20180930 第35節栃木戦

アランとトッキーは仲良くなれると思ったアウェイ栃木戦。ヴェルディ4-3-3栃木3-4-2-1。ピッチコンディションはまあ良くはないけど芝が深くて馬力がいるという印象。

ヴェルディは栃木の5-4-1の4の横にSBを置いて佐藤がわざわざ川田の前に回り込んで裏に走ったようにWGの裏狙いは栃木のCBWB間から入りSBが大外からで相手のWBのリアクション次第で(栃木のWBがWGについていくならSBの縦コースが空き、SBについてくればその裏をWGが狙う)どうするのかを選択して、ドウグラスがその隣のCBCB間を狙うように設定されてるので栃木の5-4-1は想定内のようだね。

栃木は5バックで守りロングボールで裏や大黒を狙ったりヘニキに当てて内田の横にいるシャドーに拾わせたりして存分に地の利を生かして戦う。福岡のロングスロー時はCBのパウロンも上がってきたりするのでその時は拾ったセカンドボールはすぐクロスでショートカウンターの時は大黒を使ったり大黒を囮にシャドーがバイタルを使ったりするのはしっかり整理されてたしこれで夏場に連勝してきたんでしょう。

ピッチコンディションもあるけどボールコントロールにてこずりボールがいつ出てくるのかがわからないからモビリティーも無くなり攻撃に関してはいいとこ無しだった前半。

 

後半、泉澤と佐藤の位置を入れ替えて泉澤が左WGで佐藤が右WG。右は田村から大外の佐藤に渡してハーフスペースに皓太がいてその間を田村が抜けたり左は平、大外奈良輪、梶川、泉澤のひし形形成から泉澤や梶川がハーフスペースから突破を計るが崩すには至らない。

押し込んだ時にはいつもカウンターケアにアンカーIHSBと3枚並べておくんだけど梶川が釣り出されて浜下に裏をとられあわや失点というシーンもありしっかり寄せる、ダメなら潰すとこういう対応はしっかりやっていってほしい。

松田さんの時より人に強くくるけど栃木の守備が安定してて中々局面を打開できなかったのでそれ以前から空中戦も取り入れていたけど泉澤→栄直、皓太→アランへと交代して佐藤が左WGで最初は栄直が右、その後はアランで栄直がIHに入る。

ヴェルディのネガトラ対応。キーパーの前を防いでおらずカウンターを許す

 

浜下がボール処理を誤りポスト直撃のチャンスの後のコーナーキックをキーパー直接が取った後に誰もキーパーの前を防いでおらずカウンターを許し上福元が何とか触ってクロスバー直撃の大ピンチを迎える。ワールドカップで日本代表は正にこの形でベルギーに失点して敗れた訳でこれと同じ形のミスは見過ごせない。多くの選手が観ただろうけどこういう凡ミスがチームや選手の運命を変えてしまう事もあるんです。

 

佐藤→林陵へと交代、アランが左WGで陵平が右。そしてコーナーキック。陵平は皆と一緒にファーからニアに行くフリをして途中で停まって大黒を剥がしキーパーはおそらく平にタイミングを合わせてた分遅れたかな。とにかく困った時のセットプレーで待望の先制点!

栃木は大きい選手が多いのでパワープレーは強力だったけど耐えきって終了。

大黒は隙を見せると見逃さずに狙ってくるしこのゲームを支配してたのは栃木だったと思う。

 

陵平は出番が無かったり短かったりした中でも腐らずチームに貢献してくれてるのは本当にありがたいしそういう意味でも得点できてよかった!

それとCB-GK-CBが横並びになるビルドアップ(観音開きでいいんですよね?)はSBが高い位置で深さをとらないと前節、田中パウロ淳一にやられてたみたいにCBSBの中間地点に立ってどっちにもプレスがいけるようになってしまうのでもう少しかな。上福元の技術なら左SBは高い位置をとれると思う。(右利きなら左SBには蹴りやすいので)

勝ち点3を取りながらほぼ負け並みの課題を出せた事をプラスに捉えて修正していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20180923 第34節岐阜戦

そういえば戸塚哲也は岐阜で湯麺戸塚ってお店やってるんだよなと今さらながら思い出したアウェイ岐阜戦。

ヴェルディ4-3-3岐阜4-2-3-1。序盤、ボール奪った後潮音への落としのボールを起点にしてそこからの縦パスで攻撃を組み立てたりドウグラスの落としを泉澤がサイドチェンジしたり佐藤がライン間で受けて相手をかわして寛也とのワンツーでの崩しやドウグラスの裏抜けでチャンスは作れてたけどヴェルディのセカンドディフェンスがIHである事を利用されてその裏を狙われる事が多い。これはアウェイ戦で大分の片野坂監督にも狙われていた形。

守備はしっかりやれてるんだけど奪った後の岐阜の寄せが速くバタついて奪い返される事が多く中々反撃の形が作れない。退いてブロックを作って相手の裏を素早く突くのかしっかり後ろから相手を剥がしながらボールを運んでいくのかチームとしての意思統一が合ってない…繋ぎたい後ろと速く攻めたい前という感じでアトさんやふかばさんが指摘してる前後分断の形が色濃く出てしまっている印象。

奪われたボールを宮本が運んでサイドの山岸に渡した時点で風間と両方を奈良輪が見なければならない状況になってしまい失点。前半終了間際だっただけに時間帯も悪かった

 

後半ドウグラスがもらったファウルのリスタートからの香川と泉澤のコンビネーションから潮音のポスト直撃のシュートまでもそうだったし今までの梶川の縦パスもそうだったけどこの落としのパス(レイオフ)からの縦を狙うのはしっかり共有されている様子。

ハーフタイムコメントでスペースを上手く使いプレースピードを上げようと監督が言ったけど相手が寄せてきておらず時間がある中でも必要以上に急いでしまうのは気になった。

57分に井林からの浮き球を寛也が受けタメてからのスルーパスドウグラスが抜け出しビクトルの逆をつくシュートで同点。

その直後に佐藤と寛也→皓太とアランの交代と同時に2枚代えてその5分後に泉澤→レアンドロと交代枠3人をこの段階で使いきって4-2-3-1に変更。攻撃面があまり機能してなかったしブラジルトリオの連携が強力なのでそれを生かそうとの判断なのかなと。

レアンドロは相変わらずライン間での受けやボールを扱うテクニックは見せるけど全体的に迷いがあるのかボール廻しのリズムが合わず崩すには至らない。ブラジルトリオのユニットでチャンスは作ったんだけど

そして80分頃から岐阜がボールを保持して時間を使いシュートで攻撃を終わらせカウンターをさせないという残留の為に勝ち点を獲得するプランに切り替えてきてくる。岐阜のスタイルからすれば退いて守りを固めるよりもこちらの方が現実的だしね。こうして試合終了。内容的には引き分けもやむ無しかな。

皓太がアジア大会で違う役割をやってプログラミングが変わってしまったのなら元に戻さなきゃいけないし寛也とユニット組ませた方が上手くいくかもしれないなと思った。この2人はゲームモデルに守られてる部分が大きいと思うので相乗効果も期待できるし

 

ボールを保持するサッカーは常に周りを見渡して判断する事と勇気を持って相手を十分に引きつけてからパスを出して受け手にスペースと時間を渡していかないと上手く機能させられないのでここは全員で共有していきたい。これは普段やってるであろうロンドから多くを学べると思うしそれによって迷いが無くなってくれば攻撃の形ももっと良くなってくるんじゃないかなと

終盤戦に入りどのチームにとっても勝ち点の重さや意味合いが変わってくるのでこれからもシンドイ試合が続くと思いますが頑張っていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20180916 第33節熊本戦

ホーム熊本戦。両チーム3-4-2-1。この噛み合わせは誰が誰を見張るのかがとてもわかりやすいのでいかにしてフリーでボールを持って前を向くかがカギになってくる。

熊本は前線から果敢にプレスを仕掛けてくるそうだけど序盤は5-3-2のミドルプレス。この3の横を佐藤が使って栄直に対角線クロスを送ってたし上福元を含めて左で廻してから栄直とポジションチェンジしたドウグラスが右に降りてきて受けたシーンもあり想定済のよう。

低い位置で栄直が奪って梶川へ戻し内田へのダイレクトパスが強かった事もあるけどトラップミスになり安のシュートが上福元が取りきれずに失点。ミス自体は仕方ないけど連続になるとキツい…

その後キーパーから小谷へのパスを栄直が奪って中央の梶川に渡しハーフスペースの佐藤と斜めに交差する動き(ダイアゴナルラン)からのスルーパスを佐藤が冷静に決めて同点。

その後はボールを持っても3バックと5-4-1で守る熊本の1トップに横に内田梶川がいて後ろに人数がかかってる事もあるんだろうけど中々前に進めずライン間でドウグラスや佐藤が降りてきて収められるシーンはあるんだけどそこから先崩すには至らない。

逆に皆川や安の落としやヴェルディの5-3-2の3の横やWBの裏に起点を作られ押し込まれるシーンもありやりたい事がハマらなかった前半

後半李栄直→泉澤へ交代して4-3-3へ変更。噛み合わせ上SBがフリーになりやすいんだけどそんなに上がらずに熊本のWBをピン止めしてその裏を寛也が使い、前線が数的同数になってるので逆サイドのWBが降りてきて4バックを作るので泉澤にスペースを創出しやすくなったしサイドがWB1枚なので若狭佐藤寛也の三角形で突破しやすくなった。

梶川のパスを中央で佐藤が受けてハーフスペースにに流れながら左サイドの泉澤に渡し2枚を引き連れハーフスペースにいる佐藤とのワンツーでハーフスペースに侵入し中央へのマイナスクロスでドウグラスが決めるというこれぞポジショナルプレーという得点で逆転!

熊本は当然前に出てくるのでハイプレスでビルドアップの妨害をしていったり前に誘き寄せて泉澤に裏を狙わせたりする。65分にあった奈良輪のスローインを大外の泉澤が受けてそこから奈良輪→ドウグラス→佐藤と内側に向けてジグザグなポジションをとってシュートまでいったシーンもよかったです。

カウンターからの局面で泉澤が運んでからのクロスの跳ね返りを奈良輪が再度クロスを入れドウグラスの落としからの寛也のシュートを園田が腕で止めてPK。腕がボールの方向に動いているので判定は正しいし肘も腕の一部なのです。

74分佐藤→皓太へと交代。前に圧力をかけてくる熊本に対してしっかり対応はできてたんだけど安の強引な仕掛けからのこぼれを田中達也に決められて同点に追いつかれる。

これを受けて寛也→レアンドロへと交代して4-2-3-1に変更。この辺りからオープンな展開になってきたけど熊本の方が優勢だったしドウグラスが後ろから引っ張られたように見える場面はあったけど引き分けは妥当かな。

この試合は技術的なミスが多くてもったいないシーンが目立ったのでここは修正していきましょう。やっぱり渋谷監督はいいチーム作ってきてるしこの試合に関してはこの順位にいるチームにはとても見えなかったので次節の松本戦頑張って下さいm(_ _)m

20180908 第32節横浜FC戦

ホーム横浜FC戦。ヴェルディ4-3-3横浜FC3-6-1。

まず思ったのが横浜FCは守備の時に前線がフィルター役になってないしライン間も空いてて守備が緩い。井林から奈良輪を狙ったロングフィードのを北爪が処理を誤って先制!秋田さんも言ってるけどあそこは左足でクリアするべきだったかなと。

まあその前に佐藤を倒したのもPKだったのでプラマイゼロって事で。前述したけど選手の距離間が遠くスペースがあるので佐藤や栄直がライン間で受けてターンしてドウグラスへのスルーパスを狙い5-3-2でブロックを作ってる時はボールを保持して廻しながらライン間を使い相手CBが迎撃に出てきた所の裏を狙っていくのが基本線。

攻撃はサイドからの速いクロスをイバに入れそのこぼれを拾ってシュートだったりコーナーキックをとったりしてそのセットプレーで勝ってきたんでしょう。

その後アクシデントにより田村→香川。もも裏を押さえてたの何事もなければいいんだけど…そして前節と同じく香川が左で奈良輪が右だけど今回SB両上げでは無かったので金沢のマンツーマンにポジションチェンジで対応したんでしょう。

運よく先制できた事もありしっかりした守備を前提として自分たちのやりたい事がやれてた前半。

後半横浜FCはペスンジンを入れて4-2-3-1に変更。おそらくヴェルディのSBにSH、DHにOH、IHにDHとマークをはっきりさせるのが目的なんじゃないかなと。

この修正によって押し込まれるシーンが増えていったのでこの状況を押し返すのに推進力のある泉澤を投入。ボールは持てるけど中々崩せず拮抗した展開が続いていく。

64分にあった内田とイバの接触プレーは内田はホールディング、イバは報復行為による警告。70分、梶川からのフィードを左サイド大外で受けた香川がハーフスペースに入ってきた泉澤へマイナスクロスからワントラップして外から巻いていくシュートが決まって大きな追加点!その後の横浜FCの攻撃はクロスが増えてくるけど失点に関しては奈良輪を寄せつけなかったイバのパワーはやっぱり凄いなと。何でJ1はイバを引き抜いてくれないのか?

そして寛也→若狭への交代は非常にわかりやすいメッセージで5-4-1に移行。その後のや横浜FCの攻撃は迫力あったけど何とか逃げ切って勝ちきる。

佐藤はライン間で受けてターンして捌く良さにプレースバックでボールを奪い、栄直は高さ強さの良さにライン間でターンして捌き、奈良輪は攻撃参加の良さに後で予防的カバーリングもするというポリバレント性がついてきたし(ポリバレントとは複数を価値があるという意味です)セットプレーのバリエーションも増えてきたし現状理想としてるサッカーではだろうけどもう終盤戦だしなりふり構わずやってもいいんじゃないかなと思う。

20180901 第31節金沢戦

比嘉さんがキーパーとかなり尖った予想をしてきたアウェイ金沢戦。

ヴェルディ4-3-3金沢4-4-2ではあるんだけど栄直がかなり高めでその分梶川が退くので4-4-2のような形になってる事も多い。おそらく噛み合わせ上DHの位置が空くのでそこを起点とするのと金沢の前からのプレスに対してのツインタワーでの牽制の意味合いもあったのかと。

金沢が人につきぎみなので左で廻して右とか前線で起点を作って相手を寄せて空いた所を使ったりシンプルに裏を突くのが狙い。しばらくすると金沢はCBにはプレスに来ずパスコースにフィルターをかけて行く時は代わりにDHが出てきて内田梶川を見張る守備に変更してきてヤンツーさん抜かりない。

金沢は前半だけでCKが10本あったけど変化をつけてきたのは1本だけだったようにデュエル志向が強い事もあり4-4-2らしくサイドからのクロスが多く意図的に右SBの田村を所を狙ってくる。それと気になるのがバイタルで簡単に前を向かれていたのでここはしっかり寄せてほしい。

後半頭から田村→香川へ交代し香川が左SBに入り奈良輪が右SB。

金沢の圧力が厳しく押し込まれてクリアしてもセカンドを拾われる展開になりはっきりと4-4-2にしてドウグラスと李栄直のツインタワーにする。金沢の狙いは変わらないのでこの形で結果出してきたんでしょう。

左サイドで泉澤が大外にいて香川がインナーラップ(内側を走るオーバーラップの事)したり李栄直が左に流れてたりしたけどサイズのある李栄直や香川が内側に入って金沢のデュエルに苦労してた泉澤をフォローする意図があったのかなと。そして泉澤→レアンドロへと交代して李栄直が左SHレアンドロがトップ下に入り4-2-3-1へ。守備時は4-4-1-1だったのでレアンドロの守備負担を軽くすると共にカウンターの起点にしたかったんだろうかと。

レアンドロはスペースを見つけて間に入り込んで位置的優位を得られるしボール収められる技術があってファウルももらってくれるしJ2では絶対ダメなレベルの圧倒的な質的優位を見せる。

チームにフィットする事やしっかりとしたゲームモデルを持ち合わせチームで共有できてる中での札束の威力は本当に凄まじい!そして時間を得られるようになって押し返す。

レアンドロの落としを内田が受けて梶川へ出しダイレクトで鋭い縦パスが李栄直が受けたボールを運びサイドの香川へ。李栄直がそのまま裏抜けしてディフェンスを引っ張りその手前のスペースにいたドウグラスがダイレクトボレーで先制!クロスが合わなかった時のフォローができる位置取りをしてたレアンドロもさすがと言うべきか。

その直後の同じようなドウグラスのボレーに繋がったシーンは以前、レアンドロが収められるから畠中が躊躇なくレアンドロに縦パス出してた事があったけど梶川も同じみたい。それが得点直後の同じようなドウグラスのボレーに繋がった訳で。

金沢の運動量が落ちてきた事で73分にドウグラスオフサイドになったシーンがあったけどオフサイドにかからないように斜めに動くのはよくやるしこれも脅威になっていたかと。

その後ドウグラス→陵平と交代。陵平も戦術理解力が高いし前線の層は本当に厚くなった。金沢は終止ハードワークするしロングボールやクロスからの攻撃パターンも整備されてるしヤンツーさんいいチーム作ってきてると思います。