20200808 第10節ホーム琉球戦

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真夏の5連戦の初戦となったホーム琉球戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-3-3~4-4-2。琉球保持時3-2-5非保持時4-3-3~4-4-2。

立ち上がりはお互いに切り替えも速く目まぐるしく攻守が入れ替わるハイテンポな展開で背後やライン間にスペースがある分前進にはあまり手数をかけてません。

栄直がカルバハルに戻した時に、サイドに開く鈴木へのコースを切りながら弧を描くように端戸が寄せにいってロングボールを蹴らせました。こういうプレーはレアンドロが上手いんですがいい対応でしたね。

ビルドアップから始めると琉球の寄せが緩く比較的簡単に前進できていますし縦パスもよく入ります。

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だからなのか全体的に前がかりになって中盤にスペースができていますので前で奪い返せないと一気に進まれてしまうのでバランスが悪いですね。平の所で刈れているので現状では大事に至ってないんですが

4分に祥平からのフィードを右大外で受けた晃樹からサイド奥に流れた寛也に渡した所を栄直にカットして持ち上がってヒールパスで戻したプレーは必要だったのかどうか(^^;)

琉球は奪ったら最終ラインから阿部ちゃんに当てて前進する形がメインのようなのでここはヴェルディと同じですね。

ヴェルディは縦パスが入れられれば入れて受け手が前を向ければターン、向けなければレイオフ。入れられなければサイドを使い進めなければ戻して逆サイドへ展開といつもと同じ。左サイドでは奈良輪が張り潮音がハーフスペースに入り佐藤や端戸が連携する形で右サイドは寛也と晃樹がパラレラでサイド奥を取って端戸がポケットという形が多いようです。

琉球の守備はCBまで寄せずに真ん中の池田が理仁につき阿部ちゃんと富所がIHへのコースを切ってサイドに誘導とオーソドックスな形。CBまで寄せてくる事もあるんですが強度が足りないので比較的簡単剥がす事ができます。

前節の井出の決定機は大外→中→ポケットからの折り返しでしたが、今節は大外→大外→ポケットからの折り返しでした。崩しの形がチームで共有されてるからこそ佐藤も後ろに奈良輪が入ってくる事がわかってたからのでスルーしたんでしょう。

ただ、セットディフェンスでは前進できるコースを切り、相手が前を向けない時にしっかり寄せて奪い取れるようになってますのでここは改善されてますね。

コーナーキックの守備はゾーンで打点の高い選手にのみマーカーをつけるのはいつも通り。

ディフェンスは安定してるんですがポジトラでシンプルに背後をつく事がメンバー上難しいので味方を探しながらのようなプレーになってしまい攻撃が停滞気味になってますね。カウンターをやるにも出し手受け手のタイミングが合ってませんし

保持時の琉球は左サイドに寄せてそのまま仕掛けたり、戻してから右サイドを使ったり横に揺さぶりをかけて崩しにくるのがメインです。SBが絞ってきますし攻め筋はよく似てますね。

前線に運べてますが全体的に前に行き過ぎる悪癖が出てきてしまってる事もありスムーズに運ばれる事が増え、ボールを持たれる時間も増えてきました。

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ヴェルディは縦パスがスコンスコン入る事もあるのか全体的に前がかりになり奪われた時にスムーズに運ばれるシーンが目立ちましたが、セットディフェンスは安定してきたと思います。

今日は奈良輪が前に出てる分若狭は控えめなので左サイドからの攻撃が多く琉球も阿部ちゃんに当てて池田が富所に展開したり、保持時にも左サイドからの前進が多かったです。

スタッツも五分五分でどちらも主導権を握れなかった印象がある前半。



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阿部ちゃんと柴崎が談笑してから始まった後半頭から理仁と潮音→譲瑠と山下へと交代。槍がほしい展開でしたし、中盤にあれだけスペースがあると理仁は活きませんからね。

中盤に機動力が加わった事で中盤で押し返せるようになりました。これは理仁が悪いとかそういう事ではありませんので。理由は後述します。

前半は急ぎ過ぎてましたが、やっとこさ自分達のリズムでパス廻しができるようになりました。後半は若狭が上がり奈良輪が残るようになってます。寛也の位置によって若狭がレーン移動してるような印象。

ただ、人を掴みにくるディフェンスで奪われ守備の時間が増えますが相手に寄せきれてないので相手に制限をかけられてないシーンが見受けられます。

55分に平→大外の奈良輪→ハーフスペースにいる晃樹→中央の寛也のシュートのこぼれにも栄直が身体を張って止めてきましたがこういう所はさすがだなと。

琉球が押し込んだ時は無理に中に入れずに戻してヴェルディのラインが上がったらアーリークロスやフィードでその裏を狙ってくるようになりました。この戻して逆サイドを使うような配球をする為に理仁をアンカーに置いたと思うんですが、そういう場面を作れませんでしたね…

59分、琉球は富所→河合、ヴェルディは晃樹→井出へと交代。ここまでロングボールが増えて回収されていたので中盤で運べる選手の入れ替えなんでしょう。

ボールを奪った時にプレッシャーを受けている選手に渡してしまい奪われたりしてきたので思うように進めない持てない焦りみたいなのが出てきたんでしょうか?琉球ヴェルディもやりたい事はある程度できている位なんですけどこんなにボールを持たれる事がここまでなかったので

67分、奈良輪→福村へと交代。

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後半の飲水タイムでのスタッツでも全くの五分って試合あんまり無いですよね。

福村井出山下は三角形を作り維持する意識づけはあるようなので構造は共有して後はアイディアでって感じなんでしょうか?

72分にここまで右サイドからのコーナーキックは上里がインスイングで蹴ってましたが、風間がアウトスイングで蹴ってきたのをニアで池田が上手くスラしてきました。ここまでファーサイドばかりでニアには一本しか入れて来ませんでしたからね。色々セットプレーを仕込んできてるようです。

後半もロングフィードを回収されて攻撃を受けたり攻め急ぐ事が多くなってきました。自分達でリズムやバランスを崩してしまってる印象があります。共有はできてるんだけど急ぎ過ぎて合わないみたいな

78分、池田→上原へと交代。

予想通り上原に当てて阿部ちゃんを活かすのを狙ってますが、ヴェルディではこの役目が健勇でしたね。

83分に上原と祥平の競り合いの後に主審が笛を吹いているので上原はノーファウル。で、その後の祥平の乱暴な行為に対しての反則をとったのでレッドカードとPKねで本来話しが終わるはずなんですが…主審が意図的に試合を止めるには(ドロップボールの対象になります)タイミングが早すぎますし、そもそもイエローカードを提示した事と矛盾します。主審がPK判定をしてからもう一回副審の所にいくのは対応がまずかったかなと…

このPKを阿部ちゃんに決められて失点。

90+2分、祥平→小池へと交代。祥平をこのまま出しておくのはハイリスクですからね。右SBに入り若狭が右CBへ移動します。

自滅ではあるんですがやはりチグハグになってきました…

このまま終了。試合後に佐藤が執拗な異議で警告を受けました。



最後に、まあ祥平らしいと言えばらしいんですが、前半に晃樹がエリア内で田中を倒したのがPK判定でもおかしくなかったですからね。

この件に関して詳しく書いて下さってる方がいますのでこちらをご覧下さい。

縦パスがよく入るからなのか前に行き過ぎてバランスを崩したり、琉球のリズムに付き合ってしまい自分達のリズムで試合ができる時間が少なかったですね。

ただセットディフェンスに関しては寄せがいまいちな時もありましたが改善されてきてると思います。

理人に関してなんですが、クライフがグアルディオラをアンカーに置いた時に守備の不安を問われた際「この部屋をひとりで守るのは無理だが、このソファの幅なら今の私でも守れる」 と言ったんですが、チェルシーではジョルジーニョにカンテ、神戸ではサンペールに山口といったように脇に刈り取れる選手を配置して守備範囲を制限させないと本来の配球センスを活かせないんですよね。なので中盤あれだけスペースがあると何より機動力と奪取力を求められるので理仁の良さが出ません。

それと寛也のセレモニー最後まで中継して下さってたんですね。ありがとうございました!