20220514 第16節ホーム水戸戦


ホーム水戸戦。ヴェルディは4-1-2-3で水戸は4-4-2でスタート。

ヴェルディの保持時は、加藤蓮片上げの3バックでのビルドアップ。水戸の2トップが理仁への門を閉じるのでその脇をCBが運び水戸のDHの背後にいるIHへの縦パスだったりフィードで受けさせる形が狙いのよう。左サイドはそのから新井に渡してチャンスメイクしていきます。右は阿野がちと引いて水戸の左SB(大崎)を引き出してその背後を晃樹や深澤が使う傾向がありますね。阿野が引いた時にヴェルディの3センターがポジションチェンジするのでWGの位置にいる選手によって崩しの形を変えてくるようです。今までとは攻め手を変えてきましたね。

水戸の保持時は、両SBがDHと並ぶ位の高さで2+4のようなビルドアップ。左SBの大崎を片上げの形もありますが、ヴェルディが阿野晃樹深澤がそ関わってチャンスメイクするからなのか頻度はそこまで多くはないです。最終ラインから中盤に渡したら直接SH又は降りてきたCFを経由してSHに渡して運んでいき、SBとのコンビネーションで崩しにいくのと、CFのポストプレーで時間を作る形を使い分けてきますが、どちらにしてもSHが運んでチャンスメイクするのは同じです。

ヴェルディの非保持時は、ハイプレスに行くなら行くでいいんですけど、ファーストディフェンスがいまいちが定まらずいつも以上に連動性が乏しいので比較的簡単に前進されてます。ハイプレスでもセットでもいいんですけど、ハイプレスならボールホルダーに寄せて時間と選択肢を奪い後ろが連動して人を掴みにいく、セットするならボールを進められる方向に制限をかけスペースを埋め前進を阻むとはっきりして欲しいですね。

水戸の非保持時は、ラインは高いですけど最終ラインまで激しく寄せてくるという程ではなく制限をかける位。フリーで持たれてる時にDHの背後にいるIHへ蹴られるのを警戒してるように見えます。違和感があるのか水戸も連動性はいまいちな印象です。

トランジションの反応は引き続きいいので優位性を作れてますけど球際でのデュエルは分が悪いですね。

今節のヴェルディはボールホルダーに寄せに行くのかスペースを埋めるのかがはっきりしておらず簡単に前進されてます。前節はセットしたはいいですけどボールホルダーに寄せて制限をかけられてませんでしたので課題は継続といった所。まあ水戸もプレスの連動性はいまいちな印象なんですが

12分の決定機は深澤から新井へのフィードから仕掛けてファークロスに晃樹が飛び込むと狙い通りの形が出せました。

水戸の2トップの片割れが中盤に降りてきますけどデュエルで分が悪いので起点を作られてしまうのが痛いですね。水戸としてはヴェルディの中盤の弱みを突くのは狙い通りの形なんだと思いますが

ヴェルディが間を使って前進し、中央経由を含めサイドチェンジで横に揺さぶって崩しにいき、水戸がフィードから中盤で起点を作るかSHへのフィードで盤面をひっくり返す展開、ヴェルディは間を使って前進する所とトランジション、水戸はポストプレーとデュエルで優位性がありますけどお互い守備が微妙ですし、あまり手数かけい分SHの推進力を活かせるスペースがあるので水戸の方が優勢かなと。

今節はゴールキックから繋ぐシーンがほとんどありませんけど、空中戦で優位性がある訳ではないので水戸のハイプレスを牽制し出足を止める意味合いが強そうです。

間を使って前進し幅を使って横に揺さぶる形を作れていてトランジションは優位性を作れてましたが、デュエルで分が悪く水戸の縦に速い攻撃でヴェルディのSBが絞ったスペースを水戸のSHに使われ推進力を活かされてますので前向きで奪われる状態を作られるのは避けたいですね。

お互い攻撃では良さを出せ守備はいまいちでしたけど、水戸のSHの推進力を活かしやすい状態になっていた分ちと劣勢だったかなと感じましたが、ここまで前半に失点が多かった中ではよく耐えられたとも言える内容だった前半。



後半頭から阿野→バスケスへと交代。右サイドはいつもとは違うアプローチでしたけど左SH(椿)にスペースを突かれてしまう事が多かったので戻してきまようです。

新井が持つと右SB(黒石)はもちろん右SH(森)も戻ってきてダブルマークで対応するので梶川や理仁も関わってから逆サイドへのクロスと左サイドに人数をかけるような形も入れてきました。ただ新井が気持ちよく仕掛けられるスペースは残してますね。

前半からロングフィードは使ってましたけど、最終ラインの下がりに対して中盤があまり下げてこない分ライン間が空きがちなので水戸の跳ね返しを拾って2次攻撃に繋げられてます。前半IHが受ける形もありましたしここが空きがちになるのはスカウティング通りなんでしょう。

51分に森→曽根田へと交代。

後半頭に左サイドで人数をかけ崩しにいった時にバスケスが中に入ってきましたけど、右サイドの時に新井が中に入ってこないのは気になります。加藤蓮がポケットに入っていくのならいいんですけどそうでないなら入っていってほしいなと。

デュエルでは引き続き劣勢ではありますが、水戸の寄せがちと落ちてきた事もあり後半は優勢に試合を進められてます。

54分の失点はビルドアップのミスを奪われたショートカウンターではあるんですけど、まだ時間的が余裕あったので急いでリリースしなくてもよかったのもあるんですけど最後の所の対応でコースの切り方はあまり良くなかったかなと

ビハインドになると縦に速い攻撃が多くなるのは全然いいんですけど、ビハインドにならないとチームとしての意思統一が揃わないのはなんとかなりませんかね(^^;)ボールを大事にしたい後方とスペースを突きたい前方といった感じでチグハグになる所は少しずつ良くなってはいるんですけど速く攻めるかじっくり攻めるかと意思統一はまだまだといった所。これは非保持時のハイプレスとセットの部分にも言える事なんですが

61分に佐藤凌我と晃樹→河村と大雅へと交代。押し込む展開なので馬力?を追加したかったのかなと晃樹も狭い所は苦にしませんけど代えてきましたね。

65分の失点はGKの山口からのフィードを晴也と安藤が競った所で触れずに背後に流れ木下が冷静に押し込む形でした。前がかりになっていたのでやむを得ないんですが、またしてもいい流れの中で失点する形になってしまいました。

69分にヴェルディは谷口→ンドカへと交代。前節膝を痛めてしまったのは幸い大事に至らなかったようですが、縦に速い攻撃が増えてきまのでフィードが得意なンドカに代えたのではないかなと。谷口は失点に絡む形になってしまいましたけどチャレンジした上でのミス(多すぎるのは困りますが)は仕方ないので。

水戸は安藤と木下→梅田と高井へと交代と2トップを代えてきました。おそらく盤面をひっくり返す狙いを強めたいのではないかなと

後半は左SH(椿)へのコースを切りながら寄せるようになった分椿の攻撃参加が減ってきましたのでここはハーフタイムに修正してきたようです。

水戸は繋ぐ時にはパス回しで崩すというよりヴェルディを引っ張り出して背後を突くのが狙いの様子。

水戸は高い位置から構えますけど前進させるとローブロックに切り替えてきたので前進はできますけど中々ブロックの内側を使えないですね。ただ構える位置が低い分ミドルシュートを打っていくのはいいと思います。

80分に理仁→竜士へと交代。左WGに入り新井が左IH梶川がアンカーへ移動。

この後からンドカと両SB3枚でビルドアップして梶川と晴也が並ぶようになりました。中盤を厚くしながらデュエルの対策をしたかったのかなと。

ヴェルディは背後を狙う事が増えたんだけどそれ一辺倒になってしまってるんですよね。ビハインドなので速く攻めたいのはわかるんですけどラインを押し下げれば必然的にライン間が空くので使い分けをしてもいいと思うんですよね。まあ跳ね返しを拾えばいいじゃんっていうのもあるのかもしれませんが

押し込んでる状態で大外で持ってる時にポケットに入ってくる所は意識してやれてるのでここはいいですね。

ヴェルディがシンプルに背後を狙う形にしてきた事で必然的にオープンな展開になってきましたので水戸もチャンスメイクできるようになってきました。

しばらくすると繋いで前進し幅を使いながら前進する形も出てきました。

90+1分に前田と椿→平塚とジェファーソンへと交代。完全にクロージングですね。

放り込むパワープレーではありませんけど前線に人数をかけ押し込みますがゴールを割れずに終了。



最後に、幅を使って横に揺さぶりズレた所を狙う所はできてましたけどデュエルで分が悪かった分SBが空けたスペースを水戸のSH(特に椿)に使われ劣勢になってました。後半は椿をケアする修正で優勢になったいい流れの時に失点してしまったのが痛かったかなと。

1失点目は繋いで前進するスタイルでやる限りああいった失点は飲み込む必要があるんですけどコースを切り方、2失点目はハイプレスでやる限り必然的に背後が空くんですけど対応がちとマズかったかなと。

速く攻めるのかじっくり攻めるのか?やハイプレスで行くのかセットするのか?でチームとして意思統一が揃わないのはまだまだ課題ですしここは根が深そうです(^^;)

もちろんああいった失点を減らす必要はありますけど、こういうスタイルでやる以上飲み込む必要がありますからね。それが嫌なら最終ラインからドカドカ蹴ってソリボールをやり奪われたらドン引きするしか方法がありませんのでヴェルディらしさやスタイルを全てドフに捨てる事になってしまいますので

優勢な中での失点でしたし、谷口にとってダメージがあるとは思いますけどそこまで悲観的になるような内容ではなかったかなと。

インタビュアーの三須さんの頑張りはよくわかるんですけど、試合後は試合を見ればわかる事なので深い所まで聞こうとしてもいいと思いますが、試合前は手の内を明かす事になるので深い所まで聞こうとしても監督はそれとなくかわすだけになるのでもう少し浅くてもいいかなとは思いました。