20201129 第37節アウェイ琉球戦

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アウェイ琉球戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。琉球保持時3-2-5非保持時4-4-2。ヴェルディは潮音と山下が逆配置

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今節は譲瑠を上げて晃樹とアンカーに入る事もあるのでここはある程度流動的にやらせてる様子。

ビルドアップで2トップ脇から上がって小泉に奪われてしまったシーンがありましたが、繋ぐサッカーをやる以上こういうミスは受け入れる必要があるのは間違いないんですけど晃樹が小泉の背後に隠れてしまっていたのでパスコースを作る意識をしてほしいなと。端戸は降りてきて理仁が背後に走るつるべは動きは良かったです。それと今節は右サイドの奈良輪を上げる形

琉球は中央から右サイドで起点を作って逆サイドでオーバーラップしてきた沼田に振ってからのクロスが多くGK-CB間のロークロスやアーリーニアポケットと状況によって使い分けがされてるので形が整理されてますね。

琉球がハイプレスで来た時に相手を引き寄せてからパス出しできていたのでスムーズに前進し晃樹のシュートまで繋げられました。相手のプレスを剥がし方はよくなってきてると思います。

琉球がブロック作った時には端戸がライン間に降りて起点を作ってサイドに叩いて前進する形もありますね。

風が強い分1つ飛ばしたりフィードの調節に苦労しているような印象がありますが、ここは自分達がアジャストしていくしかないですからね。一本のパスで盤面をひっくり返す意識もあるのでこの時はどうやって前進するかの型は定まってきているようですし、球際でも戦えてます。

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奈良輪片上げの3バックに琉球が2トップ+SHも寄せて数的同数を作りにくるとその背後をIHが狙うとここも整備されてますし、ビルドアップの所は確実に前進してます。

ほぼヴェルディのペースなんですけどトランジションの反応は琉球の方がいいですね。

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ゴールキックからのビルドアップで4バック+譲瑠に対して2列目まで+市丸をつけてきたので、市丸が空けた背後に蹴ってきました。この時どこにスペースがあるか?は共有されてきているようです。

琉球レイオフやサイドに叩いてからのサイドチェンジや、CBが運んだらDHが背後のケアをしますし攻撃の形はしっかりしてますがトランジション以外ではあまり優位性が作れてません。ただポジトラ時にヴェルディの選手を剥がして前進するシーンはいくつもありますね。

17分、中央の小泉から右サイドポケットの風間宏矢にフィードして上里に落とし、今度はオーバーラップしてきた田中がダイレクトで折り返した所を小泉に押し込まれ失点。いい流れでしたしきっちり合わせられてしまったので仕方ない所はあるんですがもう少しボールホルダーに寄せてほしかったですね。お互いブロック作った時にボールホルダーへの寄せがイマイチな中でチャンスをモノにしたって印象です。

この後琉球は3バックに2トップ+SHを当てながらもプレスよりコースを切るようにしてきて、後ろはマンツー気味でついてきたのでサイドが降りたらハーフスペースから背後を狙うつるべの動きで剥がして前進していきます。

そうしたら琉球はミドルゾーンでブロック作るようになったので前進が難しくなってきたので縦に早い攻撃を織り混ぜていきます。ただ無理目のスルーパスを通そうとして奪われるシーンもあります。相手に前を向かれた状態で奪われるとスムーズにカウンターを受けてしまいますし、リードしてる琉球としてはありがたい展開になってしまうのでここは修正ですね。

飲水タイム後は譲瑠と理仁のポジションを入れ替えました、中々アンカーが受けられてないので手を入れてきたようです。

琉球はカウンターにいければいきますが、難しそうなら無理せず戻してポゼッションに切り替えるのでリードしてる時のゲーム運びができてます。

ヴェルディは押し込んだ状態からサイドを使い中を使えそうなら中ダメなら戻して逆サイドと揺さぶりながら前進していくのは共有されてる分ブロックの内側に侵入できるシーンはありますが、中々シュートまではいけません。まあ琉球の寄せがイマイチなのは考慮しなければいけませんが

最終ライン経由でサイドを変えるんですが、もう少し最終ラインが運んで2列目を引き出すようなプレーがあるともっと楽に前進できそうなんですがあまりそういったプレーが無いですね。その代わり真縦のパスが増えてきたので嫌な予感がします(^^;)

中盤も相手を引き出した背後を狙う動きは引き続きあるのでブロックを割るアイデアはあるんですが、相手を引き出すような意図を持ったプレーが少ないですね。プレス耐性の問題もあるんですけどスペースを求めて持ち場を離れてしまえば前進が難しくなってしまいます。スペースは自ら作るものなので

琉球が持つとパス回しをしながらスキを伺いダメなら戻しますがどちらかというと時間の浪費の方が近い感じはするんですがカウンタープレスが早いので琉球のターンが続きます。

39分、マテウスのフィードを沼田が跳ね返して池田の落としを背後で受けた小泉に決められ失点。近藤のポジショニングが中途半端になってましたのでもったいなかったですね…

ヴェルディは低い位置からSBの背後へのフィードと端戸への斜めのパスで前進を図っていきます。狙いは悪くないんですが無理目の縦パスを奪われカウンターダメならボールを持たれて時間を使われてしまいます。

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序盤は優勢でしたけど失点してヴェルディが最終ラインから運ぶ事が減り無理目の縦パスを入れるようになって攻め急いだ分琉球のペースになっていった印象です。

ヴェルディの平均ポジションは大体いつも通りなんですけど山下が下がり気味なのがちともったいないないとは思います。アタッキングサイドはいつもより左サイドが少なく中央が多めてましたが、守備ブロックの前で回す事が多かったのはありますね。

琉球は沼田がオーバーラップして河合が絞るのが基本だったので圧倒的に左サイドが多く、途中からブロック作ってカウンタースタイルになった分間延び気味でした。

そんなネガティブな内容ではなかったんですが、寄せる所やポジショニングのミスで主導権を渡してしまったのが大きかった前半。



マイボールになった時に慌てないこと

慌てて攻めてバランスを崩してカウンターを受けるのを警戒してるんですよね。ほんとそれが心配な展開ではあります(^^;)


後半頭から晃樹と理仁→佐藤と井出へと交代。若手の3センターを起用したけど思ってたより機能しなかったから元に戻したって感じでしょうか。それと潮音と山下の位置を入れ替えてます。

ボールを持っても急ぎ過ぎて雑になってる縦パスがいくつかあって奪われ二次攻撃を受けてしまってるシーンがいくつかありますね…

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近藤が2トップ脇から中盤に運んでから奈良輪に渡した時に端戸佐藤潮音がライン間にいて、ここでは河合のリアクション次第で空いてる所から前進できますので(ここでは河合は潮音へのコースを消しにきたのでSH-DH間が空き、市丸は背後に抜ける端戸も気にしないといけない分ボールホルダーに寄せきれないので佐藤がここで受けられてたらスムーズに崩しにいけたかなと)運べる時は中盤に運び相手を引き出すのは繋ぐサッカーをやるには必須になります。

井出がサイドに流れて上里を引っ張って空いた所に端戸が降りてポストプレーをするようになりましたが、ここで守備ブロックを割れればそれでいいですし、相手を中央に寄せられればサイドが空くのでそこから前進すればいいと。これがフリーマンの役割でもありますので

山下を使ってシンプルに背後を狙う形もあり相手の陣形を間延びさせようとの意図もあるようです。

後半の立ち上がりこそ無理目の縦パスでリズムを崩してましたがしばらく経ってきたら落ち着いてきました。

最終ラインから中盤に渡した時に池田と小泉のケアがルーズになってしまうと決定機まで持っていかれてしまうのでここは気をつけたいです。

60分くらいから琉球はよりコンパクトなブロックにしてきたので中々内側に侵入できなくなってきたのでまた無理目な縦パスをカットされてカウンターを受ける展開になりましたね…

62分、コーナーキックからニアで栄直と譲瑠がモツれたこぼれを沼田に拾われてニアハイに決められ失点。沼田が戻りながら腰を捻ってニアハイに打ち込むのは体幹が強い証拠ですしこれは沼田を誉めるべきかなと。

琉球は引き続きコンパクトなブロックを作ってきてヴェルディの縦パスを狙う展開は変わりません。

65分、福村と譲瑠→クレビーニョと小池へと交代。クレビーニョは右SBに入り奈良輪が左SBへ移動し、小池は右WGに入り潮音が右IH佐藤がアンカーへ移動。状況打開の為に仕掛けられる選手をという事なんでしょう。

72分、風間宏矢→人見へと交代。CFに入り池田が右SHに移動。

ブロックの外側での縦パスを奪われてる事が多いんですが、それならWGのレイオフで相手SBを引きだしてから再度入れて端戸やIHが流れる方が良さげな感じ。

端戸が最終ラインと駆け引きをずっとやってるんですけど、いつもよりテンポが速い分前線と合わないシーンが多いですね。焦りもあるのかもしれませんが全体的に急ぎ過ぎてる印象。

相手を動かしスペースを作ろうという意図はあるんですけど、いつもよりテンポが速い分タイミングが合わない事もあり相手を動かし目線を振り回すようなボールの動かし方がほとんどできてないですね。最終ライン、中盤、前線とそれぞれでズレてきてる感じです。

琉球は理想的な展開なので80分過ぎでも元気ですし、バックパスにも精力的に追ってきてからまたブロック作り奪ったらカウンターとやる事がはっきりしてます。

83分、小泉と上里→小野と風間宏希へと交代。

小野は三角形作りながら捌いて周りを使いながらヴェルディの選手を寄せさせてその背後を味方に使わせるとこういうセンスは相変わらずですね。

84分、奈良輪→松橋へと交代。

何度か小池からの落としを受けたクレビーニョがハーフスペースを上がっていったり大外で山下が受けて仕掛けたりしてチャンスになりそうなシーンはあるんですけどこれだけ攻めあぐねてれば個の打開にかけるようになるのはやむを得ない所はありますね。

86分、高い位置で市丸に縦パスを奪って小野がかまスルーして人見が仕掛けたこぼれを河合に豪快に打ち込まれ失点。小野に入る所で止まってしまった分反応が遅れてしまいました。

88分、河合と栄直→山口と岡崎へと交代。

このまま琉球のブロックを崩せず終了。



最後に、上手くいってた中で失点→無理目の縦パスで奪われる→立て直す→失点→無理目の縦パスを奪われる→立て直す→失点→ややトーンダウン→失点といった感じで2度程立て直せていたので今までの大敗の中ではポジティブではありました。今までならもっと早くにトーンダウンしてなす術なくズルズルと負けてたと思いますので

型はある程度定まってきてますし、いい流れになってきた所で立て続けの失点は運の要素もあるんですが、そもそもボールホルダーに厳しく寄せる事ができてなかった所から始まってたのでまずはここから修正ですね。

それと、焦って攻め急ぐ事で出し手受け手のタイミングが合わずに前進できず、無理目の縦パスを奪われカウンターを受けるとここの悪癖はまだまだですね。まあこの部分はクラブとしての長年の課題の部分なので少しずつ確実に改善していくしかないので。

クラブの長年の課題に真っ向から立ち向かうとどうしても勝ち点をこぼしがちになる分逆風が吹きやすい中でギャリーや永井監督はよくやってくれてると思います。ロティーナ&イヴァンはサッカーの原理原則の方に手がかかってたので中々ここまで踏み込めませんでしたからね。

永井監督に不満が無い訳ではないんですが、ここの部分は誰かが悪者になってでもやっていかないとクラブとして前進できませんので期待してます。