20181117 第42節町田戦

町田は優勝の可能性もあるけどプレーオフ圏内に入ってもJ1ライセンスが無いのでプレーオフに出場できなかった経験があるという事で解説が柱谷幸一さんだったんだろうなと思ったアウェイ町田戦。ヴェルディ3-4-3町田4-4-2。

ヴェルディは町田の裏に蹴っていく事が多い。繋ぐのもCBからWBかWGへ渡して町田の守備を寄せて中央に蹴るかSB裏のサイド奥を使い町田のCBを引っ張り出すという感じなので中盤で変に引っかけられてカウンターを受ける可能性を減らすリスク管理の意味合いも強いのかなと。

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ハーフタイム時の平均ポジションからしてもサイドからボールを進めて相手を片側に寄せてから中央を狙うという意図が汲み取れる。

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町田はいつも通りの縦横圧縮からサイドチェンジを使わず同サイドで攻撃を完結させるワンサイドアタック。ヴェルディの大外の奥を使いそこからのクロスやペナ角付近へのマイナスクロスがメイン。

町田の寄せが速いので1タッチ、多くても2タッチでボールを離すのが約束事のようだけどこういう所が難しいのは仕方ないけどボールの運びかたが外外なのでパス廻しをしてもUの字のようになり大外クロスかセットプレー以外でシュートまでいける形を中々構築できない。中央で起点を作れる選手の離脱が痛い…


プレスでハメられて攻撃の形が作れなければこのようにキーパーから一発で裏を狙うのも有効になってくる。37分にもクロスをキャッチした後上福元が素早くパントキックで左WG皓太を狙ってたしいい判断だったと思います。シティでもエデルソンがこのようなチャンスメイクやってるからね。

町田のペースではあるんだけどあえて繋がず町田の土俵に乗らなかったという印象もある前半。




後半、町田の押し上げが足りなかったりしてDFとMFライン間でウロウロするアランがライン間で受けて起点を作れるようになったきてシュートまでいけるシーンが出てくる。(レアンドロもよくやるけどこのライン間でウロウロする動きをエントレリネアスと言います)ロティーナ監督のハーフタイムコメントで焦って蹴り過ぎずに繋ごうとあるのでその修正なのかと。もちろんプレスが緩くなる後半を狙ってた可能性も大いにありますが。

もちろん自陣の低い位置でのファウルの目立ったのでファウルをしない事というのは今までのヴェルディやり方だし町田はセットプレーも大きな得点源なので

町田が最終ラインにまでプレスをかけてこない時は(町田はこの使い分けができるからこの順位にいれるという部分が大きい。そうでないと今年のくそ暑かった夏をのりきれなかったでしょう)内田が降りてきてやっぱり戻るというように落ち着いた対応ができてる。町田が4-4-2で守るので上福元含めて3バックの時は田村が離れ、そうでない時は降りてくる。2トップに対して4人かけたら前線の人数が足りなくなるもんね。

ライン間のアランやサイドの奈良輪を使いSBの裏を陵平やアランが使い左では香川からのクロスや皓太潮音とのコンビネーションなんだけどいかんせん町田の攻撃がヴェルディの右サイド側からが多いので攻撃も右サイドが多くなる。(町田は選手の距離感が近いので奪われてもすぐにプレスにいけるので大きなモーションが必要になるロングボールが蹴りにくい)

ヴェルディは町田のSBの裏を狙う意図がはっきりしてるんだけど町田の両CBの対応が速い。ここもチームとして積み重ねてきてるんだろうね。

町田のプレスがかかりにくくなってきてからは対角線のロングフィードを中に折り返す形も出てくる。疲れてきて選手同士の距離感が開いてきてからのプランだっただろうしいつものサッカーができるようになってきた。

アラン→李栄直へと交代。大宮が先制した後の交代なのでパワープレーも考慮した交代だったのかも

平からのサイドチェンジを受けた奈良輪が絶妙なタイミングで裏に浮き球のボールを入れ、それを陵平がキーパーをかわすループシュートで先制!66分にも井林からのロングフィードで裏を狙ったシーンがあったし狙いの1つだったんだろうね。

気になったのは町田は勝利しか意味がないからこそここまでFWを2枚替えてきたんだろうし得点後もやり方を変えなかったのは何故だったんだろうか?アトレティコリバプールもそうだったけどこのスタイルは相手に退かれてボール持たされた時にどうする?が課題になるので町田にボール持たせてもよかったんじゃないかな

コーナーキックからの流れで奥山から大外の酒井がワンタッチでハーフスペースを上がるロメロフランクに使われそこからのマイナスクロスを大谷に決められて失点。もったいないな…

その後は勝利が欲しいので両チームとも縦に速く攻める事が多くなりオープンな展開へ

皓太→優平へと交代。ポジションはそのまま

88分の酒井が香川を止めたシーンは香川がスピードにのっていたので激しくあたる形になったけど意図的に相手を傷つけるという感じでもなかったので著しく不正なプレーとまでは言えないし位置的にもゴールから遠く決定的な得点機会の阻止もとれないので警告が妥当かと。

審判に何か言ったんでだろう小寺通訳が退席処分。一緒に戦ったくれてるのはよくわかるんだけど通訳がいなくなるのはマズイ…

オープンな展開のまま両チームとも得点を奪えないまま試合終了。



福岡が分けたので結果的に引き分けでもプレーオフ進出できた訳だけど先制した後のゲームプランはどうだったんだろうか?プレーオフをホームでできるメリットやプレーオフに進出できなくなる可能性もあった訳なんだし個人的にはこういう所はリアリストに徹してほしかったな。

NACK5での大宮戦は今年初めて土をつけられた試合だしリベンジできるチャンスが来たので勝っていきましょう