20190316 第4節ホーム栃木戦


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ホーム栃木戦。予想フォーメーションはこちら。

前からのプレッシングだったり奪った後の切り替えで縦パスを入れてスペースを狙って前進するという意識ははっきり見えるし栃木の守備が…というのはあるんだけどショートカウンターからチャンスを作る事もできてて今までの試合の中では一番ホワイト監督のやりたい形ができてて確実に戦術の浸透は進んでる。

守備面でも陵平と端戸が献身的に守備をやってくれるし今までライン間を使われてた所もボランチのプレスバックも整理されてきた。

ただ、上福元がビルドアップに関わっている時にミスがあったけどチャレンジしていい所とミスをしてはいけない所はあるのでここは今までにもあった訳だし改善していかないとね。

攻撃面は端戸が楔を受けに降りてきて温井を引っ張り出して空いたスペースを陵平が使ったのもいい形を作れてた。守備時に栃木は4人いるんだけどラインが揃っておらずスペースがあるのでここを狙っていくのはスカウティング通りなんだろうかと。

9分にあった前からのプレスを外すコンビネーションは見事だったしヴェルディの右サイド側が密集したので逆サイドの奈良輪を使うのもありポジショナルプレーの原則も活きてる。

そんな中で左CBの温井からのフィードを大黒が胸トラップしたボールが大崎にこぼれ上福元もかわされて先制されてしまう。大黒はずっと温井を見てたから逆サイドの大崎は見てなかったと思うんだけど大崎がここにいるはずだと意図的に合わせたのなら見事だとしか言い様がない。ただ、小池が温井が縦パスを入れるフェイントに引っ掛かったというのはあるけど愛媛戦と同じように斜めのパスでディフェンスを割られてしまうのは気になった。

その直後に近藤のフィードを端戸が収めてまた温井を引き出し西谷優希も寄せさせて空いたスペースを梶川が運んでサイドの小池からのクロスを陵平が頭で合わせてあっという間に追いつく。前節もそうだけど自力はあるんだよね。



栃木戦。攻撃パターン



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このシーン。栄直が梶川に縦パスを入れてダイレクトで戻した時にボランチの寺田がついてきてるか確認してるし、寺田を引っ張ったスペースに端戸が降りてきてサイドの田村に叩いたボールを梶川に落として(この落としのボールが裏抜けの合図になってると思われます)西谷優希を引っ張りサイドの小池が突破からのクロスと(エリア内に陵平と佐藤が入っててバイタルに端戸がフリーの状況を作れてる)中央、ハーフスペース、大外の3レーンでボールを速く動かす形がはっきりと出てきてる。このオーバーロード(密集)にアイソレーション(孤立)を組み合わせられるとお互いの威力が増すのでここも使っていきたい所(李栄直の2点目のきっかけとなったコーナーキックをとった時に田村が1人で大外に張ってた時の形)

ヴェルディのペースで試合が進んでいた中で得たコーナーキックで陵平がニアに走って相手を寄せたスペースを栄直が使い逆転!

リトリートの守備は相手にスペースを与えずに守れてるんだけどクリアボールを拾わせて二次三次攻撃を受けてしまっているのでクリアの位置や距離に工夫をしていけたらいいなと。




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平均ポジションからしても佐藤が絞って奈良輪が高い位置をとり佐藤と梶川がチャンスメイクをして端戸がライン間を使い、今節はダブルボランチの役割分担がはっきりしてる分李栄直が真ん中にいる。逆転に繋がったコーナーキックをとった時は左右逆だったしこの形が安定してきたかな?

栃木の平均ポジションを見ても押し込んでる訳ではないし中盤でのトランジションサッカーは望む所だといった感じの前半



後半、陵平が高い位置で岩間から奪って端戸→佐藤と繋げたように後半も攻撃的な守備は継続。守備では佐藤が最前列にいて4-3-3のようになってるけど栃木の3バックに人数を合わせて逆サイドのWBはSBに任せてハメにいくという意図だったのかな?それと奈良輪や栄直から逆サイドの小池を使い横へ揺さぶりをかける形も出てきた。

基本的には中盤での攻防戦なのは変わらない展開な中で64分に高い位置で梶川が奪って佐藤に渡した時にもニア端戸、中陵平、ファー小池とエリア内に3人入ってる所で陵平が左足で合わせたシーンも攻撃の形が作れてた。

72分に西谷優希→大島、温井→久富の2枚代えで4-4-2へ変更。それまでは3-4-2-1で大外がWB1枚だったので数的優位が作れてた所に数合わせをされて後手に廻り左SBの久富のクロスを大島がフリックで合わせて追いつかれてしまう。

79分に梶川→内田、小池→寛也とこちらも2枚代え。追いつかれでバタつき始めたのでゲームを落ち着ける為の交代策だったんだろうけどラインがズルズルと下がるようになりテンションが落ちてくる。

84分に端戸→河野へと交代したけど流れを変えられない中で西谷和希にサイドを突破されてからのカットインシュートで逆転されてしまう。

そして寺田→ヘニキの交代で試合を締める。



最後に、攻撃、守備、トランジションは今までで1番良かったと思うんだけど簡単な技術や判断ミスによって自滅したような試合。

自信の部分とかメンタル面に関しては歴代監督達が似たような事を言ってるし、ホワイト監督、河野、奈良輪のコメントが現状を物語ってるけど中々ここを変えられずに苦労してる感があるんだけどこればっかりは誰が監督であろうと一朝一夕にはいかない所なので地道に一歩一歩改善していくしかないと思います。


ホワイト監督「恐らく、自信の部分が大きいと思います。前線でチャンスがあったにも関わらず決め切れなかったこと。それが最終ラインのところまで影響を与えたのかなと思います。理由もなく最終ラインがズルズルと下がってしまい、中盤での間延びも発生しました。そこは修正すべき点だと思います。」