッションの割には平均ポジションは前目。形は違えどお互いサイドから攻めるのが圧倒的に多かったです。

カウンターでいいシーンはありましたがライン間のハーフスペースを塞がれてサイドに誘導されてプレスを受け前進できなかったので、相手が対応してきた時どうする?が足りなかった印象がある前半



後半頭から潮音→晃樹へと交代。まだ無理をさせられない寛也とニコイチで考えてるのかと思いましたが潮音でした。そのまま左DHに入ります

ロングボールの応酬で落ち着かなかった中での48分、柴崎から佐藤へのパスを明本に奪われて撃たれたシュートが柴崎をかすめブロックに入った祥平の腕に当たってしまいPK。肩より上にある腕に当たっており決定的な得点機会の阻止になってしまうので祥平は退場。決して故意ではないので祥平を責めるべきではないですね。

若狭を使ったり2DHがもう少しサポートしてもよかったかなとは思ったんですが(佐藤は右サイドを指してたので若狭を
使えって事だったんでしょう)、繋ぐサッカーをやる以上こういう失点はトレードオフになるので仕方ないです。このPKを榊に決められ失点。

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この直後の51分に寛也→福村へと交代して4-4-1-1へ。保持時は福村とDH片上げ3-1-4-1非保持時は4-4-1

得点して数的優位になり元気になった栃木が積極的に前からプレスをかけてくるようになりSHの森が空けた所に山下が降りてきて晃樹端戸山下の三角形で瀬川の裏を使ってクロスまで。晃樹のサポートが早かったのもありますが、ようやく相手SBを引っ張り出せるようになりました。

この直後にも山下へのサイドチェンジで瀬川が出てきた時に井出がサイド奥に流れてましたのでようやく狙い通りの形が出てきたんですかね?

これが失点して1人少なくなった危機感からなのかハーフタイムの修正なのかはわからず終いだったのでここは次節以降という事で

57分、晃樹と榊が競ったこぼれ球を佐藤が山下へフィード。縦へ仕掛けてからのクロスを逆サイドの福村が拾って佐藤に落とし逆足での技ありシュートで数的不利な中で追いつく!シュートは佐藤を誉めるしかないですし、山下が仕掛けた所で後ろから奈良輪がハーフスペースを上がってきてサポートしてたのも大きかったと思います。

晃樹が入ってきてから明らかにパスや判断の速度が上がってるんですよね。相手が出てきてくれた方がやりやすそうなのは前節も感じてましたが、晃樹がサイドに流れた所で端戸が降りてきたりしてたのが個人戦術か組織戦術かわかりませんが徐々に真ん中を使えるようになってきました、

65分に岩間と榊→禹とエスクデロへと交代してポジションはそのままDHとCF

飲水タイムで栃木は森→和田へと交代。ポジションはそのまま

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端戸がファウルを受け靴が脱げたので履いてる間に山下を使い縦に早く仕掛けても当然誰もいないので状況の判断をもっとしていってほしいなと

佐藤と晃樹がかなり動く分空いたスペースを端戸が使えるのでハーフスペースに常に人がいた3-4-2-1と噛み合わせが変わったのも大きいのかなと。

ここからオープンになってきたんですがこういう展開は栃木の方が得意そうな印象です。もちろん1人多いのもあるんですが戦術兵器矢野貴章がこの時間でもハードワークを怠らないですね。

83分に井出→譲瑠へと交代。晃樹が1列上がり佐藤と並びDHへ。保持時は佐藤が上がりアンカーになります。

89分に奈良輪からのフィードが端戸に通り、山下にホケットを使わせてから晃樹に合わせたクロスや、90+2分に譲瑠→端戸→山下と完全に抜け出したシーンもあったんですがモノにできませんでした。

このまま引き分けで終了。



最後に、柴崎だけでなく巻や井林もそうでしたけど、ヴェルディにいる間に足元の技術はかなり向上してるんですよね。

低い位置から繋ぐスタイルをやるのはおそらく上福元以上にめちゃくちゃ怖いでしょうからチャレンジした上でのミスは仕方ないと思ってます。得失点の違いはありますけど現象としては前節の端戸と同じですからね。

それより失点した後にも安易に蹴らず怖がらずにしっかり繋いでたのは凄くよかったと思いますよ。

チャンスは皆カウンターとか速い攻撃でしたけど、ポゼッションではなくプログレッションなんだと言われればその通りなのでにんともかんともといった感じでしたけど、人数が減った中ではよくやったと思います。11人の時にもお願いしますよにはなりますが(笑)

おそらく今節のレビューも多種多彩になるんでしょうね。