20200816 第12節アウェイ水戸戦

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前節エンドを変えて勝ったからなのか今節も同じようにしてきたアウェイ水戸戦。ヴェルディ保持時3-2-1-4非保持時4-4-2。水戸保持時2-3-4-1非保持時4-4-2

水戸は前線でボールが収まるとほとんどの選手が敵陣に入ってくるので自分達のやり方を貫くんだと腹を括ってるような印象です。

ハイプレス時は4-2-1-3で噛み合わせてきて左サイドを切りながら2CFが寄せてコースを限定し、SHがハーフウェイポジションをとりながらヴェルディのSBに浮き球が出たら寄せきますし、ピットブルが譲瑠へのパスコースをケアしてるのでサイドに出させてた所を横圧縮して回収してショートカウンターに移行する構造はよくできてますね。

ヴェルディは最終ラインから前線目掛けて蹴るんですかDHのプレスバックも早く中々収まりません。おそらく前線に当てて広がってるライン間を使いたいんだと思いますが

奪い返しても水戸のカウンタープレスが早いので中では持ち出せず再度奪われ攻められる展開になっています。

水戸のプレスが早い分ハイテンポになってそれに付き合う形になっているのでクリアするだけになってセカンドを拾われるので中々ペースを握れません。

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譲瑠が奈良輪が上がった右SBの位置に降りて水戸の基準点をズラす事で、譲瑠がいたスペースをIHや潮音が使えますし、DHが出てくればライン間を空けられると。これから対戦するチームもアンカーを経由させまいとしてくるでしょうからその対策の1つにもなります。これを狙ってやってたのかはわかりませんが

主審が笛吹いた後にボールを蹴ってしまい井出がカードを貰いましたが、水戸のDHにコースを消されていてほとんど何もできなかったフラストレーションがあったのかもしれませんが、いらないケースだけで2枚貰ってしまうのは本当にもったいないなと

水戸は前を向けない選手に対しては厳しく寄せてきますが、ヴェルディは寄せきれずに前を向かれてしまう事があるのでここの差もゲーム展開に大きく影響してるような感じです。

若狭が2CFを超えて運ぶシーンが出てきてからは譲瑠が受けられる事が増えてきてその時はスムーズに進めるんですが、その他は急ぎ過ぎて繋がらないですね。裏を狙うならもっとシンプルでいいと思いますし、ライン間を使うならもう少しボールを大事にしたいかなと。

前にも書いた事がありますが、セットプレーのバリエーションが増えてるのでかなり練習してるんだと思うんですがスローインで奪われる事が多いんですよね。ここは改善していってもらいたい所です。

コーナーキックの守備は前節の福岡戦は大きい選手が多かったからなのかほぼマンツーで守ってましたが、今節はゾーンに戻りました。

ビルドアップから奪われたりコーナーキックを耐える展開が続いてきます。この時間帯に失点しなかった事が後々効いてくるんですが

40分過ぎから後ろで廻して相手を引き付けて広がったライン間からチャンスメイクができるシーンがようやく出てきました。前節から選手を代えてませんし、体力の温存をする為にこれが本来前半のゲームプランだったのかもしれませんがここはよくわからないです。

この後水戸が寄せきれなくなってきてペースを握れるようになってきました。端戸のレイオフからライン間を使いサイドチェンジやレーンを横断するドリブルで相手を動かせてます。崩せてはいませんがかなり良くなってきました。

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最終盤はペースを握る事はできましたし体力を温存して耐え後半勝負のゲームプランだったのかもしれませんけど総じてフルボッコって感じでしたね(^^;)

ピットブルが譲瑠へのコースを切りながらCBに寄せ山田もケアしているので中央を使わせてもらえませんでした。

水戸は山谷がスペースに抜け出す事が大多く、ヴェルディは若狭が2CF脇から運んだり平からのサイドチェンジを受ける事が多かったので珍しく右サイドが多めでした。

ヴェルディが前を向いて受けられない状況を作り、その時に厳しく寄せて奪ってカウンターと水戸の良さばかりが目立った前半。



後半頭から小池→晃樹へと交代。CFに入り端戸が右WGへ移動。

後半の序盤も守備時にボールホルダーへの寄せがいまいちなので押し込まれるシーンが出てきます。

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後半は晃樹が2DH間に降りてくるので受けさせない為に内に絞る分井出がボールを受けられるようになり、だからといって晃樹と井出をマークすれば譲瑠か奈良輪が空くので中盤で数的優位を作れるように修正してきたようです。

井出がようやくボールを持って前進できるようになってきてからはようやく攻撃の形が出せるようになってきました。

押し込めればアラートを効かせてセカンドボールを回収して再度攻撃する形はできてるんですよね。ただ、前線に大きい選手がいない中で浮き球のクロスが多いので現状ではそんなに脅威を与えられてない様子です。

上記で書いたように晃樹が水戸の2DHより前まで降りてきて数的優位を作る事で後方~中盤でのパス廻しが安定してきたので徐々に自分達のテンポでボールを動かし相手を動かせるようななってきました。

57分に井出のスルーパスを2CB間から抜けた晃樹が住吉に倒されましたが、普段下がってていない所から入ってこられるのは相手からすると嫌でしょうね。

59分、このファウルで貰ったフリーキックを佐藤が直接決めて先制!リフレクションがあったので松井も反応できませんでした。中々チャンスが無く困った時のセットプレーありがたやありがたや。

このタイミングで水戸は山谷→松崎へと交代。

ヴェルディは綺麗な4-4-2のミドルプレスで水戸に前進させません。最終ラインのボールホルダーに対してコースを切って限定させた上でサイドに出させた所をスイッチにして相手に寄せていき、後ろが連動してスペースを与えないゾーンディフェンスはきっちりやれるんですよね。

水戸は動かされる事でボールホルダーに寄せきれなくなってきたのでパスを繋いでスムーズに前進できるようになってきました。

66分、ピットブルと奥田→中山と山口へと交代。ヴェルディの最終ラインに寄せられなくなってきたので2CFを入れ替えたんでしょう。

67分、井出→理仁へと交代。

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飲水タイムでのデータでは、ボール支配率パス成功率はほとんど変わってませんがパス数はかなり増えました。

中盤で数的優位を作って廻して相手を動かし守備ではミドルプレスで前進させない展開が続くと体力だけでなくメンタルにも効いてくるでしょうね。

前を向けるのに前を向かずに後ろに戻したりするのは気になりますが、レイオフから前進するといつものやり方で主導権を握れてます。

ボールが来ないからかCFの山口が最終ラインにまで降りて受けにくるんですが、そうなると当然前の人数が減るので余計に進めなくなる悪循環になってますし、動かされる分水戸の陣形が乱れる事が多くなってきました。

形勢逆転となりやりたい事ができてる分特に目立つ選手もいないので理想的な展開になんでしょうけど理仁がまだもう一つ乗りきれてないかなと。ほんともう後少しって感じなんですけと

82分、佐藤と端戸→澤井と大久保へと交代。大久保がCF澤井が右WGで晃樹が左IH理仁が右IHへ移動。

同じく水戸は岸田と平塚→河野と平田へと交代。

マテウスパントキックを山口に拾われてあわやのシーンがありましたが、後ろから繋ぐサッカーをやるにはありがちな事なのでこういうのは飲み込まないといけませんね。

86分、潮音→山下へと交代。

余裕が出てきたからなのかもしれませんが押し込んだ時にサイドから浮き球クロスを使わず中央のエリア前にマイナスパスからの縦パスでCBGK間を狙うようになってきました。マイナスクロスからのシュートは今までもありましたのでその応用編といった所なんでしょう。

大久保が倒されてファウルを貰った時に審判の何か話しをして時間を使ってましたが、こういう所は経験値なんでしょうね。

ただ、この再開時に晃樹のヒールパスを受けた大久保がポケットからシュートを撃ったんですが、山下が前に行き過ぎていて水戸に拾われカウンターを受けてしまいます。ポケットからの強打ならGKがどこに弾くかの判断はしっかりやっていきましょう。

90+4分、福村からのパスを左サイドにいた大久保がダイレクトでハーフスペースにいる理仁に叩いて裏に抜けた山下へのスルーパスを出しGKとの1vs1を山下が落ち着いて決めて試合を終わらせる事ができました。

この直後に終了。アウェイ連勝!



最後に、メンバーを代えてない分疲労が残ってるので、前半は耐えて後半勝負のゲームプランだったのであればしてやったりというかお見事って感じなんですけどその割りには受動的だったのでここはなんとも言えないです。

晃樹が深く降りる事で中盤で数的優位を作り水戸のプレスを剥がせるよう修正したのはお見事でいいんですけど

まあ水戸からすれば不運な形で失点したのも大きかったんだと思いますが、コースを切る寄せ方やインテンシティは凄かったと思います。

秋葉監督の次は布監督と学校の先生のような監督ですがキツい中2日頑張っていきましょう。