20220903 第34節アウェイ金沢戦


アウェイ金沢戦。ヴェルディ金沢共に4-4-2でスタート。

ヴェルディの保持時は、DHが縦関係になり晴也がアンカーのようになりますが、ここは金沢のCFが縦になって使わせないようにしてきますので、サイドや降りてきた晃樹からフリックで前進して前線が収めてから背後を狙いにいったり、サイドに叩いてからグラウンダークロスやファークロスを入れていきます。

金沢の保持時は、こちらもDHが縦関係になり藤村がアンカーのようになってSBからボールを引き出し、右サイドのSHやSBと絡んで数的優位を作って前進したり、豊田が収めたりして時間を作ってからCFへの斜めのパスやクロスからチャンスメイクをしてきます。

ヴェルディの非保持は、ハイプレスで配置が噛み合うんですけど金沢のDHをどう見張るのか?がいまいちはっきりしてない印象。ボールがサイドにある時に逆サイドSHが絞ってくる分ちと迷いがあるのかなと。

金沢の非保持は、ハイプレスで人を掴みにくるお馴染みの形。4-4-2同士で噛み合う分やりやすそうです。ただ、GKまでは追わずにCBが持った所から寄せてきて、この時ボールサイドと反対側のCFは晴也を見張るようにして前進を阻んできます。ネガトラ時も人を掴むと原則がシンプルなのでボールホルダー周辺に人数をかけるヴェルディを捕まえやすい分カウンタープレスがやりやすそうな印象です。

ハイプレス同士あるあるではあるんですが、まずは落ち着かない展開でスタート。

竜士や大雅がいるサイドではボールが収まりますし、河村は中央でもこなしてくれてるんですけど染野が起点になる事がちと少ない印象。それと相手が寄せてくればワンタッチで叩くのはわかるんですけど(まあミスが多めではありますが)寄せきれてない時もやるので相手が寄せてきてるかどうか?で叩くか前を向くかを判断してほしい所。

金沢と比較するとどうやって前進するのがのプレー原則がはっきりしてない印象でそれがちとギクシャクしてる要因のひとつなのかもしれないなと。

加藤蓮が偽SBになる事で金沢の右SHの大石を引きつけて谷口が持ち上がれるスペースを作り、大石が谷口についたら加藤蓮が背後を狙って金沢のディフェンスの押し下げて作ったスペースを河村が使ってチャンスメイクできました。どこにスペースができてどう使うか?を共有して前進できていたと思います。

金沢はCF(基本的に豊田)が降りてきて起点を作ってDHに落とし、そこからサイドを使うかCFに背後を狙わせるか?の判断をヴェルディのリアクションを見て判断できてるように見えます。ヴェルディは4-4-2にしてからここの部分がいまいちなんですよね。

22分にも谷口が持ち上がるシーンがありましたが、河村もこのタイミングで背後を狙う動きがあったらもう少し金沢の陣形を引き延ばせてたかなと。まあ河村はポストプレーや背後を狙う動きを真面目にやってくれてるんですけどね。

その直後にンドカが持ち上がったのは大雅が少し中に入って背後を狙う深澤へのパスコースを空けても良かったかなと。

クロス時に中に人数をかける事はできてるんですけどそこまでどうするのかのプレー原則がやはりよくわからないですね。

27分の失点は、セカンドボールを拾った小野原から左サイドの長峰に振ってアーリークロスを豊田が合わせたんですが、晴也が小野原から離れてフリーにさせてしまってるんですよね…

ヴェルディが押し込むようになりましたが、金沢は人を掴む分アタッキングサードではあまり時間をかけずにテンポを上げてプレーしないと崩すのが難しいんですけど、ここがビルドアップと逆になってしまってるのがにんともといった所。 

豊田は以前からロングフィードを受ける時にサイドに流れてSBとマッチアップするようにしてギャップを使う傾向があるので、谷口を意図的に狙ってるのかどうかまでははっきりわからないんですけど厄介ですね。

30分過ぎから金沢がセット気味になってきたんですが、こうなると寄せがちと弱くなる分ヴェルディとしては前進しやすくなってきましたし、結果的にヴェルディが押し込んだ時のテンポと合ってきました。後は単発気味になってる攻撃にどうアクセントをつけていけるかどうかかなと。まあ中盤で引っ掛けられてピンチにもなるんですが

金沢はまたハイプレスになったので前進がちと難しくなってきました。

どうやって前進しようか?と迷いながらプレーしてる印象が引き続きありますね。ポゼッションでじっくり前進するならもっと幅を使いたいですし、両SHが絞って狭く攻めるならもっと速く前進してもらいたい所。

攻撃がいまいちはっきりしてない分陣形が乱れがちになってしまうのでカウンターを受けやすくなってますし、ここの整理は必須になりそうです。前節同様組織力の差を感じざるを得ない展開ですね…

金沢は以前から難しい事をせずシンプルに組織を作ってる分迷いなく振る舞えてますし、実際得点もできたのでやりたい事は概ねできていたと思います。

ヴェルディはシュートは打ててましたけど、攻撃が単発気味でしたし、どう運んでどう崩すか?がはっきりしてないので中央の固い所に密集する地の部分が出てきてるのかなと感じましたし、その陣形を乱れがネガトラにも影響してると感じた前半。



後半、序盤のヴェルディロングフィードでシンプルに背後を狙う事が多く、金沢の出足を鈍らせようとの事なのかなと。もちろん背後をとれれば一番いいですが

その効果があったのかどうかわかりませんが、金沢がセットするようになりボールホルダーへの寄せが鈍ってきたので比較的楽にボールを保持する事ができてます。前半にもこういったシーンがありましたからね。

金沢が最終ラインまで寄せにくるとGKまで下げるんですが、前半から金沢はここまで追ってこないのでもう1度落ち着かせる事ができますし、こうなると金沢はセットするのでDH経由でサイドに叩いて前進しチャンスメイクしていきます。ここは修正されてますね。

金沢が寄せにくるなら背後を狙い、そうでないなら繋ぐとここの判断がしっかりしてきた印象です。ただ、相手が寄せきれておらず前を向ける時にもダイレクトに叩くシーンがあるので、ここは事前に首を振って判断してほしいなと。

晃樹が前を向いてボールを持ち、前方にスペースができるシーンが増えてきました。おそらくこれが今節のゲームプランだったと思うんですがようやく体現できてきたって感じなんでしょうか。晴也も前が空いた時にはミドルシュートを狙ってますし、後半はいい流れで試合運びができてますね。

前半からそうなんですけど、染野はポストプレーも期待されてると思いますので対応してほしいなと。

56分に竜士と河村→西谷と佐藤凌我へと交代。ここからの連戦を考慮してるんでしょう。ちなみに今節の染野はいまいち精彩を欠いてますが、鹿島で天皇杯のエントリーを済ませていてヴェルディでは出場できないのでフルで起用したんだと思います。

左SHが西谷になったので、西谷が受けたら晃樹がサイド奥に流れるようになりました。SHのタイプに応じて振る舞いを変える所はできてます。

59分の得点は、晃樹がサイド奥から平行のグラウンダーパスを入れ、大雅の落としを受けた西谷のシュートの跳ね返しを佐藤凌我が押し込みました。

得点して前線から追えて強度も上がり、攻撃でも前に行けるようになっりボールをスムーズに前進できるようになったので元気が出てきたようです。失点してバタつき得点してイケイケになるとほんとメンタル面の影響は大きいなと。

押し込むとSBが幅をとり他の選手は防波堤になるDH含め中央3レーンに集結しますが、幅をとりながらリスク管理ができてるのでこれはこれでいいと思います。

63分に豊田と大石→杉浦と力安へと交代。金沢も延期試合があるのでそれを考慮しての事なんでしょう。

アーリークロスを含めシンプルに背後を狙ったり、CFの落としをサイドに叩いたり中盤が持ち運んだりとやりたい事は概ね体現しながら前進してチャンスも作れてます。あまり幅を使えてない時もありますが、縦に速い攻撃であればそこまで幅を意識しなくてもいいですし、密集を作れてる分カウンタープレスも効きやすくなりますからね。

65分の失点はバックパスを杉浦に奪われてタメを作って林に渡して右隅に決められてしまいました。バックパスの成功率は100%である必要がありますし、いい流れの中でもったいなかったなと

こうなるとメンタル面で逆転するのでそりゃあ真逆の展開になってきますよね…

69分に深澤と大雅→加藤弘堅と山口へと交代。加藤弘堅は右DH山口は左SHに入り晴也が右SB西谷が右SHへ移動。

また繋ぎにちとギクシャク感が出てきたのはありますが、山口が仕掛けてクロスを入れる事が増えてきたした。これを期待されてる訳なのでどんどんやっていってほしいなと。

ただ前線に人数をかけ過ぎてリスク管理がちと疎かになっている部分があります。あと5分とかならわかるんですが、20分弱残り時間がある中ではリスクとリターンのバランスが合わないのでここのバランスをとってほしいなと。

75分に林と小野原→丹羽と毛利へと交代。

縦に速く攻めあまり手数をかけなくなりましたが、前述したようにこれはこれでいいと思いますし、ゆっくり前進する時は中盤を使って山口の仕掛けからクロスとバランスよく前進できてます。

79分に晃樹→梶川へと交代。

81分のフリーキックは直接狙う空気感を作りながらサイドにいる晴也にパスと変化をつけてきました。面白い形だったのでモノにしたかったんですけどこれはGKの白井を誉めるべきかなと。

ポジションが被ったりしてちと慌てるようなシーンが出てきました。前進して押し込んでいる時に相手を動かしてから逆サイドを使う事がちと減ってきましたね。

89分に松田→松本へと交代。金沢は5-4-1に代えてきました。

そして徐々に幅を使えなくなり中央に密集して固い所をエイヤエイヤと縦パスを差し込んでカウンターを受ける悪癖が出てきましたね…時間が無いのでリスクをとるのはいいんですけど劣勢になると地が出てくるというかなんというか

金沢のゴールを割れずに終了。



最後に、悪い所ばかりという訳ではありませんが、どうやって前進してどう崩すか?が共有しきれてない感じが引き続きありましたのでもう少し整理が必要なように見えました。

それがネガトラにも影響しているのでカウンタープレスが効きにくくなっている印象です。

金沢は元々攻守に渡って難しい事をせずシンプルに振る舞うので組織としてしっかりしてますし、前節同様組織力の差を感じました。4-4-2にしてから守備は安定したんですが、それを踏まえてた上で攻撃に重きを置こうとしたらギクシャクしてる印象です。

連戦で中々修正をする時間はとれませんが少しずつでも進めていってほしいですね。