20201206 第39節アウェイ町田戦

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アウェイ町田戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。町田保持時2-3-5非保持時4-4-2。ヴェルディは井出と晃樹が逆配置。

町田がボールを下げた時にマンツーで追って水本にタッチに出させてたのでプレスのハメ方はできてますね。

ヴェルディは左SB片上げの3バックでのビルドアップ。町田は最終ラインまでは寄せずに安藤がコースを切り平戸が譲瑠につきますが、安藤をサイドに寄せた時は平戸が出てくるので譲瑠を使って外していきます。

町田は奪ったら手数をかけず安藤に当てて平戸に落としてくるので前節の千葉と攻め手が似てますね。逆に平戸が繋いで安藤へという形もあります。

町田はバックパスには追ってきますが端戸が降りてきてフリックで佐野を外して前進といつもの形を出せてます。

ヴェルディコーナーキックの守備はゾーンに戻しましたね。高さがある選手が多い訳ではないからなんでしょうか

ビルドアップの縦パスを奪われてショートカウンターを受けて跳ね返しも奪われて押し込まれましたが、ここはやむを得ない所もあるんですがちと慎重さはほしいなと。

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若狭が平戸、ジョンチュングン、佐野を引きつけてから小池を背後に走らせましたが、1人で3人を引きつけられれば必然的にスペースができるので上手く突く事ができました。こういうプレーは前進を大きく助けてくれるので続けていってほしいですね。

安藤が流れるシーンもありますが吉尾が高い位置をとり理仁と競り合う形が多くなってきましたがまあ狙ってきますよね(^^;)

町田がバックパスを追ってきた時に後ろはマンツーでついてきますが井出のプレス耐性が高いのでここで剥がせるのは大きいんですけど徐々に進めなくなりシンプルに背後を狙う事が多くなってきました。

ヴェルディはビルドアップから始める事が多いのでロングフィードを拾える位置に味方がいなかったり町田とは慣れの違いもあるんでしょうけどセカンドが拾えませんし、ヴェルディはSHが寄せてくる時はIHが大外に出て外す事が多いですけど、コースを切りながら寄せてくるので無理目の縦パスを奪われて二次攻撃を受けてしまうので町田のターンが続きます。

最初の10分以外は町田のペースですが、コースを切りながら寄せる(カバーシャドウ)スキルがしっかりしてるのが前進できない大きな要因かなと。

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理仁を譲瑠と並ぶ形に変えてきました。中々中央に入ってないのでサポートをさせて、2トップの背後で受けて2DHを引き出して端戸とIHがライン間を使って崩しにいきたいのかなと。ただ左サイドで幅をとる所がいまいち定まってないので町田は守りやすそうな印象はあります。

下がりながらボールを受けても相手はボールとマーカーを同時に視られるので簡単にはハメられ蹴らされてしまうのは町田の思うつぼになってしまってますね…

蹴らされて回収されたり無理目の縦パスを奪われまた守備か…みたいな感じになってるように見える所があります。

降りてきた端戸が叩いたり譲瑠理仁が受けて井出や潮音を使って前進したシーンがようやく出てきました。ただ左サイドで数的優位作ってもそこで待つような形になり進めませんね。逆サイドで浮いてる小池を使うとかもっとシンプルに判断してもいいかもしれません。

町田は戻した時にはすぐにサイドを変えるのでここは整備されてます。

やってる事の骨格は変わってないんですけど、いつもの形が違うからなのかいつになくぎこちないのがビルドアップが上手くいかない要因になってるようにも感じます。確かに町田の寄せ方コースの切り方が上手いのもあるんですけど中央を使う意図があるならここは粘り強くやっていくしかないですね。ここで町田を走らせて消耗させるのもタスクの1つなんでしょうし。

38分に譲瑠→晃樹→井出と繋いでからのシュートがファーストシュートでしたけど中央から崩す形がようやく出てきました

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譲瑠と並ぶのを井出になったりするのでここは流動的にやってるようです。

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井出が周りを見てフリーなのを確認してからパスコースを作ってボールを引き出しましたが、こういうプレーを増やしていってほしいなと。相手の背後に隠れてしまってはパスコースが作れませんからね。

町田はサポートが遅くなった分安藤に時間を作るのを頼る形が多くなったので的を絞らせない中央を使うビルドアップの効果が出ている様子だったんですか安藤に感化されたのかまた人数をかけてくるようになり押し込まれました。

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井出はシュート1本とビルドアップで奪われカウンターを受けゴール前まで中々運ぶ事ができませんでした。町田のプレスやコースを切るポジショニングがよかったのはありますが、プレッシャーラインの背後でフリーになってパスコースを作る動きがほとんど無く、あっても使えてなかったのが大きかったかなと。

ヴェルディの平均ポジションはビルドアップの途中って感じで左サイドから進むもうにも中々進めないのでIHが2枚とも左に寄ってて小池が孤立していたのが目立ってました。なのでアタッキングサイドはいつもよりかなり左寄り。

町田は奪ったら安藤に当てる、平戸が繋ぐ、SHを走らせるとシンプルな攻撃でコースを限定販売する守備も機能してましたし、奪った所から縦や逆サイドに展開して早く攻撃するのでアタッキングサイドはまんべんなくといった所。

ビルドアップの骨格は変えてないんですけど並びを変えたらプレス耐性の問題もあって上手く機能せず、低い位置で奪われカウンターを受けてるのでまだまだ前途多難だなと感じた前半。



後半頭から理仁→福村へと交代。殻を破るにはもう少し時間がかかりそうな感じですね…

福村は大外にいるので形は元通りにしてきました。福村から小田の背後に入れて潮音を走らせ深津がカバーにいって広がったCB-CB間に端戸が入っていく形がありチームとしての狙いは出せてますが、町田は奪ってから安藤やチョンチュングンの所で収めてからから前進していき奪われても寄せが早いのでヴェルディは蹴らされる展開になってます。

50分にサイドを変えながらパスを繋いで前進して若狭の逆サイドポケットへのクロスまでいけたのは綺麗に運べたと思いますが、もう少し相手を動かしスペースを作ってそこを突く所は詰めていってもらえたらなと。

町田は相手を背負って叩いてますが、ヴェルディは難しいので中盤でワンタッチで叩く事が多くテンポを変えられないので相手に読まれやすいように見えますしプレス耐性の差が出てますね。背負ってキープして時間を作るまででなくてもいいんですけど相手に寄せられても動じない位のプレス耐性があると相手を引きつけるポイントを作ってスペースを作り前進しやすくなるんですが

もちろんプレッシャーラインの背後でフリーになってパスコースを作れる位置を取る事はとても大切な事ですが、中央で起点を作って相手を寄せるにはそれ相応のプレス耐性がないと相手を見たりスペースを見つける余裕がない感じです。

これは守備にも影響があって2人で囲んでも突進されるとファウルで止めるような形になってしまってますね。

ただ前半よりボールの動かし方がスムーズになった分ビルドアップのミスを奪われてショートカウンターを受ける事は減ってます。

66分に平戸が抜け出した所をアフターでマテウスが倒してしまいPK。これは仕方ないですね…このPKを決められ失点。

69分、井出と小池→佐藤と山下へと交代。

サイドを変えながら前進できるようになってきていつもの形は出せてますが、町田の守備が固いので中々エリア内に入っていけません。早い攻撃ではチャンスが作れそうではあるんですが

80分、若狭→クレビーニョへと交代。そしてWGを逆配置にしました。出し手受け手の関係性での入れ替えでしょうね。

町田は早い攻撃だけではなく左右に振って空いた所に縦パスを入れて崩しにいくプレーもあるのでリードしてる時には有効ですね。

86分、ジョンチュングン→森村へと交代。町田はこの時間で初めての選手交代ですか(^^;)

87分、安藤→中島へと交代。運動量が落ちてきた選手を代えてるようですけど一回で代えないんですね。

89分、潮音→松橋へと交代。左WGに入り山下が右WGへ移動。

町田がしっかりボールホルダーに寄せてラインコントロールもしっかりしてるのでスムーズな前進ができませんし、押し込んで左右に揺さぶりをかけますがエリア内に入っていけません。

このまま終了。中々攻め手が作れませんでした。



最後に、町田がボールホルダーの自由を奪いしっかりスライドとラインコントロールをしていたので守備が固かったのはありますがチャンスらしいチャンスをほとんど作れませんでした。

サイドに誘導する守備をしていたので中央を厚くして起点を作り相手を寄せてサイドを使っていこうという意図はわかりますが、パスコースを作る所やプレス耐性の問題もあって上手く機能しなかったのが大きかったかなと。

勝利を目指す拘るのを大前提としながらも試すのは大事なのでそれはいいんですけど、球際の所や仕掛けの部分が足りなかったのはあるんですけど士気が落ちていく感じもあるのでメンタル面の課題も見えたかなと。

こういった試合は不定期にあるのでしっかり向き合って対応してほしいですね。