20190706 第21節ホーム横浜FC戦

f:id:costoros_verdy:20190707202146j:plain

f:id:costoros_verdy:20190707202310j:plain

f:id:costoros_verdy:20190707202153j:plain

特別指定の松尾がJリーグの選手ではないので写真が使えなかったからなんだろうけど、フォーメーション表記がJ3仕様だったホーム横浜FC戦。

ヴェルディ保持時4-1-5~3-2-5非保持時5-2-3~5-4-1、横浜FC保持時2-3-4-1~3-2-4-1非保持時4-4-2~5-3-2。今節は平が高い位置をとる事が多い。おそらく運動量に難があるレアンドロドミンゲスのサイドから攻めようという事なんじゃないかと。横浜FCヴェルディのプレスのかけ方で後ろを2か3で使い分けをしている様子。左SHの松尾が高い位置をとり仕掛けるので小池を押し下げる効果もある。

序盤は横浜FCが前から来ない事もありヴェルディがボールを持てる時間帯が多く、奪われてもプレースバックで奪い返したり相手を止める事ができていたので自分達のペースで試合運びができてはいるんだけどアタックゾーンから前に進めない事が多い。コンパクトな陣形を作りSHSBでヴェルディのWBの突破を許さないという対策は形は違うけど基本的には岐阜と同じ。

9分に栄直がロングボールで永田に裏を使わせたシーンもあったし、シンプルな形も織り混ぜてというのは前節は少なかったのでトレーニングで修正してきたんでしょう。横浜FCの陣形がコンパクトなのでサイドチェンジを使っていく形もある。

パスの強弱の使い分けというのもあるんだけど、最終ラインが運べる時は運び、相手を引き付ける事ができている時もあるんだけど、外より中を意識しながら時間とスペースを渡しながら前進していけるといいかなと。ボールを保持してても中々レアンドロにいい形で渡せなかったし、決定機を作っていくのが難しくなってしまうので


佐藤のフライスルーパスで小池が裏をとりにいくアイディアは良かったんだけど、若狭→小池→端戸と繋いだ所で小池より端戸の方が時間とスペースを得られた中ではもったいなかったかな。ここでカルフィンヨンアピンを引っ張れればレアンドロがGKと1vs1を作れたので

f:id:costoros_verdy:20190707224055j:plain

コーナーキックの守備は開幕から一貫してゾーンなんだけど、松田さんが栃木の監督やってた時はセレッソ田代有三にはマンマークをつけていたからどうするのかなと思ってたんだけど、イバに対してマンマークはつけない様子。ヴェルディは右からのコーナーキックは理仁が蹴るようになったよう


30分、こぼれ球を潮音が拾ってからのミドルシュートがカルフィンヨンアピンを当たってコースが変わってゴールに吸い込まれて先制!ラッキーな面もあるんだけど、思い切りが良かったし前節初得点を取れた事が自信になったのかな?いい傾向だと思う。

失点した事で当然横浜FCが前に出てくるようになる。32分シーンはイバはオフサイドでは無いんですが、松尾がオフサイドポジションにいて、上福元が弾いたボールに対してプレーに関与したのでオフサイド判定になります。

前線は前からプレスに行きたいけど後ろはスペースを埋めたいという感じでスペースを与えてしまうシーンが出てきて押し込まれる事が多くなる。行くのか行かないのかが共有されていなかったのかなという印象。せっかくボールを持ちたいチームからボールを取り上げられていた中で受けに回った事で流れが傾いていってしまう。本当に勿体ない

40分にレアンドロドミンゲスのクロスを逆サイドの松尾が拾い、小池をかわしてポケットに進入してマイナスクロスをイバに合わせられる。潮音がサポートにきてたので、縦を切ってほしかっなとは思うんだけどね…

ボールを持って持ち上がりたい所で縦パスをカットされ、イバの落としレアンドロドミンゲスがミドルシュートを打ち込まれ失点。シュート自体はレアンドロドミンゲスを誉めるしかないんだけどあれだけフリーにしてしまうとどうにもならない…

f:id:costoros_verdy:20190708001732j:plain

f:id:costoros_verdy:20190708001736j:plain

f:id:costoros_verdy:20190708001739j:plain

f:id:costoros_verdy:20190708001742j:plain

f:id:costoros_verdy:20190708001748j:plain

平均ポジションはほぼ保持時の形だし、アタッキングサイドもサイドに片寄っててボールは持っていたけどブロックの内側に進入できずに決定機を作れていなかった。

横浜FCは松尾の仕掛けとイバのポストプレーレアンドロドミンゲスがライン間で受ける形が多く、ここからフィニッシュに繋げていた。

中々前に進めずボールを持たされるような展開で受け身の姿勢になってしまった事で流れを手放しミスで失点と自滅のような形になってしまった前半。



f:id:costoros_verdy:20190708212625j:plain

後半、ヴェルディは4-1-4-1に変更。保持時は2-3-5、非保持時は4-5-1。噛み合わせ上SBが浮くのでここから裏とサイド攻撃を狙うというプランなのかと。ただ、まだ時間とスペースがある状態でボールを放してしまう事が多く中々前に進めないのは変わらず、非保持時に相手のボールホルダーの自由を奪えていないので簡単にライン間を使われて前進を許してしまう。

52分、武田のクロスのクリアが中途半端になった所を田代に拾われ強烈なミドルシュートを打たれてしまう。このシュート自体は見事なんだけど守備組織全体の問題から始まってる事なんだけど最後の所で身体を投げ出す位のはほしかったかな…

前から奪いにいきたい前線とプレスがかかりきってないのでラインを上げられない後方といった感じで中盤にスペースができるし、前線に6枚いたりして人数をかけ過ぎてる事もあり逆襲をくらって一気に陣地回復をされるシーンが増えてくる。

60分、理仁→寛也へと交代。右IHに入り佐藤が左IHへ

f:id:costoros_verdy:20190708223214j:plain

中々前に進めないからなんだろうけど後ろに人数をかけすぎるシーンも出てくる。これだと余計に運べなくなってしまうんだけどね…


レアンドロが裏を狙う素振りを見せた事でCBを押し下げてから降りる事でスペースを作る。前節の得点は止まる事でスペースを作ったけどレアンドロはこういうプレーが本当に上手い

65分ハムストリング?を痛めた伊野波が川崎と交代


寛也が相手を引き付けてリリースしたけど事で小池に時間とスペースを渡す事ができたシーン。こういうのを増やしていきたいね。

狭い所狭い所にパスを通す事が多く、奪われても即時奪還ができるようなポジショニングができている訳ではないので、こういう所でも逆襲をくらってしまう。慌てすぎてしまってるというのもあるんだろうけどねえ


74分、永田から潮音が受けた時に寛也がパラレラ(サイド奥を狙う動き)で相手を釣って2人で4人を引き付けてハーフスペースの永田に渡してからのクロスを小池が押し込む。上手くスペースを作って崩せたし、こういうのも増やしていきたいね。

75分に若狭→梶川へと交代。右IHに入り寛也が右WGて小池が右SBへ移動。今右SBがいないからね(^^;

78分にあったコーナーキックを上福元がキャッチして寛也が運んで端戸を経由して梶川のシュートまでいったカウンターのシーンは前方のスペースにアタックできていたし、いい形が作れていた。

オープンな展開になってきた事でチャンスが出てきたんだけど、本来はカオスを起こさない方向性でやってはいるんだけど今のチーム状況からしたらありがたい

81分に佐藤→コイッチへと交代。トップに入ってレアンドロが左IHへ

小池のファークロスを逆サイドの永田がダイレクトで折り返してレアンドロのシュートをカルフィンヨンアピン間一髪でクリアしたシーンはあったけどタイトに守られてる時はこういう行って戻る横の揺さぶりも効果的に使っていけたらなと。

88分に中山→松井を入れてレアンドロドミンゲスも最終ラインに下がって6-3-1のようなブロックで守備を固めてきてこのまま終了。



最後に、ボールを保持したいチームからボールを取り上げられてた訳だし、ボールを保持してゲームも落ち着かせるという方がよかったかなとは思いますが、得点後に受け身になった事でチームとしての意思疎通が合わなくなって守備の原則を含めタスクが遂行できなかったという印象。

それと自由な時は運んで相手を引き付けてリリースする事で時間とスペースを渡しながらポジションを整える時間を作りながら相手の秩序を乱してその穴を突いてゴールを奪う事が目的になってくるので、ここを乗り越えていかないとポゼッションを生かしながらのポジションサッカーをやっていくのは難しくなってしまうので、恐怖感はあるでしょうけど取り組んでいってほしいですね。もちろんクラブからの要望はあるだろうけど監督もこの選手達ならできると判断してるからやっているんでしょうし。