20200905 第17節ホーム愛媛戦

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前半ほぼほぼ幻の生中継となったホーム愛媛戦。ヴェルディ保持時3-3-4非保持時4-4-2。愛媛保持時小暮片上げの3-2-5非保持時4-4-2。

愛媛はヴェルディの4バックにCFとSH、譲瑠晃樹に2DH、3トップと佐藤に4バックと完全に噛み合わせてきてデュエル勝負を挑んできました。琉球戦や北九州戦を参考にしての川井監督の対策なんでしょう。そして高い位置で奪ってショートカウンターが今節のゲームプランのよう

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まだ序盤なんですけどセットプレーでフィールドプレイヤー全員が上がってくるんですね(^^;)なのでヴェルディの選手も全員戻るのでここに映ってないプレイヤーは愛媛GKの加藤だけです(^^;)セットプレーに全ての賭ける!って感じなんでしょうか

ヴェルディに拾われると潰してきますのでここも約束事なんでしょう。

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マンツーで前からハメにいっていってるので加藤の立ち位置はここ。だから黄色ユニなんですね(納得)

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元気にしてるんですかねー

相手を引き付けるも何も食いついてくるのでワンタッチやフリックが有効ですが、愛媛は受け手にもついてきますので徹底されてるようです。

愛媛はポジショナルプレーを導入しているので空いてる所を使うのはできているように見えます。本来ビルドアップ時は広がるんですが、当然ネガトラが効きにくくなるのでここの整合性をどうするのか?の問題はありますね。押し込んだ時はサイドに人数かけてクロスが基本線なのでここの部分はネガトラ対策にもなってます。

ヴェルディゴールキック時にも枚数合わせてくるので中々低い位置からのビルドアップがしにくいです。GKを使えば数的優位が作れますが、バックパス以外ではマテウスにプレスに行かないんですよね。

若狭181cmで清川176cm。小池180cmて小暮174cmなのでロングボールでのゴールキックは右サイドが基本線。若狭は小池、小池なら中に落としてきます。

マンツーマンは相手に合わせるリアクションになるので大久保が背後を狙えばライン間が空き、降りれば必ずどちらかのCBがついてくるのでWGやIHがCBが空けたスペースを使えそうではあるんですが

それに相手が基本的に数的同数を受け入れてるのでシンプルに前に入れていってもいいかなとは思いました。

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ショートコーナー要員の佐藤に誰もつかないので割りきって中を固めるのが最優先のようです。

ポジション的に当然ではあるんですが、大久保と佐藤が受けようとする所にはCBがかなりアラート効かせてるのでここで起点を作られるのは避けたいと

10分くらいからの愛媛はあまり繋がすシンプルに背後に蹴ってくるようになったので今節はマンツーマンとロングフィードショートカウンターと割りきってきたようです。

17分、清川からのフィードを西岡大志が受けて起点を作り、戻したボールを森谷がクロスを入れて丹羽が綺麗なボレーで合わせて失点。森谷フリーでしたね(^^;)

ビルドアップを安定させて相手を引き付ける数的優位を作る所ができてませんが、これが愛媛の狙いなので術中にハマってるなという印象。そもそも相手がついてくるので数的優位よりボールホルダーが窮屈になる分選択肢が減るので逆効果になってます。

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大久保がここまで低い位置まで降りてきてもCBの山崎がついてくるんですね。ロッカールームまでついていけ!で徹底されてるようです。

相手がついてくる分、ボールを下げてからシンプルに背後を使った所から決定機を作れますのでオールコートマンツーマンに対する1つの答えなんじゃないかなと。これで相手の出足が止まればいつも通りやれますし

オフサイドになりましたが、その直後にあった小池が裏に抜け出したのもシンプルに背後を狙ってましたね。

解説の永井も指摘してましたが、29:56のマテウスからのフィードを大久保が山崎に身体を当ててから収めようとしましたけど、前の選手はこういうのが大事なんですよね。

マンツーを剥がして前進するのに苦労して奪われ、ロングボールを回収する展開がしばらく続きます。中盤は球際でのデュエルの応酬ですね。

35分過ぎくらいからポジションチェンジが増えて徐々に愛媛のプレスを剥がせるようになり、最終盤ではカウンタープレスも含めて押し込める事ができました。

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ボールは持ってますが相手のマンツーに苦しんでほとんどチャンスを作れませんでした。

ヴェルディは小池へのロングフィードを佐藤がサポートするのと背後を狙う動きが多く、愛媛は森谷が右に流れて起点を作ってチャンスメイクする事が多かったのでこんな感じです。愛媛の平均ポジションは逆さまにした方が見やすいかなと。

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ここに森谷が入ってくる位ボールに絡んでくる事が多かったですね。

川井監督はおそらく似たようなスタイルで真っ向勝負するのは分が悪いので、琉球戦北九州戦を参考にしてマンツーマンとデュエル勝負を挑むゲームプランを選んできたのかなと。

ガツガツ当てられて思うようなプレーができずにヴェルディの選手達がイラついてるなと思った前半。



後半頭からヴェルディは晃樹→山下、愛媛は清川→山瀬へと交代。

山下が左WGに入り潮音が左IHへ移動して山瀬はそのまま清川のいた所に入ります。

後半は3トップの誰かが深い所まで降りてきて数的優位を作って前進する形に修正してきました。

永井も言ってますが、47分に山下がタッチラインにクリアしようとする茂木を倒してファウルになりましたが、みすみす相手ボールにしてしまうのはもったいないないなと。

後半は小池山下と両翼から突破できる分シンプルに背後を狙う事も増えてきました。

中2日で疲れもあるんでしょうけど愛媛の運動量が落ちてきた分寄せきれなくなってきたので、やりたい形を出せて押し込める時間帯が増えてきたんですけど全体的にちと前がかりになってるのは気になります。

56分、小暮→長沼へと交代して3-4-2-1というか5-4-1へ変更

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57分に渡邊が潮音に背後からチャージにいきましたが、注意した後主審がアドバンテージサインを出していたので(現在の競技規則では片手でも認められます)ファウル判定をしていたようです。その直後に祥平の丹羽へのチャージは足裏でいってますからね。もちろんここまでの流れで納得いかないって気持ちはわかるんですが

ヴェルディがマークを外せるようになってきたからなんでしょうけど60分超えたくらいから愛媛は自陣でセットするようにしてきました。

63分、大久保→井出へと交代。左IHに入り潮音がCFに移動。

前線はかなり流動的に動きますが、セットした守備を崩す所までは中々いかないですね。

5-4-1ブロックの4の脇から斜めのパスや逆サイドポケットへのクロスとWBの横からマイナス含めたクロスが基本線のようです。

68分にエリア内で山下が倒されたんですが、何とかキープするというよりもらいにいってる感はあるんですよね。

69分、渡邊→田中へと交代。渡邊はハムストリンクを痛めたんですかね

愛媛はセットして守ってますが縦パスへのデュエルは健在ですし、取れると思えば果敢に出てきてチャンスになれば枚数かけて攻撃してきます。ここにきて本来のスタイルに戻してきた様子

74分に加藤のパスを小池がカットして縦に仕掛けてのマイナスクロスで決定機がありましたが、5-4-1では多くのチャンスを作るのは難しいですからね…

また愛媛が前からプレスにきたのでその時は後ろで廻してから背後を狙うようになったので繋ぐとこ背後を狙うとこの使い分けが大分浸透してきたようです。

79分、ヴェルディは佐藤と小池→新井と松橋へと交代。愛媛は丹羽と川村→有田と横谷へと交代。

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新井相変わらず白いっすね

松橋が左新井が右WGで山下がCF潮音が右IHへ移動。愛媛は丹羽と川村のポジションにそのまま入ってます。愛媛がまた前からくるようになったので背後を狙うといった所のようです。

そうしたら愛媛はまたセットして背後のスペースを消すようになりました。いざ奪ってカウンターって場面でも急がずにマイボールの時間を作ってきますし、相手の手筋や残り時間に合わせて柔軟に対応してくる所はさすがですね。守備では身体を張って守りセットし直す時間を作る為にタッチライン方向にクリアと整理されてます。

左右に揺さぶりながらボールを動かしてましたが愛媛のブロックを崩せずにこのまま終了。

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後半はシュート枠内シュートが大幅に増えたんですけどね…



最後に、似たようなスタイル同士で真っ向勝負すると分が悪いし、先に失点してしまうと前節の事もあって選手のメンタルが沈んでしまう恐れがあるので自分達のスタイルを貫くよりヴェルディの良さを消しにくる事を選択したんだと思います。

これは勇気のいる決断ですし、監督が信念を曲げたとかそういう事ではなく、連戦が続く中で気持ちを引きずるような事があったらこのままズルズルいってしまう可能性を考えると決して批判される事ではないと思います。あくまでも試合に勝つのが目的な訳ですから

マンツーマンのデュエルで潰し、ヴェルディがやり方を変えてきたらそれに合わせて柔軟に対応を変えてくる試合巧者ぶりはさすがの一言です。

ヴェルディとしてはどこかのタイミングで必ず対策されるんですし、それを受けてどう対応するかですね。

連戦の中で回復をしながら修正していくのは大変な作業ですがやっていってもらいたいです。