20210417 第8節アウェイ琉球戦

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かなり風が強そうなアウェイ琉球戦。ヴェルディ保持時2-5-3非保持時4-4-2。琉球保持時2-5-3非保持時4-4-2。今節のヴェルディの予想フォーメーションは非保持時の形ですね。

今節は晴也をアンカーで保持時は福村片上げの3バック化はいつも通りです。

琉球の保持時は両SBが上がり富所が中盤や最終ライン、阿部ちゃんがライン間でサポートしてSBからのクロスでSHを狙う形が多いです。ハイプレス時に人数を合わせると2DHがサポートしますがシンプルに蹴ったり繋ぐ時も縦志向が強いようです。

ロングボール系は強風で流されるので両チームとも対応に苦労している様子。

沼田と富所のパス交換でプレスにいった所を剥がされて数的同数で阿部ちゃんに繋がれてしまいましたが、DHをどう見張るのかをはっきりさせたいですね。

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これは何ですかね?

ヴェルディはビルドアップ時にミスで中盤で奪われるシーンが立て続けにあるんですけどちともったいないですね。

佐藤2人がDHへのコースを切りながらCBに寄せて、SBに出させた所を小池がSHへのコースを切りながら寄せて佐藤優平とサンドしてボール奪取できました。パスコースを限定しながら連動したプレスで上手くハメられたと思います。

琉球はハイプレスというよりミドルプレスでCBには持たせてスペースを埋めるのを優先してきます。ヴェルディレイオフでハイプレスを剥がして展開してきていたのでその対策もあるのかもしれません。

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佐藤優平が晴也の脇に降りてきたんですが、そうすると清武が見張りにきて中盤の中央を使う事ができないのでサイドへ誘導されて窮屈な展開になってます。

奪われた時のネガトラは効いてるんですが前重心になり過ぎてるシーンもありますので気をつけたい所。

ハイプレス時に寄せていってるんですが琉球は慌てずパス回しでプレスを剥がし高い位置を取るSBやSHに出してチャンスメイクしてきます。落ちついて相手を剥がせるのが好調な要因の1つのようです。

若干押され気味ではありますがしっかり寄せる身体を張る所はできてますね。

前方にスペースがあったので平が運んで富所を引き出し背後にスペースを作ってからパスを出したのはミスにはなりましたが、スムーズな前進を助けるいいプレーでした。

ただ運ぶスピードはもう少し遅い方が良かったかなとは思いましたが

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ビルドアップの形を2CBに若狭をサイドに張らせて相手が寄せてきたら小池、佐藤優平、晴也を使うように変えてきました。ここは選手の判断だったんでしょうか

琉球は行く行かないの判断が良いのでここまで失点が少ない理由がわかりますね。

両チームを比較すると琉球の方が幅を取り相手のスライドが間に合わないタイミングで叩いて攻撃できている分スムーズに前進できている印象。

ヴェルディのクロス対応は中を締めて相手より先に触る、いい状態を作らせない所はしっかりしてるので準備してきたんでしょう。

比較的拮抗していた中での41分、佐藤優平がタックルして富所が反転した所に足裏で富所の下腹部に入れてしまい一発退場。故意ではないんですけど足を引く素振りも無かったのでやむを得ないですね…

ヴェルディは4-4-1で守備をするようになりましたが、琉球は2+2のビルドアップで後ろに人数をかけてる分安定して守れてます。

パスミスを山下がインターセプトしてカウンターに転じましたが、人数が少ないですし割りきってカウンター狙いの方が良さそうです。ちなみにゴールまで距離があり守備競技者の人数も足りてましたので決定的な得点機会の阻止にはなりませんね。

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コーナーキックの数に差はありますがここまで五分五分のスタッツも珍しいですね。

平均ポジションは琉球は低めではありますが、SBが高い位置を取ってSHが絞りDHと阿部ちゃんでチャンスメイクする攻撃の形は出てます。

ヴェルディは福村が幅を取り山下が絞る形はできてますが、技術や判断のミスが目立った事もあって攻撃にいく途中のような形。その分自陣のプレーエリアが若干多かった印象です。

アタッキングサイドは琉球はサイド攻撃を徹底してましたのでサイドが多めでヴェルディは小池、佐藤優平、若狭が絡む事が多かった分右サイドが多め。

ネガトラの反応や寄せる身体を張る球際で戦う所や良かったんですけど、琉球の方が剥がす所や攻め筋がオーガナイズされてた分押し気味だった印象がある前半。



後半、小池と山下がポジションを入れ替えました。4-4-1でミドルゾーンで待ち構え奪ったらシンプルに繋いで前進し、ダメなら休みながら繋いで探っていくような感じで1人少ない戦い方としてはいいと思います。琉球が佐藤凌我1人を越えるのに4人を割いてくれる分前線の人数が少ないので数的不利を感じにくいのもあるんですけど、佐藤凌我が献身的にプレスにいって制限をかけてくれてるのが凄く大きいですね。

どうしても耐える展開になりやすいですが、守備が機能していて中を使わせてないですね。数的不利のアウェイ戦なら引き分けでもこちらは御の字ですし、スコアレスの時間が長くなればなるほど琉球は焦ってくるはずなので圧力を強めてバランスを崩した所を刺しにいくプランの方が良さそうです。

佐藤凌我が起点を作る所も懸命にやってくれてるので落ち着ける時間を得られるので感謝しかないです。

サイドから前進されてのクロス対応もしっかりしてますし人数が少なくなった事でやるべき事がはっきりした分連動して守れてます。

琉球が数的優位を生かしてマンツーでハメにくるようになり繋げなくなってきましたのでビルドアップで中盤で失うよりレイオフを使って縦志向で前進した方が良さそうです。

攻めながらもカウンターにアラートを効かせてますので簡単に前進できないんですが、焦らせる為にはカウンター狙いを続けていく事が大事になります。

60分、小池→持井へと交代してJリーグデビュー

ブロックの位置は少し下がりましたけどそこまで低くはないので特に問題ないですね。

62分、エリア内で晴也が阿部ちゃんを後ろから倒した時にプレーを止めてしまって拾われ戻してファークロスの折り返しを田中に決められ失点。ここまで集中して守れてましたが、笛が鳴る前にプレーを止めてしまいましたからね…

失点してしまったので数的不利ですが攻めざるを得なくなり琉球は得点した事で落ち着いてきました。

67分、平がバランスを崩して手をついた所にボールが当たってしまいPKの判定。

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確かに平が腕でボールを絡めとったように見えますけど、身体を支える必要があるこの状態でじゃあどうしろと言うんでしょうかね?

このPKを決められて失点。

点を取らなきゃいけないのでハイプレスで奪いにいきながら失点も防がないといけない難しい状況なのでチームと行く行かないをはっきりさせていきたいですね。もちろん簡単な事ではありませんが

73分、清武と上里→清水と風間宏希へと交代。

保持時に落ち着いて回して息を整える時間を作るのも大事ですが不用意なパスミスで中盤で失うのは避けたい所。

78分、晴也→大雅へと交代。琉球は阿部ちゃん→赤嶺へと交代。大雅は右IHに入り梶川がアンカーへ移動。

琉球が無理をしなくなってきたのもありますけど梶川や大雅がプレッシャーラインの背後で受けられるようになりボールが持てるようになってきましたが、陣形が間延びしてきたので奪われると長い距離を戻らなきゃいけないのでシンドイですね…

85分、佐藤凌我と持井→端戸と優安へと交代。佐藤凌我前線から追いかけ回して大変でしたけどお疲れ様でした。持井は深さを取ってほしい時に背後を狙える所にいなかったりして試合に入れてない部分もありましたけどここは監督の責任ですね。

幅を使った攻撃はできてますが前線を使う所や球際で戦って奪い反撃をしていく所はしっかりしてます。

90分、風間宏矢と富所→茂木と李栄直へと交代。

終盤圧力をかけて前進しましたが若狭が合わせたセットプレー以外はチャンスが作れずに終了。



最後に、やや劣勢ではありましたが五分五分の展開でしたし、しっかり相手に寄せて制限をかけ球際で戦う所はできていたので最後まで11vs11で観たかったなというのが正直な感想ですね…

もちろん数的不利が痛かったのは間違いないんですけど、判定は審判がする事なので笛が鳴るまでプレーを止めないのは徹底していきたい所。

琉球は冷静に相手を見て空いた所を使ってましたのでシンプルな原則の積み重ねでチームとしてやる事が整備されていて守備もしっかりしているのが好調の要因なんだと思います。

最後までファイティングポーズを取り続けたのは凄く良かったんですけど固い守備をどう崩すか?のバリエーションが少なかったのは気になりました。