20210828 第27節アウェイ京都戦

ヴェルディ京都とも4-1-2-3でスタート。

ヴェルディの保持時はジャイルトンが左SBの荻原の背後を狙い、そのまま仕掛けるか起点を作る。左サイドもSBの背後を竜士が狙いうのと、ロングフィードを端戸に当てる形が多く、左サイドに蹴る場合は竜士に競らせるのは効率が悪いので端戸が流れたりします。京都のプレスを剥がしたビルドアップでもレイオフで素早くWGを使うので今節は縦志向が強めな印象。

京都の保持時はウタカをターゲットにしながら蹴って(ウタカがサイドに流れて起点になる事が多いです)セカンドを拾う形が目立ち、ここからサイドに開いてSBがクロスを入れるのが基本線。ハイクロスだけでなく敵味方の配置次第でグラウンダーやマイナスの方が多いです。繋ぐ時は大外からのマイナスや同レーンのコンビネーションでポケットを狙ってきます。ビルドアップの形はCBが開いてアンカーが降り両SBを押し出す形を作るんですが、相手を引き出して背後を狙うのが目的の様子。繋ぐ時はIHからサイドに叩くシンプルな形が多いです。

ヴェルディの非保持時はいつも通り4-4-2。今節は1列目が飛び込んでいくというよりコースに制限をかけて2列目が寄せていく形。今まで数的不利で飛び込んで簡単に剥がされスペースを使われる事も結構ありましたのでここは改善されてます。京都が右サイドから前進しようとする事もあって竜士が効いてますし、プレスにいってる時は相手に制限をかけられてます。セットディフェンスはいつもより低めなので引き出して背後を狙いたいんだと思いますが、ボールホルダーの制限がかかりきっておらず縦パスをスコンスコン入れられてしまうのは相変わらず(^^;)

京都の非保持時は4-2-3-1。ハイプレス時は4-3-3と4-4-2をヴェルディのビルドアップ人数によって使い分け、2列目はサポートにいくヴェルディの中盤をマークする形。セットディフェンスでもそうですが、ウタカの背後をIHがケアするのでサイドからの前進はそんなに難しくなさそうです。まあウタカの背後の中央を使われる位ならって事なんでしょう。

お互いに縦志向が強いので行ったり来たり忙しいんですが、10分過ぎからヴェルディがミドルプレスに切り替えたのでゲームが落ち着いてきたんですが、押し込まれるようになります。前述したようにいつもよりブロックが低く、相手を引き出して背後を狙おうとしてるので想定内なんだと思いますけど、いかんせん奪った後すぐに奪い返されてるので安定してるとは言いにくいですね…

ヴェルディは奪った後のパスを奪われてカウンターを受ける事が多いのは、京都のカウンタープレスが効いてるのもありますけど、誰がどこにいるかが共有されてないのも大きいと思うんですよね。それはつまり組織的に守備ができてないって事になるんですが(中央を締めて身体を張って守るのはとても大切な事なんですが、それは組織的とはまた違いますからね)

京都もカウンタープレスで奪い返した時以外はあまり効果的な攻撃はできてませんが、ヴェルディが奪ったら背後に入れて仕掛ける展開が続きます。

20分にンドカのフィードをジャイルトン→梶川へと繋いで最後は端戸と綺麗なカウンターで先制できました。ンドカのフィードとジャイルトンがCBの麻田を剥がした時点で勝負ありだったかなと。

先制してもヴェルディはやり方を変える必要がないので展開は変わりません。

22分に佐藤優平が右SBの白井へのコースを切りながらバイスに寄せてた時に2CF間から前進されたのはバイスを誉めるべきですし、判断は間違ってないんですが、中央のスペースを消すような連動ができてなかったですね。

まあ守備の連動性はずっと課題なので受けてる時に危なっかしいくひたすら耐えるみたいにな感じになるんですよね(^^;)

ここからの逆襲はジャイルトンが起点を作って仕掛けるか、ハーフスペースに落とすのを徹底してますね。敵陣でのポゼッションではリズムを落としてバックパスで引き出して背後を狙います。パスコースを探して無いと下げるのはいつも通りなんですが、リードしてる展開ではとても有効ですし効いてます。

最後の所で身体を張ってブロックしてますが、今節はリフレクションが枠内にいかないのでツキがあるなと感じて前半終了。



後半頭から三沢→イスマイラへと交代して4-3-1-2のようになってウタカが少し引きました。おそらく守備負担軽減と仕掛けるスペースを作る為なんじゃないかなと。

ヴェルディは荻原の所からジャイルトンがチャンスメイクする形が基本線なのは同じですね。それとウタカがトップ下のような位置から起点になるという事は、奪えれば中央からスムーズなカウンターをしやすくなる事にもなります。

イスマイラが入りウタカが下がった事でプレスの強度がかなり上がったので、ヴェルディは繋ぐのが難しくなってきました。

京都の中央が厚くなったので、中央からサイドに展開されるようになったので対応が後手に回るようになってきました。

55分に武富と荻原→荒木と本多へと交代。荻原の所はジャイルトンに狙われてたのでその対応なんでしょう。本多がジャイルトンのケアをするので前のWGも仕掛ける色の強い荒木に代えてきたと。

56分に荒木が奪った所からウタカが運んでからのカウンターは見事でした。イスマイラが背後を狙って若狭を引っ張ったのでウタカに寄せにいけませんし、これは仕方ないですね。

サイド攻撃時に逆サイドSBの浜崎が中央に入ってきてますが、IHの立ち位置を見て判断してるように見えます。

60分のコーナーキックは中央に入ってきたイスマイラがフリックしてファーのバイスに落とす形でした。ここまでニアでフリックする形が多かったのでやり方を変えたら実ったって感じなんでしょうか。

イスマイラが背後を狙いながらポゼッションで押し込んできます。ヴェルディは中々ボールホルダーに制限をかけられずに下がる形になり、奪ってもカウンタープレスで奪い返され、ビルドアップも京都のハイプレスで奪われると完全に京都ペースになってきました。

64分に加藤とジャイルトン→理仁と山下へと交代。ジャイルトンはお疲れのようですし、攻勢に出るって事なのかなと。

京都のハイプレスをはがしてビルドアップするのはいいんですけど、シンプルに背後を狙う事が減ってきたのは気になります。背後を取れればそれでいいですし、ハイプレスの出足を弱める効果もあると思うんですが

68分の失点は、こういうスタイルである以上ビルドアップのミスは飲み込まなければいけないんですが、シンプルに背後を狙う事が少なくなったのも関係あるかもしれません。

京都は無理をする必要がなくなったのでポゼッションをしながら隙があればって感じになってきました。ヴェルディはボールホルダーに制限をかけきれてないのもありますが中々ボールを奪えません。

京都は奪われたら奪われたでブロックを作って中央への侵入を防ぐようになりました。ここの所の判断はしっかりしてますね。

75分に松田→曽根田へと交代。WGには負担がかかり気味になりますので代えてきたんでしょう。

京都が前から来なくなったのでボールを持てるんですが、端戸に当ててレイオフでサイドを使って前進しそこから先が…の展開が続きます。

83分に梶川と竜士と端戸→大雅と阿野と佐藤凌我へと交代。

途中交代で入った選手達が爪痕残そうとしてるのか躍動感があっていいですね。いくつかチャンスも作れてます。

89分にウタカ→長井へと交代。守りを固めるって事なんでしょう。

選手達は頑張ってたんですけど、後半は中々有効な攻め手がないですね。

京都のブロックを崩せずに終了。



最後に、前半はおおよそゲームプラン通りで先制点も取れたんですが、後半はイスマイラを始めプレスの強度が上がって判断する時間を削られて難しくなったのが主な原因なんだと思いますが、守備が不安定でどこで奪うか?がはっきりしてないのはずっと課題なんですよね。

監督がよく相手陣地での時間を増やしたいとは言いますけど、それをやる為には必ずボールが必要になりますので、狙った形でボールを奪えないと難しいと思うんです。

狙った形で奪えれば逆襲の形をデザインしやすく、カウンターを含めてゲームの主導権を握り安定してボールを保持できるではないかなと。

ボールを奪えたのが偶然だったから奪った後のプレーでパスがズレたりミスになったりする事が多いのでは?と思ってます。

ヴェルディらしいサッカーは大いに結構なんですけど、その前にやらなきゃいけない事があるのでは?

相手の力量や選手達のメンタルを考慮しないといけませんが、荻原の所を狙って対策された後の次の一手がはっきりしてなかったのも力負けと言っていいの要因の1つ
だったように感じました。

20210821 第26節アウェイ栃木戦

ヴェルディは端戸と小池が縦関係になった4-2-3-1で栃木は4-4-2でスタート。

ヴェルディの保持時は、4バックに栃木のCFSHが数を合わせて寄せにくるので、ロングフィードをトップ下の端戸やトップほ小池が受けて起点を作りレイオフ(落としのパス)を使って前進する形と、山下や竜士のSHに背後を狙わせるのを併用し、栃木のハイプレスをひっくり返してリバースカウンターを狙いにいくのが今節のプランのよう。ビルドアップ時に梶川加藤のどちらかが最後ラインに降りて寄せてくる枚数プラス1の数的優位を作って栃木のプレッシャーラインを超えて落としのパスで前向きの選手を作りながら前進していきます。

栃木の保持時は豊田と矢野の2トップなので基本的に上から殴る形なんですけど、簡単に放り込むというよりサイドから角度をつけて豊田や矢野の落としやキープを起点に主な攻め手のよう。サイドから攻める事で1vs1の場面を作り、スローインコーナーキックを含めたセットプレーなら豊田と矢野に加えてCBの三國や柳も攻撃参加できるのでここも重要視している様子。もちろんハイプレスで奪ってショートカウンターも大事な攻め手の1つになってます。

ヴェルディの非保持時はいつも通り4-4-2なんですが、今節は4-1-2-3からの可変ではないので、CF(端戸)とIH(佐藤優平)ではなく小池と端戸が2トップになります。栃木の攻撃が縦に速いので、前半はしっかりセットしての守備はほとんどなかったですね。

栃木の非保持時も4-4-2。ヴェルディレイオフやスペースを狙うリバースカウンターが多い分栃木もしっかりセットした守備はあまりなかったですね。

序盤からお互い縦に速いので落ち着かない展開ですが、両チーム共こちらの方がやりやすそうな印象です。

端戸のレイオフで前向きの梶川から背後を狙う小池へのスルーパスや、小池がオビンナを位置を見てかわし、三國のブロックを見越して浮き球を使った判断がよかったですね。

端戸が倒されのFK。オビンナはファーの動きに釣られてなかったんですが、このコースにこのスピードで飛んできたらGKはノーチャンスですね。

溝口や黒崎ロングスローを活かす為にタオルをビニール袋に入れておくのも抜かりない(^^;)今節はベンチ外ですけど面矢も投げれますし、ロングスローも強みの1つなってます。

カウンター時に山下が運ぶ場合は、スピードが出る分もっと蹴りだしてヨーイドンの方が良さげに見えます。

ビルドアップ時にCBがかなり開いてマテウスとの3バックみたいな形で栃木のプレスをサイド方向に分散させ、中央にスペースを作ってDHや竜士に使わせるのもプランの1つのようです。相手の寄せ方によってSBかDHを使うか蹴るのかを決めてるような印象。

ヴェルディが執拗に背後を狙った事で出足を鈍らせたのも大いにありますが、15分過ぎから栃木のハイプレスの強度と連動性が落ちてきて前進が楽になってきました。ヴェルディにもありますけど、数的不利でボールホルダーに寄せていって、相手に前進するスペースをプレゼントするだけってシーンも見受けられます。

これで押し込められるようになってきましたが、セットした時の栃木は寄せの強度も落ちてますし、バックパスでの押し上げも遅くなってるのでスペースができてる分ヴェルディとしては楽な展開になってます。

レイオフや背後を使って前進し、やりたい事が概ねできていてボールを保持しながらゲームの支配ができてる展開が続きます。

SBが比較的フリーで持てる事や、2点リードしたのもあるんでしょうけど、落ち着いてボール回しができてますし、最終ラインからの持ち上がりもちゃんとあってビルドアップが安定してます。

おそらく飲水タイムで指示があったんだと思いますが、30分くらいから栃木のCFやSHが2度追いやパスコースを制限しながらボールホルダーに寄せてくるようになり、スムーズな前進がしにくくなってきました。パスコースに制限がかかっていれば後ろの選手が迷い無く寄せにいけますからね。

これなら序盤にやってたように、シンプルに背後を狙うのもいいと思うんですけど、そういったシーンはあまり観られません。

守備に関しては、豊田と矢野への対応やセカンドを拾う所はしっかりやってきてるようで安定してます。

レイオフ等、バックパスや横パスを奪われるとあっという間にピンチになりますし、特にバックパスの成功率は100%である必要があるのでもったいなかったですね…

ミスは仕方ない部分ではありますが、ビルドアップから前進しにくくなった中で、シンプルに背後を狙って相手を押し下げてスペースを作る意図があまり感じられず、主導権を握りきれなかった印象の前半。



後半頭から竜士→佐藤優平へと交代していつもの4-1-2-3へと変更。竜士は黒崎との駆け引きや中央での繋ぎや守備で効いてましたが、ワクチン接種との兼ね合いがあったそうなのでやむを得ないんですけど、栃木としてはトランジションゲームで盤面をひっくり返されるのを嫌がってた中で、ポゼッション向きの優平さんですか…

後半は栃木がボールホルダーに寄せる、パスコースを切る所の整理したのと、寄せの強度が上がって全体的に押し上げられるようになったので、セカンドが拾いやすくなり攻撃に厚みが出てきました。

ヴェルディはSBの所で時間を作ってアンカーやIH経由で剥がして中盤に運べてはいるんですが、そこから先に中々進めません。背後を狙って相手を押し下げる動きが減った分コンパクトな陣形を作られてるのもあるかなと。福村と浜崎の所は比較的時間とスペースがあるので、逆サイドポケットにアーリークロスを入れてWGに使わせるのも良さげな感じです。

縦志向の時はいいんですけど、リズムを落とした時に強度も一緒に落ちてしまってるのは気になります。

63分に西谷→松本へと交代。ハイプレスをもっと強めていこうという事なのかと。

65分に小池→ジャイルトンへと交代。今節のゲームプランなら竜士と交代させるのかと思ってたんですが、小池と交代してそのまま左WGに入ります。

栃木はコーナーキック時にヴェルディのゾーンに対して密集エリアを作って数的優位を作り、そこから一部を引かせてセカンドに反応できるポジションをとらせる形。ゾーンに対しての定石ではあるんですけど、重要な得点源の1つとして整備してるように見えます。

栃木は、GKからのロングフィードをサイドに叩いてファークロスを折り返して押し込む形は自分達のストロングを活かしたいい攻撃だと思います。前半に1点返した時もそうでしたけど、チームがノッていけるタイミングで取れたのも大きいですね。

ハイプレスで追い込み奪ってショートカウンターと栃木が主導権を握る展開になってきました。ヴェルディが盤面をひっくり返すようなに背後を狙う事が無くなってきたのも栃木の思いきりのいいハイプレスに繋がってるような印象。

78分に端戸→佐藤凌我へと交代して4--2-3-1に戻しました。

80分に豊田→谷内田へと交代。

残り10分切って縦に速く前進するようになりましたが、栃木としてはこちらの方が嫌そうな感じですね。実際押し返せるようになってきたので、トランジションゲームの方が良さげな印象…

89分に栃木は畑→五十嵐、ヴェルディは福村と梶川→アンカズと戸島へと交代。

終盤押し返せてはいたんですが引き分けで終了。



最後に、前半の飲水タイムで栃木がプレスを整備し直した事もあって劣勢になった時間帯はありましたが、ハイプレスの背後に槍を突き立てて背後を突きトランジションで勝負するプランは機能してたと思うんですが、後半ポゼッション志向にした理由がよくわからなかったです。

プレスを剥がしていかないといけないのは同じなんですけど、背後を狙ってそのまま突ければそれでいいですし、それによってプレスの出足が鈍ってきた時にポゼッションをやれば主導権を握れる展開だったように見えました。

ピッチ内の選手のメンタル面に影響があったようにも思えますが、ベンチにも迷いがあったように感じたのがこの試合の中で一番気になりました。

余談ですけど、ライトニングのデザインが入ったストーミングユニフォームってグリスタらしいですね。

20210814 第25節アウェイ磐田戦

ヴェルディは4-1-2-3で磐田は3-4-2-1でスタート。

ヴェルディの保持時は3-2-5。ビルドアップは磐田が5-4-1ならSB両上げの2バック、IHが出てきて5-2-3なら4バックと相手の枚数によって使い分けできてますし、最後ラインで数的優位を作って持ち上がる判断はいいですね。ミドルゾーンでの磐田の寄せがいまいちなのもあるんですが、最終ラインから3センターへの縦パスを入れ、前を向ければ前を向いて展開、ダメなら戻すかレイオフでWGを使って前進していくのが基本線。前を向ける時でも戻したりしてしまってるの所と、最後ラインが持ち上がってる時に中盤の選手がスペースを潰してしまってたシーンがあったのでこの2つは修正点かなと。カウンターにいける時はシンプルにWGに預けて突破を図ります。

磐田の保持時は3-2-4-1。ヴェルディのWGとSBの間にいるWBの所から前進してIHやDHが絡み、サイドで数的優位を作ってチャンスメイクをしていきます。大外からシンプルにクロスやSBを引っ張り出してポケットを狙うのが基本線。カウンターはWBが大外から仕掛けていく形が目立ちます。

ヴェルディの非保持時はいつも通り4-4-2。磐田は基本的にWBを使って前進するんですが、磐田のWBとIHとDHでヴェルディのSBとSHに対して数的優位を作ってチャンスメイクする形が多いので引っ張り出されてスペースを使われてますし、誰が誰を見張るのか?やマークの受け渡しが曖昧だったのは最後まで修正されなかったですね…

磐田の非保持時は5-2-3~5-4-1。ミドルプレスでは寄せがいまいちでスペースも空けがちなので間を使われる事も多いですが、セットしてしまえば前に侵入してきた相手を迎撃に出て潰していきます。

磐田は序盤からミドルゾーンで待ち構えるミドルプレス。5-4-1なら2バックがルキアンの脇からCBが持ち上がり、IHが寄せてきたらSBも降りて4バックでビルドアップとここは整備されてます。

磐田はWBIHDH(左は松本大山本康裕、右は小川山田遠藤)の3人でヴェルディのSHSB(左は小池福村、右は山下晃樹)に対して数的優位を作り、中を使い引き寄せて大外レーンを空けさせ前進する形が多いです。

7:35のシーンなんですが、GKへのバックパスを追っていくのはいいんですけど、CBへのコースを背中で消せてない分数的不利で簡単に剥がされてしまうので、行くならCBへのコースを消しパスコースを限定させてほしいですね。

ミドルゾーンでブロック作った時のヴェルディは、ボールホルダーに制限をかけられてない事が多いですけど、それもあってサイドチェンジに対してのスライドがちと遅いのもサイドを使われてる要因の1つのように見えます。

奪ってからの切り替えで、理仁→加藤からのパスを受けた山下と晃樹が被ってしまったので中央に入っていき、佐藤優平からハーフスペースの晃樹へと上手く繋がりました。いつもとは違う崩しでスペースが被ってしまったのはありますが、狭い所を打ち抜いたと思います。それと端戸もファーで待ってましたのでGK-CB間のクロスでも準備ができてましたね。

磐田が寄せてこないので低い位置では安定してポゼッションできるのは当然なんですが、1列目と2列目の間が少し空いてきたので、ヴェルディのポゼッションの位置が少し高くなりました。磐田のWBの帰陣が早いのでミドルゾーンでは5-3-2のようになるんですが、2列目のサイドや間を使えてます。

しばらくすると、ミスから奪われサイド攻撃を受ける回数が増えてきました。特に自陣でのミスは減らしたいですね。

サイド攻撃を起点にされてファウルをして遠藤に直接FKを叩き込まれました。FK自体は仕方ないんですけど、それ以前に誰が誰を見張るのかが曖昧な所から始まってましたからね。

磐田のサイド攻撃で押し込まれる事が多くなったきて、跳ね返しを拾われ、押し込んでる分人数をかけているので、奪ってもすぐ奪い返され我慢の展開が続きます。風の影響で蹴る事が難しいのもあるのかもしれませんが

ヴェルディの攻撃はカウンターがメインになってきました。いくつかチャンスは作れましたがシュートまでは中々行けませんね。

序盤ペースを握れてた時間帯もありましたし、少ないチャンスで得点できましたけど、磐田のサイド攻撃を封じられず、プレッシャーを感じてからなのかビルドアップを含めミスが目立ち、磐田ペースと言っていい内容だった前半。



後半頭から両WGの位置を入れ替えました。立ち上がりのヴェルディは追い風になった事もありシンプルに背後を狙っていったりレイオフや横に叩いて前向きの選手を使いスルーパス等の縦志向が強くなってきました。

磐田は元々サイドからドリブルで前進しますが、クロスはグラウンダーが多くなりましたし、カットインシュートも増えてきたので風の影響を考慮してるんだと思います。ヴェルディのブロックが低いのでその外から打っていこうって指示があったのかもしれませんが

いかんせんどこに誘導しどこで奪うか?がはっきりしない分奪えるポイントが安定しないので、切り替え時の基準が定まらずに奪い返され、50分過ぎからはカウンターに転じる事も難しくなってきました。

52分にCKを山田に合わせられて失点、ニアから外に動いてスペースを作りそこに合わせる形は前半もありましたね。

失点後は端戸に楔を入れるようになってきましたが、いかんせんがっつり相手を背負ってるので起点を作れません。今までやってた事ができなくなってきました。

磐田はリードしたのでサイド攻撃から簡単にクロスを入れずにパスを回してから崩しにくるようになりました。別に崩せなくても時間を使えれば別にいいって感じです。

ヴェルディのハイプレスは寄せきれずスペースを空け、自陣に退いても奪えないとフルボッコ状態になってきました。まだ後半始まって10分位なんですけどねえ(^_^;)

クロスやミドルシュートを跳ね返して選手は頑張ってますが、いかんせん組織としての基準が無いとにんともかんとも…

これが保持時にも影響して今までやってた形が出なくなってますしほんとどうしましょう…

62分に加藤→梶川へと交代。左IHに入り佐藤優平がアンカーへ移動。中盤にレシーバを入れたかったのかなと。

小池、梶川、理仁(佐藤優平)が絡んでサイドで数的優位を作り押し返えそうって意図のようですし、少しリズムが出てきました。

磐田は5-4-1なのでスペースが無いのはありますが、押し込む形を作れても出し所を探しながらって感じでノッキング気味。動き出してる選手はいるんですけど、いつ出てくるのかがわかりにくい事もありほとんど使えてませんね。

71分に大津→金子へと交代。大津は単独で剥がしたりしてかなり効いてました。

前線にあまりボールが入ってこないからなのか、ボールホルダーに寄っていくシーンが増えてきました。これだと前の人数が足りなくなってもっと進めなくなってしまいますね…

79分に小池と福村と端戸→戸島と竜士とジャイルトンへと交代。戸島はCF竜士は左WGジャイルトンは左IHに入り、梶川が右IH理仁が左SBへ移動。前線の動き出しと守備を活性化させたいのかなと。

竜士は中に入っていってジャイルトンや上がってきた理仁が幅を取る形もありますね。それと中央に戸島がいるのにクロスやロングフィードを入れる素振りが無いんですけど何ででしょうか?

86分にヴェルディは晃樹→佐藤凌我。磐田は遠藤と山田→鹿沼と大森へと交代。佐藤凌我は左IHというよりCFに入りジャイルトンが右WG山下が右SBへ移動。

90+1分にルキアンと松本→ファビアンゴンザレスと高野へと交代。守備固めのようですね。

押し込んではいますけど、出し手と受け手のタイミングが合わずブロックを崩せないまま試合終了。



最後に、セット時に中央を締める守備は今までもやってましたが、磐田のサイド攻撃に対してどう受けるのか?が定まっておらず、終始劣勢になってしまった印象です。ボールを保持してゲームを支配するには相手からボールを取り上げるシステムが必要になるんですがここが全然機能してなかった印象でした。

後半に相手のセットプレーの数はかなり多かったと思いますが、そこでも地力の差が出たようにも感じられましたが?

やはり我々がボールを持つ時間を増やさない限り、ジュビロさんのサッカーが長くなってしまう。サイドを攻略されて1対1で運ばれてしまうと、当然のことながらコーナーキックの数は違ってきます。やはり、ジュビロさんの良さを出させないためにも自分たちがボールを持つ。そして、相手コートでサッカーをやっていくことが大事だったと思っています。

ボールを持つには、どう誘導してどこで奪うか?をはっきりさせていつでも相手からボールを取り上げられるようにしないとボールを保持してゲームを支配する事はできませんし、サイドを自由に使われてる状態では難しいと思うんですよね。確かに保持してる間は守備をしなくてもいいですけど、それは守備組織構築の代わりにはなりませんので。


ほんとこれなんですよね…

梶川を入れてレシーバを作って押し返したのはよかったんですけど、出し手受け手のタイミングが合ってなかったので中々シュートまでいけない所も引き続き課題なので、ここも進めていってもらいたいです。

20210809 第24節アウェイ水戸戦

3週間ぶりの再開となったアウェイ水戸戦。

ヴェルディは晃樹が右SBの4-1-2-3で水戸は奥井がトップ下に降りた4-2-3-1でスタート。

ヴェルディのビルドアップは晃樹片上げ3バックなので、いつもとは逆。中に絞って小池が大外で幅を取る形が多いですが、IHの理仁が降りて水戸のDHを引っ張った背後にいたり大外にもいたりして流動的ですが、保持時の役割は今までとそんなに変わってないですね。左サイドはジャイルトンがライン間のハーフスペースで、水戸のハイプレス回避のロングフィードを受けて仕掛ける事が多く、繋いで前進する時は大外からカットインしてSBの背後から飛び出してきた小池へのクロスが主な攻め手。それと福村がオーバーラップしてきて小池とどちらを使うかの二択を作れてます。形は加藤と理仁が並ぶ3-2-5と、福村も中盤に上がる2-3-5を水戸のプレスによって使い分けをします。水戸のハイプレスがいまいち寄せきれてない事が目立つのでシンプルに背後やライン間を狙う事が多いです。

水戸のビルドアップは、左SBの大崎とDHの中里を上げて3-1-4-2でヴェルディの4-4-2ブロックの骨格を殴る形。水戸は元々サイド攻撃がメインだったと思うんですが、今節は中央突破も多いです。それとロングフィードを中山が収めてサイドに展開したりフリックする形もあります。

ヴェルディの守備はいつも通り4- 4-2。ハイプレス時にボールホルダーに制限がかかりきってないので後ろの連動性が弱く間を使われ前進される事が多いので、パスコースを制限してセットして中央を締めたた方が良さげな印象。

水戸の守備はハイプレス時はヴェルディの噛み合わせに合わせて奥田が加藤につく4-2-3-1でセットすると4-4-2。奥田がCBに寄せにいく時はDHが加藤を見張るようですが、結構加藤を離してしまうのでタスクって訳ではなさそうな感じ。それとハイプレスで寄せてくる時の強度がそこまででもないので、ハイラインをひっくり返させて背後を使われる事も多いです。セットするとコンパクトな陣形で中央を締めるのでこちらの方が良さげに見えます。

守備に関してはお互いハイプレスに問題があってセットした方が安定するのは同じですね。

かなり風が強いようで、追い風ではボールが中々止まりませんし、向かい風ではかなり押し戻されてます。追い風では強さの調整、向かい風でのミドルパスはライナー性にする等工夫が必要。

水戸のサイド攻撃は2CFSHDHと多くの人数が関わるんですが、肝心の中央の人数が少ないのは気になりましたけど、押し戻される事を計算したフィードや低いパス等いち早く風にアジャストできてるのは水戸ですね。

お互いゴールに背中を向けて受ける所には厳しくプレスにいきますし、空中戦でのデュエルが多いですが、ここはヴェルディの方が優勢に見えます。

10:28~のシーンなんですが、ハーフスペースのジャイルトンからSBの背後から抜けてきた小池に合わせる形は千葉戦でもありましたが、このタイミングが絶妙なので大きな武器になってますね。

お互い細かくパス回しをしますけど、コンビネーションで前進というより相手を引き出して間や背後を狙う意図の方が高いですね。

小池の突破からのクロスを佐藤優平が落としてフリーの端戸に打たせると個々の良さを出しながら綺麗に崩せました。クロスが入ってくる時は普通GK-CB間を締めるのでその手前が空きやすくなるのを活かせたのも大きいと思います。

お互い中盤での攻防が激しくなってデュエル合戦になってますが、ヴェルディはシンプルに縦に入れていき、水戸は中央突破やミドルシュートが多めの展開。ヴェルディがしっかりセットするとサイドからがメインになりました。

水戸はエリア内に侵入できた回数はそう多くは無かったですが、これだけ選手が入れ替わった中でも機能してますし、お互いにやりたい事は概ねできてたんじゃないかな?という所で前半終了。



後半頭からジャイルトン→山下へと交代。怪我明けですし、前回の反省もあるのかもしれませんので予定通りだったのかもしれません。

水戸は山田→細川へと交代。前半に目測を謝ってあわやというシーンや狙われてた印象もありましたけど、これからもチャレンジしてもらいたいです。

後半もヴェルディのハイプレスはボールホルダーに寄せる、ラインを押し上げる所の連動性がいまいちでスペースを使われるのは変わってませんので、水戸が保持する時間が多くなってます。

ヴェルディは数的優位なんですけど、中盤の選手が水戸のCFの背中で消されて中々前進できませんし、ロングフィードも押し戻されて拾えません。風へのアジャストも水戸の方がいいですからね。

お互い守備はミドルゾーンでブロック作って待ち受けてバックパスに追っていく方が機能しそうな印象。

54分に松崎→藤尾へと交代。突破の所であまり上手くいってない部分がありましたけどそれが要因かどうなのかはわかりません。中山と藤尾を横並びにして4-4-2に変えてきました。

ヴェルディの3バックに対して2CF+SHで人数合わせて寄せてきて(晃樹が降りると両SHが出てきます)アンカーは背中で消されてるのでビルドアップが詰まって蹴るんですけど、風で押し戻され拾われる展開が続いてます。低いボールを使うとかもう少し工夫が欲しいのと、WGが相手を背負ってプレーする事が多いのも前進が難しい理由の1つのように見えます。

水戸は両SBを上げCBを加わって押し込んでくるシーンが多くなってきて、サイドが厚くなったのでクロスを入れる形がかなり多くなりました。

65分から両WGを入れ替えました。大崎がかなり攻撃に絡んでくるようになったので上がりを抑えたいんでしょうか?

72分に中里→木村へと交代。2列目に上がったりサイドに流れたり最終ラインに降りてビルドアップに参加と色々と効いてましたし流石だなと。なんで中里獲らなかったんでしょうか(´・ω・`)

76分に佐藤優平と小池→竜士と佐藤凌我へと交代。佐藤優平と小池
は前半はかなり効いてたんですが、向かい風でのプレーで消耗してましたからね。竜士は左WG佐藤凌我はCFに入り端戸が左IHへ移動。

水戸も奥田→森へと交代。サイドの推進力を上げたいんだと思います。

水戸が押し込みヴェルディが耐える展開が続きます。

85分に素早いスローインから森に決められてしまいます。リフレクションがあったので仕方ないんですがついに決壊してしまいました…ヴェルディの陣形が整ってない状態からのリスタートをアシストしたボールパーソンに水戸は何かプレゼントして下さいm(_ _)m

86分に端戸→梶川へと交代。端戸は後半我慢の展開でしたね。

時間が進む程風が強くなってるんでしょうけど、グラウンダーパスも風で流されてますね。

90分に理仁→大雅へと交代。今節の理仁はデュエルで戦えてましたし、ミドルシュートやクロスに入るポジショニングも良かったです。

AT4分に秋葉監督かなりご不満の様子(^^;)

佐藤凌我に2つチャンスがありましたし、交代で入った選手達は元気でしたけど展開が変わらないまま終了。



最後に、風の影響で前後半の内容がかなり変わりましたし、ここにアジャストできたかどうか?の差があったと思います。

時間帯によっての風の強弱はわかりませんけど、前半向かい風の中でも水戸は風を計算したフィードや低いパスを使いかなり対応してました。前半のヴェルディはボールが長くなってたシーンが多かったので、ゴールキック時にWGをオフサイドポジションに置いても良かったかもしれません。(コーナーキックスローインゴールキックにはオフサイドがありません)

後半はロングフィードをWGが相手を背負いながら受けるシーンが多かったので、1人飛ばす時のパスの高さをもう少し考慮できたらなと。後半の方が風が強そうだったので難しかったのもあると思いますので何とも言えない所でもあるんですが

今節は皆動けてましたし、中断期間まで疲労が蓄積してたんでしょうね。若手の押し上げが見られましたし、ジャイルトンが復調してきたのは収穫でした。

20210718 第23節アウェイ愛媛戦

ヴェルディは福村が右SB加藤がアンカーの4-1-2-3で愛媛は3-1-4-2でスタート。

ヴェルディのビルドアップは、いつも通り山口片上げの3バック。これに対して愛媛は2トップと左IHの忽那で数合わせをしてきます。山口が降りてくるとそちらもIHがつき、ヴェルディの3センターはアンカーとWBで見張る形。なので、WGが3バックの横を使いやすい分シンプルに使う形もあります。プレスでハメ込まれてるので加藤が最終ラインに降りてくる時は、加藤を見張るのがアンカーの田中なので、そういう時はIHが中央を埋めます。3バックの両端のどちらかが攻撃参加すると田中が最終ラインに降りてくるので、空けたポジションを埋めるのは共有されてる様子。アンカー背後の端戸に当て、落としのパスを展開するのがゲームプランのようです。

愛媛は奪ったらシンプルに前線に入れてきてクロスが主な攻め手で、基本的には中盤で奪ってショートカウンターを狙ってきます。ビルドアップは最終ラインから降りてきたIHに当ててアンカーに渡して前線へ入れてくるか、吉田に当ててサイドから前進し突破できればクロス、ダメなら戻してヴェルディを前線に引き出して背後を狙ってきます。

ヴェルディの非保持時は4-4-2。2トップな愛媛の最終ラインの3枚に対して寄せにいって剥がされるシーンがちらほらあるのは気になります。

愛媛の非保持時は5-3-2。前からプレスをかける時はアンカーの背後が空きますが、このブロックの時は中盤の横をIHや小池が使っていきます。WBの三原が山口に剥がされるシーンが目立つのでヴェルディとしては狙い所にしてるようです。

5分の失点はビルドアップのミスなんですけど、繋ぐサッカーをやるにはこういう事は十分起こり得るので飲み込む必要がありますね。タッチに出してしまうのも1つの手ですけど、無謀なプレーではないのでやむ無し。

ヴェルディは先制されましたが、アンカーの背後を端戸やIHが使ってチャンスメイクができてますし、やりたい事ができてる分落ち着いてるように見えます。まあ愛媛もそうなんですが

21分の得点は、コーナーキックがニアのンドカにピンズドで合いましたし、上手くファーに流せました。

飲水タイム後もお互いの狙いが良く出る展開が続いてますけど、中々結果が出てないチームの方が生き生きする事が多いので、ヴェルディからすると収支は微妙な印象もあります。

38分の得点は、山口経由でアンカーの背後を井出が使ってスルーパスと狙い通りの形でした。

普通、3連敗中で逆転されると気落ちするケースが多いんですけど、自分達のやりたい事ができてている分そんな感じはないですね。やはり収支が…

愛媛は背後を狙われるとファウルで止めるのが目立つので、回数を増やしていきたいです。高い位置でのセットプレーが多かったので少しもったいないなと感じて前半終了。



後半頭から三原→小暮へと交代。山口に剥がされるシーンがちらほらあったのでその修正なんだと思います。

ヴェルディは後半もプレスでハメられますが、最終ラインからの持ち上がりや、空いたライン間を使って前進していきます。ここはンドカと井出が担当する事が多いです。サイドからポケットを狙い、ダメなら戻して逆サイドポケットへのクロスと狙いとしてる崩しの形もできてます。

愛媛は中盤で奪ってショートカウンターを狙いながらサイドからWBが運んでクロスやIHとのコンビネーションでヴェルディのSBを剥がしてクロスが主な攻め手。

54分に山口→深澤へと交代して右SBに入り福村が左SBへ移動。

後半序盤に負傷で交代した山口竜弥選手の現時点での状態を聞かせてください。

ハーフタイムの段階で普段よりも発汗量が多かったというところで、軽い熱中症という診断をもらっていたので、早いタイミングでの交代の準備をせざるを得なかったです。今のタツのパフォーマンスには非常に満足していますし、やはり自分の立場としては非常に痛いアクシデントではありました。ただ、それを言い訳にできないと思います。(怪我による交代ではなかった?) そうですね。軽い熱中症という診断でした。

怪我ではなかったようなので良かったです。

愛媛の選手がヴェルディの選手にボールを持った状態で前を向かせない意図はよく感じるんですが、背中側からのファウルチャージが目立ちます。

60分くらいから球際の攻防が激しくなってきました。お互いやりたい事が概ねできてる影響もありそうな印象。

71分に忽那と吉田→石井と唐山へと交代。唐山は起点として効いてますし、石井は天性のセンスを感じます。

佐藤優平の負傷もあって1人少なくなった辺りから徐々に押し込まれるようになってきました。

77分に端戸と佐藤優平→佐藤凌我と大雅へと交代。愛媛が前がかりにらなってるので背後を狙いながらスペースがある中盤で推進力を活かそうとの事なのかと。

79分に大谷と内田→森谷と榎本へと交代。田中がCBに降りて森谷がアンカーに入ります。森谷を起点にして攻撃を組み立てる意図なんだと思います。

この2つの交代で推進力が増した愛媛に押し込まれます。負けてるので当然ではあるんですけど、3連敗中の降格圏にいるチームとは思えませんね。やりたい事ができてる確かな手応えを感じてるんでしょう。

ヴェルディは全体的に連動性に欠け、スペースの管理も上手く機能しておらずセカンドを全然拾えなくなってきました。愛媛の圧力に後手後手になってて跳ね返しても誰もおらず二次攻撃を受けるターンが続きます。愛媛は仕掛けたり背後を狙う動きがそう多くはないんですけど、ヴェルディがバタついてますね…最後の所で何とか跳ね返して耐える展開。

87分に井出と小池→梶川と持井へと交代。跳ね返しを拾いながら強度を上げていく意図なのかと。

この交代でやや持ち直してきました。いつもより攻撃に人数をかけてませんが、残り時間を考えると当然ですね。ただ、速くなってるテンポをポゼッションで落としてペースを握るって感じではないですね。

90+1分の失点は持井というより後ろから相手が来てるのが伝わってなかったんだと思いますが、以前加藤が言ってたコミュニケーションの問題が大きそうですね…カットインを防ぎきれなかったのもエラーではあるんですが

オープンな展開での殴り合いで終了。



最後に、自分達の良さを出せば相手の良さも出るのは必然ではあるんですけど、想定外の事が起きたり予想以上に受けに回った時の脆さが出てしまった印象です。本来ならボールを保持してテンポを落としながらパスを回して時間を浪費したかったんだと思いますが、まだまだ意図が噛み合って無い印象を受けました。

ボールを奪える状態で慌てる必要が全くないのに浮き足立つ所はクラブとしての長年の課題の部分もあるので、監督云々だけの話しではないんですが、この圧力をどうやって跳ね返すか?のプランがはっきりしてなかったのは間違いなくあったかなと。

20210711 第22節アウェイ群馬戦

ヴェルディは福村が右SB加藤がアンカーの4-1-2-3で群馬は出場停止の渡辺に代わって内田がCBに入った4-4-2でスタート。

群馬は左SBの高橋と左SHの田中の所から比較的簡単にアーリークロス、右は内田が運んでライン間で右SHの青木や大前が右SBの金城に叩いてからのクロスを入れてきます。そのクロスを頭で合わせて決めるというよりは、両SHが中に絞る4-2-2-2にして跳ね返しを拾い、二次攻撃に繋げるのを狙いにしてる様子。前へのベクトルが強く、セカンドを拾うとシンプルにミドルを打ってきます。二次攻撃でのSBはヴェルディのWGを見張るので、保持時に幅をとるつもりはなさそうな感じ。ビルドアップは左CB→左SB→左SHとサイドの前進がメインですが大前がかなり低い所まで降りてくるので中央も使っていきたいんでしょうね。

ヴェルディのビルドアップはいつも通りSB片上げの3バックですが、両方を上げて中盤の誰かが降りてくる形もあるので、群馬の2トップに対してプラスワンを作ってればよさそうです。群馬はCBに寄せるというよりアンカーの加藤へのコースを切る事がメインなんですが、加藤を消せてない事が結構あります。加藤を起点に右WGの山下と高い位置をとる左SBの山口へのフィードから右では突破、左ではSB-CF-WGの三角形を回しながらのコンビネーションでポケットを狙っていきます。地上戦ではIHが大外に開いて山口がインナーラップで突破する形もあります。

群馬の非保持時は4-4-2で2トップが加藤を意識しながら縦関係になりDHがIHを見て噛み合わせにいきます。

ヴェルディの非保持時は4-4-2で中央に圧縮してスペースを埋め入ってきたクロスを跳ね返して回収がプランのようです。

17分の群馬の決定機は、中央に群馬の選手が多いのもあるんですけど、ボールホルダーに寄せられてなく高橋を誰も見れてなかったですね。あの場面でSBが入ってくるのは確かに捕まえにくいのは確かなんですが

群馬は中央に起点を作ろうとして、ヴェルディは対角線のフィードで前進と形は違いますが、お互い縦志向が強いので忙しい展開でしたが、21分くらいから落ち着いてきます。

ヴェルディのCBはフリーなら中盤に運ぶ意識がはっきりしてますし、剥がし方も良くなってますんですけど、中盤が蓋になってしまったシーンは要修正かなと。

群馬の保持はUの字パスになってる事が目立つんですが、バックパスからサイドチェンジで右サイドに展開してコンビネーションからのクロスは狙い目の1つになってるようで、右SBにSHタイプを置いてる理由なんでしょう。

飲水タイム後の群馬は中央に楔を入れていく意識が強くなってきたので修正してきたようですが、2トップが加藤を消せてない事があるのは変わらず。

30分の先制点は、群馬の2トップ間の縦パスを加藤がフリーで受けて小池へのフィードを佐藤優平に落とした所で山口がオーバラップして金城を引っ張りフリーでクロスを入れられました。


佐藤優平のコメント

アシスト場面を振り返ってください。センターバックサイドバックの間に人が入り、そこにインスウィングのクロスを入れるプレーはチームとしての狙いでしたか?


自分がいつもはあそこの位置(ゴール前)にいますが、今日は(端戸)仁とヤマ(山下)が走ってくれていたので、一瞬フリーになった時に仁の動きが見えたという感じでした。

いつもなら山口かもう1つ奥の山下を狙ってたと思うんですが、フリーになれたので端戸がフリーなのが見えたので判断を変えたようですね。

得点後群馬が保持する時間が増えましたが、ヴェルディはスペースを埋めるのを優先してブロックの外を使わせるようにしてます。バックパスには追っていって蹴らせて回収しバックパスで引き出して背後を突いたり、ビルドアップでヴェルディのIHに群馬のDHが寄せきれなくなってきて、3センターを起点にできるようになってきたので狙い通りにできるようになってきた所で前半終了。



後半頭から両WGと加藤と佐藤優平の位置を入れ替えました。おそらく終盤に3センターの所で優位性が作れてたので、ポゼッションを安定させて主導権を握りたかったんだと思ってるんですが、結果的には凶と出ます。ここは後程

群馬のバックパスに前線が追っていくのは同じなんですが、ロングフィードを空いた中盤に落とされ簡単に拾われるようになってきたのでハーフタイムに修正してきたようです。

ヴェルディの攻め手は、左サイドは山下や山口が縦突破からマイナスも含めたクロス、右サイドは小池が起点になり、加藤がサイドに流れて福村か端戸と三角形を作り、コンビネーションで突破を図る形。

群馬は、ヴェルディの寄せが甘いので、レイオフでプレスを剥がしてスムーズに前進できる回数が増えましたし、佐藤優平が流動的に動く分、空いた中央から運ばれるようになってきました。

54分の失点はまさにこの形で、大前に中央から運ばれ、数的同数でのカウンターでした。まあそこしかないって所にパスを通した田中を誉めるべきかと。

追いついて元気になった群馬がアグレッシブになってきて、ヴェルディはボールホルダーに寄せる、スペースを埋めるが中途半端で、ボールホルダーがフリーだったり、簡単にブロックの間を使われたりとにんともかんとも…ボールを持っても群馬のハイプレスを受けて、パスミスで奪われ押し込まれます。

56:46からの場面なんですが、群馬の2トップがアンカーを見張るとCB前にスペースができるので持ち上がり、DHがコースを消しきれてなかったのでライン間の井出へ通してチャンスメイクできました。このンドカのプレーは良かったですね。

60分の失点もボールホルダーがフリーで逆サイドポケットへのクロスを押し込まれました。ここはセカンドボールも競れてなかったですね…群馬は追いついた勢いをそのまま活かせたと思います。

64分に佐藤優平と端戸→大雅と佐藤凌我へと交代して加藤が再びアンカーへ。CFの佐藤凌我が背後を狙う事で、群馬の陣形を間延びさせながら、大雅にライン間でレシーバーをさせるように代えてきました。前回対戦で逆転勝ちしたイメージもあったんじゃないかなと。

69分に金城→小島と本職のSBを入れてきました。逆転したんですから当然ではあります。

群馬は受けに回らず前から圧力をかけてきますし、ヴェルディの背後を狙う意識が高くなってきた事もあってボールが行ったり来たり忙しい展開に戻ってきました。

76分に高橋→光永とまたSB同士の交代。これだけ忙しい展開だとSBに負担かかりますからね。

77分の加藤の同点弾は、背後で小池が収めた所からでしたが、ブレ球はどこに飛んでくるかがわからないので、パンチングで弾いた方がよかったかなと。もちろん加藤を誉めるべきではありますよ。

ヴェルディは、保持した時にペースダウンしてゲームを落ち着かせるので、オープンな展開にはなっていません。夏場の試合運びには大事な要素の1つになります。

81分に高木→長身の北川へと交代して高さを足してきました。

83分に井出→梶川と負担がかかりやすいIHを代えます。

87分位から、中盤が空いてオープンな展開になってきました。ヴェルディの方が繋ぐ意識は高いですが、ボールが行ったり来たりする展開は変わらず

90+3分に小池→持井へと交代。前から追い回す為に代えたんでしょうか?



最後に、終始どちらが主導権を握ってたって訳ではありませんでしたが、群馬の方がチャンスが多かったですね。

後半の配置変更は、ボール保持を安定させて主導権を握りたかったんだと思うんですが、中央を空けて失点と裏目に出たのは監督のコメントにありますので。ただ、スペースを埋めるタスクがあるとしても、ボールホルダーに制限がかかっておらず、セカンドやこぼれ球に競る意識が低かったのは悲しかったですね…

勝てたらいいなから何としても勝つ!のマインドに持っていくのはクラブとしての長年の課題の1つなので、永井監督云々ではないんですが、少しずつ改善していってもらいたいです。個人的には、自分のマーカーへのコースを切りながら、ボールホルダーに寄せていく(カバーシャドウと言います)を活用していければいいかなと思いました。

ンドカがフリーなら2トップ脇から運び、DHの背後のIH、SHが絞ってくればWG、密集してたら逆サイドへ展開と安定したビルドアップのプレーは頼もしかったです。加藤のブレ球もそうですが、収穫もありました。

20210703 第21節アウェイ松本戦

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去年と30℃違うアウェイ松本戦。ヴェルディ保持時2-3-5非保持時4-4-2。松本保持時3-2-5非保持時5-4-1。

松本は3-4-1-2でヴェルディの4-1-2-3にハメ込んでるんですが、河合はSBの福村にも寄せていきますので加藤に張り付くって訳ではなさそうです。加藤に渡ったら阪野がプレスバックしてきますがDHはIHや端戸を見張る必要があるので前に出にくそうです。

松本はロングフィードを阪野が収めるのが基本線。奪われたらそのまま寄せてくるのでヴェルディも背後を狙う慌ただしい展開になってます。

奪われた直後のカウンタープレスやボール保持が安定しない時の競り合いはできてますが、フィジカルの差はちと感じます。

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松本は左サイドで数的優位を作りクロスやサイドチェンジと左サイドポケットを狙う形は再現性があります。小池を押し込めるというよりも自分達のストロングを活かそうって印象。

ヴェルディのビルドアップには形を合わせて前からハメ込んでいきます。ヴェルディのサイドに流れたIHをDHが見れる時はWBがSBに寄せていき、そうでない時はWBがIHを見張ります。SBに寄せられない時は河合が寄せて阪野が加藤を見張るように受け渡します。しっかり蓋をされてるのでヴェルディは中盤で奪われてカウンターを受ける事が増えてきました。

ヴェルディとしてはSBがフリーなら運びそうでなければWGのレイオフをIHに当てればチャンスを作れそうなんですが難しそうです。それよりも奪った時にカウンターを狙う方がいい形が作れそうな印象。

ただWGが準備できてない時に背後を出すシーンもありちと急ぎ過ぎな印象はあります。松本のフィジカルが強いので圧を感じてるのかもしれませんね。

松本のミドルプレス時は5-3-1-2。背後を狙うWGのケアをしながら中央を厚くしてSBが持った時は前線3枚の誰かが寄せてきます。

ヴェルディはブロック守備時にボールホルダーに寄せられなくなっているのでボールを握られる時間が増えてきました。自分達のやりたい事が中々上手くいかない影響もあるんでしょうか。

17分、コーナーキックの跳ね返しを外山に拾われて阪野に合わせたクロスで失点。失点自体は事故なので仕方ないんですけど、外山に誰も寄せられてなかったのでフリーでクロスを入れられてしまったのが痛かったですね…

松本は押し込む時に2-3-6のような形にもなって前への圧力を強めてきます。ボールホルダーを追い越していく動きも多くその分引かされてます。ヴェルディはいかんせんボールホルダーに寄せられてなく誰がいくの?って感じになってるように見えます。

ボールホルダーを追い越していく動きが多いので切り替え時は陣形が崩れてるんですが、松本はすぐに寄せてくるのでここでカバーしようとの事なんでしょう。

加藤が最終ラインに降りてSBの高い位置に上げたり工夫はあるんですが背後を狙うタイミングが速くて合わないシーンが目立ちます。松本が最終ラインでの数的同数を受け入れてるので気持ちはわかるんですが

飲水タイム後はボールホルダーに寄せられるようになり、松本もミドルプレスで待ち構えるようになったので敵陣に入る事はできてきました。リードしましたしハイプレスは負荷が高いのでその調整なんだと思います。

保持時も阪野をターゲットにするのは変わりませんがリズムを落としてきました。

落ち着いた展開になると松本の寄せも?な所があるので縦パスが入るようになってきました。フィジカルが強い分圧力を感じて引き付ける前にリリースしていたので詰まってたのも関係あったと思います。

大外に張った佐藤優平を外山が見張るので福村が時間とスペースを得やすくなってきました。これは松本が3バックで大外にWB1枚しかいないのは想定してたでしょうからスムーズにできてるように見えます。そこから小池を狙ったりサイドチェンジやDHを引っ張れれば端戸が空くのでここを使っていこうというプランなんだと思います。

福村を司令塔のように使える分SBで起用してるのが活きてますね。

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松本は抗議してますが、河合の腕は肩より上にあるので意図的ではないんですけどハンドリングの判定は正しいです。

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陣形を噛み合わせてきた松本のプレスとフィジカルに苦しんで中々ボールが保持できず、ブロック守備時にボールホルダーに寄せられてなかったので押し込まれて失点。飲水タイム後は落ち着いてボール保持ができて押し返せてましたのでボール支配率は上回りました。お互い枠内シュート率が高かったですね。プレーエリアは押し込まれてたり自陣で繋ぐ事が多かった分自陣が多かったです。

松本の平均ポジションは阪野がターゲットになる分少し低めで鈴木が高め。押し込んでた分両WBも高かったです。ただし阪野にロングボールを当てるだけでなく繋ぐ事もできてました。

ヴェルディの平均ポジションは押し込まれてた分全体的に低めで深さを取ってた端戸が戻りオフサイドになる事が目立ちました。

フィジカルで苦戦してましたが、ボールホルダーに寄せられてなければボールを奪う事ができませんし、プラン通りにいかなかった時にどうする?の柔軟性がもう少しあるといいなと感じた前半。



後半、松本は浮いたポジションをとっていた福村には鈴木が寄せ、河合が寄せる時は鈴木が加藤につくように修正してきました。

ヴェルディは福村やンドカから縦パスを入れる時に1人が降りてきてもう1人が背後を狙うつるべの動きで剥がしにいこうとしますが、ブロックの外側で回す事が多いです。左サイドでは井出が大外に張り山口を高い位置をとるようになりました。

松本は保持した時も阪野に入れずリズムを上げてきません。ここまで上手くいってるので変える必要がないっていうのもあるのかなと。

松本は縦パスには背中から寄せてきますが、横パスには少し反応が遅く前を向けるので縦パスももう少し角度があるとターンできそうな感じがあります。

57分、若狭から山口へサイドチェンジして縦に仕掛けてからのクロスのこぼれを端戸が押し込み同点!リフレクションがあって反応が難しかったのでこれでおあいこですね。山口も相手をズラしてクロスを入れれば抜かなくても大丈夫ですしここの判断も良かったです。

59分に佐藤優平からのサイドチェンジを山下→端戸と繋いで井出に落とし切り返し切り返しでエリア内に侵入してとキレキレでしたが最後のワンタッチがもったいなかったですね…

61分、圍のフリーキックを星が阪野に繋ぎ反転してからのシュートで失点。山口が絞りきれておらず阪野を挟みこめてなかったですね…

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まだ就任して間もないのにこれですからね。ほんと名波さんの人身掌握術は凄まじい…

62分、表原→下川へと交代。

松本は前半からかなり走ってますがそこまで強度が落ちないですね。元々走れるチームではあるんですが名波監督の影響も大きいんじゃないかなと。

ヴェルディが押し込む時間が続きますが松本は最後の所で身体を張ってきます。奪っても前線に人がいないのでカウンターを受ける事はないんですが

71分、佐藤優平→晃樹へと交代。

72分、河合→小手川へと交代。

ヴェルディは松本が中央を締めてる事もあり後ろで回してWGが背後を狙って前進する形が多いです。SBが持った時にIHが開いてDHを広げ端戸が起点を作る事ができればもっと幅が広がると思うんですが

81分、加藤と小池→理仁と持井へと交代。

83分に鈴木が起点を作る所を理仁が潰したのはファウルになりましたが寄せの強度は良かったですね。

中に入れるスルーパスが圍に取られるシーンが続きましたがもう少しポケットの外側の方が受け手が触れやすいかなとは感じます。

88分、山下と福村→佐藤凌我と優安へと交代して3-3-4に変更して前がかりにしてきました。

90+1分、阪野→戸島へと交代。

崩せてはいるんですけど最後の所でブロックされて逃げきられて終了。



最後に、中盤でハメこまれて中々前進できませんがでしたけど、ブロック守備時にボールホルダーに寄せきれてなくフリーでプレーさせていたら自分達でコントロールした奪い方ができないので切り替えが上手くいきませんし、ここまでの試合で高いインテンシティを保ててた分もったいなかったですね。

ただ、最近出場機会が少なかった若手が球際で戦えてたのは良かったと思います。インテンシティの強度(監督の言う熱量)と戦術があっちを立てればこっちが立たずみたいになってますが、ここを両立させていくのが当面の課題になるかなと思ってます。

名波監督はここまでアシスタントコーチは同期かそれより下の世代が多かったですが、今回は高校の先輩が副官なので三浦コーチの影響も大きそうな印象がありました。

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シュート15本中枠内シュート14本ですか

1回りしたのでここまでの総括を。序盤は守備がにんともかんともでとにかく失点が多かったですね…そこから「球際で戦う」「目の前の相手に負けない」意識が強くなってきましたがこれは戦術云々以前の話しになりますのでここは継続していってもらいたいですね。それと中盤で蓋をされた時の外し方や背後を突く所にもう少し工夫があったらなと思います。