20190420 第10節ホーム新潟戦

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解説が安英学とアウェイ感のあるホーム新潟戦。予想フォーメーションはこちら。小池が左ウイングで佐藤が左インサイドハーフで梶川が右ウイング。

ヴェルディの守備は佐藤が前に出て小池が下がって4-4-2。新潟のセンターバックにはコイッチと佐藤がフィルターをかけてサイドバックにボールが渡ったらプレスのスイッチが入る形かなと思ってたけど誰がプレスに行きどのスペースを埋めるのかが曖昧になってるので縦パスをスコンスコン通される。攻撃時にもパスがズレたり出し手と受け手が合ってないシーンもあるので、おそらくこういう時はこうしようといったカチッとした約束事があるという訳ではないのかもしれないね。

そんな中で上福元からのボールをカウエにつつかれてコーナーキック、ニアで大武がスラした皓太に当たったこぼれ球をレオナルドに押し込まれて立ち上がりに失点…体制が変わってまだ新潟の手の内がわからない中では痛い…


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新潟の守備はシルビーニョが前に出てきて4-4-2。センターバックにフィルターをかけてサイドバックに出した所からプレス開始、潮音が降りてきた3バックならサイドのセンターバックが運んだ時になり、サイドバックが降りてくればそこ、佐藤も降りてきた時はボランチが前に出てそのスペースをサイドバックが埋める。リードして余裕が出てきたというのもあるのかもしれないけどしっかり守れてる。新監督に時間は無いはずなので片渕さんが仕込んだ形なんでしょう。

新潟の攻撃はしっかり守ってからのロングボールだったり手数をかけずに攻めてくる事が多い。リードしているから人数をかける必要も無いしあっという間にリードしたので本来どういうスタイルでやりたかったのかはわからないんだけど

18分にあったコーナーキックから梶川と小池が入れ代わり梶川が左ウイングで小池が右ウイングへ。ここは自由にやっていいとの事なので

いかんせん守備の形がはっきり定まっていないので考える時間が必要になってしまうい判断が遅れるので簡単に運ばれて押し込まれるので佐藤が降りて4-5-1で守るようになるけど高い位置で奪われて簡単にシュートまでもっていかれたりして変わってない。ボールをどこに誘導してどこでプレスのスイッチを入れるのかが曖昧になってるのと、俺が何とかしなきゃというのはあるんだろうけど突撃して穴を空けるシーンもある。オールマンマークでもやらない限りは守備は個人ではできないので考える時間を削る為にもプレー原則をはっきりしておきたいなとは思うんだけど…

守備がはっきりしていない分奪った後の形もはっきりしないので前節にあった中盤の流動性もあまり見られないし、声出したり身ぶり手振りが多く攻撃のテンポが悪いので中々効果的な形での攻撃が作れない。攻守に渡って認知→思考→判断→実行までの思考に時間がかかるのでその分相手に余裕を与えてしまっていて一方的な展開になってしまっている。

新潟の攻撃の形が安定していてトランジションも速いんだけどそれ以上にヴェルディが組織的とは言いにくい状態だったのでにんともかんともという感じ。


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スタッツからしてもパス数や成功率はそんなに変わらないけど前方へのパスは少なかったし、平均ポジションはコイッチが深さは作るけど佐藤が動くスペースに誰かが入るという感じで左サイドに寄る形が多かった。

新潟はサイドバックが幅をとりレオナルドが深さ、サイドハーフが絞ってレオナルドやシルビーニョをフォローするという綺麗な形。

攻守に渡って良いとこなかったし、新潟が気持ちよくプレーしていたという印象が強かった前半。



後半頭からコイッチ→端戸へと交代。そのままトップへ入る


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後半は以前やってた片寄せしてワンサイドアタック(1つのサイドで攻撃を終わらせる形)&アイソレーション(逆サイドに張って仕掛ける形)



新潟戦の攻撃。ワンサイドアタックでレイオフから裏を狙う


楔を入れて前を向けそうなら向き、ダメなら戻しながらレイオフ(落としのパスの事)で裏を狙う。中盤をグルグル回すやり方ではなくこちらを選択してきたのは新潟が攻守に渡り安定していたので時間を奪う目的もあったかもしれないけど、前半組織的に問題があり過ぎたので選手同士の間隔を狭めてトランジション対策をしたという感じ。



新潟戦の攻撃。ワンサイドアタックからのアイソレーション


こちらはワンサイドアタックからのアイソレーションの形。

ただ、端戸がハーフスペースより外側で受けた時に肝心の中に人がいないのでインサイドハーフが入るのか逆サイドが絞るのかという部分はまだまだという所。もう10節なのでもう少し整理してほしいんだけどね…

コンパクトな陣形になった事もあって前半と比較すると球際にも厳しくいけるようになってて守備は大分改善されたし、全体的にスピードが上がり端戸がライン間で捌くシーンが増えてスムーズに運べるようになったきた。まあ前半の比較してもという所はあるんだけど


65分。広瀬と大武のセンターバック間のパスを端戸がインターセプトして運んでゴールに流し込んで同点!広瀬がパスを出した瞬間に動き出してるのでコメントにもあったように狙い通りだったようだね。

72分に梶川→ヴァウメルソンへと交代。そのまま左のウイングに入る。梶川の時は梶川が大外で端戸と佐藤がハーフスペースで三角形を作りそこに奈良輪を絡んで前進かサイドチェンジだったけどヴァウメルソンになった事で端戸はあまり寄らなくなる。前節の得点シーンも絞らずに皓太が仕掛けるスペースを空けてたし、こういうプレーはありがたい。


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右サイドからの攻撃はヴァウメルソンがアイソレーション要員として逆サイドに張る

78分小池→永田へと交代して3-1-4-2へ。両サイドが逆足ウイングバックの配置になったのでここから運んでフィニッシュまでいけと事なのかもしれないけど選手同士の距離が近く仕掛けられるスペースが無い。


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カウンターのチャンスになってたシーンで佐藤が敵を引き連れて寄っていきヴァウメルソンの仕掛けるスペースを消す。シンドイ思いしてまで何でここまで上がってきたんだろうか

オープンな展開になってた中で終了。



最後に、自由には責任が伴うものだけど団体競技である以上個人で背負いこむものではないし、誰か1人に責任があるというものでもない思うので、分担する為にも原則面をもう少し出していってもいいんじゃないかなとは思うんですよね。それが選手達の歩み寄りにもなるでしょうし、何かしら制限がある中での方が試行錯誤もしやすく成長しやすいんじゃないかなと。もちろん選手達を信じて成長を促すというのもとても大切な事なんですけど