20220227第2節ホーム栃木戦

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ホーム栃木戦。ヴェルディは4-1-2-3で栃木は3-1-4-2でスタート

ヴェルディの保持時は、最終ラインから理仁に当てて栃木のDHを引きつけてからCBへ戻し、その裏てDHが受けてサイドに展開して仕掛けるか、逆サイドポケットへのクロスがメイン。

栃木の保持時は、ハイプレスショートカウンターが主な狙いですが、サイドチェンジで幅を使ってきますし、WBやサイド流れたシャドーから斜めの縦パスをCFやシャドーに入れてチャンスメイクをしてきて、時間を作れればサイドCBのオーバーラップからクロスの形もあります。

ヴェルディの非保持時は、中央CBのグティエレスが持ってる時は4-4-2でセットして、サイドに出たらWGがプレスのスイッチを入れる形。出足がいいので中盤やネガトラ時にカウンターの起点を潰したりスペースのケアをしたりと上手く対応できてます。

栃木の非保持時は、ボールを持ってるCB側のSBをシャドーが見張り、瀬沼が縦を切りながら寄せて横パスが出たらシャドーが寄せていく形。サイドに出すとWBが勢いよく出てきます。セット時は5-2-3で縦パスのコースを防いできます。なので後ろを4枚にしてもいいかなと思ったんですがあまり無かったですね。

いきなり栃木のプレスにハメられてショートカウンターを受けましたが、緩いパスでWBが出てくる時間を与えてしまっていたのは修正かなと。相手を動かしスペースを作る為の緩いパスはいいんですが、相手の意図通りにハメられてる中ではプレスを呼び込むだけになってしまいますので。

栃木のプレスの形からすると、理仁を経由して栃木のDHを呼び込みライン間を広げても良さげな感じですし、実際狙いにしているように見えます。栃木が人を掴みにくるので、前節みたいに後ろ4枚でSBが相手のWBを引きつけてその背後に流れたIHに渡し、栃木のDHがついてくれば佐藤凌我が降りて受けるみたいなのでもいいかなとは思いました。

3分の得点は、晴也からのフィードをヘディングでGKへ返したボールが短くなった所を竜士が飛び込んで押し込んだ形。上手く相手のミスにつけこめたましたし、竜士も川田が見えてる中でよく飛び込んだと思います。

トランジションの反応は引き続き速くていいんですけど、パスが緩い分受け手に時間とスペースを届けられず窮屈になって奪われているシーンがいくつもあるのは気になります。

栃木のセット時は5バックになるので、7分に新井がやっていた横へのドリブルでズレを生むプレーはいいと思います。

山越と3人でビルドアップすると栃木の前線3人が見張るんですけど、味方同士(特に谷口と晴也)の距離が近すぎるので理仁がその背後で受けられるスペースがなく、サイドにしかボールを出せない形になってしまい窮屈になってしまってるんですよね。こういうのはちともったいないかなと。

最終ライン同士が近すぎてサイドに出すしかなくなってる事、パスが緩く受け手に時間とスペースを届けられてない事、持ち運べる時に相手を引きつけられてない分フリーでプレッシャーライン超えられておらずビルドアップが詰まり気味になっている様子。

ヴェルディのビルドアップやサイド出した所を奪われているのをトランジションの速さで補っている展開が続いてるので栃木ペースでゲームが進んでるんですけど、栃木の受け手が孤立気味になっているのもあるかなと。

16分に佐藤のパスが松本主審に当たって大雅が拾い攻守が入れ替わる形になったので、栃木のドロップボールで再開。

ビルドアップが中々上手くいかない事がプレスにも影響しているようで、佐藤凌我が西谷へのコースを消していてもサイドCBに出た時にヴェルディのWGの寄せが間に合わずシャドーを起点に前進されてしまうシーンが出てきました。

ここまで何回かあるんですが、ビルドアップで谷口が運ぶ時にパス出しするのが速いので、相手のプレッシャーラインを越える所まで運んでアンカーへのコースも見せながら相手を引きつけられるとかなり良くなると思います。ロングフィードや縦パスに関しては味方やスペースをよく見れているのでもったいないなと。

23分の理仁の2度追いは凄く良かったんですけどちと危険なプレーでしたね…

24分の得点は、谷口が佐藤凌我まで通る縦パスを入れ竜士→大雅と繋いで佐藤凌我へ出したパスのこぼれを梶川がファーへ流し込む綺麗な形でしたし、谷口の縦パスで一気に盤面をひっくり返しました。佐藤凌我が背後を狙う事で大雅や梶川にスペースができていたのも大きいかなと。

栃木としては主導権を握れてたので痛い失点ではあるんですが、特に気落ちしているようには見えないので、内容的には手応えを感じているようです。

得点した後もプレスでハメられ中盤で回収されてトランジションの速さでしのぐ展開は変わりません。

35分のFKで梶川は左サイドを見ずにクロスを入れてきましたが、こういうトリックプレーは前節にもありましたし、色々仕込んできてるみたいですね。

本来は押し込んた所から5バックをどう崩していくか?みたいなゲームプランのようだったように思えるんですが、WGが背後を狙う形が多いのでミスマッチになってる感はあります。

35分過ぎから中盤がフリックで前を向いてる選手に落として前進できるようになってきましたが、中央で仕掛ける事が多く奪われた時にリスクがあるんですけど、トランジションと後ろで待ち構えてる所で潰せてるので大事には至ってません。ボールホルダーの斜め後ろでサポートしてるのも効いてるんですけどトランジションが本当に速くなりました。

栃木がサイドに出させた所に勢いよく寄せて中盤で奪ってショートカウンターとゲームの主導権を握れてましたが、受け手が孤立気味になっていた事もあって奪われていましたし、ヴェルディがミスにつけこめたのと谷口の素晴らしい縦パスからのチャンスメイクで2得点と栃木からしては上手くいってるんだけど上手くいってないみたいな展開だった前半。



後半、始まってすぐに谷口が小堀を引きつけてから理仁→深澤と繋いでプレスを剥がしましたが、ビルドアップをやるには相手を引きつけスペースを作る必要があるのでこれをやっていってもらいたいですね。

ネガトラは引き続きいいんですけどプレスでハメこまれ押し込まれる展開は変わりません。セットした時にWGが寄せるのが間に合わず1列目を超えられた後の対応がいまいちな印象もあります。

49分の決定機は、山越が大雅からの横パスを受けて大外の新井に預けてインナーラップと若狭がやっていた形が出てましたので、擦り合わせが進んでいるようです。

梶川が最終ラインに降りてきた時はスムーズにボールを回せるので、ここをCBSBでここをやれるもっと良くなると思います。

栃木が厚みのある攻撃をしてきますが、崩しのデザインがまだそこまで定まってないので助かってる部分はあります。

54分に佐藤凌我と竜士→河村と小池へと交代。佐藤凌我の所まで中々ボールが入ってきませんでしたからね。背後のスペースを狙うこの展開だと新井と小池を変えるのかと思いましたけど竜士ですか。小池は右WGに入り新井が左WGへ移動。これだけ速いタイミングだとゲームプランが上手くいってなかった修正点がちゃんと伝わってなかったようですね。

56分に谷口が持ち運んで栃木の1列目を超えた事でスムーズな前進ができましたが後半序盤に続きいいプレーでした。

まだぎこちなさはありますが、河村と小池が背後を狙い中盤にスペースができやすくなったのでボールを回せるようになってきました。栃木の5バックをどう崩すか?と所で新井を起用に残してる様子なのでゲームプランが上手くいってなかったのは間違いないようです。

58分に理仁のパスを受けた大雅が大森に引っ張られてましたが、その後新井に繋がった事で松本主審が笛を手にした所からアドバンテージに切り替えたのはナイスジャッジでした。

59分に小堀と瀬沼→谷内田と宮崎へと交代。もちろん攻撃面での意味合いもあるでしょうけど、プレス強度を高める為なんじゃないかなと。

押されまくってた展開から少し押し戻せるようになってきてきました。栃木としてはサイドからのクロスでいい形はあるんですがファイナルサードでの崩しがもう1つといった印象。

67分にトカチ→植田へと交代。これくらいの時間での交代は予定通りだったように感じますが、よく走ってチャンスメイクやフィニッシュに絡んだと思います。

オープンな訳ではないんですがボールが行ったり来たりと忙しくなってきました。お互いちと停滞気味なのもあるのかもしれません。

その後は栃木は押し込みヴェルディはカウンターのような展開。栃木がハイプレス継続なのでテンポが速くなるのは当然なんですが、ヴェルディはWGの守備の振る舞いがあまりはっきりしておらずプレスが中々ハマらないのもあるかなと。ただカウンターでスペースがある分決定機はヴェルディの方がかなり多いです。

76分の得点は、コーナーキックから晴也がニアで潰れて相手を引きつけ河村の前にスペースを作ったのが大きかったかなと。もちろん梶川の精度や合わせた河村も良かったです。河村は2戦目にしてプロ初ゴール!

77分に佐藤と森→大島と矢野へと交代。大島が右WB矢野が右シャドーに入り植田が左DH黒崎が左WBへ移動。

栃木の攻撃がちと雑になってきました。点差もそうですが、主導権を握れてて手応えを感じてたのもあるのかもしれません。

81分に谷口と大雅と梶川→加藤とバイロンと阿野へと交代。加藤はアンカーに入り深澤が左CB理仁が左SBへ移動。

深澤は23番に反応して自分が交代だと思っていた様子(^^;)

栃木の強度が落ちてきてこの時間になってようやくヴェルディが落ち着いてボールを保持できるようになってきましたが、ビルドアップはまだまだ課題のようです。

バイロンは相変わらず速いですね。まずは自分の良さを出せたかなと。

終盤また栃木が押し込んできますが、球際や身体を張る所は最後までできてますしネガトラの反応も最後まで落ちませんね。

押し込まれながらカウンターて決定機を作る展開のまま終了。



最後に、ビルドアップで詰まって中盤で引っ掛けられてショートカウンターを受ける展開がほとんどでしたし、負けても全然おかしくなかったのでここは要修正だと思うんですけど、堀監督からするとそうでもなかったようです。

栃木の崩しやトカチがちと孤立気味になっていたのもありますが、トランジションの反応や球際で競り合う強度が最後まで落ちずに無失点で終えたのは良かったです。

決定機はヴェルディの方が全然多かったですけど、カウンターがメインになれば決定機を作りやすいのは確かなのでどこまでがゲームプラン通りだったのかはよくわかりませんでした。

谷口のコメント

Jリーグデビュー戦を終えた率直な感想を聞かせてください。

小学校の頃にスタンドから見ていた味スタに今回はピッチに立って自分がプレーするというところで、すごく感慨深いものがありました。思ったよりも緊張はしなかったですが、立ち上がりから良い感じで入ることができて、デビュー戦にしては良かったのかなと思います。周りにも高校時代からやっていた選手が多かったですし、やりやすい感覚をもちながら、自分のプレーを出して、良い入りができたかなと思います。

今節に関しては、CB同士の距離が近く、栃木の前3枚が中盤に蓋をしやすい形になってしまっていたので、高校時代からやっていた選手が多かったのがあまり良くない方向にいってしまったのかな?という気はしました。

ただ、両足での縦パスやフィードと持ち味を発揮できていたので、デビュー戦としては持ち味を発揮できていて良かったかなと。後はフリーで持ち運べる時にプレッシャーラインを超えて相手を引きつけスペースを作る所に取り組んでいけばもっともっと良くなると思います。

河村のコメント

プロ初ゴールを振り返ってください。

あの場面はカジくん(梶川)がコーナーキックを蹴った瞬間に、自分のところに来る軌道だったので、すぐヘディングシュートを打てる体勢を整えていました。

ルーキーもカジくん呼びなんすね(^^;)

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