20201125 第36節ホーム福岡戦

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負けたら終わりなのは同じでもじゃなくなった読売vsじゃない方の福岡の対戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。福岡保持時3-3-4非保持時4-4-2。

福岡はまずロングボールで起点に作りサイドからのクロスで高さ強さを押し出してきました。編成からしても現実的ですが戻して輪湖からの斜めの縦パスもあります。中央では山岸、サイドではサロモンソンが起点になる事が多いです。

失ったらハイプレスで奪い返しにくるんですが中央に蹴っても端戸の所で潰され起点が作れないのでSBの背後を狙った方が良さげな印象。

福岡はハイプレスな分背後が空くんですけど、ミドルゾーンに入った辺りからは寄せてこなくなって背後をケアしてきます。ここは整理されてますね。

平からの低めのフィードを端戸がフリックして井出に落として仕掛けたシーンがありましたけど、背後を狙うとかシンプルにプレーした方が効果がありそうな感じです。

福岡のプレスに慣れてきてパス回しができるようになってきたんですけど背後を狙う動きがあまり無いのは気になります。小池は色々駆け引きはしてるんですけど背後を狙う動きをして相手を押し下げて中盤にスペースを作った方がビルドアップもやりやすくなりますし、そちらの方が福岡はやりにくいと思いますので。

ヴェルディはプレスを剥がしてビルドアップできていてカウンタープレスも効いてますし、福岡は前線に起点を作るとすぐに周りがフォローに入るのでお互いやりたい形が出せてますが、ヴェルディはデュエルの局面でしっかり競れてますね。そりゃあ競り勝てれば一番いいですけど、今までは避けようとする傾向が強かったので。

展開はあまり変わりませんがお互い良さを出して真っ向勝負って感じ。

飲水タイム後の福岡はヴェルディの緩くなったパスを狙いにくる傾向が強くなった印象がありますね。

福岡は押し込んだ時に輪湖からの斜めの縦パスや2トップに当てるかクロスなのは同じなんですけど、今までより高さ強さを前面に出しゴリゴリくるようになりました。ヴェルディがクリアするのを見越したポジショニングをしているのでただ単に大きく蹴るだけでは自分達のターンを作れなそうです。

テクニックなんぞパワーでねじ伏せろ!をやられると苦戦するのはこのクラブの全カテゴリーに言える事なんですが、デュエルを怖がる素振りが無いのは前進ですね。デュエルの回数を減らした方がいいのは間違いないですけど競技の性質上避ける事ができないのでデュエルから逃げるな!が大事になりますからね。

福岡の圧力が強まった事で押し込まれる時間帯が続くんですけど、戦えてる分寄せられてもバタつかずに落ち着いて対応できるシーンもありますし、そこから対人が厳しい中でも端戸が降りて捌きポケットを使う、逆サイドポケットへのクロスといつも通りの攻撃ができてますのでこれなら収穫が多そうです。

ボール持った時に最終ラインで廻してゲームを落ち着けられるとヴェルディのペースになってきました。プレスを剥がして前進もできてますがもう少し背後を狙う動きがほしいなと。

福岡はカウンターの局面にでもCFが収めて捌いて一気に前線に人数かけてきますのでここは徹底されてますね。

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思ってたよりボールを持たれましたし、内容的には4:6といった所でした。

ヴェルディは平均ポジションとアタッキングサイドは大体いつも通りですが、輪湖が高い位置を取り左サイドから攻める事が多い分小池理仁が下がり目。ただ右で仕留める形はあまり作れてませんでした。

福岡は山岸が収めると一気に人数かけてきますので前線に並ぶような形で輪湖からのクロス斜めの縦パスをメインとしながらもサロモンソンも右サイドで収める形が結構あった分こちらも高め。

高さ強さを押し出してきた相手に対して競り勝ててた訳ではないですけど、怯む事なく挑み続けこれからに繋がる内容だった前半。



後半頭から理仁→晃樹へと交代。終盤に重廣との接触プレーで痛めたようです。大事に至らなければいいんですが…

後半も福岡はパワフルに攻め込んできてややバタつく所はありますしクリアボールを回収され二次攻撃を受けますが球際ではしっかり戦えてます。

福岡はハイプレスかブロックかの中間でファジーになりスペースができる時があるのでその時はスペースを使ってスムーズに前進していきます。

奪われてもスムーズにカウンターに移行させないのはいいんですが、攻防が激しくなって中盤が空いてくると突進してくるのでできるだけオープンな展開にはしたくないですね。

50分過ぎからは空いてる所を見つけてプレスを剥がせるようになってきましたが、相手が前を向いた状態で奪われると2トップに当ててくるので奪われ方のコントロールをもう少しできたらなと。

福岡の守備がやや間延びするようになってきたので画面には映ってないですけど背後を突くアクションをしてるんだと思います。ただブロックを組むと強固なので中々エリア内には入っていけません。

縦に速い攻撃の方が効果的なように見えるんですけどそうなるとネガトラ時にバランスが崩れてるのでカウンターを受けやすくなってオープンな展開にもなりやすいので難しい所ですね…

前半にもあったんですがGKのセランテスがキャッチした時に若狭が寄せてスムーズに攻撃に移行させないプレーは良かったですね。目立ちませんけど大事な事なので

61分に山下のクロスを跳ね返された所から若狭が地を這うようなミドルシュート打ってきましたけどどこの松山君?って感じでしたね。前半にもありましたけど思い切りのいいミドルシュートは相手にとって脅威になりますし積極的に狙っていっていいかなと。

62分、石津→木戸へと交代。

崩しきるのは難しいですが、ポケットを使う事と逆サイドポケットへのクロスはかなりオートマティズムにやれている分決定機を作れてる感じですね。おそらくここが進んでなかったらボール持ってるだけになってたと思うので前進してます。

65分、井出→佐藤へと交代。右IHに入り晃樹が左IHに移動。

佐藤投入直後の66分、大外で佐藤が若狭からのパスを受けて小池へのフィードで背後を取り、端戸が深い所に入って2CBを引きつけてその手前で山下が合わせて先制!佐藤からのフィードで小池が背後を突くのは定番になってますしこの崩しはモノになってきたようですね。もちろん小池の安定したトラップもあっての事なんですけど。

直後の67分に福村がクリアしたボールが晃樹に当たってしまい失点。若狭の所で入れ替わってしまった所より前はわからないので何とも言えませんがこういう事もありますよ。

69分に遠野の決定機を作られたのはデュエルにいった結果ではあるんですが、2人が被らないような整理は進めていきたいですね。

72分に晃樹がスペースに運んでいって山下に預けたシーンは相手を引きつけられるようにもう少し運んでほしかったですね。その後すぐポケットに入っていったので取り返さなきゃという意識があったんでしょうけどちともったいないなと。まあ冷静になれというのも難しい所ではあるんですけどね

もう75分なのでやむを得ない部分はあるんですがオープンな展開になってきました。別にオープンが悪という訳ではないんですがこの展開は高さや突進力で勝る分福岡の土俵で勝負する形になってしまうんですよね…

76分、遠野と福満→フアンマと増山へと交代。運んで当ててと馬力で殴るという事なんでしょう。この時間帯からフアンマが出てくるのはエグい…

フアンマが入って高さ強さの圧力は強まりましたけどその分プレス強度は落ちるので今こそ繋ぎ倒す時!なのでヴェルディは繋いでいきます。ここで無闇に蹴って相手にボールをプレゼントしなくなったのは改善させてますね。

81分、福村→奈良輪へと交代。

押し込まれて耐える時間帯が続きましたが福岡はリスク取って押し込んでますからね。

繋いでペースダウンするのはいいんですけど押し込んだ時の失い方次第ではオープンスペースを使われカウンターを受けてしまうので相手に十分な体制で奪われるのは避けたい所。それなら無理目でもミドル打ってしまった方がいいので。

87分、重廣→松本へと交代。

急いでるのはよくわかるんですけどフアンマのスローインは全然頭の上を通っておらずファウルスローにしてしまったのはもったいないですね。まあ普段スローインやる事なんでそうそう無いでしょうけど

馬力を前面に押し出してきて押し込まれますが身体を張って対応できてます。

90+2分、小池と端戸→松橋と潮音へと交代。松橋は左WGに入り山下が右WGへ移動。繋ぎ倒せとのメッセージなんでしょう。

この時間帯でもお互い良さを生かして締まった展開が続きます。

ラストプレーで山下が逆サイドポケットへのクロスに松橋が飛び込んできた意識は良かったと思います。もちろん足裏見せてるので警告は妥当ですし相手選手を危険に晒す事になるので誉めてはいけないんですが。

締まったゲームのまま終了。

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背後を狙うプレーが無かった訳ではないんですが(少ないなと感じた時間帯はありました)試合を通してオフサイドが無かったので福岡はラインを下げるのが速いのは間違いなくありました。



最後に、そんなに展開に変化は無かったんですけど、しっかり寄せる競り合うデュエルに挑む姿勢が一貫してた分プレスを剥がして前進し自分達のやりたい形が出せてたと思います。今までならなす術なく負けてた可能性が高かったでしょうから

デュエルを怖がらなくなったのでバタつく事も減りましたし、メンタル面でも成長を感じたのでこのクラブの長年の課題が少しずつ改善されてきてるのが見えてきたので個人的には勝ち点1以上の価値がありました。

フィジカル、メンタル、タクティクス、ここがしっかりしてくればテクニックも十二分に生かせますし、どれか1つ秀でてるより総合点が高い選手の方が価値がありますからね。

福岡も自分達の強みを生かしたサッカーをしてきましたので終止締まった好ゲームだったと思います。このインテンシティを保ったまま今季を終えてほしい所です。

20201123 第35節ホーム山口戦

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ホーム山口戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。山口保持時2-3-5非保持時4-5-1。

今節もまずは背後を狙っていきます。ここで背後を取れればそれでいいですし、相手が警戒してラインを下げれば中盤にスペースができるのでビルドアップしやすくなりますからどちらにしてもまずは背後の意識づけができてきてるのはいい事だと思います。

右サイドでは小池に背後を狙わせて左サイドでは潮音が降りてきて井出や端戸とのコンビネーションで突破を図り、相手を左サイドに寄せてからサイドチェンジで空いてる右サイドの小池を使ういつも通りの形。
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平が河野の脇から池上-浮田間に持ち上がり1人で2人を引きつけたのは凄くいいプレーなんですけど井出が蓋になってしまいました…ボールホルダーが前を向いて持てる時は離れてスペースを作り、同じレーンにいないようにして斜めのコースを作れれば結果的にスムーズに前進できるようになりますのでここはまだ道半ばのようですね。

お互い斜め斜めのパスで前進していったりサイドでWGが幅を取り中をSBが使ってくる所はよく似てます。

山口の守備は4-5-1なので最終ラインに積極的に寄せてはきませんが、池上が譲瑠につくので中央からは前進させないという意図なんでしょう。

なのでヴェルディはサイドからの前進が多くIHがサイドに流れて相手を引っ張り端戸が降りてポストプレーをしてWGやIHに落とす、又はターンしてスルーパスでチャンスメイクする形が板についてきたみたいですね。高が佐藤についてる分通しやすいのはもありますが

山口は人を掴みにくる傾向が強い分降りて叩いて背後を狙う形が効いてます。いつもやってる形でもあるのでよくわからない部分があるんですが今節のゲームプランのようです。

不規則で突然強い風が吹いてた分お互いサイドチェンジがズレる事が目立つのはやむを得ないんですが、ハーフスペース~逆サイド大外と少し距離を短くしてもいいかもしれません。

ポケットを使ってそこからGK-CB間のクロスやハイクロス、斜めのマイナス、後ろに戻してミドルの中からその時最適なのを選んで崩しなさいみたいな形ができてきてるので判断がスムーズになってきた印象があるのでここは前進してますね。

11分に眞鍋がシュートブロックで痛んだ所からのドロップボール。吉満がプレーを待って端戸を引き出そうとしてましたけど前回対戦時にそれでスペースを使われましたから誘いに乗りませんでしたね。

山口は元々縦志向が強いチームではあるんですが左ハーフスペースで起点を作ってからのサイド攻撃が目立ちます。高井が仕掛けてアンカズや逆サイドWGやIHも中央~左ハーフスペースに入る形。ボールサイドの密集するので奪って逆サイドに展開できた時はチャンスになりやすいですが、山口はこのリスクを飲み込んだ上でやってますね。

それと、縦パス入れて前を向けそうな時は向いて更に縦パス、ダメそうなら戻すとここはシンプルにやってます。

https://www.instagram.com/p/CH7rpZljuGJ/?igshid=107y4s4cz5qvw

佐藤がヘナンに寄せにいきながら譲瑠にアンカズにつけとやっていたんですが、寄せきれないと判断してヘナンに飛び込まず中へのコースを切りながら寄せにいったのはよかったですね。これなら山口にスペースを与えずに遅攻を強いる事ができる分陣形を整える時間を作れますので。この後山口の攻撃を遅らせたご褒美が待ってました。

20分、端戸が高へのプレスバックのこぼれを譲瑠が拾って潮音へ渡し、眞鍋が届かない絶妙なスルーパスを端戸へ通してファーに流し込んで先制!奪って決めた端戸はもちろんですけど潮音のスルーパスも大きかったと思います。

前節は相手のインテンシティの問題があったので判断できない部分もありましたが、今節もやりたい事は概ねできてますし、ビルドアップ~運ぶ~崩すができてくるようになりました。この部分はクラブとしての長年の課題も含まれてるのて
積年の課題ですからね。

この後からややオープンな展開になってきましたが、これは山口の土俵で勝負する形になりますし山下がいないので逆サイドでピン止めができない分避けたい所です。

27分にもGKの吉満がボール持って待ってましたけどヴェルディはコースに切るだけで寄せませんでした。同じ手は食わない所はチームとして共有されてるようです。

山口がボールを持つ時間が長くなった分オープンな展開ではなくなりました。オープンな展開は得点しやすく失点しやすいのでリードしてる中ではリスクの方が高いですしこちらの方がいいかなと。

中西も指摘してましたけど、山口はフリーで前を向ける時にも向かずに叩いてしまうので前進が難しくなってる所がありますね。

保持時に山口は左サイドに寄りがちになるので奪った時に空いた左サイドを端戸や潮音が突くようになってきましたがこれなら人数や手数をかけなくていいのでこれでいいと思います。リードを守りきるって訳じゃなくリスクとリターンを天秤にかけたらって話しですね。

30分に佐藤がポケットへの股抜きパスを小池が折り返して潮音が合わせたシーンがありましたが、ポケットを取る所からパターンではなくプレー原則で括れてきてるように見えるんですがどうなんでしょうか。

ヴェルディは保持時に攻め急ぐって感じではないのでオープンな展開は相手のペースになってしまうのをチームとして共有されてる様子。

奪った時に大体左サイドに大きなスペースがあるのでやりやすい面もありますけど、ヴェルディってカウンター禁止なの?っていう位カウンターが下手な中で今節は綺麗な形がいくつか作れてますね。

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スペースがあったので平がここまで運んでくれました。ドリブルで運べばボールと人が上がってくる分数的優位が作りやすくなるので前の選手は楽になるんですよね。

ヴェルディはパスコースを切って構えて縦のパスを出させてた所をインターセプトする所が整備されてますし狙い所にしてるんでしょう。

潮音が降りると小池が背後を狙うつるべの動きができると相手の守備を惑わす事ができますのでどんどんやっていってほしいなと。

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ボール支配率は五分五分でしたけど途中から山口に遅攻を強いる事でペースを乱した分盛り返したと思います。

平均ポジションを見てもヴェルディは端戸が最前線にいる形が多くなってきましたし、潮音が降り小池も山口の攻撃が左サイドが多い分やや低めですが、全体的には綺麗な形でアタッキングサイドは佐藤→小池も多かったのでいつもよりは左サイドが少なめで、奪った所が中央が多かった分ここも多いですね。

山口は高井池上やアンカズが絡んで左サイドからの攻撃が多かったですが、速い攻撃ができなくなってからはあまり高い位置に侵入できなかった分中盤に固まりがちでした。

結果的にはワンチャンスをモノにした形ですが、ポケットを取る、そこからGK-CB間へのロークロスや斜めのマイナスクロス、戻してドーンの中から何が最適かは自分で判断しなさいとプレー原則で括れてきてるようになってきたのが何よりの収穫だなと感じた前半。



後半、頭から浮田→森へと交代。右サイドからも攻撃を活性化させたいとの事なのかと。

後半もヴェルディは端戸に当てて落とし
て前進していきます。

https://www.instagram.com/p/CH7rzqzDFss/?igshid=1i6y6ix8hoqji

奈良輪が降りて潮音が背後のつるべの動きから井出の加わってレーンが被らないように三角形を動かしてSBの背後を取りましたが、いい時は左サイドでこの形が出るんですよね。

今節は佐藤が高につかれてる事もあって井出がリンクマンになる事が多いですが、後半は仕掛けるシーンが増えてきたのでここは修正してきたんでしょう。

小池を囮にして空いたスペースを若狭が使ってポケットから折り返す形もあり徹底的にポケットを狙いながらも大枠で共有できるようになってきたのかなと。

52分、高井が突破した所を小池がエリア内で倒してしまいPK。高井が身体を入れた所に当てさせるような形でしたがこれは高井の貰い方を誉めるべきかと。このPKを決められ失点。

失点後変にバタつかずに対応できてるのはいいんですけどハイプレスを剥がされ前進されてしまうシーンが増えたので山口のペースになってきました。

60分に平の縦パスを潮音が受けスルーパスで奈良輪が抜け出したシーンがありましたが、左サイドでもこういうシンプルな形があるとポゼッションもやりやすくなると思います。

別に縦に早い攻撃を否定する訳ではないですし、スペースがあれば積極的に狙っていくべきですなんですが、カオス状態は山口の方が手慣れてるのでビルドアップは自分達のペースでやれてるのはいいと思います。

65分、佐藤と奈良輪→理仁と福村へと交代。

68分、河野→小松へと交代。

攻撃は端戸へ当てて落とし奈良輪や小池が背後を狙い山口はIHに当ててからWGを使うやりたい形が双方ともできてます。

73分、高井→田中パウロと交代。

中盤で真横のパス奪われてから背後を使われ危ういシーンを作られてますし、真縦真横のパスはリスキーな所もあるので斜めのパスをもっと使っていけたらなと。

77分、潮音と井出→松橋と晃樹へと交代。

平が運んだ時に晃樹も降りてくるので山口が人を掴みにくるので背後にスペースを作る目的なんでしょうか。

80分に端戸とのワンツーで松橋が中に切り込みシュートを打ちましたが、小池がフリーだったのでもったいなかったですね…

今節はここまでデュエルの意識が高く競り合いを怖がるような感じがありませんし、ここも良くなってきてます。

83分、祥平の縦パスを端戸が収めて譲瑠に落として若狭に渡し逆サイドポケットへのクロスを晃樹の折り返して端戸が決めて勝ち越し!若狭のクロスの前に端戸が背後を狙って山口のラインを押し下げたので晃樹がオフサイドになりませんでした。折り返した晃樹のそうなんですが起点になりスペースを作って決めると重要な所全てに絡んだ端戸は圧巻でした。

84分ここも池上→イウリへと交代。小松とパワープレーって事なんでしょう。

松橋と晃樹は晃樹がサイド奥に流れて松橋が切り込む形が多いですね。

オープンな展開での殴り合いになってますがこの時間帯では仕方ないです。

88分、端戸→クレビーニョへと交代。右WGに入り小池がCFに移動。

90+2分に晃樹がファウルを受けましたが体重が乗ってる方のふくらはぎに入ってますからね…

山口の猛攻を耐えきって何とか逃げ切って終了。

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内容は五分五分でしたね。



最後に、降りて捌き前を向いてチャンスメイクして前線に入っていって決めると端戸様々でした。

ビルドアップも形になってきてますし、どうやってポケットを狙うか?とそこからどれを選択して崩すのか?が大枠のプレー原則で共有されてきてるかなという印象がありますし、球際でのデュエルも怖がらずにやれていたのは大きな収穫です。このクラブとしての長年の課題の改善が見えてきてるのは本当にありがたいです。

ティーナイヴァン体制であぶり出された課題(もちろんこの2人が放置してた訳ではないです)にギャリーや永井監督が真っ向から立ち向かってくれた成果が少しずつ出てきたように感じます。

どうしても大きな改革は結果との両立が難しく分逆風が吹きがちなので、ここの部分は過密日程で相手の対策にかけられる時間がほとんどなく降格が無い分自分達のスタイルに拘ってやりやすい環境が追い風になってるのかなと思いました。

理仁の質疑応答

先日にはU-19日本代表候補のトレーニングキャンプにも参加しましたが、そこから刺激を受けた部分はありましたか?

代表では代表の戦術があり、ヴェルディにはヴェルディの戦術があるので、そこは自分の中で使い分けています。ただ、デュエルの部分では今日何度かスライディングでボールを奪ったところなど、そういう部分は代表の活動でも意識しているところです。そこは代表から戻ってプラスになっている部分です。

気になったんですが、スライディングは自分の身体を倒し死に体にしてしまうので100%成功させる必要がある分ギャンブル的要素が高いので奥の手にした方がいいですし、ポジショニングの改善でスライディングの必要性を低くできるのでまず取り組むべきはポジショニングの改善かなと。実際ロティーナ監督の時はファウルとスライディングは極端に少なかったですからね。もちろん怖がらずにデュエルする戦うという所は必要なんですが

20201115 第34節アウェイ群馬戦

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内田との再会から始まったアウェイ群馬戦。ヴェルディ保持時3-2-5~2-3-5非保持時4-4-2。群馬保持時3-1-4-2非保持時4-4-2。

今節のヴェルディレイオフ(落としのパス)も使いながらシンプルに背後を狙いにいく事が多くWGはともかく端戸も結構オフサイドになる位なので群馬の背後を狙い所にしてるようです。

2分に大外の山下がハーフスペースにいる端戸へ浮き球を出して山下へ落とし(井出が背後を狙って群馬のラインを押し下げ山下にスペースを作ってました)シュートのこぼれに小池が反応してましたので崩しの連動性は深まっているようです。(ハーフスペースからファー狙いのシュートは逆サイドに弾きやすいので小池はここを考慮してポジショニングをしてました)

群馬は最終ラインに果敢に寄せてくるハイプレスではないんですが、かなり高いラインのミドルプレスでそこから奪ってショートカウンターと手数をかけずにサイドからのクロスと大前が降りて中盤で細かく繋いでヴェルディを引っ張り出して背後を狙う形。群馬は攻め急ぐ訳ではないんですけどできるだけテンポを上げて忙しい展開に持ち込みたいように見えます。

7分からヴェルディがペースダウンしてゆっくりビルドアップするようになりました。群馬のペースを乱すにはこちらの方が良さそうですね。

GKからのビルドアップで相手を引きつけて前線と中盤の間にスペースを作ってから展開する形はよかったですね。オフサイドの関係上CBはセンターラインを越えられないので必然的に中盤にスペースができますからビルドアップがしやすくなります。

今節は繋ぐより背後を突く方が優先順位が高いのであまり目立たないんですが、譲瑠が2トップ間の背後にいて閉めさせる分脇が空いてビルドアップがしやすい状況を作っているのは◎

縦志向ではあるんですが一旦キープしたりして相手を引きつけてからパスを出す事ができてきているので時間と空間を前線に届けられるようになってきましたのでここは改善されてますね。これはパスを繋いで圧倒するスタイルをやるには必須のスキルになりますので。

群馬はそれほど寄せて来ないので縦パスがよく収まりスムーズに運べてます。今節は執拗に背後を狙う分中盤が空きやすいのでビルドアップがしやすい環境が作れてます。ただアウェイ愛媛戦同様相手のモチベーションを考慮する必要はありそうですが。

ここまでシュート数が多くカウンタープレスも効いてますが、ゲームプランがシンプルな分個々の判断が早いように感じます。徳島や北九州もシンプルなロジックを積み重ねて強固なチーム作りをしてますからね。

何度か書いてますが、ヴェルディの選手達はスペースがあるとテクニックを生かして伸び伸びプレーできるんですよね。後はビルドアップから時間と空間を渡していって人工的スペースを作っていけるようになればチームとして大きく前進できると思うんですが。

ほぼほぼヴェルディペースの中での21分、若狭からのポケットに差し込むパスを受けた小池がマイナスクロスを入れ、外から入ってきた山下が合わせて先制!端戸はGK-CB間に入ってCBを引っ張ってた分山下にスペースがありましたし、GK-CB間とマイナスどちらにも対応できる形を作って完全に崩せました。

端戸は数的不利ではプレスにいかずにコースを切り、同数になってから寄せるとここの判断はよかったですね。数的不利で飛び込むと相手に背後のスペースをプレゼントするだけになってしまいますので

群馬は寄せるか寄せないのかの判断が曖昧な所があり中盤にスペースがあるので好き放題にやれてる展開が続きます。

群馬はここまでほとんどチャンスを作れてないんですけど高い位置でセットプレーがとれてるので宮阪がいればなとは思いました。まあ結果論ではあるんですが。

40分、佐藤の背後を狙ったフィードを川上がGKの清水に戻した所に小池がジャンプ(自分のマーカーを飛び越えて寄せにいく事です)して追っていき岩上に出した所を端戸がインターセプトしてファーに流し込み2点目!意図的にパスコースを空けておいて出させた所をインターセプトっていうのはバルセロナがよくやるんですけどいい判断でしたね。

41分、端戸→潮音へと交代。ハムストリングを痛めたようですが大事に至らなければいいんですけど…

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群馬のインテンシティやモチベーションを考慮する必要があるとは思いますが、背後を突くレイオフで前進する押し込んで流動的に動しポケットから崩すとやりたい事はほぼできてました。

ヴェルディはここの所端戸が降りる距離やタイミングが合ってきた事もあって高めで群馬の攻撃が左サイドからが多い分小池はやや低め。今節は背後を突くのがメインのゲームプランなので左サイドは福村が幅を取る事が多いですが、WGかSBどちらかが幅ハーフスペースをIHかSBと役割が整理されてました。アタッキングサイドはいつも通り。

群馬は元々サイドからのクロスがメインなのでサイドが高めなんですが、加藤小島と内田も絡んで左サイドからの攻撃が多く、SBの船津が山下番をする分右サイドからはあまり無かったです。中々ボールが前進しない事もありCFが降りてくるので肝心な時に…というシーンはありました。

中盤にスペースがあったのもありますが、ゲームプランがシンプルな分個々の判断が早いのでスムーズに運べて押し込めやりたい事が体現できていた前半。



後半頭から佐藤→理仁へと交代。

群馬はハイプレスでくるんですが福村片上げの3バックて2トップを剥がし、SHの田中寄せてきたら福村が空き、DHの内田が寄せれば井出が空くと芋づる式にプレスを剥がして前進していきます。前半から書いてますが、群馬のインテンシティの問題があるのは確かなんですがここは整備されてきました。

前半同様レイオフを使って前進するんですが、長い真縦のパスが出てきました。ボールロスト。してないので問題ないんですけどインターセプトされた場合相手が前を向いた状態なのでスムーズなカウンターを受けてしまう事になるのは留意してもらいたい所です。

2点リードしてる事やスペースがある分気持ちに余裕があるのかもしれませんが
、寄せるコースを切るカバーシャドウ(パスコースを切りながらプレスをかける事です)の判断がしっかりできています。

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相手がズルズル下がってる分スペースがあったので譲瑠にはもう少し運んでほしかったですね。岩上-加藤間に入っていきながら若狭に出せば若狭は加藤の脇で受けてもっとスムーズに前進できたと思いますので

52分のカウンターは山下→井出→山下と繋いで中央の潮音がフリーで受けられたんですけどモノにできませんでしたね…

潮音のコメント

正直、息が上がっていたという部分もありましたし、最後力が入り切らないところもありました。ただ、その前に右で止めてすぐに右で振るイメージを持っていて、その方が確率は高かったのかなと思います。右で止めた時に少し時間がかかってしまったので、切り返す形になりました。右で打つイメージでしたし、そっちのイメージであれば、たぶん入ったのかなという感じでした。

そうでしたねとしか(^^;)

55分、飯野と田中と内田→船津と平尾と宮阪へと交代して一気に3枚代えてきました。右サイドが総替えなのでこちらのサイドからも攻撃を活性化させたいようです。

潮音の決定機の後の57分に山下福村井出で三角形を作った所から逆サイドから入ってきた小池に合わせるのもありましたし、左で作って右で仕留める形も使えてます。

やりたい放題にやれているので気持ちよく伸び伸びプレーしてますね。

群馬もサイドからのクロスや戻して逆サイドへとやりたい形は出せてはいるんですけどそこまでもっていける回数自体があまり作れないですね。

61分、青木→金城へと交代。群馬保持時間攻撃のカードを次々と切ってきます。岩上がアンカーで大前1トップの4-1-4-1に変えてきました。

ネガトラ時に若狭が蓋をしてくれてたのはもちろんあるんですが、群馬はここまで動かされてる事もあり奪った時に素早くカウンターに移行するのが難しくなってきたようで攻撃が単発になってきてます。

67分、若狭→奈良輪へと交代。

奈良輪は中に絞るよりも縦志向なので小池が絞って縦のコースを空けてますしここの修正はさすがだなと。

72分、理仁から山下へサイドチェンジして逆サイドポケットへのクロスを理仁が折り返し小池と競ったGKの清水が弾いたこぼれを潮音が押し込み3点目!左右に揺さぶりながら上手く崩せました。

ここからようやく群馬のペースになる時間帯がありましたが背後を狙う山下のケアにてこずってるようです。

横パスをインターセプトされてあわやというシーンがありましたが、真縦のパス同様真横のパスも相手は前を向いてインターセプトできるのもあるんですが、真横だと出し手受け手の2人が置いていかれる事が確定してしまうので慎重にやってもらいたいですね。

78分から群馬は4-4-2に戻してきました。大前が孤立気味だったので戻したんだと思います。

82分、井出と小池→晃樹と松橋へと交代。松橋は左WGに入り山下が右WGに移動するのはいつも通り。

87分、小島→進へと交代。

群馬が押し込む事が増えてきてましたが、サイドで起点が作れるようになった分SBがオーバーラップして攻撃に厚みを出せるようになりました。ここにきてようやくペースを握れましたが、山下が背後を狙ってるのは同じですね。

最初と最後にペースを握られましたがほぼほぼヴェルディペースのまま終了。



最後に、愛媛戦同様1巡目と同じチームとは思えない位のインテンシティだったので目標がない影響が色濃く出ていたのは大いに考慮する必要があるんですがやりたい事はほぼほぼできてました。

今節は背後を突くのを第一の目的にしていたので意思統一しやすかったのかもしれませんが、考える時間が削られて判断が早かったように感じました。それと相手を引きつけてからパス出しするようになってスペースを渡せるようになってきたのは良かったです。千里の道も一歩からですからね。

相手がハイプレスで来る時は背後を狙って突破できればそれでいいですし、相手がラインを下げたらスペースができるのでビルドアップしていくとここの使い分けも大事になってくるかなと。

奪われた所のカウンタープレスも効いてましたが、真縦真横のパスの所だけ気をつけてもらえたらと思いました。

20201111 第33節アウェイ京都戦

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京都の背番号に稲妻みたいなロゴが入ってますけど来季からは使えなくなるアウェイ京都。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。京都保持時3-2-4-1非保持時4-4-2。

京都は4バックスタートは初めてだという事なんですけど、ヴェルディはIHがサイドに流れる事が多くCFが下がるので4(2)バックでいいという判断なんでしょうか?

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福村が高い位置で幅を取るのはいつも通りなんですが、譲瑠と井出が2DHのようになり井出がいた所に潮音が降りてきます。おそらくプレスに疑問符がつくウタカの背後で井出が受けてビルドアップしていきたいんだと思います。

京都は基本的に前線のスペースを使いたい様子なのでハイプレスではないんですが、ミドルゾーンで構えるという感じでもなくボールホルダーへの寄せもちと緩い印象。

ヴェルディは最近WGが引いて受ける事が多いんですが、その時は佐藤や福村がSBの背後を狙う形は馴染んできてるようですし、京都の寄せがそうでもないのもあるんですが、今節は無理せず戻して中央や逆サイドを使いながら前進して逆サイドポケットへのクロスとやりたい事はできてます。ただビルドアップで縦パスをインターセプトされて逆襲を受ける事もありますのでもう少し丁寧にやっていってもらえたらなと。

ヴェルディのハイプレスは人を掴みに行きますが、構える時にボールホルダーへの寄せる時に相手との距離がちと遠いんですよね。手を伸ばせば届く位の方がいいと思うんですけどね。

お互い保持してる時にやりたい事は一通りできていると思います。

今まで何回か言ってますけどヴェルディの選手達はスペースがあるとテクニックを駆使して伸び伸びプレーできるんですよね。

20分位から京都が最終ラインからすぐに縦パスやフィードを入れずにゲームを落ち着かせるようになってきました。

京都のビルドアップは2CB間に庄司が降りてSBを押し出し川崎と仙頭、その前で荒木と宮吉が並び3-4-2-1になり押し込む時はSBが上がる形。ウタカに当てて2列目に落とすのと、縦パスを入れた時はウタカが引いて受けて2列目と入れ替わるので中盤でのポストプレーも役割の1つのようですし実際かなり収まってます。

コーナーキックの守備は今節もマンツーですね。ここの所セットプレーでの失点が多いので変えてきたんでしょうか。

概ねヴェルディのペースではあるんですがまだ味方やスペース探したりするシーンが目立つので時間をかけてしまい進めなくなる事が多いんですがここは少しずつ進めていければなと。今節は端戸の所でよく収まりかつ背後を突くシーンが多いので結構シュート打ててます。

お互い繋いで綺麗に崩すというよりビルドアップの所を奪ったりシンプルに背後を突く方が得点になりそうな感じです。

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ややヴェルディのペースではあるんですがほとんど五分五分でした。

京都はウタカが降りて起点を作る事が多くDHや仙頭が受けて展開するのとポジトラ時にウタカが背後を突き黒木が上がってくる分左サイドの方が多めでした。

ヴェルディは潮音がライン間に降りてくる分福村がいつもよりかなり高い位置を取り左サイドで作って右に展開するいつもの形とポケットへのスルーパスで福村を使う事も多めでした。

お互いやりたい事はできてますがボールホルダーへの寄せの差の分優勢だったかなと感じた前半。



半袖の譲瑠がめっちゃ寒そうにしてる後半頭から潮音→山下へと交代。ここまで十分ライン間を使えているのでポケットへのスルーパスに反応させる為なんじゃないかなと。

若狭が絞って荒木を引っ張って空けた大外で祥平からのパスを佐藤が受け、小池がハーフスペース山下が中央から背後を狙う所にスルーパスと偽SBを効果的に使えていました。

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平が中盤に運ぼうとしてる時に井出が降りてきて平のスペースを潰してしまってます。これだと相手選手の目の前で受ける事になりチームとして前進するのが難しくなってしまうんですよね…このケースでは仙頭と川崎間の背後にいてくれれば相手も中を通させたくないので福村に出した時に仙頭の寄せを遅らせる事ができますので、ボールホルダーが前を向ける時は離れる事が真のサポートになります。

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前の選手と同じレーンではなく1つズレる事で共有してもらえれば山下が大外に開いて三角形を作れたと思うんですよね。ポケットを狙うのが約束事なのはよくわかるんですけどパスを繋いで前進して崩す所の整備はもう少し時間がかかりそうな感じです。

51分、祥平が宮吉を引きつけてから端戸へ出し、譲瑠へのレイオフからスルーパスを出して背後に抜け出した山下がファーに流し込んで先制!先に小池が背後を狙っていた分黒木が下がっていたので山下がオフサイドになりませんでしたので譲瑠と小池のアシストですね。

京都はシンプルに背後を狙う分間延びするようになってきたのでセカンドボールが拾いやすくなってきました。

55分、ビルドアップのミスをウタカに奪われ宮吉に出してからのリターンを受けゴールに流し込まれて失点。トーキックでシュートのタイミングを外す技術と落ち着きはさすがだなと。ビルドアップのミスはやむを得ない部分もあります譲瑠がウタカに押されても負けなかったのはよかったと思います。

前半と同じくスペースがあるのでヴェルディがやりたい形は概ね出せてますし、京都がシンプルに背後を突いてくるのでオープンな展開になってきました。

64分、荒木と宮吉→曽根田と谷内田へと交代。曽根田は右SHに入り仙頭が左SHへ移動。やはり仙頭は左の方がやりやすそうですね。

70分、小池と佐藤→理仁と松橋へと交代。松橋は左WGに入り山下が右WGへ移動。

中盤にスペースがあってボールが行ったり来たりする展開が続いてます。75分過ぎ位からはやむを得ないんですけどね。

中央でもよかったかなと思うシーンもありますが、スルーパスやクロスでポケットを狙うのは徹底されてますね。

83分、福村→晃樹へと交代。

松橋が川崎を倒して警告されましたが、敵陣で倒していてゴールまでの距離が遠いのでこのケースでは退場にはなりません。

①ゴールまでの距離
②プレーの方向
③ボールをコントロールできる可能性
④守備競技者の位置と数

これら全てを満たした時に決定的な得点機会の阻止となります。

お互い速攻ではチャンスを作れますが押し込むとシュートまでいけないのはよく似てますね。

膠着状態だった中での89分、庄司が仙頭にフィードしようとしたボールを若狭がインターセプトして井出に叩きエリア手前まで運んでからの無回転のミドルがゴール左隅に決まって勝ち越し!前線3枚が背後を狙ってたので京都のラインが下がり、寄せてくる前に打ちきれました。もちろん早めに寄せてくればスルーパスだったでしょうしチャンスをモノにできましたね。

90分、仙頭と福岡→野田と飯田へと交代。

京都は当然前がかりでくるようになりパワープレーで押し込んできます。

90+2分、端戸→近藤へと交代。パワープレーに対抗しながら残り時間チームとして何をやるのか?も明確になりました。こういう交代は今までの永井監督では無かったですね。

残り時間耐えきって終了。



最後に、相手のインテンシティに疑問符がつく所があってスペースがあればヴェルディの選手達はテクニックと創造性を生かせるのはわかってますのでビルドアップから崩しの形はおおよそ体現されてましたが、ポジショニングや判断の部分は粗さがある分押し込んだ時にUの字パスになりやすい所があるように感じました。

今節はライン間で比較的楽に受けられたのもあるんですが、背後を突く事で相手を押し下げ陣形を間延びさせる事もできてました。

今までこういうシチュエーションがほとんど無かったのもあるのかもしれませんが、最終盤にCFとCBの交代して逃げ切ると明確なメッセージを送ったのは初めてだったと思うんですよね。

理想を追い求める所はブレてませんけど現実的に勝ち点を拾う所は変わってきてるように感じます。もちろんとても大事な所ですよ。

20201107 第32節ホーム徳島戦

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ホーム徳島戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。徳島保持時3-2-5非保持時4-4-2。

早速ですが、上福元からのパスを受けた石井がキープしたまましばらく待って端戸と佐藤を引きつけてから岩尾に出した事でフリーで受ける事ができました。繋ぐサッカーをやる上で中盤に運ぶドリブル(コンドゥクシオン)と少し待って相手を引きつけ受け手を自由にするプレー(パウサ)は必須になるんですけどこういう所はさすがですね。もちろん失敗したら即失点になるんですけどリスクとリターンの関係で言ったらリターンの方が大きいですし、繋ぐスタイルをやるなら絶対に装備しておかなければならないスキルですね。)ちなみにパウサはポジショニングを整える時間を作る事に使われます。

徳島の前線は垣田(清武と役割分担してますが)なのでアーリークロスも効果的に使えてます。徳島は前線にキープさせて時間を作るというよりはハイプレスをひっくり返すプレス回避のターゲットと背後を突くのがタスクの様子。今のヴェルディの編成ではこういう選択は難しいかなと。

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ヴェルディは垣田の脇から平が運んでる時に井出か流れてしてしまい平のスペースを潰してしまってるんですよね…1人でできる所に2人使ってしまっては当然前線の人数が減るのでビルドアップ時に詰まりやすくなってしまいます。このケースでは審判の後ろのセンターサークルの辺あたりにいてもらえると助かるんですが岩尾の前で受けプレスを受ける形になってしまったので戻すしかなくなりました。

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このケースは平に杉森が寄せてる分WG-DH間にスペースがあるのでここで受けるのは味方を助けるプレーになりますね。実際端戸が収めてからのリターンを受けて逆サイドの小池への展開までいけました。

上福元の技術からすればビルドアップの起点になる事なんて造作もないんですが岩尾が受けにきました。井出にマークにつかれてたのもあるんでしょうけど、ここから運んで端戸と佐藤を引きつけてから鈴木に出す事で受け手が時間と空間を得る事ができましたのでここから西谷→杉森とスムーズなビルドアップでした。

ここまで書いてまだ2分しか経ってない(^^;)

ヴェルディは縦に早い攻撃は整備されてきてるんですが、ビルドアップから始めると徳島との差が見えますね。どこにスペースがある(できる)かを見つけ共有できる状況判断。こうなればここにスペースができるよね?って所を徳島は共有できている印象です。こういう時はABC3つの選択肢があるけどどれを選ぶかは自分で判断しなさいみたいな感じ。もちろんロドリゲス体制4年目のチームと比較するのはフェアではないんですけど、繋ぎ倒して圧倒するには絶対必要なスキルなんですし、これは永井監督の言う相手と相談するという部分ですよね。

徳島は福村片上げの3バックに3トップを合わせてきて譲瑠が浮く形になったので井出に当てて譲瑠に落とし端戸に当てて潮音とレイオフ(落としのパス)を使って前進していきます。2歩進んで1歩下がる事で前向きで受けられる選手を作るのはいつもやってる形ですね。

このファウル後に福村からのスルーパスを端戸が受けて折り返す形はスムーズでした。

徳島の守備は最後ラインまでプレスに行かずに3-4-3で構えてから高い位置をとり福村に引っ張られるように藤田杉森が降りて4-4-2になります。ここは整備されてますね。

ヴェルディの守備はセットすれば4-4-2なのはいつも通りですが、徳島の最終ラインが持った後待ってヴェルディの選手を引きつけてから(パウサ)パスを出す分1列目と2列目の距離が空きがちです。

今節のコーナーキックはニア狙いではなく中央やファー。徳島はビルドアップ能力と引き替えに高さに問題があるのでその対策なんでしょう。デカくて強くて足元上手いDFなんてJ2では獲れませんので優先順位を決める必要性に迫られるますしここはやむを得ない所です。

ゴールキック時にまた岩尾が降りるんですが、それならCBに当ててリターンを受けるかCBどちらかに蹴らせて上福元が中央で受ければいいんじゃないかなとは思いました。

今節のコーナーキック時の守備はマンツーにしてきました。徳島は4人が一直線になってから左右に散る形で前節の金沢よりシンプルな形。

先ほども触れましたが徳島はビルドアップ時に譲瑠に特定のマークをつけてませんので誰かに当てて譲瑠に叩くのがあってもいいんじゃないかなと。レイオフの前進の時はスムーズにやれてましたので。

4-1-2-3と3-4-2-1の噛み合わせの関係上中央で数的不利になる分降りてきたDHやWGに運ばれてしまうシーンが目立ちます。ヴェルディは非保持時4-4-2なのでセットしてしまえば大丈夫なんですが前からいくなら人を掴んでしまった方が良さげな感じですね。ここから押し込まれるシーンが増えてきました。

ロドリゲス監督がボールを失った時に「切り替え!」って叫んでましたが、予防的なポジショニングの方かなって気はします。

17分のマテウスから端戸へのライナー制のフィードは受け手が時間と空間を得られるので良かったですね。もちろん相手の配置をしっかり見れてたのも含めですが

18分、クリアミスを藤田に拾われてクロスが入り垣田に2CBがついて清武にフリーで打たれて失点。若狭も西谷を見張る必要があったので清武のポジショニングを誉めるべきかなと。

徳島にスムーズに運ばれて押し込まれ、ヴェルディのビルドアップで詰まって奪われるか蹴る事が多いです。徳島は最終ラインがボール持った時に一旦待ってヴェルディの選手を引きつける分2列目との距離が空くのでそこを使われてしまってます。何度も言いますがヴェルディにもこういうプレーをしてほしいんですよね。

潮音と井出がポジションを入れ替えたりしてますがここは流動的にやってるようです。

空いた所を使われ守備で振り回されているのではっきり人を掴んでしまった方が状況整理ができるように感じます。

徳島はボールが前に出てこないシチュエーションでは自分のポジションを捨ててプレスに加勢してきますし原理原則がしっかりしてますね。

30分過ぎからヴェルディはマンツーでついていくようになった分個々の役割が整理されプレスが機能するようになってきましたし、ビルドアップでもワンタッチで3トップの背後にいる譲瑠を使って前進する形が出てきてようやくボールが持てるようになりました。押し込んでしまえば自分達の形が出せるんですがそこまでが課題なんですよね。

コーナーキック時に徳島の選手が全員が戻ってるのはわかるんですが、譲瑠はセンターサークルにいるんですね。全員が引いてるならもう少し前でもいいかなと。中継では見えない部分を解説してもらえるのはありがたいです。

38分の徳島のフリーキックから始まったシーンなんですが、佐藤が数的不利にも関わらずプレスにいって剥がされ背後のスペースを使われて前進されてしまいました。プレスは最低でも数的同数でないと背後のスペースを与えるだけになってしまいますのでここは修正ですね。気が立ってたのかもしれませんが

マンツー以外のハイプレスは間延びした所を簡単には使われてますね。こういう時はここが空くの認知判断だけでなく予測の所も磨かれてるんでしょう。

劣勢な中での43分、垣田の落としを譲瑠が奪って前線の端戸に渡して仕掛け2人に引きつけてから走りこんできた譲瑠に出してゴール左隅に流し込み同点!緩くなったパスを見逃さずに奪ってから一気に縦に出てきてどこのジェラートですか?って感じでした。

新潟戦では、「ん?入った?」って感じでしたけど今回は正真正銘文句無しですね。

この後は人を掴みに連動して寄せにいけるようになって奪えるシーンが出てきました。ここまで散々走らされてましたから追いついた事で元気が出たって感じでしょうか。

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スタッツ上では五分五分ですが、ほとんど徳島のペースで進んでた中でワンチャンスをモノにしたって感じでした。

ヴェルディは潮音が降りたり井出のポジションチェンジしたりしますし、小池は非保持時に2列目に下がるので端戸が1番前でベタ引きではないですが全体的に押し込まれてます。アタッキングサイドはいつも通り。

徳島は一定の距離感を持ってポジショナルな配置で垣田と清武が役割を入れ替えたりカバーしたりしてました。岩尾や杉森が起点になる回数が多かった分右サイドからが多め。

相手を引きつけて受け手に時間と空間を渡したりするビルドアップの質や空いた所を使える状況判断と与えられた選択肢の中から何を選ぶのかって感じで判断速度も早かったですし、ポゼッションスタイルをやる中で必要なスキルをディテールにこだわって作られてるかどうかの差が目立った前半。



後半頭から福村→奈良輪、徳島は清武→渡井へと交代。

ヴェルディはかなり早く縦に入れてくるようになったのでテンポが上がり忙しい展開になってきました。押し込んだらテンポを落とすので徳島の秩序を破壊する為なんだと思います。

徳島も呼応して縦に入れる事が増えたので中盤にスペースができてきました。カオスになってきた事で人を掴むハイプレスで奪ってショートカウンターに移行できたシーンが続きましたしプログレッションに振り切ってきた様子徳島もハイプレスでハメられテンポを上げられると付き合ってしまうんですね。

後半も浮いた譲瑠を使って前進していくのは同じです。ヴェルディの方が前半走らされてたのでシンドイんですけどカオスの殴り合いにした方がペースを握れてますね。土台の違いがある分✌️と✌️だと分か悪いので✊で殴ってしまえ!って感じ。こっちの方が三角形を作って前進できてるので現状ビルドアップがボトルネックになってるんでしょうね。

62分、藤田と垣田→岸本と河田へと交代。

63分、潮音→山下へと交代。この展開ならこうなりますよね。ここからは当然小池と山下に背後を突かせる事が多くなってきました。

コーナーキックを上福元に直接キャッチされた時に譲瑠が前を塞いでカウンターを阻止したのはいいプレーでしたよ。パントキックの妨害だったので主審の飯田さんに注意されてましたけど

山下はプレスバックもサボりませんしプレスが効いてるので徳島も簡単には前進できない場面を作れてました。

時間と空間を得られるスペースがあるとテクニックを存分に活かせるので五分五分の内容になってきましたが、永井監督はこれを狙ってたんだと思います。

70分、内田→田向へと交代。左HVに入り福岡が右HVに移動。

繰り返しになりますが徳島はスペースがある時は最終ラインからしっかり中盤に運びます(コンドゥクシオン)。ポゼッションをやるにはこれをやってくれると中盤より前がより多くの時間と空間を得られて崩しまでが楽になるんですよね。

徳島は押し込んでも前線にターゲットになる選手がいなくなったので簡単にクロスを入れられなくなったので保持する時間が増えました。ヴェルディも後ろ重心になってるので押し返すのが難しくなってます。

さすがに疲れてきたのか75分過ぎくらいからあまり寄せられなくなってきました。散々走らされてきたのが効いてるんでしょうけど真ん中にパスを通されてしまうシーンが増えてきたのは気になります。

80分、小池と井出→理仁と松橋へと交代。松橋は左WGに入り山下が右WGへ移動。

82分、鈴木→小西へと交代。

85分、小西からのロングフィードを西谷が受け祥平と若狭の間を通して渡井に出そうとした浮き球のパスが祥平の腕に当たってしまいPK。不用意に腕を広げていたので仕方ないですね。後ろで組めとまでは言いませんがあの位置では腕は身体にくっつけておかないといけません。岩尾にPKを決められ失点。

90分、若狭→近藤へと交代。

このフリーキックは福岡に当たってゴールに入ったんですが、オフサイドポジションにいた端戸と競り合っている(つまりプレーに関与している)のでオフサイド判定になります。

落ち着かない展開のまま終了。



最後に、徳島は相手を引きつけてからパス出ししたり最終ラインから中盤に運んで前の選手達に多くの時間と空間を渡してスムーズにビルドアップができてましたし、ボールを保持するサッカーをやるには必須のスキルを備えてました。

中盤も相手のプレッシャーラインの背後でフリーになってパスコースを作る立ち位置をとれてましたし、こういう時はどうする?の選択肢をあらかじめ提示しておいてその中から何を選ぶのかは自分で判断しなさいという印象で、ポジショニングが決まってるので認知判断が早く崩しのイメージも共有されてました。

細かい部分なんですけどこういったディテールにこだわってチーム作りができてる分細かい差の積み重ねが大きな差になっていた印象です。それがこの勝ち点差になってるのかなと。

後半このまま真っ向勝負では分が悪いので縦に早い攻撃にシフトしてカオスな状況を作りそれによって生じたスペースを使っていくプランに変更したのは「押してダメなら引いてみな」って感じで良かったと思います。

もちろんボールを保持して相手を圧倒するスタイルとは矛盾するんですけどこの試合に勝つ為のプランですね。

改善はされてますしやれる事も増えてきてるんですけど過密日程である事を考慮しても進捗度の遅さは気になります。

20201104 第31節ホーム金沢戦

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ヴェルディは保持時はほとんど3バックですけど基本的には4バックで前節もそうだったのでもしかして中西予習してない?と思ったホーム金沢戦。ヴェルディ保持時3-2-5非保持時4-4-2。金沢保持時3-2-4-1非保持4-4-2。

金沢はマンツー気味で来るので今節はキックオフ時に蹴ってきましたね。ハイプレスや人に対して来る所にはセオリーではあるんですが

保持時の福村片上げの3バックに金沢の2トップとボールサイドのSHが出てくるんですが、金沢は譲瑠に人をつけてきませんのでここを使って外していきます。ヴェルディはWGや流れてきた端戸がSBの背後を使い、金沢はSBのオーバーラップからのサイド攻撃と奪ったらシンプルに前線に当てるか背後を狙ってくるのがメイン。

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平が金沢のSH-DH間から持ち上がろうとしたんですけど、こういうプレーは1人で2人を引きつけて味方に多くの時間と空間を渡せますので引き続きやっていってほしいなと。

金沢は思ってたより寄せてこないのでボールを持ててますし、ポケットに差し込むパスと逆サイドポケットへのクロスといつも通りの形も出せてます。

今節のコーナーキックは5人の選手がジグザグに動く今まで見た事のない形ですね。一直線に並んだ所から左右に散るのがありますけどその変形なんでしょうか。

譲瑠の決定機は大外~ポケットで三角形を作ってコンビネーションで崩す形は今までもやってましたが、大体WG-IH-SBでDHが絡むのは初めてじゃないですかね?インターセプトして捌いて運んでシュートと譲瑠の躍動が目立ちます。

ビルドアップ時に譲瑠へのコースが消されるとIHがサイドに開いて金沢のDHを引っ張り空いたスペースに端戸が降りてきて叩く形もスムーズにやれてます。もちろん前を向ければ前を向いた方が効果的ではありますが。それとWGが引いてサイドで数的優位を作って剥がしていく意図もありますね。

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10分過ぎくらいからなんですが、金沢は2トップが譲瑠に寄る分脇から平や若狭が持ち上がれるスペースがあるのでここをもっと活用してもらいたいですね。もし2トップが早めに開いてくるなら譲瑠に楔を入れればいい訳ですし。IHが降りてWGが背後に走るのはいい形なんですけど2トップ脇から運べばより敵陣深くでやれますので

16分のコーナーキックを直接GKの石井にキャッチされたんですが、誰も前を塞いでおらずスムーズにカウンターに移行されてしまったんですが、こういう所はしっかり詰めてもらいたいですね。

今節はサイドチェンジで密集を突破するシーンが目立ちます。アイソレーションでの仕掛け以外でも有効なので使っていきたいなと。

それと相手に前を向かれた状態で縦パスをインターセプトされてスムーズにカウンターを受けるシーンも目立ちます。角度をつけた縦パスは使えてるんですけど味方ではなく相手がいる所に出してしまっているシーンも結構見受けられます。相手が食いついてくる分戻りながらスペースを作るのをやっていければ良くなってくる部分もあるとは思うんですが。そこから先のレイオフとポケットに差し込むパスは使えてるのでもったいないなと

ちなみに解説の中村さんが言ってましたが、トッティ型の0トップはどちらかと言えば潮音や晃樹がやった時の方が近いですね。

相変わらず流動的にポジションが入れ替わりますが、その位置では何をするのかが少し共有されてきてるのかな?というのは感じます。

29分、井出のファウルでのクイックリスタートからのフィードで加藤に背後に抜け出され頭で押し込まれ失点。ゴールキックをキャッチされた時もそうでしたがリスタート時にヴェルディの選手がボール付近にいませんでしたね。こういう緩い失点はちょっと…

34分、コーナーキックのこぼれを譲瑠が拾って縦に仕掛けてから佐藤に落とし、クロスがGK石井を越えてゴールに入り同点。端戸が驚いてますしおそらくループシュートではないと思うんですが入ればいいんです入れば

36分の端戸に合わせた柴崎の切るようなパントキックは良かったですね。こういうキックは相手のスライドが間に合わず受け手に多くの時間と空間を渡せますからね。ちなみにこういうキックはノイアーが得意にしてます。

金沢が比較的スペースを与えてくれるのでスムーズに運べてやりたい崩しの形は出せてます。後は相手と相談する所かなと。まあ金沢も狙ってる形は出せてるので殴り合いのようになってるんですが

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お互い良さを出して真っ正面の殴り合いって感じでしたね。

ヴェルディはマンツーを剥がすのにWGが引いて数的優位を作る事が多かったので珍しくCFが高い位置を取る形になりアタッキングサイドはいつも通り。

金沢は加藤が引いて山根が背後を狙い、SBがオーバーラップしたサイド攻撃とシンプルに背後を狙うのをバランスよくやれてました。

前回対戦の時よりは良くなってますけど判断のミスはまだまだありますし気を抜くというか緩い所のあったのは気になりました。

やりたい形は出せてましたがまだまだ課題も多いなと感じた前半。



後半、ボールを受ける時に相手が寄せてきたらフリックしてかわすのはいいんですけど降りながらタメを作るプレーももう少しほしいなと。

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ペナ角で密集してますが、狭い所をコンビネーションで突破できないとカウンターを受けてしまいますし、ある程度相手を寄せたら逆サイドにいる小池を使った方が得点機会が高まるんじゃないかなと。

金沢は前半よりシンプルに2トップに当てるかオーバーラップした下川に出し、セカンドを拾った時も下川がクロスを入れてくる形。ここの判断スピードが上がってきたように見えます。

52分のコーナーキックを直接キャッチされた時は若狭が石井の前に立ってクイックリスタートさせませんでしたのでここは改善されてますね。

ヴェルディもスペースがある時は背後にスルーパスを入れるシーンも出てきましたが、ポケットを使う所までは共有されてるんですけどそこから先の崩しの形はいまいち定まってないようで、流動的に運びながらも勝負手が打ててないように見えるシーンがありますね。

そんな中で58分、井出が倒されたセカンドボールを若狭が譲瑠に渡して少しタメを作ってる間に佐藤がバイタルのスペースに入って受けゴール右隅に打ち込み逆転!2点とも文句のつけようがないゴラッソでしたね。

山下はパスの受け手へのコースを消しながらボールホルダーに寄せる(カバーシャドウ)が上手くなってきました。こういうプレーはボールホルダーに制限をかけ選択肢を削れますので後ろの選手の助けになります。

金沢は本来高安にも高い位置を取らせたいんでしょうけど山下がピン止めする形にもなってますから。まあ逆もまた然りではあるんですけど

66分、ヴェルディは福村→近藤へと交代。金沢はルカオと加藤と窪田→山根と杉浦と島津へと交代と一気に3枚代えてきました。ヴェルディはルカオ投入を見越して近藤を入れたんでしょう。祥平が左SBへ移動しました。

68分、島津からのクロスをルカオがループ気味に合わせられて失点。ルカオと近藤の競り合い云々ではなくあれだけ高い位置でフリーで上げさせては難しくなってしまいます。しっかしヤンツーさんの采配ズバリでしたね。

絶対的なターゲットがいる分金沢の個々の判断が早くなってきたタイミングでの飲水タイムは正直ありがたいです。

ヴェルディは奪った所や降りてきた端戸に寄せられて自由を奪われ前進が難しくなるシーンが増えてきましたので縦に早い攻撃の方が良さげなように感じます。

74分、高安→長谷川へと交代。

76分、小池と井出→新井と晃樹へと交代。新井は左WGにた入り山下が右WGへ移動。

ややオープンな展開になってきたので運べるようになりチャンスを作れるようになってきました。それでも金沢の方がシンプルにサイドか背後を使う判断が早い分優勢で若狭や柴崎に助けられて何とか逃れてるという感じです。

87分、若狭→奈良輪へと交代。若狭の頭部にスパイクが入ってしまったので大事に至らなければいいんですが…

90+4分、本塚→ホドルフォへと交代。勝負に行くって事なんでしょう。

金沢優勢のままの最終版での佐藤にシュートは石井に阻まれて終了。

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これだけスタイルが違うのに全くの五分って珍しいですね。



最後に、お互いの良さが出てましたが、判断基準の差で劣勢になってしまった印象があります。

IHがサイドに流れてDHに引っ張り降りたCFへのコースを空けたり、WGが降りて数的優位を作ったりとマンツー対策は進んでますが崩しの共有はまだ難しいようですね。

金沢(正確に言えばヤンツーさん)は普通の事を普通にやらせるので指標にしやすい面があるんですが、改善はしてるけどまだ道半ばといった所でしょうか。過密日程で修正が難しいのはよくわかるんですが、もっと形が見えてきたらなと思っております。

20201101 第30節アウェイ新潟戦

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アウェイ新潟戦。ヴェルディ保持時2-3- 5非保持時4-4-2。新潟保持時3-2-5非保持時4-4-1-1。

マイボールでのキックオフ時はいつも最終ラインまで下げてから蹴る事が多いんですが、今節は譲瑠の脇に若狭が絞り福村が上がって2-3-2-3になって最終ラインから繋いでいきます。鄭大世の1トップなので後ろは2枚でいいという判断なんでしょうけど変化をつけてきました。

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ヴェルディのビルドアップに対して新潟の両SHが両SBを見張り(ここではSHの中島は福村と理仁の間にいますが)善朗が譲瑠につきDHの福田が理仁について降りる端戸を島田が見るので佐藤が余る形。佐藤の技術と判断力を生かそうというプランなんでしょう。

開始早々にマテウスのパスを中島にインターセプトされて善朗のポスト直撃のシュートまでもっていかれたシーンがありましたが、平から福村へのコースを切りながら中島が寄せてきたのでマテウスまで戻すのはいいんですけど、福村だけを見て蹴ってるので中島からすれば予測しやすいですよね。平を見てから福村に出すとか相手と駆け引きをしていってもらえたらなと

新潟の非保持時は4-1-4-1~4-4-1-1。ヴェルディの崩しはブロックの前からサイドチェンジを折り返すか左サイドから右サイドポケットを狙い左で作って右で仕留めるのがメイン。前線のプレスバックがそうでもないのでビルドアップの出口を使えた後は比較的楽に持てます。

今節の非保持時はバックパス以外ではGKまでプレスに行きません。そしてDHが降りて両SBが上がって絞りSHが幅を取りますのでアンカーのような位置にいるDH福田を理仁が見張り4-3-1-2で構えそこから4-4-2に移行する形です。

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中島が外を切りながら寄せて鄭大世が中、理仁に福田がついてきたので蹴るしかなくなりました。中央に追い込む守備が整理されてますね。

繋ぐサッカーをやるのにGKからのビルドアップは必須なんですが、まだマテウスと最終ラインとのコミュニケーションが上手くいってないシーンが目立ちます。ここで時間と空間をたっぷり作れないと詰まってしまうのでもっと進めていってほしいなと。今節で言えば佐藤が余り気味になるのでここにつけられればスムーズに前進できると思いますので。そこから先の左で作って右で仕掛ける形はしっかりしてるのでもったいないなと。

今節のコーナーキックの守備は大きい選手(マウロと舞行龍)にマンマークをつけるゾーンは同じなんですが、本間がマテウスの真ん前にいて飛び出させないようにしてきますね。

12分に本間と中島のポジションが入れ替わってしばらくすると元に戻りました。ここはある程度自由にやってるんでしょうか

新潟のプレスにハメられて中々前進できずに押し込まれ前線に人がいなくなり背後を突くのも難しくなるここ最近のパターンになりつつもありますが、前節程プレス強度がキツくない事もあるんですが、剥がして前進できた時はSB背後のスペースを使えてますが回数が少ないですね。

21分に平が運んでから降りてきた井出に渡して中島の外切りプレスを外して押し込めましたが、若狭が上がってくるこの形を作れるといつも通りの攻撃ができますね。

22分、平からライン間の端戸に当てて左サイドの福村に叩きポケットに差し込むようなスルーパスを井出が折り返して小池が飛び込んだこぼれを譲瑠が押し込み先制!譲瑠本人が「入った?やったー!」って言ってる位ですから逆サイドのゴール裏からはわかるはずもなく「選手が戻っていくから入ったんかな?」ってなってました(^^;)

初出場初ゴール共にビッグスワンでしたね。

先制した後は最終ラインにプレスに行かない事もあって新潟に持たれる展開になりました。今までにもありましたが耐え忍ぶって感じではないので先制した時のゲームプランなんでしょう。

善朗に楔を入れられてしまったりSBを引き出してその奥を善朗や田上が狙うシーンもありますが基本的にUの字に回してるのでそこまでは怖さはないですね。そして奪ったら小池と端戸で完結してしまおうといった感じです。

鄭大世が背後に抜け出してボレーを打たれましたが、これは中島が顔を上げた瞬間に合図して動き出したので出し手もやりやすかったと思います。こういう所はさすがですね。

31分にあったんですが、マテウスはキャッチしたら速く攻めたいけどフィールドプレイヤーはそうでもないと意識が噛み合ってない時があるんですよね。ビルドアップ時に数的優位にも関わらず空いてる選手を使えてない所にも繋がってるのかもしれませんがここはずっと気になってます。

善朗がライン間ハーフスペースで叩いて起点作ってるのはいいプレーなんですけどそりゃあ潰される事もありますって。正直アルベルト監督になってからもっと序列が下がると思ってたので成長してますしそうカリカリしなさんなって✋

36分、コーナーキック鄭大世に合わせられて失点。ゾーンで守る分選手間にピンズドで合わせられると難しいんですがマテウスが飛び出させないように本間を置いてたのもこういう事だったんでしょうね。

新潟のプレスがしっかりしてるのもあるんですが失点後もビルドアップを奪われショートカウンターを受ける事が多いですけど空いてる選手を使えてないんですよね…押し込んでしまえばやりたい事がやれるんですけどビルドアップの所を狙われてますね。これはつい最近からって訳でもないんですが…

新潟のプレスは一度ハマらないとバラバラと寄せる傾向がありますし、セットされてしまえば比較的楽にボールが持てて押し込めは自分たちのやりたい事ができるので付け入る隙はあるんですが

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GKの小島がわざわざこの距離で島田に出したんですが、こういうプレーをするってのはGKには足元の技術が乏しいと自ら問題点を晒す格好になるんですが怪我だったそうですね。余談ですけど高校サッカーでもフィールドプレイヤーがゴールキック蹴ったりする事があります。

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平が持った時外切りされて引っ掛けられてたので佐藤がこの位置に降りてきました。これならスムーズに前進できますがチームとしてもっと早く修正してもらえたらなと。

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ボール支配率は先制した後は新潟が持ってる事が多かったですね。お互い綺麗にビルドアップから崩すのは難しいようですが、カウンターの数がそのままシュート枠内シュート数に出てました。

新潟は島田が降りて両SBが絞りSHが幅、鄭大世が深さを取ってましたがショートカウンターが多かったので全体的に中央寄りで中島や田上のいる所に善朗も絡んでって形が多かったです。

ヴェルディは福村が高い位置を取るのはいつも通りですが、平が孤立気味でビルドアップを引っ掛けられてましたし組織で前進できたシーンがほとんど無かったので全体的に間延びしてます。やはり小池が高い位置でボールを触れないと難しいですね。

新潟のプレスが良かったのはもちろんですが、上手くいかない時の修正が遅かったなと感じた前半。



後半頭から理仁→山下。新潟は小島→藤田へと交代。左WGに入り井出が左IHへ移動。小島は怪我だったようで

新潟がポゼッションしますが前半と同じようにブロックの外側で回す事が多いです。

後半のヴェルディは中島がハーフウェイに立ってる背後の福村に早いフィードを使って前進していき山下が突破する形に変えてきました。前からくるならこの試合はこれでいいと思います。

48分、GKのフィードを平が譲瑠に落として佐藤→右サイドの小池へと繋いでGK-CB間へのグラウンダークロスを端戸が合わせて勝ち越し!佐藤が端戸を見て舞行龍を引きつけてから腰を捻って小池に渡し、小池も中を見てからクロスだったので藤田も出られませんでした。目線で相手を動かし完璧に崩せました。

ビルドアップでもこういうのをやってほしいんですよね。はい

この後はお互い長いボールや縦に早い攻撃が増えて陣形が間延びしオープンな展開になってきました。ヴェルディはSBの田上早川が中盤に絞るのでWGに背後を突かせる事を徹底してます。相手の弱みを突きながらビルドアップの形を破壊できますので一石二鳥。

新潟は中央突破も織り交ぜながらサイドでのコンビネーションでSB裏を取りクロスがメイン。

こうやってスペースがあると佐藤や善朗は生き生きプレーしてますね。GKの藤田は意図的に端戸を引き出してから蹴ってるのでやはり間延びさせたいようですが新潟もそうなんですよね。

お互い繋ぐ事も多く狙いははっきりしているので超絶カオスなオープンにはなってませんが、永井監督アルベルト監督共に本来やりたい形なのかなとは思いました。

66分、新潟は善朗→ロメロフランクへと交代。ヴェルディは佐藤→晃樹へと交代。

新潟はボールの運び方は基本的に同じなんですけどハイクロスを入れてくる回数が増えましたがこれが交代の狙いなんでしょう。

69分、コーナーキック田上が折り返して本間が押し込み追いつかれます。失点してからは鄭大世にもマーカーをつけてたんですけど田上でしたね。

ベンチに下がった善朗が執拗な異議で警告されましたが、審判は基本的に反則を受けたチームにとって有利になるような判定をしますので得点を認めるのとPK+10人のどちらかなら時間帯を考えても前者でしょうね。

お互い狙いはありますがオープンでスペースが空いてるのでテクニックを存分に発揮できます。

77分、中島→シルビーニョへと交代。割りきってフィジカルで殴るという事なんでしょう。

79分、福村→近藤へと交代。これはフィジカルで殴る新潟への対抗策であって守備的になったという訳ではないですが、新潟は思ってたより繋いできて蹴ってきませんね。

ヴェルディは背後を取った後のクロスはシンプルに入れてくるようになったのは改善してますね。後はGK-CB間のグラウンダーの他に状況を見てマイナスクロスを織り交ぜていけばもっと決定機を作れるんじゃらないかなと。

85分、本間→堀米へと交代。

85分過ぎからの新潟は繋ぐよりは割りきってフィジカルでゴリゴリ押すようになってきました。

90+2分、小池→松橋へと交代。

譲瑠から逆サイドポケットへのクロスを松橋→山下が頭で繋いで晃樹のボレーはサイドネット。ゴール正面での決定機だったんですが…

試合終了と共に座り込む選手が続出しました。まあこれだけオープンな展開で走り回ってたんですからそうなりますよね…



最後に、時間と空間があればヴェルディの選手達はテクニックやターンが上手く実力を発揮できるのはわかってるんですが、プレスを受け時間と空間を奪われると周りを見れずにワンタッチで叩いたり、味方がいない所に出して奪われるケースが多いのでビルドアップ時は数的優位なので「こういう時はここが空く」を共有できるようになってくればプレスを外したり背後を狙いやすくなると思います。個人戦術や認知判断の所を上げていければもっと上に行けるでしょう。

ヴェルディの強み弱みがわかりやすく出た試合でした。過密日程ではありますがこの問題点はずっと抱えてる状態なのでもっと進捗が見えてくるといいんですけどね。