20190811 第27節ホーム鹿児島戦

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黒と白って見やすい!と思ったホーム鹿児島戦。ヴェルディ保持時左SBの理仁が上がって3-2-5非保持時はボールサイドのWGが出て4-4-2。鹿児島保持時は左SBが上がって3-3-4非保持時はトップ下が出て4-4-2。

鹿児島は前節ヴェルディが修正した逆三角形に正三角形をあてる形なので中盤のマークがはっきりしている分中央を効果的に使っていけないので、後ろで廻してから相手を寄せてから右サイドでポツンと張ってる(アイソレーション)小池が突破するかSB裏で寛也が起点を作って前進していく事が多い。左利きで相手を引き付けられる理仁が左SBなのもこれが理由の1つなんでしょう。


小池からのマイナスクロスに合わせてニアに入っていくレアンドロと同じライン上に姜修一がいて、レアンドロがシュートすればGKが弾いた所に反応できるし、当たらなければ自分がシュート打てると。まだ回りと合わせるというのは難しい所はあるでしょうけどストライカーとしての資質を感じたシーンでした。

近藤は久しぶりの出場になったけど積極的に運んでレアンドロに当てて前進をさせてくれてるし新監督の戦術への適応は問題なさそう。

姜修一は梶川とレーン交換というよりは中に入っていくのが少し早い印象。ここはまだ擦り合わせが必要かな。

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8分に寛也が膝を痛めてしまい晃樹と交代。このように配置を代えてくる。非保持時は潮音が最終ラインまで降りる5-3-2に変更

この配置でも右サイドを起点に攻めていき、クロス時にはニアにレアンドロ中梶川ファー姜修一という形も同じなので特別やり方を変えてきた訳ではなさそう。

鹿児島はサイドチェンジで右サイドから攻めてくる形が多い。前回対戦した時もSBの裏を狙い所にしてたからね。

ヴェルディの非保持時はミドルプレスが主体の様子。前節裏をとられて失点していたのでその修正なんでしょうけど、誰が寄せてどこに誘導して奪うのかはまだ曖昧で整備はこれからといった所。鹿児島もハイプレスやりたい割には不安定なのでここはお互い様かと。

ボールを制限できてないので鹿児島に持たれてしまう時間帯が増えていく。ボールを奪わなければ攻撃できないし、ボールを保持するサッカーをやる為には非保持時の形や約束事がもっとしっかりしてないと難しいかなと。

それまで小池を使って前進していたんだけどWGが裏を狙う事が少なく深さをとれず、相手を広げられなくなっているのでスペースが無く保持時に中々前に進めなくなってくる事が多くなってくる。鹿児島は人につく傾向が高いのでWGとIHの関係性でSBの裏をとりやすいので効果的に使っていけたらなと。

姜修一が仕掛ける時は梶川が幅をとって押し込んだ時は奈良輪になる。SBが理仁の時も同じだったので事前に仕込んできた形なんでしょう。

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お互いにシュートが少なくボールポゼッションもほとんど互角。平均ポジションは途中で配置を変えたので選手の位置に関しては何とも言えませんがWGが幅と深さをとるというのはできてなかったかな。左サイドを使って右に展開したりレアンドロに当てて奈良輪に出してクロスがメイン。

鹿児島は右サイドで起点を作るので1トップの酒本も右に寄りがちで堤のフィードとDHがアンカー脇から配球してチャンスメイクをするといった所。

ボール支配率からしてもアタッキングサードに効果的に入っていったシーンは少なかった。

やりたい形は見えてきてるんだけど非保持時の不安定さがもったいないなと思った前半。



後半、右サイドから姜修一を狙って前進できたシーンはあったけど、酒本の中途半端なプレスを剥がして奈良輪が一気に前進できたように鹿児島も非保持時は不安定なので相手につけこめるのがどっちが先かというような展開。

55分に姜修一→佐藤へと交代。今日は中々持ち味を発揮できなかったけど、戦術理解や連携面は仕方ないし、ポテンシャルの高さは間違いない事を確認できてのは収穫かな。

この後、佐藤がタメを作って時間を作って押し込めたんだけど大外からのマイナスクロスは組織として共有されてきている様子。

57分に酒本に代えて前回対戦時に散々やられた韓優太が出てきたけどコンディションか何か問題あったのかな?

58分に低い位置で牛之濱に奪われ枝本に繋がれ失点。

これで元気になったというのもあるんだろうけど、鹿児島が前からプレスをかけてビルドアップのミスを狙ってくる。小池がWBのような位置にいるので3+1のビルドアップに鹿児島の2列目まででハメられてしまっていていたのでこういう時はIHがフォローした方がいいかなと。

中々崩す所まではいけないけど鹿児島は人につくので中盤以降ではパス廻しに叩いたりタメを作ったりして変化をつけたり、仕掛ける事で穴を開けられる確率が上がるので使っていけたらなと。

74分にカウンターからエリア内で韓が収めて左サイドに展開され牛之濱に決められる。

79分に理仁→河野へと交代。右WGに入り潮音が左WGで佐藤がアンカーとなる。佐藤がアンカーに入ってから最終ラインに降りてサポートしたら上がっていくのでビルドアップが安定してきたかな。

鹿児島の守備を崩せずしばしばカウンターを受ける場面があるけど2点リードしてる事もあって無理に攻めてこない。ボールの奪い所がはっきりしてないので奪えずに中々ボールが持てない。


85分、右大外に張った河野がカットインして左ハーフスペースを狙い、奈良輪→潮音と渡った時にポケットに移動してパスを受けマイナスクロスをレアンドロが合わせる。モビリティがあっていい崩しだったと思います。

2点のビハインドで中々ボールを持てなかったけど1点返した事で鹿児島のプレス強度が落ちた事で流れが傾いてきた。


続いて87分、佐藤が左サイドでフリーになってる奈良輪を見ながら運んでるので萱沼がパスコースに入り八反田は梶川を見張りにいった事で佐藤がフリーになってたのでシュートを選択して同点!スリッピーなピッチだったのでGK前でバウンドさせるのは効果的だし佐藤の判断と弾道が良かった。


90+1分、梶川のパスで小池が裏をとってからのマイナスクロスを弾いて浮いたボールを河野のダイレクトボレーで合わせて逆転!ふかさずに上手く抑えたシュートでした。

逆転された事で割りきった鹿児島が一気に圧力を強めてくるけどボールホルダーに寄せられてないのは変わらないし、押し込まれても陣形は安定してない、

90+3分、藤澤から萱沼と頭で繋いでからのクロスを上福元が弾いたこぼれを牛之濱がシュートしたのは近藤がブロックしたけど韓に押し込まれる。

ヴェルディも力ずくで押し込もうとするけど逆にカウンターで決定機を作られた後のゴールキックからの繋ぎは疲労もあれば技術や判断にもミスが出がちになるので無理をしない方がよかったかな…

PKが外れてそのまま終了。



最後に、非保持時に退いてスペースを埋めるのは前節から修正されてるけどボールホルダーの自由を奪う所はまだ難しい様子。リードした時のクロージングに関してはお互い様ではあるので。

それと裏をとったりインナーラップしてきたIHを使ったりして前線で深さと幅をとって違いを作ってた小池をSBに下げてから攻撃が上手く機能しなくなってきたので永田を入れるなりでWGから動かしたくなかったかなと。

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今日はこれだけシュート打てた事と何より河野が復調してきたのが一番の収穫ですかね。もっとできるはずなんで期待してます!