20210502 第11節ホーム大宮戦

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リモートマッチとなってしまったホーム大宮戦。ヴェルディ保持時非2-3-5保持時4-4-2。大宮保持時3-2-5非保持時4-4-2。小池とジャイルトンが逆配置。

大宮は2トップ+ボールサイドのSHで前からハメにきて、ポストプレーの起点もしっかり潰してくるのでパワーをもってハイプレスで奪いショートカウンターでゲームの主導権を握りにきてる様子です。

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大宮のビルドアップは右SBの馬渡が高いを取ってその位置に三門が入り小島がアンカーの4+1で作ってきます。ヴェルディの2トップはCBまでは寄せずにサイドにでたら1人がボールホルダーに寄せもう1人が小島につく形。ただ、大宮は繋いで前進というより前線にシンプルに当ててきます。

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矢島がオフサイドになった後のリスタートなんですが、ヴェルディのCBに2トップが寄せてるのはいいんですけど、後ろが連動してないので佐藤優平がフリーになってます。ここは狙い所ですね。

ヴェルディのビルドアップはいつも通り福村片上げの3バック+アンカー。大宮は2トップで佐藤優平へのコースを消しながらCBに寄せ、サイドに出させたらSHが寄せて人数合わせをしてくるのでマテウスをビルドアップに組み込んで剥がした方が良さそうなんですけど永井監督はあまり好まないようなんですよね。

繋がずに前線へのフィードでも3トップの誰かが収めれば後2人が背後を狙ってスペースを作れてますし、それで中盤にスペース作れれば繋いで前進してもいいですからね。

大宮のゴールキックはCBがGKの脇に降りてきますけど、最終ラインから繋ぐというよりはそれによってヴェルディの中央にスペースを作って前線に当てたセカンドを拾いやすくするのが目的のようです。実際加藤のファウルでのリスタートを矢島がオフサイド取られて少し抗議してましたので。矢島本人はファウル取られたと勘違いしたんでしょう。

大宮のハイプレス時に後ろが連動してないのは前述しましたが、この1~2列目の間に梶川が降りてくるようになりました。案の定大宮は梶川を捕まれきれてないですね。

大宮がそこまで寄せてこなくなった事もあるんですが、梶川がギャップを作れるようにようになりライン間で前を向けるようになってきました。

大宮もサイドチェンジから高い位置を取る馬渡からのクロスとやりたい形が出せてきた印象です。

ただ、お互いライン間を使うまでいくのに苦労してますね。

しばらくヴェルディが押し込む時間帯が続きます。梶川がチャンスメイクをできてるのが大きいんですけど、大宮がどこに誘導してどこで奪うのかが曖昧になってるのもかなり関係してますね。

解説の松原さんも指摘してますが、25分のヴェルディのビルドアップで後ろを向く梶川に三門が寄せきれてなかったのは背後を気にしてだと思うんですけど人数は足りてました。プレスの約束事がいまいち定まってないんでしょうね。

大宮はポゼッションも矢島に当てるのと馬渡のクロス以外ではあまり形が見えてこないですね。

27分頃から流れの中で左右のWGが入れ替わりました。

ヴェルディとしては押し込んでる時にライン間を使ったり速いクロスで揺さぶれてるのでこの間に得点したい所です。

32分にヴェルディの2トップ間にいる小島が受けてスムーズにターンしたシーンがありましたが、ここは大雅がしっかり寄せてほしいですね。フィジカル面で課題はあるんですけど相手に寄せる、制限をかける所は詰めていきましょう。

加藤が技術があるのはわかってますけど黒川をルーレットでかわしてきましたか…彼CBですよね(^^;)

37分にまたWGが入れ替わりました。小池がコメントしてますが、ジャイルトンに小池が合わせてポジションチェンジしているようです。

両チームに言える事なんですけど、ポゼッション時にどこでスピードアップするか?がはっきりしてないのであまり崩す所までいけてないですね。

大雅は比較的緩いボールはしっかり収めて前を向いて独創性を出せますが、当てるようなボールだと収めきれてないシーンがいくつかありますね。ここも課題の部分かなと。

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大宮はショートカウンターがメインでしたのでこのボール支配率は想定内でしょう。

平均ポジションはヴェルディはWGの位置が2回入れ替わってますのでここは何ともですが、その他はポゼッション時の形。アタッキングサイドはジャイルトンや小池が収めての形が多かった分ほとんど両サイドからでした。

大宮は矢島が起点を作り馬渡が高い位置を取ってからのクロスと黒川のチャンスメイクに関わっていく形が多かったのでアタッキングサイドは右サイドがかなり多めでした。

お互いやりたい事はある程度出せてはいるのと思いますが、どこでテンポを上げるかやどう崩すのかが曖昧な部分が目立ち調子が上がらない同士の対戦なのがわかる前半。



後半、大宮は人数合わせてハイプレスでハメにくるのでロングフィードするんですが、佐藤凌我がサイドに流れて競ったこぼれをジャイルトンが拾うようにしてきました。これならボール持った時に前を向けますからね。

中野がンドカに寄せていった時に加藤がバックステップして矢島から離れてパスを受けてスペースを確保し、矢島が寄せてきた所を間を割るパスで優平につけました。この時加藤は2回矢島と優平の位置を確認してますし、技術や判断はもちろんなんですけど意図的に離れてスペースを作る動きがいいですね。

相手が寄せてこなかったので加藤がDHの前まで運び相手を引き付けてから福村に出しました。相手を引き付ける為にスローダウンしながら運んだのが良かったです。

佐藤凌我から佐藤優平がバックパスを受けた時にジャイルトンがSBの外からポケットに侵入しましたが、左サイドからのバックパスなので相手はこちらのサイドを見ますから背中側を取りやすくなりますからね。優平も手を挙げてますけどちともったいなかったかなと。

大宮の守備が間延びしてきたので選手間を使って前進していけてます。この時中央を使ってからサイドに叩くのでクロスでチャンスを作れてます。

57分、中野と矢島→菊地とハスキッチへと交代。2トップを代えてきました。守備面を考慮しての事なのかなと。

58分、クリアミスを三門に拾われて馬渡→小野と繋がれ佐藤優平をかわしてからファーから巻くシュートで失点。クリアミスはやむを得ないですけど小野に飛び込んでしまったのはちともったいなかったですね。まあ小野の切り返しとシュートの精度を誉めるべきではあるんですが

大宮は前半同様序盤はハイプレスですけどしばらくするとセットしてくるのでボールは持ててます。

61分、中央に入ってきた大雅から福村へ渡してからのクロスを西村が触ったんですか、そのこぼれを小池がダイレクトで合わせて同点!小池が寝かせて打った事で枠を捉えました。これは文句なしのゴラッソですね。

62分、大雅→端戸へと交代。

だんだんオープンな展開になってきました。お互いスタミナ的には大変ですが、効果的なビルドアップがそんなに多くなかったのでチャンスは増えそうですがこうなるとちと分が悪そうです。

ジャイルトンの推進力を活かしたりサイドチェンジでチャンスメイクしたい意図はわかるんですけどね

72分、黒川→芝山へと交代。

76分、馬渡→翁長へと交代。

大宮に押し込まれてきました。前半走らされたのでスタミナ的には
キツいはずなんですけど人数かけてきますね。松原さんが再三指摘してますけど跳ね返した後の押し上げが弱いので中々押し返せないんですよね…

78分、ジャイルトン→山下へと交代。

83分に若狭のロングフィードを拾った山下が倒されましたが、西村が間に合うタイミングだったので
決定的な得点機会の阻止にはなりません。

終盤大宮はまたパワーをもってハイプレスにきて押し込まれます。疲れてきた事もあってポジトラで走力を出すのが難しそうです。

90分、小池と福村→優安とアンカズへと交代。優安は左WGに入り山下が右WGへ移動。

90+4分に山下が抜け出したシーンはパスではなく自分でいってほしかったですね…山下が足を滑らせていた間にディフェンスが戻ってきてたので、ファーへシュート打てばGKのパンチングが佐藤凌我の方にこぼれるだろうと思ったんですが。それに今節はジョーカー役で入った訳ですし

終盤の大宮の攻撃を耐えきって終了。



最後に、ジャイルトンが想像以上にフィットしていたのは収穫でしたし推進力やパワーが効いてました。

お互いある程度やりたい形は見えてましたが、カチッとはまってる感じではなかったので調子が上がらない同士の対戦といった印象でした。

前半は押し込めてましたけど、後半はオープンな展開になったのでフィジカルや走力勝負になって劣勢になりました。オープンな展開はできるだけ避けたいのと走力の補充があまりにも遅かったかなと。

それと終盤に山下が倒されたシーンなんですが、

・反則とゴールとの距離
・全体的なプレーの方向
・ボールをキープできる、または、コントロールできる可能性
・守備側競技者の位置と数

決定的な得点機会の阻止にはこの4用件全てを満たす必要がありますので西村がカバーにいけた事からしても大きな得点機会の阻止が妥当ですね。