20190428 第11節アウェイ岡山戦


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アウェイ岡山戦。予想フォーメーションはこちら。

ビルドアップ時は栄直と平の間に潮音が降りてきて岡山の2トップに対して数的優位を作り、佐藤が2トップ脇に降りるのはいつも通り。岡山があまり前から来ない事もあり安定して運ぶ事ができる。



前を向ける時は向き、運べる時は運び、間が空けば間に顔を出して縦パスを引き出しダメなら戻してサイドチェンジとしっかり整理されている。


攻撃の形はワンサイドアタック。前を向ける時は向き運べる時は運び、間が空けば間に顔を出して縦パスを引き出しダメなら戻してサイドチェンジとしっかり整理されてて無駄にパスを繋がない分ミスも減ったし、端戸が降りてきてきた時は皓太が裏を狙って深さを維持するようになり


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端戸が外に流れた時は小池が真ん中入るようにして前節、真ん中に誰もいなかった問題点が修正されている。

ヴェルディの守備は4-1-4-1。2列目が高い位置にいるのでサイドバックや降りてきたボランチにプレスをかけやすく岡山のビルドアップを阻害できてるし、岡山はフィジカルが強く攻撃ではサイドに流れたレオミネイロにロングボールを当ててくるのを意識してるというのもあるんだろうけどここは厳しくいけてる。危ないシーンはあるけどチャレンジしてのミスは許容しなきゃいけない部分は間違いなくあるからね。

カウンターになって寛也が運んでからの佐藤からのクロスの場面で小池の頭上を超えた所にハーフスペースから若狭が入ってきたけどこれは前節でもあったしチームとしての約束事なんでしょう。

前線でタメを作れるし、あまり攻め急がずに無理せず廻して相手が食いついてきたらそのズレを使えばいいじゃんという感じで落ち着いた攻撃ができていて、サイドチェンジをフェイクにしたりする位気持ちに余裕がある分技術を生かしてパスがよく廻り効果的な形の攻撃ができていた中30分過ぎから岡山は持たせて縦パスを狙いにくるようになる。岡山としてはこっちの方が守りやすいだろうけど間に降りてくる選手にはついてこないのでそこまで効果的という訳でもない。


ワンサイドアタックからのレイオフ(落としのパス)を合図に裏を狙う


ワンサイドアタックからのレイオフ(落としのパス)を合図に裏を狙う形もいつも通り。


38分。寛也が降りてきた背後のスペースに流れた小池が栄直からのロングボールを受け、端戸や寛也へのマイナスクロスから逆サイドでフリーの奈良輪がファーに打ち込んで先制!いい流れの内に押し込んだ時にサイドバックがハーフスペースに入ってくるというチームとしての形得点できたのは大きかった。

その後の岡山は当然前に出てくるようになるけど守備の所はコースを切ったり球際も厳しくいけている。


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ボールポゼッションやパス本数成功率も高く、シュート枠内シュート本数からしても効果的なパス廻しができていた。

岡山はロングボールが主体だったから平均ポジションでもそんな後ろ重心という訳でも無かったけど深さをとるイヨンジェが孤立気味。

ヴェルディは2-4-4で佐藤潮音が2トップの裏で受けサイドバックが幅をとりウイングが絞って端戸がライン間を使うという去年のプレーオフ大宮戦の時のような綺麗な形ができていたし、ここまで内容結果とも申し分なかった前半。



後半、岡山はコンパクトな陣形を保ちながら前からプレスをかけてきてくるようになって押し込まれるけど繋ぎながら反撃に転じる事もできている。前半みたいな展開を90分間続けるというとは難しいし岡山が前に出てくる分後ろが空くのでシンプルに裏を狙う形もあるのでいい対応ができているかなと。

深い位置からのミスが2つ程あったけど繋ぐサッカーをやると決めた以上こういうシーンも当然あり得る訳だしチャレンジしてのミスなら全然いいと思う。実況の方が言ってる上福元のスーパーセーブというのはまあその通りではあるんだけどね(^^;

前からのプレスを受けても勇気を持って繋ぐ事ができているのは大きな成長ではあるんだけど相手のプレスがかかってない時でも同じ様に速いテンポで廻してしまうのは修正かなと。わざわざ相手のペースに合わせる必要は無いし、こういう所はもっとリズムを落として自分達のペースで廻せると主導権を握りやすくなるのでもっともっと良くなると思う。

62分の寛也のシュートが廣木の腕に当たったシーンはボールが真っ正面にきたので足を閉じようとした過程で当たってしまい、腕は自然な位置にあったのでPK+警告は厳しいかなと…まあ腕がボールの方向に動いているので審判の印象が悪かったのは間違いなくあっただろうけど

こうなると琉球戦が頭をよぎるけど変にバタつく事もなくそれまでと同じ様に振る舞えてるのは良かったね。

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72分に寛也→レアンドロへと交代して3-1-4-2へ変更して守備時は5-3-2で守るようになる。守備固めをしながらレアンドロや端戸に収めてもらって反撃に転じられるようにプラン変更


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その直後の75分にコーナーキックをイヨンジェに決められて追いつかれてしまう。福元が上福元の進路を腕を使って妨害してイヨンジェにコースを作っているのでインピード(旧オブストラクション)とられても仕方ないんじゃないかなと。ちなみにキーパーチャージという反則は存在しませんのであしからず

ジャッジへの不満があるのはわかるんだけどラフなプレーが増えてきたのはいい事ではないし攻め急ぐシーンも出てきたのでここは冷静になってほしいなと。

レアンドロと端戸が起点になってサイドに叩く攻撃の形が作れてるし、結果論ではあるけど守り過ぎない布陣にした事が功を奏してるんだけど岡山の速いペースに付き合うようになってしまうとやはり主導権を握られてしまう。残り時間が10分を切ってるから仕方ない面も当然あるんだけどボールを保持するスタイルをやっていくのなら中盤が空くオープンな展開になるのはできるだけ避けたいし、ここはホワイト監督の考えも同じだと思うので。

オープンな展開のまま終了。シンドイ時間帯でミスが増えるのは仕方ないけど岡山の攻撃に対して粘り強く対応して、最後まで球際で戦えてたのは収穫。ほんと結果以外は凄く良かったんだよね結果以外は…



最後に、ホワイト監督にとって梶川はサイドの選手であるという認識であるのなら疲弊していた佐藤や潮音の替えの選手をベンチにおいておきたかったかなとは思うけど、相手を動かしながら間間に顔を出してボールを繋いで前進するヴェルディが理想とするサッカーができていたし、ネガトラ(ネガティブトランジションの略で攻→守の切り替えの事)でも戦えてて守備でも粘り強く対応できてたので試合内容は満足してます。

結果が伴わなければ当然自分への風当たりが強くなる事を承知した上でメンタル面やボールを持ちたいのに運べない進めないというどんなに人が代わっても変わらないヴェルディの課題に対して真っ正面から立ち向かいかつ改善されていってるのでここまで中々結果が出ていませんが応援していきたいなと個人的には思ってます。


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潮音のパス数が77本あってパス成功率が90%前方へのパス成功率も73%とピポーテとしての役割を存分に発揮していたのは大きな収穫だし続けていきたいね(^^)