20190407 第8節アウェイ山形戦


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アウェイ山形戦。予想フォーメーションはこちら。

ロングボールで山形のWBの裏を小池や陵平に狙わせる形が多い。ハイプレスの回避とそこで起点を作ったり落としを皓太に拾わせられれば一番いいし、山形のラインを下げさせる意図もあるんでしょう。

上福元のフィードをライン間の佐藤が頭で陵平に渡して皓太へスルーパスという所も、相手が前から来るのなら一発で盤面をひっくり返せばいいじゃんというのは大分と同じ解決策の1つなので。


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栗山のゴールがファウルになったのはジェフェルソンバイアーノが若狭を手で抑えていたのでこれをとったんだと思います。

近藤と平の間に潮音が降りて(左CBの位置に降りる時もある)3バック化した時に山形が1トップ2シャドーと数を合わせてプレスに時は上福元からSBを使ったり、栄直が降りた時に相手のボランチがついてきたら佐藤を使うというのもセオリー通りのハイプレス対策なのでここの準備はしっかりしてきた様子。ビルドアップの起点になって、スーパーセーブも連発と上福元様々。

守備時は陵平と皓太が並んでの4-4-2(佐藤が前に出ての4-3-3も場合もある)。このブロックの強度が上がった事やボールを奪えるようになってきたのは前進したと思うけど、低い位置で奪った時に明確に繋げる状態でなければ安全策をとってほしいしリスク監理の所ははっきりやっていってほしい所。

山形の守備がいいというのは確実にあるんだけど29分にあった中央で潮音が持った時に坂元が絞ったので奈良輪が開いて佐藤がハーフスペースに降り、奈良輪→佐藤のワンツーでWBの裏を突破した形が繋ぎでは最初のチャンスメイクだったかな?ボールを保持して前進するまでの道のりはまだまだ険しいものになりそう

陵平が中央にいる時も皓太が落としをもらえる所にいるのでここはチームとしての約束事になってるんでしょう。

38分くらいから押し込めるようになってきて奪われても奪回できるんだけどボールを廻してても山形の守備のバランスが良くライン間を使わせてくれないし、質で殴れる小池には秀仁と山田が2人がかりでついてくる。水戸もそうだけどこの守備が今の順位にいる要因なんでしょう。ヴェルディも上手くいかない時は無理をせず戻してやり直してる所はいいと思う。

ここまでほとんどチャンスらしいチャンスを作れなかった44分、スローインを陵平がキープして小池に渡し、トラップミスが結果的に栗山の逆をつく形になりファーに流し込んで先制!正直ここまで点取れる感じがしなかった中で先制点が取れたのは凄く大きい。


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シュート3本vs2本というように前節と同じく守り合いといった感じの堅い展開ではあったけど全体的には山形ペースだったかなと。平均ポジションはヴェルディは陵平がサイドに流れて空けたスペースに皓太が入る以外は小池と奈良輪が張って佐藤が降りるというのはいつも通りの形。山形は三鬼や坂元を使ってくるんだろうと思ってたけど攻撃の多くは左サイドだったんだよね。こちら側から攻めて小池を自陣に押し込むプランだったんだろうか。

お互いの守備がいい中で文字通りワンチャンスをモノにできたのが大きかった前半。



後半もロングボール主体なのは同じ。山形もロングボールをシャドーに拾わせる形なのでお互いにロングボールを蹴り合うような展開。

50分にあった坂元が秀仁とのワンツーで抜け出してからのシュートが近藤に当たってコースが変わり上福元が逆をとられたような形になったけど何とか弾く。ここの所キーパーの活躍が目立つというのはどうなんだろうかというのはあるけど本当にお世話になっております。今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m

ヴェルディはロングボールを使うのはいいんだけど押し込まれる展開からクリアのような形なので前線との距離が空き間延びしてくる。山形に時間を削られて前線に収めてもらおうと受け手に厳しい楔を入れた所を奪われて一発で坂元に裏を取られて失点。こういうホスピタルパス(受け手を危険に晒すパスの事)でドウグラスも随分痛んできたし、ヴェルディには大迫のようなキープ力のある選手はいないので前半みたいにWBの裏を使う等のリスク管理をしてほしいかなと。リードしてれば相手は嫌でも前に出てくるんだからそこで裏を取ればいいじゃんくらいの事ができれば一番いいんですが

64分に栄直→森田へと交代。パス廻しの所でノッキングのような感じになっていたのでここの修正かと。

67分、立て続けに佐藤→寛也へと交代。役割は同じ様子。

小池が高い位置をとって山田を下げた所から近藤→若狭→潮音→佐藤と上手く運べてた時間帯もあったし、組織として前進していきたい意思は見えるんだけど中々上手くいってない。ここはコツコツやっていきましょう。



山形戦。攻撃パターン


皓太→森田→寛也→皓太の関係性で突破していけるユニット優位での形があったのは収穫かなと。もちろん奈良輪のサポートや陵平が奥行きを作ってたというのもあるけどここまでこういう形は無かったので


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79分に潮音→コイッチへと交代して3-1-4-2へ。やっぱりこの形の方が各選手の役割がはっきりするのでいいと思うんですよね。そして山形が保持してる時は3-2-5のようになってるので5-3-2で受けると

またロングボールを蹴り合う展開になってゲームが落ち着かなくなってきてる中でまたコイッチに無理めのボールが入った所を奪われてカウンターをくらい失点。1点目とほとんど同じ形…

その後は近藤を前に出してパワープレーに出る。寛也から逆サイドの小池が折り返した所に近藤が入ってくるシーンはあったけどこのまま終了。



最後に、愛媛戦の頃は攻撃は和式?守備はエスナイデル?という感じだった事からすればかなり良くなってきてるし、ブロック作って奪えるようになってきてるけど、攻撃時には今の組織力の強度からしたらもう少し制約をかけてもいいんじゃないかなと。もちろん最終的には全部やれるようにしなきゃいけないんですけどね。

がっちり縛ると当然相手も対策してくるのでわかっていても止められない選手(ストラクチャーを維持しながら質で殴れる選手)が多く必要になってくるし、これが資金力の限界という話しにも繋がってくるというのはあるのでヴェルディの選手達が持っているイマジネーションをもっと生かして欲しいというのはわかるんですけど現状ではそれをいかんなく発揮するのはちょっと難しいのかなと。

それと解説の方がこんなに高い位置をとるキーパーってJ2リーグを見渡してもいないって言ってましたけど、優也がご立腹だと思われますです。はい