20230819 第31節アウェイいわき戦

アウェイいわき戦。ヴェルディは4-1-2-3でいわきは3-1-4-2でスタート。

ヴェルディの保持時はいわきのプレスが強力な事もありフィードの跳ね返しを前向きでサポートしてセカンドを拾ってサイドに展開し、GK-CB間にグラウンダークロスや斜めに走る染野を使う事が基本線なようで繋ぐ意識はそこまで高くなさそうです。繋ぐ時は斜めに走る染野やIHを使ってGK-CB間へグラウンダークロスに前線が合わせるようにしていく形のよう。非保持は4-4-2ですけどいわきが蹴ってくる事が多いので構えてボールの受け手に寄せていく形。いわきが横圧縮なのでヴェルディも圧縮する分デュエル勝負になる事が多く、優勢って程ではないですけど身体を張って守れてますので安定してます。

いわきの保持時は逆サイドWBが中央にいるくらい横圧縮してフィードやレイオフ(頭でやる事が多いです)を使って素早く前進してくるいつもの形でCFの有馬が背後を狙って深さを作ります。相馬町田もそうでしたけど速く攻めるなら必ずしも幅は必要ないですからね(深さを必要としない攻撃はありませんが)。非保持は2CFとボールサイドのWBがファーストプレスに出て逆サイドWBが降りる4-3-3のような形。人を掴む意識がかなり強めでデュエルとインテンシティで勝負!って感じですね。

いわきはほぼベスメンなんですけどそこまで影響はなかったようですね。まずは蹴り合いからなんですけどデュエルが激しくいわきは躊躇なく頭からでも突っ込んできますし、寄せにいかないよりは少し荒いくらいの方が100倍いいって感じで挑んでくる印象です。

降りていく染野には中央のCBの家泉やアンカーの下田が潰しにいきますので中央で起点を作らせない所は徹底してるようですね。

最近マテウスの素早いフィードから一発で盤面をひっくり返そうとする事が目立ちますけどこれはどんどん狙っていきたいですね。前節対戦した秋田もそうでしたけど縦に速く攻めようとするチームには特に刺さりますので常に背後は狙っていきたいですね。

ヴェルディもフィードで前進しようとするのでボールが行ったり来たりの展開なんですが、これはいわきの土俵なので劣勢気味になるのはやむを得ない部分はあるんですけど、今どういう状況で何をすればいいのか?の所があまり定まっておらず様子を伺うような感じで時間と空間を使ってしまってるのが大きいように見えます。

序盤は押し込まれましたけど背後を狙って深さを作れてるので悪くない序盤戦。いわきのデュエルが少し荒いので町田同樣これで恐怖心を擦り込むのを目的にしてるような部分もありそうな気もします。

いわきは人を掴む傾向が強いので繋ぐ時はWGが持った時にIHが平行にサポートするとマークを剥がせそうです。

足を取られる選手が多いですけどピッチがかなり滑るようようですね。

15:04からのシーン。宮原のフィードを斉藤がライン間で受け中央とサイドCBの間にスルーパスを出した後染野に何か言ってましたが、ここまでの攻め手や直後にCB間からシュートを打ったのを見る限り染野に斜めに走って受けてくれって言ってたんじゃないかなと。

20分くらいからいわきが保持してヴェルディが守る形が出てきてようやく試合が落ち着いてきました。まあ落ち着くならこのシチュエーションが1番考えやすいですけどヴェルディの保持時にもいわきはそこまで寄せてこなくなったので空いた所を使って前進できるようになってきました。

ヴェルディは飲水タイムで背後を狙う所を強調されたのかな?って印象なんですけどボールホルダーへの寄せが少し遅くなってきたように見えますが引き込んてひっくり返そうって事なんですかね?

いわきは有馬がCB間から背後を狙ってヴェルディのディフェンスを押し下げながら起点を作るようになり決定機を作られましたが、ヴェルディは前線のモビリティが少し減ってきたように見えます。暑さもあるので常には難しいでしょうし、背後に走ってもボールを出てこない事もザラにあるんですけど深さを作る所は継続してもらいたいですね。

チャンスは作れてますし内容的にはそう悪くないんですけど意図が合わない事が多いですね。チャンスメイクや崩しの局面で時間と空間がたっぷりある事は皆無なので意識や感情レベルでの擦り合わせが必要なのである程度時間がかかると思いますが共通認識の部分を上げていきたい所です。

ヴェルディは背後やサイドにCFやIHが流れてクロス、いわきは有馬が起点を作ると攻め手は違いますがお互いダイレクト志向でがっぷり四つの展開でした。ただこのスタイルはいわきの方が慣れてるなって印象です。

守備は安定してましたけど寄せにいくかスペースを埋めるかがいまいちはっきりしない部分はありましたが、デュエルで闘えてましたし決して悪くはないんですけどアタッキングサードからの共通認識を上げていきたいなと感じた前半。



後半頭からいわきは岩渕から近藤へと交代。

いわきはGKまで寄せてくるようになりましたけど背後に蹴られる可能性もある分に後ろがステイ気味になるので前から来てもらえた方がスペースを使って前進できそうです。

いわきの強度が少し落ちてきたのもありますが、ヴェルディがしっかり幅をとるようにしたのでいわきに密集を作らせないようにしてこちらの土俵に引き込もうって事なのかなと。実際前半より染野の周りにスペースができるようになってきました。

いわきは有馬が深さを作って岩渕が降りる形でしたけど、今度は近藤が深さ有馬が降りるようになりました。

ロングフィードを跳ね返すのはいいんですけど相手にスペースにいる相手にプレゼントしてはあまり意味がないのでどこに弾くか?の所は詰めていってもらいたいですね。染野のクリアは簡単ではなかったですけどよく掻き出してくれたなと

いわきはロングフィードを右WBの谷村目掛けて入れる事が増えてきましたのでここで起点を作るようにした方がいいと判断したのかもしれません。そこからのクロスに2CFとIHがエリア内に入ってきます。

幅をとるように修正してからはスペースができた染野や斉藤を起点にサイドに展開してチャンスメイクしていく回数が増えてきて、ようやく自分達の土俵で試合運びができるようになってきました。クロスまではいいんですけどどこにどこタイミングで入っていくか?の所はいまいち噛み合ってないんですけど運び方はかなり良くなったと思います。

60分に斉藤と北島→長谷川と新井へと交代。長谷川は30分くらいなら大丈夫なコンディションなんでしょうね。ヴェルディは元々4-3-3と4-2-3-1を行ったり来たりしますけど、長谷川が入ってからは4-2-3-1色が強くなりましたのでまだフィットしきれてない分少し流動性を落としたのかもしれないですね。

中原もCB間から背後を狙おうとしてるのでここは強調されてる様子。

64分に長谷川に下田が激しくチャージしましたけど、無意識レベルに恐怖心を植えつけるのをチームの狙いとしてやってるみたいですね

64分に谷村→加瀬へと交代。これで尚志高校揃い踏み。

長谷川は背後を狙う所からサイドで起点を作って違いを出してくれましたけど、この秩序の中でのカオスというか遊びの要素をもっと入れていきたいですね。ロティーナ監督時もそうでしたけど守備が固いチームが引き換えにする事が多い部分でもあるんですが

72分に中原→加藤蓮へと交代。

早速加藤蓮が相手を追い回しましたけど、長谷川や新井を含めゲームチェンジャーとしての役割をしっかりこなしてますね。

76分に河村と遠藤→石田と江川へと交代。家泉は大丈夫そうですね。

中央で起点を作れる事が増えましたけど、繋ぐだけでなく落としやターンで背後を狙う選手をもっと使ってもいいかなとは思います。

新井君はボディフェイクや初速加速の他にフィジカルも強いみたいですしよくJ2で獲れたなと

80分にいわきは山口→有田、ヴェルディは奈良輪と染野→綱島と佐川へと交代。綱島は左IH(左DH)に入り稲見が左SBへ移動。

長谷川は激しく寄せられても倒れないのがいいですし、この強度をスタンダードにしていきたいですね。

いわきは幅をとってサイドCBが上がったりしてポゼッションもやるようになりましたけど、トランジションが効きにくくなるので収支はどうかとは思いしたけどこちらも作ってきてるんですね。

オープンな展開になってきてどちらに転ぶかの展開ですがカウンターの精度の違いでいわきの方が分がありそうではあります。

お互いチャンスはありましたけどスコアレスのまま終了。



最後に、前節同樣明確なメゾットがある相手にはやや受けに回ってしまう所はありましたし、ボールホルダーに寄せきれてないシーンはありましたけど守備は安定してますしデュエルで闘えてたのは良かったと思います。それにボールの運び方は良くなってますので決して悲観する内容ではないんですけどアタッキングサードでの崩しの共通意識を揃えていきたいですね。

いわきは秋田同樣明確なメゾットがある分迷いが無いですし、合うタイプの選手を獲ってきてるので手堅いでしょうね。



播戸さんの口数は多けど大した事言わない下手な鉄砲も数撃って当たらない解説ほんとどうにかなりませんかね?少なくとも有料配信サービスの解説ではないと思うんですけどね。