20220706 第25節アウェイ栃木戦


アウェイ栃木戦。ヴェルディは4-1-2-3で栃木は3-4-2-1でスタート。

ヴェルディの保持時は、SB片上げの形でのビルドアップ。栃木が中央を締めてくるのでWGが降りてきたりIHがサイドに流れたりしてボールを引き出しますがここは栃木の寄せが早いです。そこからWGが仕掛けるかカウンター気味に速く攻める形が多いですが、新井が出てくるまではアタッキングサードまで侵入するのも難しかったですね。

栃木の保持時は、最終ラインから右WBの黒崎へのフィードもありますが、3バックに谷内田が降りて神戸がアンカーのような形でのビルドアップからWBへ展開しながら中央に縦パスを差し込んで、矢野のポストプレーで起点を作ってからサイド(黒崎が多いです)に叩いてアーリー気味のクロスが主な狙いのよう。ポジトラ時は、長いスルーパスロングフィードでシャドーを起点にしてカウンターを狙ってきますので前回対戦した時よりは蹴ってきます。

ヴェルディの非保持時は、いつも通り4-4-2のハイプレスなんですが、谷内田が降りてきた時にも寄せていって中盤へパスを通されてしまっているシーンが結構ありますので、2人に対して4人作っているのであれば中央へのパスコースを切りながら寄せる事を優先させてもらえたらなと。後ろに人数かけてる分前線の人数が足りませんから詰まりやすくなりますし

栃木の非保持時は、5-3-2でセットしてのミドルプレスでそこから5-4-1に変形します。ミドルプレス時はヴェルディの3人でのビルドアップに対して2トップとボールサイドの2列目が寄せてくる形で、前回対戦同様中央を締めてサイドに出させた所を狙い所にしてる様子。IHへの縦パスは最終ラインから迎撃に出て最低でも前を向かせない所もしっかりしてますね。

開始早々ロングフィードから背後を狙うアルハンが福森とちとやりあってましたが、気合いが入り過ぎてる様子です。

栃木がしっかり中央を締めてくるので、背後を狙ったり幅をとったりして相手を広げたいんですけどそこの意思統一はまだちと難しそうなので、フィットするのはもう少し時間がかかりそうな印象。

アルハンはWGでのプレー経験があるのかはわかりませんが、中に入り過ぎてしまっているので相手が密集してしまってます。コーナーキックの精度はかなり良かったので攻守共にポジショニングの所はもっと整備していきたいですね。もしかしたら井出がポストプレーで降りた時に栃木の最終ラインが迎撃に出るので、空いたスペースを狙ってるのかもしれませんが

西谷は相手より先に触る所を含めポジショニングはいいと思いますけど、パスを受けて前を向けるかどうかの判断の所はもっと上げていきたい所です。

前回対戦した時はビルドアップを引っ掛けられてカウンターを受ける事が多かったんですけど、そこのリスク管理はできてるようです。まあその分前進が難しくなってはいるんですけどここはやむを得ないかなと。

崩されてはいないんですが、攻撃は中々アタッキングサードまで入っていけませんので栃木のペースかなと。ターンオーバーの影響もあるでしょうけどもう少し擦り合わせていってほしいなと。

39分にアルハンからいいクロスが入りましたが、幅をとってSBが上がってきたら中に入りますし、この時間帯になって少しずつフィットしてきたような感じですね。

ターンオーバーで難しい所はあったと思いますが、失点しなかったのは良かったと思います。

下手な鉄砲数撃ってもほとんど当たらない播戸解説員が一番目立った印象の前半。



後半頭から西谷とアルハン→晃樹と新井へと交代。当初からのプランだったのかもしれませんが、西谷はポジショニングは良かったですけど前を向く所の判断を、アルハンはプレースキッカーでも問題ないくらいのクロスを持ってますけどポジショニングの判断を上げていってもらいたいなと。

後半のヴェルディはCBまでは寄せにいかなくなりましたので栃木は蹴る事が増えてきましたがこちらの方が守りやすそうです。

それにワンタッチパスの精度やパススピードが上がったので前半よりはスムーズに前進できるようになってきましたし、プレスをひっくり返して河村がポストプレーをするようにもなりました。

59分に井出→佐藤凌我へと交代して4-4-2へと変更。河村と佐藤凌我を同時起用するとこの形になるようですね。

新井の仕掛けからチャンスメイクする形が増えてきましたが、2DHにして中盤で受けられるようになって安定してきたのも大きいかなと。

ヴェルディは栃木の3CBには制限をかけ、出した先にプレスに行くミドルプレスに代えてきました。スペースを埋めながらスタミナを温存する意味合いもありそうな印象です。

栃木は中央でポストプレーをする時に味方のサポートが近くなりましたので、あわよくば中央突破を狙いながらって感じになってきました。

晃樹の持ち上がりから河村→佐藤凌我と繋いで得点できましたが、栃木も決定機を作れてましたのでモノにできたかどうかの差でしたね。晃樹が少しタメて相手を引きつけてからパスを出し、河村と佐藤凌我がサポートし合えるくらい距離が近かったのが大きかったかなと。

ゴール裏に走っていく佐藤凌我。現地まで駆けつけたサポーターはもちろん嬉しいでしょうし、とてもありがたいんですけど梶くんの揺りかごは忘れられる(´・ω・`)

得点してからのヴェルディは守備でモビリティが上がってきました。中2日でリードできたのが大きいんでしょうね。

81分に小池→山越へと交代して右SBに入り宮本が右DH河村が右SH晃樹が左CFへ移動。

栃木はCB-WB-WGのコンビネーションでサイドを突破しようとしてくるんですけどちと急ぎ過ぎてコンビネーションが合わない感じです。

根本のシュートを弾いた後マテウスが怒ってましたが、1点リードしてて残り7分なら低い位置で繋いでショートカウンターを受けるのはリスクとリターンのバランスが合ってませんので、残り時間やスコアでもっと柔軟に試合運びをしてもらいたい所です。

コーナーキックをとりにいってゴールキックになってしまったのはミスなのでまあいいんですけど、中途半端は一番危ないのでクロージングをするならするではっきりリスク管理をしてほしいですね。

最終版はしっかりクロージングをして終了。



最後に、前回対戦同様中央に蓋をされてサイドに出させた所で詰まってはいましたが、ビルドアップを引っ掛けられてショートカウンターを受ける事はかなり少なかったのでここは前進してる部分だと思いますし、クリーンシートで終えられたのは良かったと思います。

今節は大幅にメンバー入れ替えたので意思疎通が合わない所はありましたけど、前半の終盤は幅と深さをとる所をしっかりやりながらフィットしてきたように見えたので、これで競争が活性化していってくれたらいいなと。

中2日で勝ち点3をとりながら課題と収穫を獲られたのは大きかったと思います。