20201024 第29節アウェイ山形戦

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アウェイ山形戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。山形保持時3-3-4非保持時4-4-2

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今節もエンドを入れ替えました。風があるからなんでしょうか?

これよくやるんですけど、何度も切り返ししてると中で待ってる方も動き出してはいても、いつボールがくるのかわからないので合わせにくくなりますのでクロスやニアポケットに入れるのはもっとシンプルにやってもらいたいですね。左サイドで回して寄せてから右サイドのクレビーニョを使いたい意図があるのもわかるんですが。

レイオフやクレビーニョのサイドチェンジで新井の所から前進するんですが、押し込んだ時にミドルシュートがないんですよね。まだ5分も経ってない中では持っておきたい選択肢だと思うんですが

山形はヴィニシウスが左サイドに降りて起点を作る形が目立ち、その時は秀仁が深さを取り、左SBの松本が高い位置を取って左SHの加藤が背後を狙うのがメインのようです。クレビーニョの背後を狙うのは再現性がありますので山形のゲームプランなんでしょう。それと両SBが上がってDHの岡崎が左サイドに降り、秀仁も降りた3-4-2-1になる事もありますが、今までのストラクチャーも生かしてって事なんでしょう。

6分、2CB+岡崎の3バックとGKで回して端戸潮音のプレスを剥がして山田へと繋ぎロングフィードで背後に抜け出した渡邊に決められて失点。ファーストタッチが見事でしたが、新井の守備を狙われてしまった感もあります。

失点後のヴェルディは前から圧力を強めていくんですが、ヴィニシウスのプレス耐性と加藤のスピードを生かして背後を狙われます。

理仁→潮音→端戸→新井と繋いでクロスを入れましたが、これくらいシンプルな形があってもいいと思うんですよね。

ヴェルディのビルドアップはクレビーニョ片上げの3バックとアンカーの理仁でやろうとしてるんですけど、後述する方法できっちりハメ込まれているので前進できません。

山形はヴィニシウスが理仁につき左右のSHが祥平近藤を見張り降りてきたIHへのコースを秀仁が切る形の4-4-1-1でのミドルプレス。IHが上がったら秀仁が理仁につきヴィニシウスを前に出してCBに制限をかけると整理されてますね。バックパスには寄せるんですが、基本的に3バックには寄せずにカバーシャドウ(パスコースを切る)を優先しているようです。得点後なので元々のプランだったのかどうかはわかりませんが

ビルドアップで前進できずにプレスでハメ込まれ蹴って回収される事が多くボール保持ができません。

14分に晃樹の所で奪われヴィニシウスに決定機を作られましたが、プレス耐性の部分を狙われてるように感じます。

近藤が秀仁に向かって運ぶ事で引き出して理仁へのマークを外しましたが、CBにはこれをやってほしいんですよね。後ろが1枚剥がしてくれると中盤は凄く楽になりますので

山形は押し込んでからドリブルで後ろに戻ってヴェルディのラインを上げさせてから背後に浮き球を入れる所もしっかりしてます。

ヴェルディはハイプレスを受けてコースが無いんですけど、オフサイドルールがあるのでCBはセンターラインを超えられない分中盤がスカスカになってるのでここを狙ってほしいなと。

ここも近藤は澤井が開いてDHの岡崎を引っ張ってた所で降りてきた端戸に縦パスをつけました。繋ぐスタイルをやるならこういうスキルは必要不可欠になりますからね。

近藤のスキルの高さを再確認するんですけどクレビーニョとのコンビネーションで剥がすのは意図が合ってない様子です。山形はクレビーニョの背後をパラレラ(サイドに流れる動き)で狙い、クレビーニョのポジショニングと近藤の機動力を狙い打ちしてるように見えます。

飲水タイム直前にもありましたが、潮音
が降りてくるようになりました。そうなるとその分背後を狙う選手が必要になってきます。

今節のスタメンは怪我人の影響もあるでしょうけど山形を押し込めるゲームプランだったように見えるんですが、読みが外れたといった所ですかね。

プレスでハメ込まれてサイドに誘導されて刈られ、ロングフィードも回収されてセンターラインを越えられなくなってきました。空いてる所はあるんですけど焦りもあって見えてないというか

押し込まれてる所からバックパスを追いかけて背後を取られる事が多いのでブロック作って待ってもいいんじゃないかなと。上手くいかない時どうするか?はもちろん大事なんですけど、試合中に修正が難しい場合は取り敢えず耐えるのも大切な事だと思うんですが。

32分、加藤がセンターサークル付近で奪って運んで渡邉に渡し、仕掛けからのシュートの跳ね返りを中村に押し込まれて失点。渡邉が持った時に山田がオーバーラップしてサポートしたのも大きな貢献だと思います。

背後を狙いとショートカウンターで失点と山形のプラン通りになってますね…

2失点したのでわかるんですけど、ハイプレスにいって剥がされ空いた所を使われて前進されます。人を掴みにいってますが山形は空いてる所を使えてますね。

41分、澤井→小池へと交代。右WGに入り潮音が左IH晃樹が右IHへ移動。澤井のパフォーマンスはよかったんですが、いかんせんゲームプランが大ハズレですからね(^_^;)

小池は前線で張って幅を取り背後を狙うのと、クレビーニョが空けたスペースのケアと大忙し(^^;)

こういう展開だとプレス耐性の差が出やすいので難しい所はありますね…

45+2分、中村が少し戻って引き出した背後に山田が抜け出しダイレクトの折り返しをヴィニシウスに決められ失点。やりたい放題にやられてます…

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前半のシュートは澤井のだけですかね(^^;)

平均ポジションやアタッキングサイドでも山形は全体的に左寄りでクレビーニョの背後狙いをメインにしながら高い位置で奪ってショートカウンターと一旦下がってヴェルディのラインを上げさせ背後を突くと準備してきた事はほぼほぼ出せてる思います。

ヴェルディは押し込まれて全体的に低く、アタッキングサイドは序盤の新井のですね。

ゲームプランがハズレて上手くいかない時にどう修正するか?をゲーム内でやるのが難しい場合は一旦ブロック作って耐えてゲームを落ち着かせるのも大事だと思います。ハイプレスを続けた事で傷口を広げてしまった感が強い前半。



後半頭から近藤と晃樹と新井→若狹と譲瑠と山下へと一気に3枚代え。山形の背後を突く為なんでしょう。

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並びはこうなりました。

開始早々平から小池へのフィードがありましたが、シンプルに突破から背後を突く形にしてきました。山形は3点の貯金があるのも関係するんでしょうけどそこまで前から来なくなりました。

47分に加藤が倒された所で審判の笛が遅れたのはアドバンテージをとるよりフリーキックの方がファウルを受けたチームに有利になるという判断なんでしょう。俊輔や遠藤みたいに強力なプレースキッカーがいるチームではこの傾向が強い気がします。ただ、ヴィニシウスがプレースキッカーをやるのはもったいない気はしますが

シンプルに背後を突くのならいいんですが、攻撃を急ぎ過ぎて繋がらないシーンが目立ちますね

49分に譲瑠が運んでクレビーニョに渡した後右サイド側に走って小池のサポートをしましたが、こういうWGを孤立させないプレーは大事ですね。

前から来れば背後を使って深さを作って陣形を間延びさせてから中盤を使うの順番でいいと思うんですけどまだそこまでには至ってない感じではありますが

50分の平から小池へのサイドチェンジは相手がスライドしきれずに小池に時間とスペースを与えられる低く速いライナー性のフィードでよかったですね。

前半には無かったミドルシュートや逆サイドポケットを狙ったクロスや対角線のパスと徐々に形が出てきました。

相手を寄せてから縦パス入れたシーンはありましたけど基本的に中盤が無いんですよね。これは今節だけではないんですけど後方の数的優位があるのに空いてる所を使えてない事が多いです。中央へのコースを消されて寄せられた時にサイドを経由してアンカーに入れるとかマークが外れた所を生かせてなかったりしてもったいないですね。

3点のビハインドがあるので後半早々に点が欲しかったのはあるんでしょうけど無理目な縦パスやポジトラ時に前線にスペースがあってもゆっくり攻めるとか段々雑になってきました。これも悪い癖なんですが…

左サイドは潮音と山下が大外で並びハーフスペースに端戸が寄って三角形を作り、右サイドは大外での小池の突破やクレビーニョが張り小池が絞る形が多いです。

山形は保持して押し込んでも攻め急ぐ事はないですね。まあ当然なんですが

65分に山下の山田へのタックルはアフターで挟むような形なので警告になるのはわかるんですけど山田は何であんなに熱くなってたんですかね?そういう意味では山田のカードはいらないやつなんでさけとね。

セットすれば守れるんですけどここ最近は結構守備が曖昧になってる分山形にエリア内に入られる事が多いですし、攻撃も潮音が張って受けた時に端戸が深さを取っててハーフスペースに入れない時は譲瑠や祥平に落として動き直すとかも無いんですよね。なんかどんどん形なしになってきてるというか

焦りもあって雑な縦パスや前がかりになってひっくり返されたり曖昧な守備と悪い所のオンパレードになってます(^^;)

78分、加藤とヴィニシウス→末吉と大槻へと交代。山形は初めてのメンバー交代ですね。

80分、左サイドで回して秀仁がオーバーラップした松本を使いグラウンダークロスを大槻に決められて失点。まあこれだけ曖昧になってれば…ねえ…

85分、渡邉と秀仁→前川と山内へと交代。

86分、理仁→大久保へと交代。ここまで中盤がないのでどちらかが降りてCFにも人がいるようにしてきました。

プレスは剥がせるようになりましたが、前がかりになってる分カウンターを受けます。まあこの時間帯なのでそこのリスクは折り込んでるでしょうけど

90分、中村→小松へと交代。

エリア内に入れないまま終了。終止フルボッコでしたね。



最後に、ゲームプラン大ハズレの中でも愚直に同じ事をやり続けた分傷口を広げてしまったのと人を掴む、コースを消す対応をされた時の対策が進んでないのが浮き彫りになりました。空いてる所を使う、相手と相談するとは言っても相手を見ずに硬直したパターンプレーのようになっていたんですが、この時はここにいろ!になってて「何の為にここにいて今の自分のタスクは何なのか?」の理解や共有が進んでないのかもしれません。

それプラス前線から人を掴む守備やSBの背後を突く山形のゲームプランもハマったのでもうにんともかんともというか(^_^;)

それとゲームプランがハズレて上手くいかない時の修正をゲーム内でできれば一番いいんですけど、落ちつかせる為に一旦耐えるのも大事なんじゃないかなと。

中盤又は前線が無かったりする所や人が集結し過ぎたり焦ってバタつく所、ポゼッションをやる上で必要なプレス耐性やパスコースを作るマークを外す動きが無く足元足元になるとクラブとしての長年のモノも含め課題のオンパレードだったので1つ1つ取り組んでいくしかないですね。

20201021 第28節ホーム磐田戦

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播戸さんの解説は…(^^;)のホーム磐田戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。磐田保持時3-4-4非保持時4-4-2。

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早速ですが、船木片上げの3バックと山本山田の五角形で遠藤を囲んできます。BOXではないですが、遠藤を中心にという事なんでしょう。

磐田はルキアンに背後を狙わせるのと小川大貴のオーバラップからのクロスがメインのようです。おそらく中盤にスペースを作って遠藤を生かす事と、小川大貴のオーバラップが目立つのは山下を押し下げる為なんじゃないかなと。確かゴンと高原の時も縦に入れるのが多かった気がします。

ヴェルディはIHに当ててアンカーに落とし、CFに当ててWGに落とす等二歩進んで一歩下がるレイオフで前進。大久保が降りた時は左IH(今節は晃樹)や山下がCFの位置に入ってストラクチャーの維持とここはいつも通り。

非保持時のヴェルディは4-3-3のミドルプレスなんですが、磐田の最終ラインへ誰がどこから寄せる又は制限をかけるのか?がはっきりしておらずスムーズに前進されてしまってます。

非保持時の磐田はCFのどちらかが降りて譲瑠を見張り4-2-3-1のような形のミドルプレスでバックパスに反応してSHが寄せにいってハイプレスへ移行といった所。

磐田の守備ブロックは4-4-2なんですが、低い位置で譲瑠が2トップ脇から運んでもDHが出て来ないのでフリーでミドルシュートが打てました。

10分くらいから前から人を掴みにいく守備に変えたので磐田は今までのようにスムーズな前進ができなくなってきました。ここは選手サイドで変えてきたようです。

ヴェルディのビルドアップは近藤が2トップ脇から進み山本康裕を引き出してからリリースしてくれるんですが、ライン間で選手同士の意図が合ってないので詰まる事が多いですね。

レイオフで前進しながらオーバーロードを作り突破するか逆サイドへ展開と縦に速い攻撃は安定してきました。

磐田はシンプルにルキアンに当てるのは継続してますが、ヴェルディは一旦落ち着かせる事が多い分オープンな展開にはなってないんですが、これは磐田のペースに付き合わないというプランなのかもしれません。

右サイドはクレビーニョが高い位置に張って小池が絞り、左サイドは福村が絞って山下張るのと、晃樹も張ってハーフスペースに大久保か佐藤が入って三角形を作る形もあります。

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飲水タイム後のヴェルディは大久保と晃樹が並び、ボールサイドのWGがSBへ寄せて逆サイドWGはSHへのコースを消しながらSBにも寄せられる中間位置を取るようになって高い位置で奪えるようになってきました。

33分頃からDHの山本康裕が右サイドに張って山田が絞り、左SHの大森も右サイドに寄ってくるようになりました。右サイドでオーバーロードを作って突破しルキアンを使いたいようです。

ヴェルディはそこから奪うと空いてる右サイドを使うより縦の意識の方が高いような感じです。もちろん突破できればいいんですけど右サイドガラ空きなんですよね…

36分に譲瑠が降りてきた大久保を使いポケットを狙うクレビーニョに通したパスがありましたが、貰うタイミングが合ってきたんですかね。

ここまで譲瑠のボール奪取とパスを受ける時にバックステップで相手から離れるポジショニングが目立ちますね。

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飲水タイムまでは磐田、その後はヴェルディペースで結果五分五分でした。お互いやりたい形はあるんですけどパスや出すタイミングがズレたりファーストタッチのコントロール所でミスがあって崩せなかった印象です。

磐田が右サイドでオーバーロードを作りヴェルディも受けて立つって感じの平均ポジションとアタッキングサイドですね。

譲瑠の活躍と大久保が少しずつ合ってきたかな?以外は上手くいってなかったように感じた前半。



後半頭から磐田は三木と大森→中野と松本へと交代。ヴェルディは福村→理仁へと交代。過密日程が続いてますからね

48分に左SBの理仁からライン間の大久保への斜めの縦パスが入りましたが、真縦だと相手のプレスのトリガーを引かせてしまい前進が難しくなりますのでこういう形も増やしていきたいですね。

ゴールキック時に最近よくやるんですけど、CBが開いて渡した後にGKがリターンを貰ってそこから逆サイドCBやアンカーに当てる形があるんですが、ビルドアップは中央からやれば縦と左右に選択肢が作れるのでいいと思います。もちろんリスクはありますが繋ぐスタイルをやるには避けて通れませんので

お互いポゼッションしても詰まる事が多く似た者同士というかなんと言うか

59分、大久保→潮音へと交代。

ヴェルディはサイドチェンジをダイレクトに折り返す形が出てきました。ブロックを揺さぶってズレた所を突くのも織り混ぜてといった所でしょうか

遠藤が譲瑠を後ろから押した時にカバーに入ってた今野がもらい事故のような形で膝を痛めてしまいました。長引かなければいいんですが…

69分、今野と遠藤→大井と上原へと交代。

磐田はルキアンを狙うのは変わってませんが、綺麗に崩そうとするスタイルはヴェルディとよく似てます。

中盤が空いてオープンな展開でノーガードの殴り合いのようになってきました。この過密日程でこれだけ走り回るのはシンドイですし、これは磐田のペースだと思うんですよね。

78分、磐田はルキアン→小川航基、ヴェルディは小池→荒井へと交代。新井は左WGに入り山下が右WGへ移動。

入ったばかりの新井が1ついい切り返しがありましたが、左も使えてきたからなんでしょう。

終盤磐田のパワープレーを最終ラインの跳ね返しと柴崎のファインセーブで堪える展開になってきました。

90+1分、山下と晃樹→澤井と石浦へと交代。石浦は初出場ですね。石浦は相手をかわして前進するシーンが2つ程あり短い時間でしたが爪痕残せたと思います。

このまま終了。内容的にも引き分けは妥当かなと。



最後に、崩しの所での共有もそうなんですが、パスやタイミングのズレとファーストタッチのミスだったり「エイヤ!」って感じの雑なパスもお互い多かったように感じました。

譲瑠はルキアンにもしっかり対応してましたしキープする所も取り組んでいってるように感じた所や、大久保がフィットしてきたのは収穫かなと。柴崎に関しては今までもノーチャンス以外は止めてくれてましたし、ビルドアップの起点になるタスクもこなしてくれてました。クラシカルなGKだと思われる事が多いですけど変わってきてるんですよね。

攻撃に関しては型はあるはずなんですけどボヤけてきてるような印象で型破りが形無しになってきてるように感じる部分もあります。それと速い攻撃の方が型がしっかりしてる分守備時に前残り気味になってるのは気になりました。例えば後ろをピン止めする為に敢えて残してるって印象でもなかったので

ただ、磐田は遠藤を起点にシンプルにルキアンを狙い中盤を間延びさせてオープンな展開にもっていこうと誘っていたのに乗らなかったのは良かったですね。フリーにさせてしまっていたシーンもありましたけどあれだけ自由に動き回ってるとマンツーでもつけないと難しい部分もありますからね。

それと、感想ばかりで途中からは観客になってましたから解説をオフにできる機能つけてもらえませんかね?個人的には解説してもらえないのであればなくてもいい派なので

20201017 第27節ホーム栃木戦

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ボール支配率パス数ロングボール比率が1位最下位とはっきりスタイルが違うホーム栃木戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。栃木保持時3-3-4~3-2-5非保持時4-4-2。

ヴェルディは理仁と譲瑠、栃木は明本と榊、溝渕と黒崎のCFSBが逆配置。黒崎は山下対策なんでしょう。

栃木はやはりハイプレスを仕掛けてきます。榊がアンカーの理仁につき、明本が平に寄せて横パスには二度追いで対応し、祥平にはSHの森が寄せてクレビーニョには黒崎が寄せて山下にはCBの田代が潰しにきてヴェルディのIHにはDHがつきます。ボールサイドのSBにはセオリー通りSHが寄せるんですが、逆サイドに振るとSBが寄せてWGを見張るのがCBとリスクを許容した上で整理されてますね。

寄せきれない時はカバーシャドウ(パスコースを遮断する事です)に入って縦パスが入った所を潰して帰陣する時間を稼ぐのも約束事なんでしょう。

なのでマテウスを使って数的優位を生かす事、端戸が降りるとCBが潰しにくるんですが当然最終ラインにスペースができるので誰がどう使うか?が鍵になりそうな感じです。

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最終ラインで時間を作り理仁についてる榊を引き出してフリーの理仁を使うんですが、真っ先に山下を確認するので栃木のハイプレスの背後を突く為にアンカーにしたんじゃないかなと。

ボールを保持した時にペースを落とすパス回しをするのはいいんですけど、ちとパススピードが遅く相手に寄せられてしまうシーンがあるんですよね。もちろん雨の影響はあるでしょうけどもったいないなと。

それとこれは以前からなんですが、最終ラインとマテウスの連携がはっきりしてないんですよね。もちろん言葉の問題はありますけどシンプルなワードで意思統一できるように進めていってほしいです。

序盤の栃木に立て続けに縦パスを奪われて押し込まれますが、このプレスをずっと続けられる訳ではないので元気な内に点を取るって勢いで前に出てきてように見えます。

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コーナーキック時の栃木の配置なんですが、ゴール前に固まってマテウスとフィールドプレイヤーとの連携ミスを狙いにきます。前述しましたが当然狙ってきますよね

オビンナから高精度のフィードは相手のハイプレスをひっくり返すのに有効ですしこれも約束事になってるようです。

10分くらいから栃木の強度が落ち着いてきてボールを持てるようになりました。カウンター対策で長い真縦のパスをできるだけ使わずに斜め斜めで前進をしていこうとの意図は感じますし、左サイドで潮音-佐藤-福村で縦の三角形に端戸も加わったりして出し手受け手以外の3人目が背後に抜けるのは再現性をもってできてますね。

右サイドはクレビーニョ-譲瑠-山下の三角形は、クレビーニョと山下のレーンが被らないようにして背後を突くのが狙いのようです。縦に速い攻撃の形は大分整理されてますね。

ただ、栃木が前からくるとビルドアップが詰まって蹴らされて回収され押し込まれるんですよね。フリーなのに前を向かずに戻して時間を使ってしまっているシーンもあります。カウンターから敵陣に入れた時は栃木はそこまで寄せてこないので安定するんですけどね。

祥平から端戸に入れてアンカーに落として展開って形はありますが、ビルドアップ時にサイドから前進する割には端戸に当てる形が少ないように見えます。IHがDHを引っ張ってコースを空けるとかもあってもいいと思うんですが。

コーナーキックの時は当然なんですが、栃木はスローインの時もCBが上がってくるんですね。まあこれは横山監督の時にもやってましたが

栃木のプレス強度が高いと前進できずに押し込まれて、跳ね返してもセカンドボールも拾われてます。そして低いとプレスを剥がして自分達のテンポでパス回しができている展開が続いてます。ビルドアップを阻害させてますので栃木のペースですね。速い攻撃はしっかりしてるんですけど

オビンナからの正確なフィードを起点にして攻めこむ事ができるので、ハイプレスが中途半端になると空いた中盤のスペースも使ってきます。

38分のコーナーキックの跳ね返しを譲瑠がしっかりボレーで合わせたのは良かったです。

ビルドアップの形が整う前に縦に入れた所を奪われてしまうので中々前進できません。

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ボール支配率は高いですけどほとんどが自陣でしたし、プレーエリアにも現れてますね。

ヴェルディの平均ポジションは全体的に低く、上手くいってる時はアンカーを中心に綺麗に広がってますからね。アタッキングサイドは潮音-福村-佐藤で三角形を作る形が多く(平均ポジションの図では潮音と佐藤が重なってますね)右は速い攻撃がメインでした。

栃木は全体的に高くそれだけ奪ってショートカウンターができてました。それでも中央は塞げてましたのでサイドがメインでした。

決定機を作れてたのはヴェルディの方が多かったですが、ゲーム自体は栃木のペースだった前半。



後半、栃木はまたハイプレスで押し込みヴェルディに蹴らせて回収と前半と同じ展開になってるんですが、どのように崩すのか?の意思統一ができてないように感じるのも変わってないのでここが課題なんでしょう。

ちなみにスルドの音ってこんなに大きかったんですね。

しばらくしたら栃木は奪ったらシンプルに背後を狙うようになったんですがこちらの方がチャンスになりそうな感じです。

ヴェルディもゆっくり繋ぐというよりは縦に速く攻めるので(前方にスペースがあれば当然ですが)段々中盤が空いてオープンな展開になってきました。まあこの方がお互い得点しやすいようには見えるんですけどね。

ヴェルディは持ててる時はサイドを使って無理なら戻して逆サイドの形はあるんですけど長続きしません。時よりいいカウンタープレスはありますが、ボールが行ったり来たりと50分過ぎの段階で既に75分くらいの展開になってます。

個々にアイディアはありますし、レイオフや押し込んでからのマイナスクロスやポケットへのパスやGK-CB間へのグラウンダークロス等の意図はわかるんですけどそれが組織として今何をするべきか?が固まりきれてないように感じます。

62分、大島と禹→山本と岩間へと交代。お互い中2日で5人まで交代ができる中でここまで交代が無かったのは珍しいですね。栃木は走り回るスタイルなので5人代えられるのは間違いなく追い風になるしょう。

続いて63分、理仁と潮音→新井と晃樹へと交代。晃樹が左IH新井が左WGに入り譲瑠がアンカー山下が右WGへ移動。

64分にクレビーニョからのサイドチェンジを受けた新井がカットインから縦に切り返し左足クロスでチャンスメイクをしましたが、カットインと縦の突破の使い分けができるようになってきたので違いを作る事ができてますね。

これくらいからまた栃木の強度が落ちてきてボールを回せるようになってきました。永井監督もそれをわかってるので新井を入れるのがこのタイミングだったんでしょう。

70分、榊と溝渕→矢野と瀬川へと交代。瀬川は左SBに入り黒崎が右SBへ移動。

飲水タイム後はまた栃木が元気になったのでオープンな展開になってきました。この過密日程でこの展開はシンドイです…そしてヴェルディはまた繋げなくなりました。

栃木は瀬川の推進力を生かして明本や矢野に合わせるシンプルな形が増えてきました。おそらくこれが交代の意図なんでしょうけど

81分、福村と端戸→近藤と小池へと交代。小池は右WG近藤は右CBに入り山下がCF祥平が左SBへ移動。

足下で受けてる分潰されるのもあるんですけど、中盤がリンクになれてない分攻撃が単調になってるように見えます。

残り5分になって栃木はパワープレーに切り替えてきてデュエルで分が悪い分押し込まれ堪える時間が多くなります。

89分、山下→大久保へと交代。

ヴェルディは背後を狙ったり縦の突破からクロスとシンプルな攻撃になって押し込めるようになってきました。クロスなら奪われるのがサイドになるので二次攻撃に繋げやすくなるのもありますが、今やる事がクリアになったのも大きいんじゃないかなと。

この展開のまま終了。



最後に、決定機はヴェルディの方が多かったので決めておけばって所はあるんですが、栃木の方がやりたい事をやれてましたので痛み分けは妥当だったかなと。

栃木のプレス強度がそうでもない時は繋げてたんですが、強い時のヴェルディはポゼッションの陣形を作る前に奪われる事が多かったですが、これは田坂監督のプラン通りだったようです。

ハイプレスの強度が強い相手をどう剥がしていくのか?を突き詰めないと繋ぎ倒してゲームを支配する所にたどり着けませんのでスタイルの構築にはまだ時間がかかりそうです。もちろん一朝一夕にはいきませんし、並大抵の事ではできないんですけどね。

今節は中盤の繋ぎがいまいち機能してなかったのもありますが、再現性のある崩しの形を持ってる中でその使い分けやこの時どうするか?の共有が上手くいってないように感じました。

20201014 第26節アウェイ愛媛戦

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アウェイ愛媛戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。愛媛保持時3-2-5非保持時4-4-2。

今節はCFの潮音が降りてくると、潮音のいたスペースを澤井が入ってきます。井出もやってましたが偽9番の使い方としてはオーソドックスな形なんですがこれでストラクチャーを維持します。

1分、丹羽の落としがズレて横谷と新井が競る形になったこぼれを潮音が拾って運び、ハーフスペースを上がってきた新井へ渡し左足でファーへ打ち込み先制!カットインしてたらおそらくブロックされたでしょうし、居残り練習の成果が出たようで何よりです(^^)

愛媛は中盤ではアンカーの理仁に森谷がつき4-3-1-2のハイプレスで二度追いもしてきますが、今回はオールコートマンツーマンではないです。ビルドアップでは森谷が降りて3バック化してSBを押し出してSB~SH又はSHに入れてSBが追い抜きクロスとシンプルな形。

今節のヴェルディは左サイドから進む事が多く澤井や理仁も寄ってきてパス回しから逆サイドの小池へフィードするとクレビーニョのオーバーラップと潮音がサポートして崩しにいく形。

非保持時はミドルゾーンでの潮音と澤井が2トップの4-4-2で、CBからSBに入ると新井と小池が寄せていき下げさせたらそのまま追いかけていくとこちらもオーソドックスな形でハメ込みにいきます。

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7分のゴールキックで外に広がる2CBに2CF、理仁に森谷がついてるのでSBのクレビーニョに合わせてきました。今まであまり無かったと思うんですけど、前からハメ込みにきた場合はSBが浮く事が多いのでこういうオプションは持っておきたいですね。

ヴェルディは中を締めて外で回させてますが、愛媛はサイドから進めない時は無理せず戻して逆サイドに振るんですけど、1つ飛ばすとかスペースに出す事が少なく各駅停車になっていて捕まえやすい状況ですね。こういう光景は嫌という程見てきましたが(^^;)リードしてる事もあって無理に取りにいこうとしないので陣形も安定してます。

新井が中に入れば福村が空けたスペースに入ってきますし、ストラクチャーの維持がしっかりできてますし、攻撃時に密集を作ってる分奪われてもカウンタープレスが効きやすい分奪い返してショートカウンターへ移行もできてます。

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19分の段階でボール支配率で下回ってますが、ゲームは支配できてます。持ってても各駅停車でモビリティも少ないので持たせてる状況になってます。

ヴェルディの最終ラインがボール持ってる時に追ってくる選手とそうでない選手がいたりしてプレスがバラバラですし、スペースを埋めにいってボールホルダーに誰も寄せずにフリーにしたりと愛媛の守備陣形が乱れてきましたが愛媛がこうなるのって珍しいですね。なのでヴェルディはスペースを使って前進していきます。

23分、長沼が理仁をアフターで蹴ってしまい2枚目の警告で退場。上手くいってないのはわかるんですけど1枚貰ってる中でのプレーではなかったですね…

愛媛は横谷を吉田を右SHに降ろし横谷を左SHに移動させて4-4-1にしてきました。保持時に最終ラインに4枚降りてきたりバラバラと出てくるプレスで背後にスペース作ったりとバタバタしてきた様子。

29分、岡本のパンチングが小さくなったのを平が頭で押し込みにいったボールがクロスバーに当たり、その跳ね返りを祥平が押し込み追加点!コーナーキックから2つクロスが続いてたチャンスをモノにしました。

ヴェルディが無理に前進しなくなったので愛媛が更にバタついてきた分余裕が出てきたんですが、ここで自分達も緩めてしまうのが悪い癖なので引き締めてもらいたい所。

愛媛が速攻志向になるのはわかるんですけど丹羽への縦パスを急ぎ過ぎてるので中央で前を向いた状態で奪ってカウンターに転じる事が増えてきました。。

ポゼッション時に小池が背後に動いてスペースを作ったり相変わらずのトラップで起点になったりしてくれてるので前進がスムーズです。1人多い事を鑑みてもこの貢献度は高いと思いますよ。

ペナルティエリア手前でボール持ってても誰も寄せてこないのでシュート打ち放題になってますね…プレスもバラバラでスペースできてますので一方的な展開になってきました。

押し込んで背後にスペースがない状態でも新井は動き出して一旦止まって相手の足を止めてからまた動いてマークを外して突破してCBを引き付けてマイナスクロスまでもっていきましたけど、今のヴェルディは背後にスペースがない状況での崩しに課題があるので新井がこれだけキレキレだとこれからが楽しみですね(^^)

後ろで回して相手を引き出してから始めて前進と落ち着いてますね。押し込んでたりプレスにこなかったりしてスローなリズムの中では理仁は抜群の配球センスを見せるんですが、もっと早い時にも同じようにプレーできるのかが課題かなと。

45+3分、大外の福村からパスをもらった新井がダブルタッチでマークを剥がして入れたクロスを小池が頭で合わせたボールがポストに当たりその跳ね返りを押し込んで3点目!自分達のやりたい事がそのまま体現できてます。

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シュート枠内シュート数やプレーエリアでも一方的になってますね。ヴェルディは上手くいってる時はアンカーを中心に綺麗に広がってますし、今節は速攻も多いので常に目一杯幅を取る訳ではなかったです。

愛媛は途中で数的不利になったのであまり参考にできませんが、サイドからSHやSBのオーバーラップでクロスがメインなんですけどブロックの外をUの字に回して進めず戻してやり直しが多かったです。

いきなり失点した焦りから組織が綻び数的不利になってしまったのはありますが、何の為に頑張るのかのモチベーションの部分に影響が出てるように感じた前半。



後半頭から吉田→清川へと交代。押し込まれる分カウンター要員をという事なんでしょうか。

後半の愛媛はハイプレスでインテンシティが戻ってきたので奪ってショートカウンターに転じられそうな場面も出てきました。

ヴェルディは無理せず戻して前進する時は背後や逆サイドを狙い、繋ぐ時も縦に速く人数をあまりかけずに攻め押し込んだら後ろから出てくるといった形。3点リードしてますしこれでいいと思います。

愛媛は当然速く攻めたいんでしょうけどヴェルディの寄せが早いのでスムーズな前進ができません。

53分頃から愛媛のプレスが揃わなくなってきて所々にスペースが出てくるようになりましたので段々前半と似たような展開になってきました。

ヴェルディは寄せが緩くスペースがある中では伸び伸びプレーできてますが、もっと前線に楽にボールを届ける為にも1トップ脇からもう少し前進してからパス出ししてほしいなと。

ここまで澤井は潮音の動きに合わせて空けたスペースに入っていけてるんですよね。後は決定機をモノにできればいいんですが(´・ω・`)

62分、平とクレビーニョ→近藤と若狭へと交代。ようやく平を休ませられました。近藤は右CBに入り祥平が左CBへ移動。

相手を引き込んでからレイオフで前進もできてますし、持ってる攻撃の形はほとんど出せてます。

こういう楽な展開だと余裕が出てきて相手を舐めてかかるというか緩くなる事があるんですけどここまでそういうのは感じませんね。

72分、丹羽と森谷と横谷→有田と山瀬と川村へと交代して一気に前線に入れ替えてまたハイプレスが復活してきましたし、サイドに誘導して奪う意図がはっきりしてきました。

ヴェルディは2CBとアンカーでゆっくり回してペースを落としてきます。相手のテンポに付き合う必要ないですからね。

澤井も含めてここまでの決定機はどうもGKの岡本と相談しながらシュートが打ててないように見えます。誘われて打たされてるというか

79分、潮音と晃樹→山下と佐藤へと交代。

82分、西岡大志→藤本へと交代。

今節のハイプレスは終止安定してますし、寄せる所前を塞ぐ所しっかりやれてます。

83分、新井→大久保へと交代。CFに入り山下が左WGへ移動。

澤井のフィードを田中がカットしようとしたボールが大久保に渡り、小暮と岡本を引き付けてからフリーの佐藤に渡しゴール左隅に決めて4点目!大久保も取りたいであろう中でより確実な方を選んだのは流石だなと。

愛媛が寄せてこない分スペースを使ってパスを回して前進とこれだけやりたい事がやれてたら選手達は楽しいでしょうね。愛媛は低い位置でも寄せてこないのでシュート打ち放題状態になってます。

90+2分、クロスを小池がうばって若狭に繋いだ所を川村に引っ掛けられた所で小池も剥がされてシュートを打たれ失点。88分にもありましたが低い位置でミスが出てしまうと難しいですね。

終止ゲームを支配したまま終了。

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シュート33本枠内22本と圧倒してますがこの数字なら4点は少ないかなと。



最後に、空いた所を使い、味方が空けた所を使ってのビルドアップやハイプレスはよく機能しててやりたい事はほぼやれてたんですが、愛媛は数的不利もそうなんですけどインテンシティにかなり疑問符がつく内容だったので何とも言えない所はありますね。

ここまで中々出番が無かった新井や澤井の活躍で層が厚くなってきたのは過密日程が続く中でありがたい事なんですが、澤井はあれだけチャンスがあったら決めてほしかったです(^^;)

新井は縦に仕掛けて逆足クロスやシュートでプレーの幅が拡がりましたしこれは練習の賜物ですね。後はカットインの時にファーだけでなく身体を捻ってニアにも蹴り分けられたらもう一段上に行けるんじゃないかなと思います。

川井監督のコメント

--最も深刻な課題は何か?試合に対する価値がチームに足りない。それは僕も含めて。次々に試合が来る中で1試合の価値が薄くなっている気がする。それは今日の試合の入りにも影響を及ぼしているかもしれない。

昇格は現実的ではないし、残留争いも無い中で「何の為に頑張るのか?」の目標が設定できずモチベーションを維持するのが難しい部分はあるでしょうし、それが開始早々の失点でバタついてしまう要因にもなったのかもしれません。

シーズンが進むにつれ多くのチームがこの問題に直面するでしょうし、監督としては勇気のいる発言だと思います。こういうメンタリティも持ってますし、戦術も整理されてるので成功してほしいなと思う監督の1人です。

まあ育成年代ではもっと1試合の価値をもっと薄くした方がいいとは思うんですけどね。

20201011 第25節ホーム岡山戦

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ポープは味スタのピッチに立つのは始めてかな?と思ったホーム岡山戦。ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2。岡山保持時2-3-5非保持時4-4-2

岡山はポープからのフィードでラインアウトを取ってからのクロスからコーナーキックを取る所までしっかりしてますね。キーパーからのビルドアップとはちと違いますけど攻撃の起点としてしっかり機能してると思います。

ヴェルディゴールキックから祥平が大久保へ蹴って回収されたシーンが2つ続きましたけど、岡山は両方ともシンプルにシュートを打ってきました。前回対戦時にカウンタープレスから失点したのでシュートで終わろうみたいな話しがあったのかもしれません。

ヴェルディはこの直後に山下を背後に走らせてクロスとシンプルに仕掛けていきます。背後が明いてれば積極的に狙っていいと思います。

岡山はハイプレス&ショートカウンターと山本が降りて起点を作って白井に叩いてアーリークロスがメインで横からのクロスはあまり無いですね。

ヴェルディはシンプルに山下を使うか、CBプラス若狭でビルドアップしてWGに入れ、無理そうなら戻して逆サイドを使って相手を動かして隙間を狙ったり、岡山のSHを引っ張り出してその背後をIHに使わせたりする形がメインのようです。

ヴェルディは最終ラインにまでは寄せに行かずに4-3-3でセットして2CBとSB、もう片方のSBにはIHが縦のコースを切りにいくミドルプレスで構えます。

岡山がポープまで戻してやり直す時に空いた所をしっかり狙えていくのでスムーズに攻撃ができてますし、元々足下の技術はあるんですけど成長しましたね(^^)

23分に低い位置で奪われ上田と上門にショートカウンターを受けましたが、戸川も指摘しているようにパス出しのタイミングが早くヴェルディの選手を引き付けられてないのでそこまで時間を得られませんでした。急ぎ過ぎて受け手に時間と空間を渡せず難しいプレーを強いる形になるのはヴェルディでもよくありますからね…

26分のビルドアップで若狭が持ってる時に岡山の2トップが中を閉め大外にいる佐藤へのコースを上門が切ってるので山下がハーフスペースのライン間で受けて大外の佐藤に叩きましたが、空いてる所を上手く使って前進した形は良かったですね。相手と相談する形は進んできてるようです。

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4-2-3-1のプレスは初めて見ました。左SBの徳元が高い位置をとるので3CBに大久保が寄せてHVに出したらサイドの山下や潮音が徳元や白井へのコースを切り中央の井出がパウリーニョへのコースを切って上田に出させた所を譲瑠がインターセプトしてショートカウンターに繋げましたがこんな形仕込んでたんですね。

ここまでビルドアップで詰まって蹴らされて回収される事が多かったんですが、引っ張り出したSHの背後をIHが使う形が増えてから安定してきて、2トップの背後で大久保が繋ぎ役になる事が増えてきたんですけど相手を引き付けてからパス出ししてもらえると受け手が楽になると思うんですが、今節のテーマであるテンポを変えるが逆方向にいってしまった印象

ビルドアップとサイドチェンジでの前進はいいんですけど崩しまでは中々至りません。以前からそうなんですが型はあるんですけどエリア内に入っていける回数やミドルシュートが少なく、ここまで山下の単独突破頼みになってます。

マテウスからのビルドアップで1本上手くいかずにコーナーキックにしてしまいましたが、その後は前4枚と上田を剥がしてから井出のフィードで背後に山下を走らせて佐藤に渡した判断は良かったですね。後ろで回して相手を引っ張り出して背後を狙う形は今までもありましたけど速い選手がいると威力が増しますので

ここからは岡山のハイプレスと剥がして背後を使うヴェルディの攻防戦になり岡山の保持が増えてきましたが攻め筋は赤嶺のポストプレーからサイドを使うのは同じです。

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何とかボールは持ち勝てましたがシュート数が少なく岡山のペースだったと思います。

ヴェルディは左は潮音-井出-福村のコンビネーションで右は山下の突破と左右はバランスよく使えてましたがいかんせんエリア内に入る回数が少なかったですね。低い位置で奪われてもカウンターを阻止できていたのは良かったんですが

岡山は山本のポストプレーから白井に叩き椋原が白井の位置に合わせて内か外かに入ってくる形が多く、アタッキングサイドの中央はそれだけハイプレスで高い位置で奪ってたのが割合として出てます。

中々決定機を作れずにハイプレスでハメられて奪われペースを握れなかった前半。



後半頭から大久保→端戸へと交代。今節あまり機能してなかった部分もありましたが日水土の中2日の連戦ですからね。

端戸はライン間でも起点を作ってプレーしてますが、受けに降りるタイミングがいいので上手く機能してます。本来大久保にもこれをやってほしいんですよね。それと2トップの背後が多くなると低い分押し上げが難しくなってしまう所がありますのでライン間も使ってもらえたらなと。

岡山は引き続き山本のポストプレーからの組み立てとSHがハーフスペースでボール持ったらSBがオーバーラップして、SHが大外ならSBはインナーラップとSHの合わせてSBが入っていく所を決めてるようです。

ビルドアップ時に岡山の寄せの早さやプレスバックでハメられて低い位置で奪われる事が増えてきました。前を塞げているのでショートカウンターを受ける事はあまりないんですがこうなるとペースを握るのは難しくなってきますね…

55分、上田が倒されて得たフリーキックをファーに流れた濱田の折り返しを山本に頭で合わせられ失点。ここまでコーナーキックでも濱田を狙う事が多かったですし、ここまでCB-GK間へのクロスも意図的に狙ってましたのでプラン通りなんでしょう。

57分、潮音→小池へと交代。右WGに入り山下が左WGへ移動。

岡山はCBまでは寄せなくなり4-4-2でのミドルプレスにしてきます。まあ無理をする必要ないですからね。

2CFが縦を切り、空いてる所に通すと2列目から迎撃に出てきて2CFがプレスバックもしてくるので前進が困難になってますし、サイドに入れてもスライドとプレスバックをサボらないので押し返されてしまってるので小池や山下を背後に走らせる形がメインになってます。

若狭から祥平に戻し端戸が降りてきたタイミングで縦パスを入れて2タッチで相手を引き付けてから譲瑠へ落として井出に渡してからのスイッチの所で一気にテンポ変えて山下につけシュートと決定機を作れました。

今日の試合を戦う上での我々のテーマの一番上にはテンポを変える、自分たちでピッチの中でテンポを変えていくスイッチを共有していく、スピードアップしていくということが、一番大きなテーマでした。

この試合でのテーマが体現されてたと思います。

64分、上田と赤嶺→関戸と齋藤へと交代。関戸は右SHに入り白井が左DHへ移動。

この後も後も岡山のプレスに苦しむ展開は変わりませんね…

69分、井出と佐藤→理仁と晃樹へと交代。IH2枚代えも連戦を見越してなんだと思います。そして理仁を譲瑠と並べて4-2-1-3に変えてきたのは譲瑠に入った所を狩りにこられていたので中盤底の枚数を増やしてビルドアップを安定させたかったのかなと。でも岡山のハードワークで低い位置で奪われる回数は結構ありますね(^^;)

75分、山本→野口へと交代。左SHに入り上門が左CFへ移動。

岡山は奪い返すと無理をせずパスを繋ぐのもあるんですけど、ヴェルディがボールホルダーに寄せにいけずに押し込まれるようになってくる時間帯も出てきました。

逆に岡山を押し込んだ時にモビリティはあるんですけど、ボールホルダーが何度も切り返すといつ動き出していいのかわからず結果的にモビリティが無くなり足下足下ワンツーになりやすくなるのは誰が監督の時でも起きるヴェルディ悪癖の1つなので気をつけてほしい所です。

81分に理仁が倒されたシーンは後半の山下の決定機と同じく一気にテンポを変えた所でしたね。

84分、パウリーニョ松木、福村→クレビーニョへと交代。

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ヴェルディは3-1-4-2に代えて4-4-2の骨格を殴れるようにしてきました

形を変えた事で今までよりは前進が楽になりましたけど崩すには至りません。ただ、押し込んだ時にミドルシュートが無いのは気になります。

岡山の守備を崩せずに終了。



最後に、岡山のプレスに苦しみ中々前進できずに奪われポストプレーからサイドに叩かれたりサイドから運ばれたりして終止岡山のペースだったと思います。山本はハードワークしながら組み立てに参加し点も取ると大活躍でした。

ヴェルディはビルドアップの所での対人を剥がせず機能不全にさせられていたのが大きかったですね。後半の山下の決定機や理仁が倒されたシーンはテンポを変えて崩す片鱗みたいなのは見えてはいたんですけが

大久保の能力は今さら言うまでもないんですが、降りてくるタイミングやライン間で受ける所がまだ合ってない感じですね。ちと特殊なタスクなので慣れるのに時間はかかるのはあるんですが

それと押し込んだ時にミドルシュートがほぼほぼ無かったので、相手を引き出す為にも打っていってほしかったです。

ところで岡山はこれだけ組織的にハードワークできるのに何でこの順位なんでしょうか?ハードワークするペース配分が上手くいかず動けない試合があるとかなんですかね?

そうは言ってもすぐ次の試合が来ますので修正しながらやっていってもらえたらなと

20201003 第24節ホーム大宮戦

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ホーム大宮戦。ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2。大宮保持時3-2-5非保持時5- 4-1。

大宮のミドルプレスは、イバが譲瑠へのコースを切り、ヴェルディのボールを保持してるCBサイドのWGがSBへのコースを切り、WGがCBへ寄せる時はWBにSBのマークを受け渡し、DHがIHにつく形です。

井出から右サイドに展開し、大外でクレビーニョがCB-WB間からサイド奥を狙おうとする佐藤にダイレクトて落としてからカットインするクレビーニョにヒールで渡して中央へスルーパス。以前からやってる崩しの形にアイディアを加えて完全に崩せました。

ヴェルディのミドルプレスは4-3-3。今節はホーム北九州戦と同じ中切りで菊地には必ず誰かしらがつくのでここを使わせてたくないんでしょう。

大宮の守備はミドルゾーンでもセットしてしまえば強力なんですが、アクション的なハイプレスだと押し上げが足りずにスペースを空ける傾向があるように見えます。CBにWGが寄せてSBに出すとWBが寄せてくるけどその時は譲瑠を誰もケアしてないみたいな

9分に嶋田がCB-SB間を抜けてきましたが、マークを受け渡しをうまく行えずフリーでシュートを打たれました。祥平と平でペルムータ(ポジションを入れ替えてカバーリングカバーリングをする事)ができてたのはよかったんですが、ペナ角でボールホルダーを自由にさせたくないですね。

大久保が降りると代わりに山下がCFの位置に入るんですが、山下はライン間ではなくCB-HV間に立ちます。広島在籍時の佐藤寿人もCB-CB間にいましたし、自分の特長を生かしたポジショニングだと思います。

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山下が河面に寄せたのでクレビーニョが渡部につき、大久保が畑尾へのコースを切りながらどちらにも寄せられるよう中間ポジションをとり、井出が浮いたポジションをとる小島につき出し所がないのでGKに戻しました。このプレスの形はは整備されてきましたね。浮いたポジションを見張るのはアウェイ北九州戦で加藤にボコられてから意識されてきたような感じです。

大宮のビルドアップは左サイドでCB-DH-WG-WBで菱形を作り、頂点からの落としをDHが受けたらWBが背後に飛び出す形が目立ちます。速い攻撃ではWG-SB間で浮いたポジションの渡部を経由して菊地やイバを使ってきます。イバを狙って蹴る事はあまりありませんね。

今節のヴェルディはハイプレスを剥がして前進してからWGが絞ってSBがロークロスを入れる事が多いですね。ヴェルディには絶対的なターゲットはいませんが、この形なら奪った時に相手が前を向けないのでカウンタープレスから奪い返して二次攻撃に移行、ダメでもスムーズなカウンターを受けにくいからっていうのもあるんじゃないかなと。

お互いに中央を閉じてサイドからのハーフスペースでの崩しの形になりますが、縦に速い攻撃は大宮はロングフィードヴェルディは繋ぐとスタイルの違いがありますけど固い展開ですね。

幅をとって相手を拡げてサイドチェンジで動かし、大外からコンビネーションや追い抜く動きでWB-HV間を狙うのは共有されてるようで今節の崩しはほとんどここですね。

29分のコーナーキックで佐藤が潮音に戻して打たせたのは面白かったですね。ここまでニアにクレビーニョ、平、近藤が飛び込んだ所を狙ってましたので虚をつけたと思います。

31分、コーナーキックでここまでやってたニア狙いがようやく実を結びました。ゾーンだと瞬間的にはフリーになれるのでピンズドで合わせれば得点になりやすいですからね。困った時のセットプレーは偉大!

直後の32分、近藤からの縦パスを佐藤がアウトサイドで浮かせたスルーパスを出して山下が抜け出し角度はなかったですがファーに突き刺し2点目!山下が抜け出した時逆サイドで潮音がフリーでしたけど山下が一瞬中を見たのでGKのクリャイッチもアラート効かせきれなかったようですね。

大宮がイバ目掛けて蹴ってきてハイプレスなので陣形が間延びしてきたんですが、ゴールキックでプレーが切れたら元に戻りました。ここは冷静ですね。

34分にも手数をかけずに佐藤が山下を使いましたが、速い攻撃なら河面に山下との1vs1を強いる事ができるので狙ってるようなんですがどうなんでしょう?

このプレーで受けたファウルからのセットプレー、今回はニア狙いではなく中央に入れてきましたが、1点目と同じく相手の間を使いGKが触れない速度のピンズドクロスでした。

一気に3点リードした事もあってヴェルディは3CBには寄せに行かなくなりましたし、後ろで廻す事が増えました。無理をする必要はないですし、相手は嫌でも前から行かなきゃいけないので間延びさせて間を使うか背後を狙えばいいので。大宮はあまり寄せてこなくなりましたが、それなら後ろで時間使えばいいので別に構いません。

中盤で4-3-3でセットして1列目を越えられたらプレスバックで挟み込む守備ができてますし潮音はこういう所サボらなくなりましたよね。

慌てずに隙があれば縦に速い攻撃で攻めてカウンタープレス以外では構える守備と時間を上手く使えてますし、押し込んだ時も無理はしません。それとポジションチェンジは多いですが、いた所を他の選手が埋めてるでストラクチャーは維持しています。

45+1分に潮音がシュート打とうとして迷って奪われたシーンがありましたが、カウンターを受ける事だけは避けなければいけないのでここは改善ですね。

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前節より固い展開でしたがセットプレーをモノにした所から立て続けに取れたのが大きかったのは間違いないですね。

ヴェルディは中央がほとんど使えなかった事もあって大久保がいつもより深い位置まで降り、背後を山下に使わせたいのはあるんでしょうけどクレビーニョの位置が低かったですね。本来は渡部の背後をもっと使ってほしかったんだと思うんですが。今節は左サイドは潮音が張って井出が中から上がってくるか絞って祥平のオーバーラップ。右サイドはシンプルに山下を走らせるのと佐藤が降りて山下が絞りクレビーニョのオーバーラップと左右バランスよく使えてました。

大宮はイバが前線に張り浮いたポジションをとりやすい渡部が上がってチャンスメイクするのと菊地、渡部、河面、三門(小島)の菱形から菊地に入れて落としのパスを受けた渡部か三門が抜け出す形が多かったです。

崩した回数は少なかったですが運ぶ進むの所はしっかりやれてました。何より一気に3点取った後に無理をせず時間を使えてるようになったのが一番の収穫だと思った前半。



油断せずに変に楽をしないこと

わかりますよー。緩くなって失点したらバッタンバッタンになるやつを警戒してるんですよね…

後半頭から大宮がイバと菊地と小島→戸島と富山と小野へと交代と一気に3枚変えてきました。前節もこれで逆転勝ちしたそうですからね。

ヴェルディはハイプレスに行く時は小島と代わった小野を見張りながら3CBに寄せていくのは前半と変わってません。WGに入った富山が降りて受けにきた時には近藤が迎撃にいくので押し上げもできてますね。

攻撃は慌てずにダメなら無理せず戻してサイドを変えてと冷静にやれてます。

大宮は小野に代えた事で中距離パスが増え背後を狙う事が増えました。イバから動き回れる戸島に代えたのもその一環なんでしょう。

ヴェルディのセットディフェンスはラインコントロールもできてて安定はしてるんですか、寄せてほしい所の強度が今一つといった所。

56分、潮音→小池へと交代、大宮の背後に槍を突き立てて背後を狙い大宮の出足を鈍らせようとの事なんでしょう。

ハイプレスで奪われショートカウンターを受けクロスをクレビーニョが拾ったんですがもう少しシンプルにプレーしてもらえたらなと(^^;)

近藤が倒されてファウルになった所で小池と山下を入れ替えました。攻撃の起点になってたシノヅカを押し下げたいのかなと。まあとにかく中盤での攻防が激しい展開です。

65分に実況の福田さんがカモンヴェルディに触れてもらえたのは嬉しいですね(^^)

ヴェルディは低い位置で廻してからのフィードは小池でも山下でも左サイドなんですよね。マテウスが右利きなので左サイドの方が展開しやすいくらいで理由はよくわからないんですが

68分、大久保と井出→端戸と晃樹へと交代、端戸おかえり!

結構無理目な縦パスを入れて奪われる事が増えてきました。なんかこう攻めなきゃ!攻めなきゃ!と急いでいるような感じですね。追加点をとりにいく姿勢はいいと思いますが奪われてスムーズなカウンターを受けてしまっては割りに合いませんので

72分にコーナーキックで後ろから飛び込んできた富山に合わせられ1点返されます。後ろから間で合わせられましたね

75分、渡部→扇長へと交代。

WGとSBの間で浮いてる右WBのシノヅカに起点を作られてたり縦パスを嶋田がシノヅカにフリックしてリターンを受け突破されたりして押し込まれる事が多くなってきました。

77分、佐藤とクレビーニョ→理仁と若狭へと交代、守備固めって訳ではないですが少し重心を下げて相手の背後を狙いたいのかなと。

セットして構えるようになったのでまた守備が安定してきましたが、人数をかけて守るので逆襲に転じるのは難しくなってきました。大宮はパワープレーのように人数かけてきますし、この連戦での終盤ならやむを得ない所ではあります。高さのある小池も最終ラインまで降りるようになりました。

89分、嶋田→高田へと交代。

90+2分のコーナーキックショートコーナーで譲瑠を余らせてフリーでクロスを入れたのも面白かったですね。こういうトリックプレーのパターンは他にも色々仕込んでるんでしょう。

大宮のパワープレーを耐えきって終了、

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持たせてた所もあるのでボール支配率は下がりましたがシュート1本だったんですね(^^;)



最後に、5-4-1のWB-HV間を使う崩しの形の共有やちと緩い時はありましたが守備意識の高さは継続してやっていけてますね。

一気に3点取って無理せずいなしてたのはいいんですけど、攻めなきゃ!と急いで中央に楔を入れる悪癖は出てました…そもそも3点リードしてて急ぐ理由がないですし、ここで奪われたらスムーズにカウンターに移行できるので逆効果になる事の方が多いんじゃないかなと。

これでようやく一週間空きますので回復とリフレッシュをしてもらって次に向かいましょう。

試合後のインタビューで児玉さんが色々根掘り葉掘り聞いてくれたのは良かったですね。プレビューならともかくレビューに関しては試合を観ればわかる事なんで隠す必要ないですから

20200930 第23節アウェイ甲府戦

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一瞬甲府の選手がノーパンに見えたアウェイ甲府戦。ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2。甲府保持時2-3-5非保持時5-4-1。

甲府が1トップなのでヴェルディは2CBでビルドアップ、WGの松橋を見張るのがWBの藤田なので井出が開いて大外のスペースを使っていきます。

晃樹経由で左→右に展開して小池が持った時に潮音がWB-CB間、若狹が大外からオーバーラップと5-4-1の崩しはしっかりやれているようです。

甲府はハイプレスではなく5-4-1のミドルプレスでヴェルディの中盤に入った所から寄せてきますが、バックパスにはWGかDHが最後ラインまで寄せにきますね。なのでサイドに差し込むパスや背後を狙いにいきます。

おそらく前回対戦時にハイプレスで背後を使われてボコられたので今節はミドルプレスを採用したんじゃないかなと。

解説の須藤も言ってますが、甲府が持った時のヴェルディのミドルブロックは4-3-3と前節と同じなんですけど今節は中央を厚くするのではなくヴェルディのWGが甲府のWBへのコースを切ってDHに出させた所を3CHで奪うプランのようです。

ヴェルディのビルドアップ時に松田を祥平ー平ー理仁の三角形で囲んでる分安定してて、甲府の2列目の4の背後で井出、晃樹、潮音がピン止めしてるので若狹が泉澤の横まで上がってWBの内田に対して小池と数的優位を作ってもいいかなとは思いました。

甲府のビルドアップはCBの山本が中盤に上がってくるのでここでギャップを作ろうとしてるんでしょうけどここは前節と同じように潮音がケアしてました。泉澤がヴェルディの2列目横で受けるんですが、1人ではちぎられる分ダブルマークでの対応を強いられるので人数削られるんですよね…

それと、甲府は前を向いた状態で奪いカウンターに転じてきますのでカウンタープレスがききにくいです。シュートで終えるのもそうですが、縦パスの入れ方の工夫や奪われた時に受け手になる選手への予防的カバーリングがほしいですね。

ヴェルディはボールを保持しても中々シュートまでいけませんが、ライン間で背後を狙ったり楔になる所まではできてます。

19分に今津→内田→泉澤と繋がれて仕掛けられクロスを松田に合わせられますが、甲府の攻撃の起点がほとんど泉澤なので4-3-3から4-4-2で受けるより4-5-1で泉澤に小池を充てる方が良さげな感じがします。それとGKまで下げた時に寄せる所と相手の中間ポジションをとる所がはっきりしてない部分があって空いてる中盤を使われチャンスメイクをされるシーンがいくつもありますね。

ヴェルディはパスを繋いで前進するのとWBの背後を突いていく速い攻撃もありますが、前節同様速い攻撃は繋いで前進してるのでコンパクトな陣形は維持できてます。

35分くらいからミドルブロックを4-4-2にして小池に泉澤を見張らせるように修正してきたので今までよりスムーズに運ばれる事が減ってきました。

38分に福村と松橋のパス交換で井出に落として潮音に渡し、振り向きざまに打ってきましたが、CFは仕掛けてくるかもシュート打ってくるかもって選手が降りる事でよりギャップを作れるので積極的に仕掛けていってほしいですね。

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この後から4-3-3ブロックの前線は左から松橋、井出、潮音になりましたので小池に泉澤番をさせるのはベンチからの指示なんだと思うんですよね。監督のコメントにはなかったんですが

41分に泉澤を祥平が押した後のプレーで潮音を引っ張ってファウルになりましたが、押すのは意図的ではないケースがかなりありますが、引っ張るのは相手を掴む必要があるので意図的なプレーと判断されやすいんですよね。それにミスをしたのも含めて奪われた選手は奪い返そうとファウルをしてしまう事が多いので審判もアラート効かせてますし。

42分に理仁が後ろから松田を倒したのはゴールまで遠く守備競技者の数も(4バックがいました)十分にいたので大きな決定的機の阻止とはとられませんでした。ちなみに44分に今津が潮音を倒したのは警告になったのは守備競技者の数の違いですね。

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甲府がやや優勢でしたがお互いの良さが出てたと思います。

甲府の攻撃はサイドに張る泉澤がほとんど起点になってましたし、内田がインナーラップ(泉澤が絞ってる時はオーバーラップで武田がインナーラップ。平均ポジションでは武田と内田が被ってますね)してきてそこを使うか仕掛けてくる事が多かったのでほとんど左サイドからでした。

ヴェルディは左サイドでYの字になってるように繋いで前進がほとんど左サイドで右サイドは小池の仕掛けくらいでした。

被カウンター対策の所で後手を踏んでる分劣勢になってる印象はありますが、守備の安定感が上がってきてるなと感じた前半。



後半頭から松橋→山下へと交代。甲府のミドルゾーンの背後を突くって事なんでしょう。

後半もヴェルディは2列目の4の横に差し込んで相手を動かす所は継続、甲府は右サイドの宮崎を背後に走らせる形が出てきました。おそらく右サイドを使う事によって山下を押し下げたいんじゃないかと。

48分の理仁から潮音に入れて井出へのレイオフから山下がスペースに走って前進し、井出と潮音で三角形を作って井出がポケットへ差し込むパスを入れたボールを潮音が受けマイナスクロスを晃樹が合わせたのは狙い通りの形で崩せたと思います。

この後から前回対戦時にあったバラバラに寄せてきてスペースを空けるようになってきました分楽に前進できるようになってきました。

甲府は蹴って奪いショートカウンターヴェルディは繋いで前進と違いはありますが、お互い縦に速い攻撃で攻守の攻防が激しくなってきました。

ヴェルディは押し込んでても中央の固い所から崩しにいく事が多いのが気になりますが、奪った選手の前に人を配置してるのでカウンタープレスで相手の攻撃を遅らせる事はできてます。

60分、宮崎と野澤→ドゥドゥと中村へと交代。ドゥドゥがCFで松田が右WGへ移動。

甲府は後ろで廻してヴェルディを前線に引っ張り出して背後を狙うようになってきました。なのでサイド奥からでも大きく戻すのでその分ボール支配率が上がってきてますね。尚、フィードやクロスは逆サイドを使うのが約束事の様子

ヴェルディはサイドに差し込みながら甲府が前がかりになってたらシンプルに背後を狙うのを使い分けてます。左サイドに人数かけて繋ぐんですが、福村がIHのような動きができるのでポジションを入れ替えながら前進できるのはありがたいです。

65分、井出→佐藤へと交代。右IHに入り晃樹が左IHへ移動。

お互い自分達の良さを出した中での中盤での激しい攻防が続き観てて楽しい試合だなといった所

75分くらいから低い位置で廻してる時にミスからショートカウンターを受ける事が多くなってきました。ミスを怖れてはいけませんがちと軽率な判断をしてしまう所はありますね。特に横パスをインターセプトされてしまうと出し手受け手の2人が置き去りにされてしまうので横パスバックパスにはアラートを効かせてほしいなと。

もちろん中2日の連戦で身体と頭の疲労があるのは間違いないんですが、それなら甲府がやってるようにシンプルに背後を狙うのを増やしたりしてリスク回避をしてもいいかなと。

80分、潮音と理仁→大久保と譲瑠へと交代。2人とも疲労困憊って感じでしたからね。

この2人が入った事でセンター線のモビリティが復活して縦の仕掛けが増えたので早速2つチャンスを作れました。

85分、泉澤→ラファエルへと交代。パワープレーを視野に入れてって事なんでしょう。

86分に右サイドから松田がクロスを入れ中央で中村のボレーを合わせてきたのもマテウスがセーブしましたがこの試合で一番のピンチでしたね。これはほんと神様仏様マテウス様!

90+3分、小池→新井へと交代。

最後の最後は耐える形になりましたが激しい攻防が続いたまま終了。



最後に、お互いの良さを出しながら激しい攻防戦と引き分けでしたが面白い試合でした。これはホーム新潟戦もそうでしたね。

それと中2日の連戦で動きが鈍くなるのは致し方ないので、ボールを保持しながら廻して息を整える時間をもう少し増やしたいかなと

決定機は甲府の方が作れてましたし、マテウスを中心に後ろが頑張ってくれてたので前線がそれに応えてほしいなというのが正直な所ではあります。

次も中2日で前回開始1分で勝負を決められた大宮戦になりますが、まず回復を最優先にさせながら準備していってもらいたいです。