20181117 第42節町田戦

町田は優勝の可能性もあるけどプレーオフ圏内に入ってもJ1ライセンスが無いのでプレーオフに出場できなかった経験があるという事で解説が柱谷幸一さんだったんだろうなと思ったアウェイ町田戦。ヴェルディ3-4-3町田4-4-2。

ヴェルディは町田の裏に蹴っていく事が多い。繋ぐのもCBからWBかWGへ渡して町田の守備を寄せて中央に蹴るかSB裏のサイド奥を使い町田のCBを引っ張り出すという感じなので中盤で変に引っかけられてカウンターを受ける可能性を減らすリスク管理の意味合いも強いのかなと。

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ハーフタイム時の平均ポジションからしてもサイドからボールを進めて相手を片側に寄せてから中央を狙うという意図が汲み取れる。

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町田はいつも通りの縦横圧縮からサイドチェンジを使わず同サイドで攻撃を完結させるワンサイドアタック。ヴェルディの大外の奥を使いそこからのクロスやペナ角付近へのマイナスクロスがメイン。

町田の寄せが速いので1タッチ、多くても2タッチでボールを離すのが約束事のようだけどこういう所が難しいのは仕方ないけどボールの運びかたが外外なのでパス廻しをしてもUの字のようになり大外クロスかセットプレー以外でシュートまでいける形を中々構築できない。中央で起点を作れる選手の離脱が痛い…


プレスでハメられて攻撃の形が作れなければこのようにキーパーから一発で裏を狙うのも有効になってくる。37分にもクロスをキャッチした後上福元が素早くパントキックで左WG皓太を狙ってたしいい判断だったと思います。シティでもエデルソンがこのようなチャンスメイクやってるからね。

町田のペースではあるんだけどあえて繋がず町田の土俵に乗らなかったという印象もある前半。




後半、町田の押し上げが足りなかったりしてDFとMFライン間でウロウロするアランがライン間で受けて起点を作れるようになったきてシュートまでいけるシーンが出てくる。(レアンドロもよくやるけどこのライン間でウロウロする動きをエントレリネアスと言います)ロティーナ監督のハーフタイムコメントで焦って蹴り過ぎずに繋ごうとあるのでその修正なのかと。もちろんプレスが緩くなる後半を狙ってた可能性も大いにありますが。

もちろん自陣の低い位置でのファウルの目立ったのでファウルをしない事というのは今までのヴェルディやり方だし町田はセットプレーも大きな得点源なので

町田が最終ラインにまでプレスをかけてこない時は(町田はこの使い分けができるからこの順位にいれるという部分が大きい。そうでないと今年のくそ暑かった夏をのりきれなかったでしょう)内田が降りてきてやっぱり戻るというように落ち着いた対応ができてる。町田が4-4-2で守るので上福元含めて3バックの時は田村が離れ、そうでない時は降りてくる。2トップに対して4人かけたら前線の人数が足りなくなるもんね。

ライン間のアランやサイドの奈良輪を使いSBの裏を陵平やアランが使い左では香川からのクロスや皓太潮音とのコンビネーションなんだけどいかんせん町田の攻撃がヴェルディの右サイド側からが多いので攻撃も右サイドが多くなる。(町田は選手の距離感が近いので奪われてもすぐにプレスにいけるので大きなモーションが必要になるロングボールが蹴りにくい)

ヴェルディは町田のSBの裏を狙う意図がはっきりしてるんだけど町田の両CBの対応が速い。ここもチームとして積み重ねてきてるんだろうね。

町田のプレスがかかりにくくなってきてからは対角線のロングフィードを中に折り返す形も出てくる。疲れてきて選手同士の距離感が開いてきてからのプランだっただろうしいつものサッカーができるようになってきた。

アラン→李栄直へと交代。大宮が先制した後の交代なのでパワープレーも考慮した交代だったのかも

平からのサイドチェンジを受けた奈良輪が絶妙なタイミングで裏に浮き球のボールを入れ、それを陵平がキーパーをかわすループシュートで先制!66分にも井林からのロングフィードで裏を狙ったシーンがあったし狙いの1つだったんだろうね。

気になったのは町田は勝利しか意味がないからこそここまでFWを2枚替えてきたんだろうし得点後もやり方を変えなかったのは何故だったんだろうか?アトレティコリバプールもそうだったけどこのスタイルは相手に退かれてボール持たされた時にどうする?が課題になるので町田にボール持たせてもよかったんじゃないかな

コーナーキックからの流れで奥山から大外の酒井がワンタッチでハーフスペースを上がるロメロフランクに使われそこからのマイナスクロスを大谷に決められて失点。もったいないな…

その後は勝利が欲しいので両チームとも縦に速く攻める事が多くなりオープンな展開へ

皓太→優平へと交代。ポジションはそのまま

88分の酒井が香川を止めたシーンは香川がスピードにのっていたので激しくあたる形になったけど意図的に相手を傷つけるという感じでもなかったので著しく不正なプレーとまでは言えないし位置的にもゴールから遠く決定的な得点機会の阻止もとれないので警告が妥当かと。

審判に何か言ったんでだろう小寺通訳が退席処分。一緒に戦ったくれてるのはよくわかるんだけど通訳がいなくなるのはマズイ…

オープンな展開のまま両チームとも得点を奪えないまま試合終了。



福岡が分けたので結果的に引き分けでもプレーオフ進出できた訳だけど先制した後のゲームプランはどうだったんだろうか?プレーオフをホームでできるメリットやプレーオフに進出できなくなる可能性もあった訳なんだし個人的にはこういう所はリアリストに徹してほしかったな。

NACK5での大宮戦は今年初めて土をつけられた試合だしリベンジできるチャンスが来たので勝っていきましょう

20181111 第41節讃岐戦

李栄直のお兄さんが激似だったホーム讃岐戦。

ヴェルディ4-3-3(4-2-1-3)讃岐4-1-4-1。

ビルドアップは左SBの香川を上げて3-2-4-1。右WGの昇吾が高い位置で受けた時はアレックスの裏を、IHの皓太が使い降りてきた時もこの2人のコンビネーションで前進させる仕組みのよう。前回対戦の時に森がアレックスに中をきられて対応された修正の意味合いもあるかもしれないね。

左SBの香川がアーリークロスを入れ李栄直とドウグラスを狙う。讃岐の最終ラインがそんなに高くないので高さで殴るのに李栄直チョイスだったのかなと。こちらのサイドも李栄直がサイド奥に流れてきてからのクロスもあるので右サイドが主ではあるけど左サイドも讃岐のSBの裏狙いがゲームプランのよう。

讃岐の攻撃はヴェルディのプレスを剥がすのが難しくビルドアップが上手くいかない事もあるのかもしれないけど裏狙いと前からのプレスで奪ったからのショートカウンターがメインでそれとロングボールを落としてからのパターン。


讃岐の守備がボールサイドに人数をかける事が多いのでサイドでパス廻しをして戻してからのサイドチェンジで前進したりダイレクトで中に折り返したりして左右に揺さぶるパターンもあるんだけどこれは似たような対策になるであろう町田戦でも使えるのでそう考えるととてもありがたい。

そこからはビルドアップが引っ掛かる事が増えてきて奪ってもすぐ寄せられて蹴らされ讃岐がボールを持つ時間帯が増えてくる。

地上戦で運ぶ時は4-5-1で守る讃岐の1トップ脇から運びIHを引っ張り出してその裏を使ってボールを前進させる。しっかり中盤を引っ張り出せてたのは良かったし大分や岐阜に狙われてた形を讃岐に使う。

ドウグラスがファウルを貰ってからのフリーキックでキーパーが弾いたボールを内田がクロスを入れ、平の折り返しを井林がボレーで決めて先制!流れが悪い中でセットプレーで得点するっていうのはよくある事なんだけど両チームとも決定機をモノにできてなかったしここで取れたのは大きかった。皓太がコケてくれてよかったね(笑)

ボールポゼッションでは上回ったけどペースは讃岐といった前半。



後半、最終ラインから最前線へ直接ロングボールや縦パスを入れる事が多く中々マイボールにできる時間が少ない。

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讃岐は前半からこのようにボールサイドに人数をかけるのでもう少しサイドチェンジも織り交ぜながらやっていきたいね。田村が井林に戻してから平に繋いで前線に運びドウグラスへ縦パスを入れたのはあったんだけど…

守備はいつも通り4-5-1でトランジションの意識が高く安定してるんだけどラインが低くて攻撃にいくのが難しくなる。まあ讃岐が裏に蹴ってくるのでそれも狙いだったんだろうけど

敵陣に入ってしまえばトライアングル作ってパス廻しをして相手を寄せ逆サイドに展開してからのクロスとか攻め手はしっかりあるんだけど讃岐も切り替えが速く中々そこまでいけない。

昇吾→奈良輪へと交代。奈良輪が左SBに入り香川が右WG。昇吾も与えられたタスクはこなしてくれてた。今日は逆足WGなんだけどカットインシュートや後ろを向いて中の視野を確保してからのインスイングクロスって無かったね。

皓太→アランへと交代。アランが左WGに入り李栄直が右IHに入る。

そういえばイニエスタが「日本のサッカーは勝っていようが負けていようが一つのリズムでプレーする。ポーズを置くチームはわずかだ」と言ってたけど田中英雄がポーズを置いてるんだよね。ボールを運んでる時も相手をしっかり見てかわしてるしこんな選手だったっけ?

潮音→梶川へと交代。ここのポジションはアランの分も守備頑張らなきゃいけないからね。スタメンから一発ベンチ外になった事からしても前残りはチームとしての約束事って訳じゃないだろうしアランは何故こうなったんだ?

その後も守備の時間帯が多くなったけど守りきって試合終了。

前節で事実上自動昇格の可能性が無くなった中での試合を勝ちきったのはよかった。上位チームが全て勝利したので尚更



潮音と皓太が復調してきたのは朗報だし次節、難しい試合になるのは間違いないんだけど勝てばホームでのプレーオフ開催が確定するので興行面でのメリットも大きいし勝って次に繋いでいきましょう。

20181104 第40節松本戦

アウェイ松本戦。ヴェルディ3-4-3松本3-4-2-1だけど両チームとも4バックも併用する。

序盤からお互いにインテンシティが高く上位同士で失点が少ないチームの対戦らしく締まった展開

3分にもあったけど橋内から石原を使い高崎が左サイド奥(ヴェルディの右サイド、奈良輪の裏)を使ってクロスをセルジーニョに合わせようとした事からもやはり反町監督はここを狙い目にしていたという事なんだろうけどここはヴェルディもしっかり修正しているので


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ヴェルディのビルドアップは松本が1トップ2シャドーでプレスに来る時は後ろを4枚にして梶川が内田と並び4-2-3-1のようになる。松本はリトリート時は5-4-1だけどミドルプレス時は5-2-3なので中盤の2DHに対して2DH+OHで数的優位が作れる。ボールサイドのシャドーが出てくる時は3バックと使い分けは相変わらずできてるんだけど第一プレッシャーラインを越えて前線にボールを供給できる機会があまり作れない。松本がかなり人に強くくる守備をしてくるので難しいというのもあるんだけど最近これは狙われる事が多いからね… (ポジショナルプレーは文字通り選手が各々のポジションを守るので例えば3バックに3トップ、DHにDH、WBにWBというように誰が誰を見張る役割分担がしやすくマークにつきやすい。その為に最終ラインで数的優位を作って空いた所から前進して中盤を引っ張り出す事が重要になってくる。そうでないと後ろを向いて受ける事が多くなりボールが前に出てこない事が相手にわかってしまい勢いよく寄せられて潰されてしまう。後はロングボールを最前線で収めてもらうか裏を狙う形になる)

攻撃は基本的には左サイドで泉澤の突破からのクロスでエリア内にドウグラスと陵平がいてその後ろに2DH+奈良輪のネガトラ対応なんだけどWBの田中は当然としてCBに今井がいて前田までマークにつける念の入れようだけど前田の所がボランチなら突破はできてたしいつもやってるドウグラスのカットアウトとWGのカットインも陵平とやっていた。

守備は松本が3-2-5の時は5-4-1に変えてるし安心して観られる位安定してるんだけど奈良輪が石原に対する寄せが緩くクロスを上げられ前田に決定機を作られたのは対応が良くなかったね。前節はやむを得ないんだけど今節では陵平がしっかりサポートに入ってくれてるのでもっとボールホルダーに寄せてほしいかったかな。

松本の寄せが速くネガトラ時や勝負のパスを入れた時にはファウルも辞さないという位の守備は徹底してるしこれが堅守の要因の1つなのかと。

そして陵平とセルジーニョ接触でのセットプレーで失点。松本のペースで試合が進んでいて前半耐えられれば流れを掴めるかなと思ってた中での失点は正直痛かった…

失点後は松本が前に出てこなくなった事もありボールは持てるんだけど松本の前線3枚がフィルターをかけて中央のコースを消し5-2-3の5と2の間にボールが入る所を勢いよく出てきて奪われカウンターを受ける時にも後ろに人数残してて先制した時の逃げ切りのプランも徹底されてるしヴェルディの良さを上手く消されてペースを握られてた前半。

 

 

後半頭から松本が安川→飯田への交代。何かアクシデントがあったのかもしれないけど普通に考えれば守備固めなんじゃないかなと。

松本は多少無理矢理にでもシュートで終わせる事が増える。奪われてカウンターを受ける位ならシュートで終わろうというのが共通認識になってるようでこういう所も反町さんは徹底してるね。

ヴェルディは松本が前から来なくなり時間や気持ちに余裕ができた事もあるだろうけどロングボールや縦パスをドウグラスが収めてからの展開する形が増えてきて香川が前田の脇からボールを運び大外の泉澤とハーフスペースの佐藤との三角形での連携でサイド奥を使えるようになって攻撃が活性化されてくる。

佐藤と陵平→レアンドロと李栄直へと交代。陵平は中々出演機会が無かった中で与えられたタスクをこなして黒子役もしっかりやってくれてアピールになったと思う。ロティーナ監督はこういう所はしっかり評価してくれるはずなので

4-2-3-1になってレアンドロが真ん中にいる事でドウグラスがサイド奥に流れてきて受け(パラレラ)からのクロスに李栄直に合わせたり梶川の決定機もこれ。この形なら李栄直にWBの石原やLCBに入った橋内とマッチアップさせて高さで殴るのが一番よかったかな。

後半は相手の間や裏でフリーになってパスコース作りをしながらスムーズにボールを前進できてる。ずっとそうなんだけど前後半での落差が大きい事が多いよね…

李栄直の裏抜けで決定機は作れたけど松本の守備が固いし落ち着いていて守りきる事に自信を持ってるんだろうね。

梶川→皓太へと交代。実質2点を取りに行かなきゃいけない訳で縦の推進力をプラスする為かな

Wあんざいの時のように奈良輪と香川の位置が変わる。

お互いにこの試合は重要な意味をもつので球際の攻防が激しくなるのはやむを得ないけど泉澤、奈良輪と左サイド2人が傷んでて走れないのが痛い…

このまま守りきられて終了。痛い敗戦…

 

 

レアンドロと泉澤と奈良輪の状態が心配だけど日曜日にはすぐ次の試合があるのでしっかり準備して次に向かいましょう。まだ終わった訳ではないので

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20181028 第39節愛媛戦

アウェイ愛媛戦。ヴェルディ4-3-3愛媛3-4-2-1。

守備はお互いにミドルプレイヤーでヴェルディは4-5-1愛媛は5-4-1で守る。

愛媛の守備は5-4-1でIHの佐藤がライン間で受けようとするとCBが勢いよく飛び出してきてWGの泉澤にはシャドーがついてきてここはセオリー通り。

ビルドアップはCBSBで台形と潮音が降りてきて3バックにする形の併用、中央ライン間にいるレアンドロに収めさせてそこから展開させるか相手を中央に寄せてサイドで質で殴れる泉澤や奈良輪を活かそうとするのが主な狙いかなと。潮音が相手の間を割ってレアンドロに縦パスをつけたりするシーンもあったし平が運んだ時は相手がプレスに来ようとするタイミングで佐藤が受けにきてこの2人が主な運び役を担う。愛媛がミドルプレスで5-4-1で守るのもあるだろうけどビルドアップの形が改善させてきたのはいい傾向。

セカンドディフェンスであるIHがプレスに行った時の裏やネガトラへの切り替えが完了しておらず中盤の空いたスペースをシャドーが使われて危ないシーンを作られる。これが愛媛のカウンターの手筋なのかな。

井林が神谷に寄せきれておらずにかわされ右サイドを崩されてカットインシュートを内田がクリアしきれずに失点。ここまでいい展開だっただけにもったいなかった。

中盤で内田のプレースバックで神谷からボールを奪って香川がサイドの泉澤に渡して縦に仕掛けてからのカットインシュートで同点。泉澤の個人能力に助けられた。

同点に追いついて落ち着いて攻撃ができるようになり左サイドで菱形作って相手を寄せて逆サイドのアランだったり頂点横のレアンドロを使うシーンも出てきて愛媛も集中して守り締まった展開に戻る。

ATに潮音が神谷からボールを奪い佐藤が左サイドの泉澤へ展開、そこから仕掛けてからのカットインシュートをキーパーが弾いたこぼれをアランが押し込んで逆転!泉澤の仕掛けの質はもちろんなんだけど


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潮音が神谷をお尻で押したのは良かったね。あれなら手をかける事がなく不用意・無謀・過剰な力で押す可能性も低いのでファウルを取られにくいしいいチャージだったと思う。

決定機は多くなかったけどしっかり前線にボールを運べてたしペースは握れてた前半。

 

 

後半、愛媛の攻撃が3-2-5にしてくる時は4-5-1から5-4-1の守備に変えて対応。吉田が裏を狙う動きとライン間で起点を作ったり小池が高い位置からのマイナスクロスを入れ吉田かカットインしてくる逆サイドの丹羽を使う形が目立つ。それと相手を寄せるパスと勝負の縦パスのメリハリが効いてる印象。

ヴェルディのビルドアップが2枚の時は5-3-2、3枚の時は5-2-3と前線の人数を合わせて中央のコースを消しながら守備をしてきてサイドに出すとWBが勢いよく寄せてきて中々前を向いて受けられずに攻撃をしあぐねるシーンが増えてきてモビリティも減ってくる。

レアンドロドウグラスへの交代。これは前節に続いてこれは当初のプラン通りなんでしょう。

小池からの戻しを安藤が逆サイドの丹羽へサイドチェンジして神谷が左サイド奥へ流れて受け、マイナスクロスを小池が受けてニアに打ち抜かれて失点。1失点目もそうなんだけどこのシーンはアランがペナ角辺りにいなきゃいけないはずなんだけどねえ…
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その直後に愛媛が4-3-3に変更。小池が最終ラインに下がる。 

その後にあった同じようなシーンはしっかりアランが戻ってきてるので修正があったのかと。
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愛媛が攻撃で神谷を活かそうとするのとアランのスペースを埋める意識が噛み合ってるし意図的に川井監督に狙われてたんだろうね。

佐藤→李栄直、アラン→陵平へと2枚変え。2人ともポジションはそのまま。

陵平からのサイドチェンジを受けた泉澤のカットインからのシュートはキーパーに阻まれる。3度目は難しいか。

お互いに勝負に出てきてオープンな展開になってきたのでカウンターからの決定機を作られて危ないシーンもあったしヴェルディにもチャンスはあるんだけどモノにできない。

前に圧力をかけて攻めこむけど愛媛も粘り強く対応してきてノーガードの殴り合いが続く中で試合終了。内容的に引き分けはやむを得ないかなと。

 

 

全体的に締まったいい試合で愛媛も最後まで勝ちにくる事を諦めなかったし必ず次に繋がっていくだろうね。何でよりによってヴェルディ戦でやるんだろうか………

次は上位を直接叩ける絶好の機会なのでモノにしよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20181021 第38節徳島戦

ホーム徳島戦。ヴェルディ3-4-3徳島はいつもの3-5-2ではなく4-3-3。徳島が4-5-1で守るので左CBの香川を右WBと同じ位の位置に上げて台形を作りDHが持ち運んだら後ろに下がる形と徳島が2トップにした時は内田か香川が降りて3バックにする形もある。WBが仕掛けられれば仕掛けたり裏抜けする3トップに合わせたりWGがビルドアップの出口で受けた時はWBが裏抜けして中央ライン間のレアンドロが徳島のアンカー岩尾をピン止めする仕組みのよう。

シシーニョの不用意なバックパスをレアンドロが奪いワンタッチでキーパーを抜いて流し込んだボールをCBの石井が掻き出しきれず早々と貴重な先制点を上げる。

ヴェルディは平内田香川泉澤佐藤で左から攻める形が多いんだけど序盤泉澤がぶち抜いたり不用意なバックパスもあったりしてこっちのサイドからなら質で殴れるという判断なのかなと。

14分位から徳島が3-1-4-2に変えてシシーニョがIHに入る。元々センタープレイヤーだと思うしサイドをやってたのはビルドアップの起点としての役割だったのかな?

この形になってから3バックには2トップとIH、DHにはIHDHをWBにはWBをあてられてボールを前に進められなくシーンが増えてくる。徳島のビルドアップを引っかけてチャンスにできる所はあったし前節、李栄直やドウグラスがやってたロングボールを第2プレッシャーラインの所で収めたりフリックしてライン間に落としたりする形をアランがやってたりしたんだけど。

徳島はレアンドロの横から運び第2プレッシャーラインから出てきた裏をIHが使うかCB→WB→IHと斜めのパスで前進を図る。

幸先よく先制したけどどちらのペースとも言いづらかった前半。

 

 

後半、徳島ははっきり3-4-1-2に変えてヴェルディの3CB2DH2WBに選手を噛み合わせてくる。これは形は違うけどホーム甲府戦で上野監督にもやられてた。なので奈良輪を降ろして4-3-3にして対応。

レアンドロがライン間で技術で収めて泉澤に渡してサイドから突破してチャンスを作ってた事からしても今日の攻撃は左サイドから徹底している模様。

その直後から徳島の内田に奈良輪が押し込まれて上がれなくなるシーンが増えてくる。噛み合わせればヴェルディはWBを降ろしてくるだろうという所を狙ってきたんでしょう。

徳島の守備が5-3-2なので2CBとは噛み合うし右の奈良輪には内田、じゃあ左からしかないよね?と誘われて左サイドで狩られる事が多い。ロドリゲス監督恐ろしい………

徳島の攻撃は3-2-5なんだけどヴェルディは4-5-1で守るので押し込んだ時は2CBを残し2-3-5も使ってくるので内田かWGを降ろして5バック化しながらも辛抱強く対応。

レアンドロドウグラスへと交代。前半45分インターバル15分を挟んで15分は当初のプラン通りだったんでしょうけどレアンドロのコンディションが上がってきたのは朗報。

前川から右サイドの表原へフィードして香川と佐藤が対応したけど抜かれてバラルが合わせて失点。これは表原を誉めるべきかな

お互いに勝ち点3が欲しい事もあってこの辺りから肉弾戦になって両軍共にファウルが増えてくるんだけど状況が状況なだけに仕方がないかなと。

佐藤→皓太へと交代。そのままIHに入る。機動力を補強という感じかと

攻撃はロングボールをライン間にいるドウグラスにあてる事か裏狙いが多いんだけど徳島の前線がバラルとウタカになって守備が4-4-2になった事もあり少し楽になった左サイドの泉澤の突破も生かしやすくなったかな。

潮音→李栄直は交代。左IHへ入り皓太が右IH、高さを補強してパワープレーも考えての事かと。

88分にあったカウンターのシーンなんだけど李栄直が奪ったボールを内田がドウグラスにあてアランへのスルーパスが合わずに井筒に奪われパスを出すも受けたジョンピルの判断が遅れアランと泉澤が囲んで奪い返して泉澤がエリア内に切り込んできて中にいるドウグラスが相手を引っ張ってスペースを作りマイナスクロスを李栄直へ。ドウグラスを囮にして李栄直が合わせるのは最初から崩しの狙いとして存在していたんだろうね。

劣勢ではあったけどオープンな殴り合いが続く中歓喜の瞬間が訪れる。小西のクロスをキャッチした上福元が素早く左サイドの泉澤目掛けてスロー、それを頭で前に落として泉澤が仕掛けて藤原をかわしてクロス、ニアに入ってくるドウグラスを囮にしてファーの李栄直のヘディングが決まって土壇場で勝ち越し!

その直後に試合終了。自動昇格に望みを繋ぐ貴重な勝ち点3を獲得

 

 

去年の最終節もそうだったけど全体的には徳島のゲームだったと思うけど最後の最後に勝ちきったのは大きな自信になると思う。

こんな劇的な勝ち方をしてもロティーナ監督は難しい顔してインタビュー受けてる訳だしまだまだ愛媛、松本、讃岐、町田と難敵が続きますが1つ1つの試合を大事にして勝ちきっていきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20181014 第37節水戸戦

アウェイ水戸戦。ヴェルディ3-4-3水戸4-4-2。水戸は4-4-2で来るだろうし前節、甲府が前半途中に2トップにして後手を踏んだのと攻撃が上手く機能してないのでレーン移動があまり必要なくシンプルに攻撃ができるからという理由で最初から奈良輪片上げして3-4-3の形にしたんだろうか。梶川が降りてきた時は右CBの井林が高い位置をとり佐藤がDHの位置に降りてきて奈良輪がSHに入りまた新たな3-4-3を作るシーンもあったので

今日は最終ラインからのロングボールもあるけどハーフスペースに降りてきた選手がワンタッチでサイドに叩いてプレッシャーラインを越える意図を感じるし大外も基本的には泉澤と奈良輪のレーンのように見えるのでボリスタで読んだ限りではライセンス更新でスペインに一時帰国した時に観戦したベティスのセティエン監督の風味もあったのかもしれないね。

3バックビルドアップは水戸の2トップの真ん中に内田が顔を出すので2トップ脇からボールを運ぶ。右は井林奈良輪李栄直(梶川が運ぶ時は井林が大外で奈良輪が上がる)、左は香川泉澤佐藤のコンビネーションで数的優位を作りそこにドウグラスも絡んだりして水戸のSHSBの所から突破を図るのが狙いかなと。形がシンプルになったからなのか攻撃のリズムがかなり良くなってる印象。

水戸が5-3-2に修正してヴェルディの3-2-5に対して数合わせしてきてスペースを作り出せないようになってからボールを前に進められなくなってくる。長谷部さんはこういう状況も想定してたんだろうかと。

そうしたらヴェルディドウグラスへ直接縦パスを打ち込む形が出てくる。前半終了間際の先制点も平がドウグラスへ縦パスを送り李栄直とのパス交換がこぼれるような形になり水戸のCBの伊藤が寄せてできたスペースから佐藤が決めるという形だったので。

流れもよくなかったしいい時間帯に先制できたのは大きかった。ここ最近の試合と比較すればかなり良くなった前半。

 

後半も水戸の2トップ脇からDHWBWGの三角形から突破を計る形は同じだけど水戸のSHも寄ってきて3vs3になるように数合わせをしてくる。序盤梶川が奈良輪に渡して梶川とポジションを入れ替えた李栄直とのワンツーで奈良輪が抜け出したシーンは上手くユニットで優位性をとれたかなと。

7分位経ってから水戸が前からプレスをかけてくるようになる。長谷部監督のハーフタイムの指示で前からプレスをかけていこうと言ってたけど効果的なカウンターがあったという訳ではなかったし序盤ミドルプレスだったのはそれとは別の狙いがあったのかな。

水戸がハイプレスになってからはロングボールで直接ライン間のドウグラスを狙ったり李栄直とどちらかが降りてフリックしてライン間に落としたりしながらも前にスペースがある時はしっかり前に運び今までのように変に及び腰になる事もなくやれてたのは前進だね。

水戸の攻撃に関してはヴェルディの守備は4-5-1なので縦パスを入れるのは難しいのでロングボールでサイド奥を使ってからのクロスが多かったけどもっと前線のバティスタやバイアーノに収めさせてもよかったんじゃないかなとは思ったけど高い位置で奪い返して危ないシーンを作られてたしインテンシティが高かった。相手のミスにも助けられたのはあるんだけど粘り強く対応する守備はできてた。

李栄直→アランへ交代でそのまま右WGへ入る。

スペースが空き気味でオープンな展開になってきていたのでドウグラスがもらったFKを2回跳ね返されたこぼれを内田がシュートで終わらせてカウンターを防いだのはいい判断だったかなと。最近こういうシーンが無かったので。

泉澤→陵平へ交代して陵平が右WGでアランが左WGへ移動。

守備の時間が長かっただけに終盤にアランが前線に運んでいってくれたのはありがたかった。去年は安西がやってたけどこれで選手達が一息ついてもう一度スイッチを入れやすくなるんだよね。

最後はお互いにロングボールを蹴りあう形で終了。

 

ここ最近の試合と比べたらしっかり自分達の意思でプレーできてて復調の兆しを感じたしもう残り試合が少ないのでこのまま食らいついていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20181006 第36節甲府戦

ホーム甲府戦。ヴェルディ4-3-3甲府3-4-2-1。甲府の守備はCFとボールサイドのシャドーが出てくるので奈良輪片上げの3vs2で数的優位を作りボールがジュニオールバホスを越えるとシャドーがボランチの外側に下がって5-4-1になるのでそのままCB平が持ち上がりライン間のWGアランに入れてサイドチェンジやボールを下げて相手を前に寄せて一気に裏を狙ったり真ん中のIH佐藤からカウンターの流れで上がってきてたSB田村がハーフスペースでスルーして大外のWG寛也がクロスでWGアランを狙うとCFドウグラスがしっかり深さを作ってる事も含めて攻撃の形はできてる。

右サイドで田村皓太ドウグラス寛也でひし形作って田村から右斜め前のドウグラスに渡し頂点の寛也サイドに流れて受けてドウグラスがハーフスペースから裏抜けからクロス。

左は平奈良輪佐藤アランで頂点のアランに入った時には走り出す佐藤に落としたり

平からサイドの奈良輪に渡してが相手を引きつけてハーフスペースの佐藤→アランが裏抜けというパターンもある。

そしてハイプレスを受けた場合はライン間のドウグラスに預けるという約束事のようだけど崩すまでには至らない。

前節よりはよくなったしボールは持てるし裏を狙って深さを作る動きもあるんだけど中々フィニッシュの局面まではいかれないので奪われて高野→曽根田→小塚と繋がれジュニオールバホスに決定機を作られる。素早くサイドに展開されるとカウンターケアをしてても対応が難しくなってくるのでシュートで終わるシーンを増やしていきたい。

甲府は曽根田と小塚が縦関係になって曽根田がジュニオールバホス並び3-5-2に変えてサイド攻撃を仕掛けてきた辺りから前3枚がハイプレスにくるようになり内田が降りて数的優位を確保する事はしてたんだけど繋げずに蹴らされて回収されるシーンが増えてきてボールを持てなくなってくる。

試合後の上野監督のコメントからするとヴェルディからボールを取り上げて体力の消耗を抑える為の対策をしっかり仕込んできてたようで抜かりないね。

ポゼッション率は高いんけど甲府ペースだった前半。

 

 

後半。CBが開くビルドアップ(観音開き)はCB平に入ったら素早く甲府のCFバホスが寄せSB奈良輪に渡したらSH道渕が寄せてきてDH内田にはOH小塚がついてるので蹴らされて回収される。

もちろん相手がしっかり対策を立ててくるのはあるんだけどここのところ相手にゲームを支配されるっていうよりは及び腰になってるのは凄く気になる所。ミスをしてはいけないっていう意識が強すぎるのかな?

甲府は元々堅守速攻でやってたチームだしカウンターが上手いので度々危険なシーンを作られる。南アフリカW杯の時もそうだったけどポゼッション志向のチームが堅守速攻をやるのは難しい事じゃないもんね。その逆は難しいからポゼッションに取り組んでるんだろうけど

寛也→泉澤に交代してそのまま右WGへ。アランと両翼から仕掛けて殴りにいくプランへ変更なのかと。

そして皓太がホールディングで2枚目の警告を受け退場。ボールを奪われた選手は自分で取り返さないとという意識が強いのでこういうシーンでは審判がアラートも入ってるんだよね。

これによりアラン→李栄直へ交代して泉澤が左SHで李栄直が右SHで内田佐藤のダブルDHになる4-4-1へ。

その後すぐにドウグラス泉澤の2トップに左奈良輪右李栄直の3-4-2に変更して栄直がボールを奪ってシュートまでもちこみコーナーキックを取る。そりゃあ闇雲にシュート打てとは言わないけど崩すまでに至らない時は遠目からでも打っていったり強引に仕掛けたりしてセットプレーを取るというプランもあったらいいなと。前節はそれで得点した訳だし

その後外から絞ってきた金園の落としをバホスがファーストタッチで奈良輪をかわして流し込む。3度目決定機で失点。

リードして1人多い甲府は無理をせずにボールを廻してくる。ヴェルディは奪った後裏を狙ったりサイドからクロスを入れシンプルに攻める。

1人少なくなった直後に泉澤と佐藤で相手を引きつけてから内田にパスを出したシーンもあったしネガトラの反応も良くいい意味で割りきれてきた様子。

奈良輪→陵平へと交代して泉澤が左SHで陵平がCFに入る。

佐藤が起点となり栄直をターゲットにしてそのこぼれを拾うのを基本線としながらのパワープレーに移行したけど及ばずに終了。

 

ふかばさんも書いてるけど佐藤や栄直からは感じるんだけどリスクを負う所は負って攻撃という意味ではなく攻めに行ってほしい。次の水戸もバランスが良くていいチームなので同じ事になりかねないし。