20201024 第29節アウェイ山形戦

f:id:costoros_verdy:20201024233409j:plain

f:id:costoros_verdy:20201024233417j:plain

f:id:costoros_verdy:20201025134405j:plain

アウェイ山形戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。山形保持時3-3-4非保持時4-4-2

f:id:costoros_verdy:20201025153959j:plain

今節もエンドを入れ替えました。風があるからなんでしょうか?

これよくやるんですけど、何度も切り返ししてると中で待ってる方も動き出してはいても、いつボールがくるのかわからないので合わせにくくなりますのでクロスやニアポケットに入れるのはもっとシンプルにやってもらいたいですね。左サイドで回して寄せてから右サイドのクレビーニョを使いたい意図があるのもわかるんですが。

レイオフやクレビーニョのサイドチェンジで新井の所から前進するんですが、押し込んだ時にミドルシュートがないんですよね。まだ5分も経ってない中では持っておきたい選択肢だと思うんですが

山形はヴィニシウスが左サイドに降りて起点を作る形が目立ち、その時は秀仁が深さを取り、左SBの松本が高い位置を取って左SHの加藤が背後を狙うのがメインのようです。クレビーニョの背後を狙うのは再現性がありますので山形のゲームプランなんでしょう。それと両SBが上がってDHの岡崎が左サイドに降り、秀仁も降りた3-4-2-1になる事もありますが、今までのストラクチャーも生かしてって事なんでしょう。

6分、2CB+岡崎の3バックとGKで回して端戸潮音のプレスを剥がして山田へと繋ぎロングフィードで背後に抜け出した渡邊に決められて失点。ファーストタッチが見事でしたが、新井の守備を狙われてしまった感もあります。

失点後のヴェルディは前から圧力を強めていくんですが、ヴィニシウスのプレス耐性と加藤のスピードを生かして背後を狙われます。

理仁→潮音→端戸→新井と繋いでクロスを入れましたが、これくらいシンプルな形があってもいいと思うんですよね。

ヴェルディのビルドアップはクレビーニョ片上げの3バックとアンカーの理仁でやろうとしてるんですけど、後述する方法できっちりハメ込まれているので前進できません。

山形はヴィニシウスが理仁につき左右のSHが祥平近藤を見張り降りてきたIHへのコースを秀仁が切る形の4-4-1-1でのミドルプレス。IHが上がったら秀仁が理仁につきヴィニシウスを前に出してCBに制限をかけると整理されてますね。バックパスには寄せるんですが、基本的に3バックには寄せずにカバーシャドウ(パスコースを切る)を優先しているようです。得点後なので元々のプランだったのかどうかはわかりませんが

ビルドアップで前進できずにプレスでハメ込まれ蹴って回収される事が多くボール保持ができません。

14分に晃樹の所で奪われヴィニシウスに決定機を作られましたが、プレス耐性の部分を狙われてるように感じます。

近藤が秀仁に向かって運ぶ事で引き出して理仁へのマークを外しましたが、CBにはこれをやってほしいんですよね。後ろが1枚剥がしてくれると中盤は凄く楽になりますので

山形は押し込んでからドリブルで後ろに戻ってヴェルディのラインを上げさせてから背後に浮き球を入れる所もしっかりしてます。

ヴェルディはハイプレスを受けてコースが無いんですけど、オフサイドルールがあるのでCBはセンターラインを超えられない分中盤がスカスカになってるのでここを狙ってほしいなと。

ここも近藤は澤井が開いてDHの岡崎を引っ張ってた所で降りてきた端戸に縦パスをつけました。繋ぐスタイルをやるならこういうスキルは必要不可欠になりますからね。

近藤のスキルの高さを再確認するんですけどクレビーニョとのコンビネーションで剥がすのは意図が合ってない様子です。山形はクレビーニョの背後をパラレラ(サイドに流れる動き)で狙い、クレビーニョのポジショニングと近藤の機動力を狙い打ちしてるように見えます。

飲水タイム直前にもありましたが、潮音
が降りてくるようになりました。そうなるとその分背後を狙う選手が必要になってきます。

今節のスタメンは怪我人の影響もあるでしょうけど山形を押し込めるゲームプランだったように見えるんですが、読みが外れたといった所ですかね。

プレスでハメ込まれてサイドに誘導されて刈られ、ロングフィードも回収されてセンターラインを越えられなくなってきました。空いてる所はあるんですけど焦りもあって見えてないというか

押し込まれてる所からバックパスを追いかけて背後を取られる事が多いのでブロック作って待ってもいいんじゃないかなと。上手くいかない時どうするか?はもちろん大事なんですけど、試合中に修正が難しい場合は取り敢えず耐えるのも大切な事だと思うんですが。

32分、加藤がセンターサークル付近で奪って運んで渡邉に渡し、仕掛けからのシュートの跳ね返りを中村に押し込まれて失点。渡邉が持った時に山田がオーバーラップしてサポートしたのも大きな貢献だと思います。

背後を狙いとショートカウンターで失点と山形のプラン通りになってますね…

2失点したのでわかるんですけど、ハイプレスにいって剥がされ空いた所を使われて前進されます。人を掴みにいってますが山形は空いてる所を使えてますね。

41分、澤井→小池へと交代。右WGに入り潮音が左IH晃樹が右IHへ移動。澤井のパフォーマンスはよかったんですが、いかんせんゲームプランが大ハズレですからね(^_^;)

小池は前線で張って幅を取り背後を狙うのと、クレビーニョが空けたスペースのケアと大忙し(^^;)

こういう展開だとプレス耐性の差が出やすいので難しい所はありますね…

45+2分、中村が少し戻って引き出した背後に山田が抜け出しダイレクトの折り返しをヴィニシウスに決められ失点。やりたい放題にやられてます…

f:id:costoros_verdy:20201024233449j:plain

f:id:costoros_verdy:20201024233459j:plain

f:id:costoros_verdy:20201024233508j:plain

f:id:costoros_verdy:20201024233517j:plain

f:id:costoros_verdy:20201024233523j:plain

f:id:costoros_verdy:20201024233529j:plain

前半のシュートは澤井のだけですかね(^^;)

平均ポジションやアタッキングサイドでも山形は全体的に左寄りでクレビーニョの背後狙いをメインにしながら高い位置で奪ってショートカウンターと一旦下がってヴェルディのラインを上げさせ背後を突くと準備してきた事はほぼほぼ出せてる思います。

ヴェルディは押し込まれて全体的に低く、アタッキングサイドは序盤の新井のですね。

ゲームプランがハズレて上手くいかない時にどう修正するか?をゲーム内でやるのが難しい場合は一旦ブロック作って耐えてゲームを落ち着かせるのも大事だと思います。ハイプレスを続けた事で傷口を広げてしまった感が強い前半。



後半頭から近藤と晃樹と新井→若狹と譲瑠と山下へと一気に3枚代え。山形の背後を突く為なんでしょう。

f:id:costoros_verdy:20201025201621j:plain

並びはこうなりました。

開始早々平から小池へのフィードがありましたが、シンプルに突破から背後を突く形にしてきました。山形は3点の貯金があるのも関係するんでしょうけどそこまで前から来なくなりました。

47分に加藤が倒された所で審判の笛が遅れたのはアドバンテージをとるよりフリーキックの方がファウルを受けたチームに有利になるという判断なんでしょう。俊輔や遠藤みたいに強力なプレースキッカーがいるチームではこの傾向が強い気がします。ただ、ヴィニシウスがプレースキッカーをやるのはもったいない気はしますが

シンプルに背後を突くのならいいんですが、攻撃を急ぎ過ぎて繋がらないシーンが目立ちますね

49分に譲瑠が運んでクレビーニョに渡した後右サイド側に走って小池のサポートをしましたが、こういうWGを孤立させないプレーは大事ですね。

前から来れば背後を使って深さを作って陣形を間延びさせてから中盤を使うの順番でいいと思うんですけどまだそこまでには至ってない感じではありますが

50分の平から小池へのサイドチェンジは相手がスライドしきれずに小池に時間とスペースを与えられる低く速いライナー性のフィードでよかったですね。

前半には無かったミドルシュートや逆サイドポケットを狙ったクロスや対角線のパスと徐々に形が出てきました。

相手を寄せてから縦パス入れたシーンはありましたけど基本的に中盤が無いんですよね。これは今節だけではないんですけど後方の数的優位があるのに空いてる所を使えてない事が多いです。中央へのコースを消されて寄せられた時にサイドを経由してアンカーに入れるとかマークが外れた所を生かせてなかったりしてもったいないですね。

3点のビハインドがあるので後半早々に点が欲しかったのはあるんでしょうけど無理目な縦パスやポジトラ時に前線にスペースがあってもゆっくり攻めるとか段々雑になってきました。これも悪い癖なんですが…

左サイドは潮音と山下が大外で並びハーフスペースに端戸が寄って三角形を作り、右サイドは大外での小池の突破やクレビーニョが張り小池が絞る形が多いです。

山形は保持して押し込んでも攻め急ぐ事はないですね。まあ当然なんですが

65分に山下の山田へのタックルはアフターで挟むような形なので警告になるのはわかるんですけど山田は何であんなに熱くなってたんですかね?そういう意味では山田のカードはいらないやつなんでさけとね。

セットすれば守れるんですけどここ最近は結構守備が曖昧になってる分山形にエリア内に入られる事が多いですし、攻撃も潮音が張って受けた時に端戸が深さを取っててハーフスペースに入れない時は譲瑠や祥平に落として動き直すとかも無いんですよね。なんかどんどん形なしになってきてるというか

焦りもあって雑な縦パスや前がかりになってひっくり返されたり曖昧な守備と悪い所のオンパレードになってます(^^;)

78分、加藤とヴィニシウス→末吉と大槻へと交代。山形は初めてのメンバー交代ですね。

80分、左サイドで回して秀仁がオーバーラップした松本を使いグラウンダークロスを大槻に決められて失点。まあこれだけ曖昧になってれば…ねえ…

85分、渡邉と秀仁→前川と山内へと交代。

86分、理仁→大久保へと交代。ここまで中盤がないのでどちらかが降りてCFにも人がいるようにしてきました。

プレスは剥がせるようになりましたが、前がかりになってる分カウンターを受けます。まあこの時間帯なのでそこのリスクは折り込んでるでしょうけど

90分、中村→小松へと交代。

エリア内に入れないまま終了。終止フルボッコでしたね。



最後に、ゲームプラン大ハズレの中でも愚直に同じ事をやり続けた分傷口を広げてしまったのと人を掴む、コースを消す対応をされた時の対策が進んでないのが浮き彫りになりました。空いてる所を使う、相手と相談するとは言っても相手を見ずに硬直したパターンプレーのようになっていたんですが、この時はここにいろ!になってて「何の為にここにいて今の自分のタスクは何なのか?」の理解や共有が進んでないのかもしれません。

それプラス前線から人を掴む守備やSBの背後を突く山形のゲームプランもハマったのでもうにんともかんともというか(^_^;)

それとゲームプランがハズレて上手くいかない時の修正をゲーム内でできれば一番いいんですけど、落ちつかせる為に一旦耐えるのも大事なんじゃないかなと。

中盤又は前線が無かったりする所や人が集結し過ぎたり焦ってバタつく所、ポゼッションをやる上で必要なプレス耐性やパスコースを作るマークを外す動きが無く足元足元になるとクラブとしての長年のモノも含め課題のオンパレードだったので1つ1つ取り組んでいくしかないですね。