20201011 第25節ホーム岡山戦

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ポープは味スタのピッチに立つのは始めてかな?と思ったホーム岡山戦。ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2。岡山保持時2-3-5非保持時4-4-2

岡山はポープからのフィードでラインアウトを取ってからのクロスからコーナーキックを取る所までしっかりしてますね。キーパーからのビルドアップとはちと違いますけど攻撃の起点としてしっかり機能してると思います。

ヴェルディゴールキックから祥平が大久保へ蹴って回収されたシーンが2つ続きましたけど、岡山は両方ともシンプルにシュートを打ってきました。前回対戦時にカウンタープレスから失点したのでシュートで終わろうみたいな話しがあったのかもしれません。

ヴェルディはこの直後に山下を背後に走らせてクロスとシンプルに仕掛けていきます。背後が明いてれば積極的に狙っていいと思います。

岡山はハイプレス&ショートカウンターと山本が降りて起点を作って白井に叩いてアーリークロスがメインで横からのクロスはあまり無いですね。

ヴェルディはシンプルに山下を使うか、CBプラス若狭でビルドアップしてWGに入れ、無理そうなら戻して逆サイドを使って相手を動かして隙間を狙ったり、岡山のSHを引っ張り出してその背後をIHに使わせたりする形がメインのようです。

ヴェルディは最終ラインにまでは寄せに行かずに4-3-3でセットして2CBとSB、もう片方のSBにはIHが縦のコースを切りにいくミドルプレスで構えます。

岡山がポープまで戻してやり直す時に空いた所をしっかり狙えていくのでスムーズに攻撃ができてますし、元々足下の技術はあるんですけど成長しましたね(^^)

23分に低い位置で奪われ上田と上門にショートカウンターを受けましたが、戸川も指摘しているようにパス出しのタイミングが早くヴェルディの選手を引き付けられてないのでそこまで時間を得られませんでした。急ぎ過ぎて受け手に時間と空間を渡せず難しいプレーを強いる形になるのはヴェルディでもよくありますからね…

26分のビルドアップで若狭が持ってる時に岡山の2トップが中を閉め大外にいる佐藤へのコースを上門が切ってるので山下がハーフスペースのライン間で受けて大外の佐藤に叩きましたが、空いてる所を上手く使って前進した形は良かったですね。相手と相談する形は進んできてるようです。

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4-2-3-1のプレスは初めて見ました。左SBの徳元が高い位置をとるので3CBに大久保が寄せてHVに出したらサイドの山下や潮音が徳元や白井へのコースを切り中央の井出がパウリーニョへのコースを切って上田に出させた所を譲瑠がインターセプトしてショートカウンターに繋げましたがこんな形仕込んでたんですね。

ここまでビルドアップで詰まって蹴らされて回収される事が多かったんですが、引っ張り出したSHの背後をIHが使う形が増えてから安定してきて、2トップの背後で大久保が繋ぎ役になる事が増えてきたんですけど相手を引き付けてからパス出ししてもらえると受け手が楽になると思うんですが、今節のテーマであるテンポを変えるが逆方向にいってしまった印象

ビルドアップとサイドチェンジでの前進はいいんですけど崩しまでは中々至りません。以前からそうなんですが型はあるんですけどエリア内に入っていける回数やミドルシュートが少なく、ここまで山下の単独突破頼みになってます。

マテウスからのビルドアップで1本上手くいかずにコーナーキックにしてしまいましたが、その後は前4枚と上田を剥がしてから井出のフィードで背後に山下を走らせて佐藤に渡した判断は良かったですね。後ろで回して相手を引っ張り出して背後を狙う形は今までもありましたけど速い選手がいると威力が増しますので

ここからは岡山のハイプレスと剥がして背後を使うヴェルディの攻防戦になり岡山の保持が増えてきましたが攻め筋は赤嶺のポストプレーからサイドを使うのは同じです。

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何とかボールは持ち勝てましたがシュート数が少なく岡山のペースだったと思います。

ヴェルディは左は潮音-井出-福村のコンビネーションで右は山下の突破と左右はバランスよく使えてましたがいかんせんエリア内に入る回数が少なかったですね。低い位置で奪われてもカウンターを阻止できていたのは良かったんですが

岡山は山本のポストプレーから白井に叩き椋原が白井の位置に合わせて内か外かに入ってくる形が多く、アタッキングサイドの中央はそれだけハイプレスで高い位置で奪ってたのが割合として出てます。

中々決定機を作れずにハイプレスでハメられて奪われペースを握れなかった前半。



後半頭から大久保→端戸へと交代。今節あまり機能してなかった部分もありましたが日水土の中2日の連戦ですからね。

端戸はライン間でも起点を作ってプレーしてますが、受けに降りるタイミングがいいので上手く機能してます。本来大久保にもこれをやってほしいんですよね。それと2トップの背後が多くなると低い分押し上げが難しくなってしまう所がありますのでライン間も使ってもらえたらなと。

岡山は引き続き山本のポストプレーからの組み立てとSHがハーフスペースでボール持ったらSBがオーバーラップして、SHが大外ならSBはインナーラップとSHの合わせてSBが入っていく所を決めてるようです。

ビルドアップ時に岡山の寄せの早さやプレスバックでハメられて低い位置で奪われる事が増えてきました。前を塞げているのでショートカウンターを受ける事はあまりないんですがこうなるとペースを握るのは難しくなってきますね…

55分、上田が倒されて得たフリーキックをファーに流れた濱田の折り返しを山本に頭で合わせられ失点。ここまでコーナーキックでも濱田を狙う事が多かったですし、ここまでCB-GK間へのクロスも意図的に狙ってましたのでプラン通りなんでしょう。

57分、潮音→小池へと交代。右WGに入り山下が左WGへ移動。

岡山はCBまでは寄せなくなり4-4-2でのミドルプレスにしてきます。まあ無理をする必要ないですからね。

2CFが縦を切り、空いてる所に通すと2列目から迎撃に出てきて2CFがプレスバックもしてくるので前進が困難になってますし、サイドに入れてもスライドとプレスバックをサボらないので押し返されてしまってるので小池や山下を背後に走らせる形がメインになってます。

若狭から祥平に戻し端戸が降りてきたタイミングで縦パスを入れて2タッチで相手を引き付けてから譲瑠へ落として井出に渡してからのスイッチの所で一気にテンポ変えて山下につけシュートと決定機を作れました。

今日の試合を戦う上での我々のテーマの一番上にはテンポを変える、自分たちでピッチの中でテンポを変えていくスイッチを共有していく、スピードアップしていくということが、一番大きなテーマでした。

この試合でのテーマが体現されてたと思います。

64分、上田と赤嶺→関戸と齋藤へと交代。関戸は右SHに入り白井が左DHへ移動。

この後も後も岡山のプレスに苦しむ展開は変わりませんね…

69分、井出と佐藤→理仁と晃樹へと交代。IH2枚代えも連戦を見越してなんだと思います。そして理仁を譲瑠と並べて4-2-1-3に変えてきたのは譲瑠に入った所を狩りにこられていたので中盤底の枚数を増やしてビルドアップを安定させたかったのかなと。でも岡山のハードワークで低い位置で奪われる回数は結構ありますね(^^;)

75分、山本→野口へと交代。左SHに入り上門が左CFへ移動。

岡山は奪い返すと無理をせずパスを繋ぐのもあるんですけど、ヴェルディがボールホルダーに寄せにいけずに押し込まれるようになってくる時間帯も出てきました。

逆に岡山を押し込んだ時にモビリティはあるんですけど、ボールホルダーが何度も切り返すといつ動き出していいのかわからず結果的にモビリティが無くなり足下足下ワンツーになりやすくなるのは誰が監督の時でも起きるヴェルディ悪癖の1つなので気をつけてほしい所です。

81分に理仁が倒されたシーンは後半の山下の決定機と同じく一気にテンポを変えた所でしたね。

84分、パウリーニョ松木、福村→クレビーニョへと交代。

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ヴェルディは3-1-4-2に代えて4-4-2の骨格を殴れるようにしてきました

形を変えた事で今までよりは前進が楽になりましたけど崩すには至りません。ただ、押し込んだ時にミドルシュートが無いのは気になります。

岡山の守備を崩せずに終了。



最後に、岡山のプレスに苦しみ中々前進できずに奪われポストプレーからサイドに叩かれたりサイドから運ばれたりして終止岡山のペースだったと思います。山本はハードワークしながら組み立てに参加し点も取ると大活躍でした。

ヴェルディはビルドアップの所での対人を剥がせず機能不全にさせられていたのが大きかったですね。後半の山下の決定機や理仁が倒されたシーンはテンポを変えて崩す片鱗みたいなのは見えてはいたんですけが

大久保の能力は今さら言うまでもないんですが、降りてくるタイミングやライン間で受ける所がまだ合ってない感じですね。ちと特殊なタスクなので慣れるのに時間はかかるのはあるんですが

それと押し込んだ時にミドルシュートがほぼほぼ無かったので、相手を引き出す為にも打っていってほしかったです。

ところで岡山はこれだけ組織的にハードワークできるのに何でこの順位なんでしょうか?ハードワークするペース配分が上手くいかず動けない試合があるとかなんですかね?

そうは言ってもすぐ次の試合が来ますので修正しながらやっていってもらえたらなと