20190706 第21節ホーム横浜FC戦

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特別指定の松尾がJリーグの選手ではないので写真が使えなかったからなんだろうけど、フォーメーション表記がJ3仕様だったホーム横浜FC戦。

ヴェルディ保持時4-1-5~3-2-5非保持時5-2-3~5-4-1、横浜FC保持時2-3-4-1~3-2-4-1非保持時4-4-2~5-3-2。今節は平が高い位置をとる事が多い。おそらく運動量に難があるレアンドロドミンゲスのサイドから攻めようという事なんじゃないかと。横浜FCヴェルディのプレスのかけ方で後ろを2か3で使い分けをしている様子。左SHの松尾が高い位置をとり仕掛けるので小池を押し下げる効果もある。

序盤は横浜FCが前から来ない事もありヴェルディがボールを持てる時間帯が多く、奪われてもプレースバックで奪い返したり相手を止める事ができていたので自分達のペースで試合運びができてはいるんだけどアタックゾーンから前に進めない事が多い。コンパクトな陣形を作りSHSBでヴェルディのWBの突破を許さないという対策は形は違うけど基本的には岐阜と同じ。

9分に栄直がロングボールで永田に裏を使わせたシーンもあったし、シンプルな形も織り混ぜてというのは前節は少なかったのでトレーニングで修正してきたんでしょう。横浜FCの陣形がコンパクトなのでサイドチェンジを使っていく形もある。

パスの強弱の使い分けというのもあるんだけど、最終ラインが運べる時は運び、相手を引き付ける事ができている時もあるんだけど、外より中を意識しながら時間とスペースを渡しながら前進していけるといいかなと。ボールを保持してても中々レアンドロにいい形で渡せなかったし、決定機を作っていくのが難しくなってしまうので


佐藤のフライスルーパスで小池が裏をとりにいくアイディアは良かったんだけど、若狭→小池→端戸と繋いだ所で小池より端戸の方が時間とスペースを得られた中ではもったいなかったかな。ここでカルフィンヨンアピンを引っ張れればレアンドロがGKと1vs1を作れたので

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コーナーキックの守備は開幕から一貫してゾーンなんだけど、松田さんが栃木の監督やってた時はセレッソ田代有三にはマンマークをつけていたからどうするのかなと思ってたんだけど、イバに対してマンマークはつけない様子。ヴェルディは右からのコーナーキックは理仁が蹴るようになったよう


30分、こぼれ球を潮音が拾ってからのミドルシュートがカルフィンヨンアピンを当たってコースが変わってゴールに吸い込まれて先制!ラッキーな面もあるんだけど、思い切りが良かったし前節初得点を取れた事が自信になったのかな?いい傾向だと思う。

失点した事で当然横浜FCが前に出てくるようになる。32分シーンはイバはオフサイドでは無いんですが、松尾がオフサイドポジションにいて、上福元が弾いたボールに対してプレーに関与したのでオフサイド判定になります。

前線は前からプレスに行きたいけど後ろはスペースを埋めたいという感じでスペースを与えてしまうシーンが出てきて押し込まれる事が多くなる。行くのか行かないのかが共有されていなかったのかなという印象。せっかくボールを持ちたいチームからボールを取り上げられていた中で受けに回った事で流れが傾いていってしまう。本当に勿体ない

40分にレアンドロドミンゲスのクロスを逆サイドの松尾が拾い、小池をかわしてポケットに進入してマイナスクロスをイバに合わせられる。潮音がサポートにきてたので、縦を切ってほしかっなとは思うんだけどね…

ボールを持って持ち上がりたい所で縦パスをカットされ、イバの落としレアンドロドミンゲスがミドルシュートを打ち込まれ失点。シュート自体はレアンドロドミンゲスを誉めるしかないんだけどあれだけフリーにしてしまうとどうにもならない…

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平均ポジションはほぼ保持時の形だし、アタッキングサイドもサイドに片寄っててボールは持っていたけどブロックの内側に進入できずに決定機を作れていなかった。

横浜FCは松尾の仕掛けとイバのポストプレーレアンドロドミンゲスがライン間で受ける形が多く、ここからフィニッシュに繋げていた。

中々前に進めずボールを持たされるような展開で受け身の姿勢になってしまった事で流れを手放しミスで失点と自滅のような形になってしまった前半。



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後半、ヴェルディは4-1-4-1に変更。保持時は2-3-5、非保持時は4-5-1。噛み合わせ上SBが浮くのでここから裏とサイド攻撃を狙うというプランなのかと。ただ、まだ時間とスペースがある状態でボールを放してしまう事が多く中々前に進めないのは変わらず、非保持時に相手のボールホルダーの自由を奪えていないので簡単にライン間を使われて前進を許してしまう。

52分、武田のクロスのクリアが中途半端になった所を田代に拾われ強烈なミドルシュートを打たれてしまう。このシュート自体は見事なんだけど守備組織全体の問題から始まってる事なんだけど最後の所で身体を投げ出す位のはほしかったかな…

前から奪いにいきたい前線とプレスがかかりきってないのでラインを上げられない後方といった感じで中盤にスペースができるし、前線に6枚いたりして人数をかけ過ぎてる事もあり逆襲をくらって一気に陣地回復をされるシーンが増えてくる。

60分、理仁→寛也へと交代。右IHに入り佐藤が左IHへ

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中々前に進めないからなんだろうけど後ろに人数をかけすぎるシーンも出てくる。これだと余計に運べなくなってしまうんだけどね…


レアンドロが裏を狙う素振りを見せた事でCBを押し下げてから降りる事でスペースを作る。前節の得点は止まる事でスペースを作ったけどレアンドロはこういうプレーが本当に上手い

65分ハムストリング?を痛めた伊野波が川崎と交代


寛也が相手を引き付けてリリースしたけど事で小池に時間とスペースを渡す事ができたシーン。こういうのを増やしていきたいね。

狭い所狭い所にパスを通す事が多く、奪われても即時奪還ができるようなポジショニングができている訳ではないので、こういう所でも逆襲をくらってしまう。慌てすぎてしまってるというのもあるんだろうけどねえ


74分、永田から潮音が受けた時に寛也がパラレラ(サイド奥を狙う動き)で相手を釣って2人で4人を引き付けてハーフスペースの永田に渡してからのクロスを小池が押し込む。上手くスペースを作って崩せたし、こういうのも増やしていきたいね。

75分に若狭→梶川へと交代。右IHに入り寛也が右WGて小池が右SBへ移動。今右SBがいないからね(^^;

78分にあったコーナーキックを上福元がキャッチして寛也が運んで端戸を経由して梶川のシュートまでいったカウンターのシーンは前方のスペースにアタックできていたし、いい形が作れていた。

オープンな展開になってきた事でチャンスが出てきたんだけど、本来はカオスを起こさない方向性でやってはいるんだけど今のチーム状況からしたらありがたい

81分に佐藤→コイッチへと交代。トップに入ってレアンドロが左IHへ

小池のファークロスを逆サイドの永田がダイレクトで折り返してレアンドロのシュートをカルフィンヨンアピン間一髪でクリアしたシーンはあったけどタイトに守られてる時はこういう行って戻る横の揺さぶりも効果的に使っていけたらなと。

88分に中山→松井を入れてレアンドロドミンゲスも最終ラインに下がって6-3-1のようなブロックで守備を固めてきてこのまま終了。



最後に、ボールを保持したいチームからボールを取り上げられてた訳だし、ボールを保持してゲームも落ち着かせるという方がよかったかなとは思いますが、得点後に受け身になった事でチームとしての意思疎通が合わなくなって守備の原則を含めタスクが遂行できなかったという印象。

それと自由な時は運んで相手を引き付けてリリースする事で時間とスペースを渡しながらポジションを整える時間を作りながら相手の秩序を乱してその穴を突いてゴールを奪う事が目的になってくるので、ここを乗り越えていかないとポゼッションを生かしながらのポジションサッカーをやっていくのは難しくなってしまうので、恐怖感はあるでしょうけど取り組んでいってほしいですね。もちろんクラブからの要望はあるだろうけど監督もこの選手達ならできると判断してるからやっているんでしょうし。

20190630 第20節アウェイ岐阜戦

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表紙にするならこれの方がいいかなと。

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アウェイ岐阜戦。フォーメーションはこちら。

ヴェルディの保持時は4-1-5~3-2-5非保持時は5-2-3で岐阜の保持時は2-3-5非保持時は4-4-2というよりサイドハーフサイドバックの横まで降りてくる5-3-2や6-2-2といった所。

岐阜はビルドアップよりもダイレクト志向だった事もあるんだろうけど4バックは全員センターバックタイプとバスを置く気マンマンで、これだけでも北野監督らしさが出てるかなと。なので序盤はロングボールでシンプルにSBの裏を使いにいくプレーが多い。

ヴェルディのビルドアップは岐阜の2トップ間の裏で潮音が受けられたりもしていて上手くフィルターをかけられてない事もあってスムーズに運ぶ事ができる。左SHの川西が下がるのが早いんだけど小池に対してダブルマークで対応して質で殴らせない為なんだろうかと。

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ボランチが2トップの間に入る事で間を閉めさせて脇にスペースを作り運ぶ事もしっかりやっている。

圧倒的に押し込む時間帯が多くサイドからのクロスやコンビネーションでの崩しがメインでサイドチェンジから小池を使って突破をはかるシーンもあるけど川西がしっかり対応してくるし、がっちりブロックを作る岐阜を中々崩せない。岐阜は前がかりになってるヴェルディの背後をライアンデフリースに狙わせたり前田に当てたりとシンプルな攻撃が多い。

時間が進むにつれ焦れてきたのかボランチもサイド奥まで進入してコンビネーションに参加するシーンが出てくる。押し込んでる間に先制点をとりたいというのはわかるんだけど、まだ始まって20分ちょっとしか経ってないしリスク管理の面からするとまだ早いんじゃないかと。

29分。宮本から川西を狙ったフィードに若狭が競り勝ったのはいいけどセカンドボールをライアンデフリースに拾われ、寄せが緩くエリア内で簡単にクロスを上げられ川西に合わせられて失点。押し込んでる時にトランジションが緩くなるのはお家芸というか伝統芸というか………讃岐にもこんな感じで被弾したし、北野監督はヴェルディの事をよくわかってらっしゃるとも言えるかなと。

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山岸のクリアにライアンデフリースが反応した所のケアに上福元が出てきてくれたんだけど、この写真だけ見ると訳わかんないね(^^;

中々展開に変化が無い中では、後ろから繋ぐだけじゃなくてリトリートする時間を奪う為にシンプルに裏を狙って変化をつけていってもいいんじゃないかなと思ってた所で佐藤が中央、平や若狭が低い位置からクロスを入れる形があって攻撃に変化が出てきた。端戸がPK貰ったのもこの形からだったし押してダメなら引いてみなって大事だなと。

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潮音がボールを要求してるんだよね。皓太がコパに召集され、森保監督が視察に来てる事も影響してるのかもしれないけどこれが何かが変わるきっかけになってくれればいいね。

チームとしての約束事ではPKキッカーはその都度監督が指名する事になってるんだけど、前半の内に追いついておきたい大事な場面で得点した事が無い選手に蹴らせてくれたホワイト監督や譲ってくれた端戸にも感謝しないとね。

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スタッツでは圧倒的だけどボールポゼッションからすると持たされてる感じではあったし、平均ポジションやアタッキングサイドからしても岐阜はダイレクト志向でセカンドボールを拾う為に近づくので幅はあまり必要なく中央が一番多くなり、ヴェルディは保持時の形そのままで小池や端戸と仕掛けられる選手を使う形が多かった。

全体的に岐阜というか北野監督のペースだったかなという感じでもあった前半。



後半、岐阜は川西→栗飯原へと交代、そのまま左SHに入る。

展開としては前半と変わらないけど左の永田や佐藤を使う形が増えてきて、最終ラインから陵平やWBに裏を使わせるシンプルな攻撃も織り混ぜるようになってくる。永田から佐藤のシュートがバーを直撃したシーンなんかは前半は無かったからね。

56分に陵平→レアンドロへと交代。守備機会がほとんどないし、狭いスペースではレアンドロを活かせるという判断なんでしょう。同じ時間に岐阜もライアンデフリースから永島へと交代。左SHに入り栗飯原が左CFへ

サイドに人数をかける事が増えるけど中々突破には至らない。讃岐にもリスクをかけてる時につまらないミスからカウンターを食らう事が多かったし、北野監督はヴェルディ対策としてこの形を狙ってるんだろうね。ボール持たせておけば勝手にミスしてくれるだろ?みたいな感じ

70分過ぎに岐阜がボールを持つ時間が出てくるけど引きこもってるからボールを持たせて引っ張り出そうという感じではないんだけど結果的に背後にスペースができるのでそこを狙ってカウンターを仕掛けるシーンも出てくる。

85分に理仁→勘也へと交代、ポジションはそのままボランチに入る。完全に膠着状態だったのでパス出した後も裏に走ったりしてモビリティを出すようにという指示を受けてたんだろうか

89分に佐藤→ヴァウメルソンへと交代。仕掛けて個でこじ開けろという事でしょう。この直前に咸泳俊がプレー続行不可能になってしまい交代枠を使いきってしまっているので岐阜は10人になる。

90分にようやくこじ開ける。小池がクロスを跳ね返りを受けて右ハーフスペースにいる佐藤から勘也へ渡し端戸とのワンツーでポケットへ進入して寄せてくる永島を半身ズラしてからのクロスをファーでレアンドロが合わせて逆転!レアンドロは少し戻ったり止まったりしてスペースを作るのが上手いし、勘也の半身ズラすクロスはベレーザの籾木もやるけど相手からするとタイミングがとりづらいのでお互いに狙い通りなんだろうね。

岐阜はパワープレーに出てくるけど1人少なくなってしまったのがね…このまま終了。



最後に、退いた相手を崩すバリエーションを増やしていくのは必要なんですけど、パススピードとテンポが単調なのでこれでは崩せないかなと。相手を食いつかせる緩いパスの他に通す為に強いインサイドキックでのパスとそれを意図した所に止める技術は海外や代表を目指していれば必要なスキルだし、こことタッチ数で変化をつけていかないと相手も対応しやすくなってしまうので

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岐阜の得点率100%というのも凄いんだけどパス本数からしてこの内効果的だったのがどれくらいあったかという事にもなってきてしまいますが、こういう苦しい試合をモノにできたのは大きいし潮音も含めこれからの糧になっていくと思います。長崎讃岐ときて次節は柏とシンドイ試合が続きますが積み重ねていければと思います。

それとアトさんが書いてた4-4-2.4-3-3と構築から崩壊までのサイクルが早いという事なんですけど、サッカーモラルにズレがあって監督と選手で同じ絵を描けてなかったからなんじゃないかなと思ってます。今の3-4-2-1は相手の自由を奪い危険なスペースを埋めるという所からアジャストしていってるので今までとは違うとは思うんですよね。日本やアジアの事を知ってるイバンコーチやホワイト監督やロドリゲス監督の事からしたらカレーラス監督やペッキア監督は大変だったと思いますし

実際4-1-4-1で守るには2列目を前に出してる分相手の自由を奪いデュエルしないと簡単にアンカー脇を使われて前進を許してしまいますし、しっかりプレスでハメてアバウトなロングボールを蹴らせたりあわよくば奪うと。昨シーズンのローマはこの形でGKと4バックにプレスをかけてロングボールを蹴らせる事でバルセロナに勝った訳ですし

パワープレーは守備と引き換えに攻撃に人数をかけるのと同じようにアンカー脇を空ける代わりに前からのプレスでハメにいくといった感じですかね。

20190622 第19節ホーム大宮戦

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ホーム大宮戦。フォーメーションはこちら。

ピッチコンディションの影響もあるのかもしれないけど大宮の保持時はファンマに当てて小島に落としてからの展開という形が目立つ。繋ぐ時のポジションは流動的だけど3-2-4-1といった感じで縦の意識が強い。ヴェルディも前節同様繋ぐというより縦狙いのよう。噛み合わせ上ヴェルディウイングバックが浮くので高い位置をとって4-1-5~3-2-5のような形で押し込みにいく。

大宮の非保持時はミドルゾーンでは5-3-2リトリートでは5-4-1。ヴェルディはミドルゾーン5-2-3リトリート5-4-1とお互いに2段階。大宮はハイプレスだけどヴェルディは3バックには比較的自由に持たせるミドルプレスといった様子。


プレスに行く佐藤からすると出し手と受け手が同時に視野に入りかつ、パスコースを切りながら寄せられるので受け手や次の受け手が時間とスペースを得られない
この畑尾から菊地への横パスは、プレスに行く佐藤からすると出し手と受け手が同時に視野に入りかつパスコースを切りながら寄せられるので、受け手や次の受け手も時間とスペースを得られないのでキーパーに戻した方がよかったかなと。


潮音から永田へのパスが主審に当たって攻守が入れ替わったシーン。8月からはヴェルディのドロップボールで再開になりますが、現状のルールでは栄直の警告含めて判定は正しいです。
17分に潮音から永田へのパスが主審に当たって攻守が入れ替わって栄直が奥抜をファウルで止めたシーンは8月からならヴェルディのドロップボールで再開になりますが、現状のルールでは判定は正しいですね。相手の大きなチャンスとなる攻撃を阻止するためにファウルをしているので警告は仕方ない。

余談ですけど世界のサッカーは欧州が中心になってますので、Jリーグではどうしてもルール改定の時期がズレが出てしまうので適応していくしかないかなと。

お互いにまだ元気なのでオープンという訳ではないけどボールが行ったり来たりとトランジションゲームの様相になっていてテンポが速い。

ヴェルディは今までやってたワンサイドアタックの影響もあるのか廻しながらレイオフ(落としのパス)から裏を狙う形で攻め、大宮はファンマに収めさせ奪われたらゲーゲンといった所。こういうゲームプランだと馬車馬三門が効いてくる。

40分過ぎから大宮はミラーにしてきた様子。噛み合わせの問題で小池に裏抜けされてたケアなんでしょうね。

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大宮の決定機は奥抜のサイドネットの位だったけどどちらのペースという訳でもなくお互いファウルが多くインテンシティで勝負といった所。

平均ポジションやアタッキングサイドからしてもヴェルディは小池がチャンスメイクする事が多く、大宮は吉永が高い位置にいるけど奥井からファンマに収めさせてる事が多かったので右サイドからの数値が高め。

決定機は多くはなかったけどお互いに自分達の時間帯があり真っ向勝負といった前半。



ハーフタイムのRISING STARSもしっかり観ての後半、最初はボールが落ち着かなかったけどヴェルディアタッキングサードまで入ると大宮は5-4-1で固めてくるし、3バックにはプレスに来ずにミドルプレスになった事で序盤はボールを持てる事が増える。最終ラインからのサイド奥へフィードして左は佐藤や陵平、右は小池が使って起点を作りにいく。

52分、栄直が奥井に突き飛ばされた格好ではあったけどキャプテンなんだし身体は熱く心はクールにいこう。1枚貰ってるんだし、ボールを叩きつけてた事で反スポーツ的行為を取られたらチームにも大きな迷惑をかける事になりかねないのでお願いします。

直前に上手く小島にワンタッチで渡してた奥抜が座りこんでしまってバフンスキーと交代。実況席で言ってるように上福元と接触した時に脳震盪をおこしていたのなら無理をさせるべきではないので。

バフンスキーはセカンドを拾う為なんだろうけど比較的ファンマの近くにいる事が多い。

平も栄直も激しく接触したという感じではなかったけどファンマが足を痛めてシモビッチへと交代。バフンスキーシモビッチとアクシデントでのスクランブル発進で出てくる選手層がエグい…

しっかしここまでハイテンポなインテンシティ勝負が変わってない。2試合連続で雨だしこれも影響あるんだろうけど

大宮はファンマがもっとデカいシモビッチになった事で当ててセカンドを拾うやり方がもっとはっきりしてくる。

70分に陵平→端戸へと交代。陵平がようやく中央で起点を作れるようになってきたんだけどここまで守備面でもハードワークしてくれてたからね。

76分に永田→理仁へと交代。ボランチに入り寛也が左ウイングバックへと移動

さすがに両チームとも疲れて中盤が空きはじめてオープンな展開になってきた。このピッチコンディションでオープンな展開になってくると馬力の勝負になりがちになってしまうし、シモビッチに当ててゴリゴリ来られる事で押し込まれる。大宮は終盤の得点が多いようだけどこうやって相手を押し潰すような形が多かったのかなと。

87分に佐藤→ヴァウメルソンへと交代。チャンスらしいチャンスが作れてなかったので仕掛けられる選手をという事なんでしょう。

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カオスな状況になってきたからなのかサイドで人数をかけ過ぎて肝心の中央に人がいないとか、こねる悪癖が出てきてしまう。中央で待ってる方からするといつクロスが入ってくるのかのタイミングが掴めず合わせにくいのでシンドイ中でも秩序をもってやっていけたらなと。

このままスコアレスで終了。



最後に、神セーブに助けられたのは大きいし、現状では応急措置的な所は感じるんだけど2試合連続で上位相手にクリーンシートと守備が安定してきたのは収穫。特に潮音は潰しやキーパス(相手のラインを超えるパスの事)が目立ってたし頼もしかったね(^^)

久しぶりに無得点だったけどこれだけ固い展開なら失点しない事が優先されるのは当然だと思うし、ロティーナ監督の時もロースコアの試合が多かったようにここはトレードオフになってしまうので。

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後半は押し込まれた分枠内含めてシュート数は上回られたけど、ファウル数からしてもやはり激しい試合だったなと。

高木監督がお金のあるチームを指揮したらどうするんだろうと思ってたけどお金持ってる長崎だったようで相変わらず固い(^^;

これからも厳しい試合が続くし、ホワイト監督と直接言葉が通じるコーチに早く来てほしいんだけどどうなってるんでしょうかね?

20190615 第18節アウェイ甲府戦

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アウェイ甲府戦。フォーメーションはこちら。

3-4-2-1同士ならオールコートマンマークのように誰が誰を見張るのかがわかりやすいし人にもしっかり行けている。今までも後半にこういう修正をしてきたし、李栄直が真ん中なのもウタカに起点を作らせない為なんだろうしこれもやってきた形。

ラインを押し上げてオフサイドにしたのも含めて立ち上がり5分位までの間にウタカに3つ決定機があったけど、ここで耐えられなかったらここ2試合と同じ展開になってたかもしれないし、上手く身体を入れて対応できていた。

甲府はセンターライン付近からプレスを開始してくるので後ろでは余裕がもてるのはあるけど栄直や降りた寛也が運んで相手を引き付けて受け手に時間とスペースを渡してたシーンもあってここも改善されてきたかなと。

ビルドアップは右からサイドの若狭や小池から寛也が受けてWBの内田を引っ張ってその裏を狙ったりサイドチェンジで奈良輪を使い、左は陵平がシンプルに裏を狙う形が多い。ここ最近攻撃が停滞してた時は大体足元でもらいたがってモビリティが少なかったのでいい傾向だと思う。

立ち上がり15分の間にシュートは打てなかったけど無事無失点で切り抜けてまずは第一関門突破といった所

17分に高い位置で森にボールを奪われてシュートまでいかれたけど、繋ぐサッカーをやる以上こういうリスクは許容しなきゃいけないし、無謀なのは困るけどどんどんチャレンジしてほしいね。ウタカ1トップの時はCB1人が前に出て、2シャドーも出てくる時はボランチ1枚が最終ラインに降りてきて数的優位を確保して前進と無駄に人数が降りてこなかったのは◎

ここまでマーキングカバーリングの意識がしっかりあってトランジションの反応もいいのでインテンシティの面で負けてないし、今のチーム状態ならミラーにするのは正解かもね。

ここまで潮音のミドルシュート位しかチャンスシーンが無かった中で32分、コーナーキックをニアに入ってきた若狭が頭でスラして先制!どフリーでしたな(^^;

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武岡が誰がマークにつくの?みたいな感じだったし、若狭のコメントにもあったようにマークについてた田中が負傷交代になった事で誰がマークにつくのか確認ができてなかったんだろうね。動き出した若狭にきっちり合わせてきた佐藤も見事でした。


陵平が裏に抜ける動きをした事で甲府のディフェンスを押し下げライン間にできたスペースを使って佐藤がシュート
陵平が裏に抜ける動きをした事で甲府のディフェンスを押し下げライン間にできたスペースを使って佐藤がシュート。梶川もよく見てたね。

失点した甲府は当然前への圧力を強めて押し込んでくるけどボールホルダーに制限をかけられているのでこれなら後ろも守りやすいよね。ここの所最終ラインが見捨てられてるようなシーンが散見されてただけによかったなと。

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平均ポジションやアタッキングサイドを見ても甲府は全体的に高め。エデルリマが高い位置をとって内田、森の所でチャンスメイクをして、ヴェルディはビルドアップは右からが多く左はシンプルな攻撃が多かった。

スタッツからしても押し込まれてはいたけど今までと比較したらチャレンジ&カバーが明確だったし、危ないシーンはあったけど無失点で切り抜けて得点もできたので上々と言ってもいい前半。



後半、小椋が降りてきて積極的にボールに絡み、エデルリマや内田の所から前進する形とシンプルにウタカを狙う事が多い。負けているので上福元にまでプレスをかけてきてきたのでこのまま押し込んでいくというプランのよう。

前節でもそうだったけど劣勢の時に小池が質的優位で突破を計ってくれると流れを変えるきっかけを作れたりするので本当にありがたい。実際、連動した前からのプレスでハメていけるようになってきてこれが追加点の布石になっていく

52分、陵平が武岡にプレスをかけてキーパーの河田に戻させ、そこに佐藤がプレッシャーをかけにいってトラップミスを誘発させた所を梶川が押し込む。河田は梶川が見えてなかったんだろうけどしっかり詰めていたからこそミスに付け込む事ができた訳だし、ここまでの展開からしても最高の時間帯に追加点をあげる事ができた。

これで元気になったのか中盤でボールを取れるようになったり少ないボールタッチでシンプルに前に運んでいく。甲府は点をとらなきゃいけない状況なんだから前がかりになるので、シンプルに裏を狙いにいった方が効果があるからね。

出足よく相手に寄せたり身体をぶつけたりして自由にさせない守備もできているのでシュートは打たせてもゴール近くで決定的な機会を与えてはいない。

ピッチコンディションもあるだろうけど、点差や今のチーム状況からしてもパスを繋いで自分達のサッカーをというよりは、失点したとしてもシンプルに前に運びデュエルする方がいいだろうね。

67分に甲府はエデルリマを下げて佐藤洸一を投入して4-4-2に変更。パワープレーという訳ではないけと前線にターゲットを増やしてくる。

71分に陵平→端戸へと交代。そのままトップに入りチャンス、スペースメイクやプレスバック等の役割も変わってない様子。

甲府アーリークロスで佐藤を狙う事が多いけど、スペースメイク等のモビリティが少ないしこの形での攻撃はそんなに慣れてないのかもしれないね。

77分に佐藤→理仁へ交代。ボランチに入り寛也がシャドーに上がる。

しっかり守ってカウンターへという形になってきたので端戸や理仁がファウルをもらって落ち着ける時間を作ってくれるのはありがたい。

88分に梶川→安在へと交代。そのままシャドーへ。同じ時間帯に小出が負傷して下がってしまったので交代枠を使い果たしていた甲府は4-4-1に変更。

宮崎に危ないシーンは作られたけど1人多くなった事もあって相手のゴールキックスタートにできているので、残り時間が少ない中では後はこれの繰り返しでもいいからね。

このまま久しぶりのクリーンシートで終了。



最後に、守備の問題点をシステムを噛み合わせて修正するのは今までもやってきたし、応急措置のような所はあるけど立て直せたのはよかったかなと。

ボールを保持してパスを廻し自分達のリズムを作りながら相手の位置や目線を振り回していくというのは、あくまでもしっかり人に寄せる、身体をぶつけてデュエルする、後ろをカバーするという戦術以前に必要な要素の上に乗っかるものだし、スタッツでは劣勢ではあったけど原則を徹底できれば上位相手でも十分戦えるのでここは継続させていかないといけないかなと。

20190609 第17節アウェイ鹿児島戦

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アウェイ鹿児島戦予想フォーメーションはこちら。

今日の守備はっきりと梶川か佐藤が前に出る4-4-2で守り懸念材料だったアンカー脇を消すように修正。

ヴェルディの攻撃は陵平に入れて起点を作って叩く形が基本線の様子、鹿児島は積極的に裏やサイド奥に起点を作る事が多い。お互い良さが出ているんじゃないかと。

7分に中原の縦パスをライン間で酒元がフリックしたボールを砂森が受けてシュートしたこぼれを韓を押し込まれてしまう。まあこれは仕方ないかなとは思うけどあっさりと失点してしまった事が尾を引いていく。

得点した事で鹿児島は後ろでゆっくりと廻してヴェルディを引っ張り出してからロングボールでサイド奥を使ってきて、守備は4-4-2でしっかりスペースを消してくるのでボールは持てるけどモビリティが少なく、あっても使ってあげられないので効果的な崩しの形が中々作れない。シンプルに使っていってもいいと思うんだけど

早々に失点してしまった焦りがあるのかもしれないけど前線で陵平が孤立していたりもして攻撃が単発になる事が多く、韓が当たりに強く起点を作られてるというのはあるんだけど、ネガトラへの備えやボールホルダーへの寄せが十分ではないので裏をとられたりしてしまう。その後少しずつモビリティが出てきてリズムができてきた中で質で競り勝って突破できると試合展開を変える事もできるし小池は本当にありがたい。

ボールが持ててる時はよくなったんだけど持てなくなると最終ラインが高い位置をキープしている中でもボールホルダーに制限がかかっておらず、中盤のマーキングカバーリングの曖昧さが目立ちはじめて押し込まれる。

そしてその曖昧さが失点を産む。40分、安在がかわされてしまったのは仕方ないとしても人数がいるのにカットインしてくる牛之濱に誰もいけておらず簡単にシュートを打たれてしまう。これじゃどうやっても守れないよ…

42分、ゴールキックを藤澤がフリーで受けて運び八反田に渡して左サイドのスペースに出し、上がってきた砂森のニアへのアーリークロスを韓に合わせられ失点…

鹿児島が余裕が出てきたというのもあるだろうけどしっかりブロックをひいてくるし、ヴェルディの攻撃は近藤がハーフスペース奥のポケットで起点を作ったシーンはあったけどまた単発頼みになってきてしまう。

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スタッツは差が無いけど相手にダメージを与えられる攻撃ができていたのはどっちだったかは一目瞭然だったし、平均ポジションからしても鹿児島は全体的に高く、縦に速い攻撃が多い分サポートが必要なので前線の距離は近め。ヴェルディは安在と奈良輪がポジションを入れ替えてた時間帯があったのはあるけど選手同士が近すぎたので鹿児島としてはブロックをあまり動かさずに済むので守りやすかったかもしれないね。

コンパクトな陣形を作ろうとしてた中で失点してからバタついてた印象が強かった前半。



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後半始めに梶川→コイッチ、近藤→李栄直へと2枚代えで並びを4-3-1-2に変更。鹿児島の4-2-3-1に対して誰が誰をマークするのかを明確にするのとチームにアグレッシブさをもたらす為なんじゃないかなと。

前線からプレスに行き、コイッチが裏に走ったりロングボールをスラして陵平に落としたりして動いてくれるので全体的にモビリティが出てきた。

51分、佐藤の裏へのパスを陵平が受けてグラウンダークロスを入れたボールをキーパーがキャッチミスしたこぼれを小池が押し込む。しっかりつめていたからこそミスにつけこむ事ができた訳で、前半こういう形無かったもんね。

早いうちに1点返せた事で元気になったというのもあるんだろうけど裏抜けで深さを作れて鹿児島の選手間を広げたスペース使って前進できるようになったし、2トップに楔を入れてからサイドに叩いてクロスや横に揺さぶってミドル等らしい攻撃ができてる反面カウンターをくらう事もあるけど栄直が韓にしっかりついて起点を作らせないし、ここはある程度トレードオフと考えてるかもしれないね。

前が空いてる時はボールを運んで相手を引き付けてからリリースできてるし何でそれを前半からというのは前節の再放送(^^;


奈良輪が運び潮音に渡した所ここから陵平がUの字に動く事で水本をつり出して空けたスペースをコイッチが使い、その落としを潮音が受けてシュート。今までもあったけど陵平の味方にスペースを作る動きが巧み
ピンチの後のカウンター、安在から逆サイドの奈良輪に渡して運んでから潮音に渡した所では2トップの位置が被ってるんだけど、ここから陵平がUの字に動く事で水本をつり出して空けたスペースをコイッチが使い、その落としを潮音が受けてシュートまでいったシーン。陵平の味方にスペースを作る動きは今までも数多くあったけどこういうプレーに知性を感じるよね。

攻撃に人数をかけて厚みが出てきたし奪われた時にもしっかり寄せにいけてるしだから何でそれを最初から………

ヴェルディに中央を使われる事が多くなってきたからなのか63分に中原→ニウドへと交代

鹿児島がミドルプレスになった事や絶対潰すマンのニウドが出てきた事で中央がそこまでは使えなくなってくる。ニウドはヴェルディにいた時はあっちにもこっちにも貴方の後ろにもという感じだったけど、比較的おとなしいので中央をしっかり守るタスクを与えられてるのかもしれない。

中盤は流動的に動き、小池と安在のレーン交換、前線にロングボールを当てる時はサポートもいるし運べてるしポケットをとったりポストプレーで崩しの形はできてるんだけどもうひと押しがという感じ。

80分に佐藤→若狭へと交代して3バックにして栄直を最前線に入れてパワープレーへと移行。残り時間や点差からすればこういう選択は当然ではあるんだけど栄直陵平コイッチとハイタワー3枚がエリア内で待ってるのにボールホルダーがロングボールやクロスを入れられない位自由を奪われてる訳ではないのに一向にボールが入ってこないのは何でなんだろうか?しばらくたってから安在がハイクロスを入れてきてからパワープレーがスタートする。

リスクをかけて攻め込んでいるのでカウンターを受けるのは仕方ないんだけど、鹿児島はヴェルディ陣地でボールを廻して時間を使いにきて落ち着いてたね。

猛攻実らずこのまま終了



最後に、守備の大原則がまだオーガナイズされていなかったのであればまたやっていけばいいし、改善していけばいいかなと。やろうとしない事は恥じるべき事ですが、できない事は決して恥ずかしい事ではないので

確かに半年も気づかなかったのかというのはありますが、スペインでも守備を仕込むスペシャリストとして名高い監督の指導を2年間受けている事からすればまさかそこにボトルネックがあるとは思いませんし、当然できて当たり前と考えるのは自然な事だと思いますよ。

それと、佐藤は技術もあり賢くハードワークを惜しまない選手ですが、悪い意味で佐藤に頼りきりになっているのであればここも変えていかないといけないですね。そりゃあ自分の事まで世話を焼いてくれれば頼るのはわかりますけどその責任感に依存していたら個々の成長速度に影響が出てしまいますし、結果的に組織として収支マイナスになってしまっては意味がなくなってしまいますので

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ほんとこれそうなんですけど50周年に見合う成績をというのはわかるんですけど相手あってのものですし、札束で殴り倒せる程裕福なクラブでもないのでそう簡単にはいかないでしょうし、グアルディオラも、私はあっという間に勝たせられるようになる魔法の杖は持っていないと言うように必勝法や近道はありませんので少しずつ確実に真実に向かっていけたらいいなと考えています。

周りにヴェルディより強いであろうクラブが点在している中で育成型クラブを謳うのであれば、現状では欧州語のサッカーをやって海外で活躍したりして世界を相手に戦える選手を輩出し続けていくしかないんじゃないかなと思っています。

海外で仕事をするのに外国語の勉強を一切しなければ準備不足と言われても仕方ないように、素質があったとしても通用するものも通用しなくなってしまうでしょうし、今サッカーやってる子供達の夢はJリーガーになりたいではないんでしょうから、それが素質ある子供やその親に選んでもらえる道だと思っています。道のりは大変厳しいものになりますけど、成功した時に得られる先行者メリットは計り知れないものがあるでしょうし。

20190602 第16節ホーム京都戦

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ホーム京都戦。フォーメーションはこちら。

京都は4-3-3で今までと変更は無い模様。攻撃は両サイドバックインサイドハーフを上げた2-3-5で守備は両ウイングを下げた4-5-1。

お互いに繋ぐスタイルでトップがライン間に降りて叩く形や前進が難しい時には無理に進まずにキーパーまででも戻してやり直したりする所も同じだけど対人で押し負けたりかわされたりして京都に持たれている事で劣勢に立たされる。

12分に石櫃からのパスを宮吉が佐藤をブロックしながら繋ぎ重廣がヒールで流して仙頭がハーフスペースからドリブルで仕掛けて引きつけてから一美に渡して強引に打ったシュートで失点。奈良輪に当たってコースが変わった事もあり運も無かったけどハーフスペースの所で崩されたからね…またしても立ち上がりに失点してしまう。

その直後にも宮吉が平をブロックしながらハーフスペースの一美に渡したようにこれを狙いにしている様子。仕掛けられる小屋松を右サイドに移動させたのもその一環なのかと。

京都は以前観た時もサイドを起点にしてハーフスペース(潮音の脇のスペース)から崩す形をやっていたので、もちろんヴェルディ対策もしているだろうけど京都のストロングとヴェルディのウイークが噛み合ってしまっているというのもあるかもしれない。

4-4-2で守ると京都のサイドバックが片上げになって3バック化して数的優位を確保するし、相手が1トップならこう、2トップならこうとビルドアップの形が仕込まれてる様子。

18分に安藤のフィードを重廣が胸でライン間の一美に落として左の仙頭へ展開して仕掛けを入れてからのマイナスクロスを福岡に決められてしまう。人数がいるのにボールホルダーに寄せきれていないというのはあるけどコースを撃ち抜いた福岡を誉めるべきかな。潮音が仙頭に当たってボールを奪い返したりいい形はあるんだけど全体的にはフワフワしている印象。

二点目を取れたからなのか小屋松と仙頭の位置を元に戻す。

佐藤のサイドチェンジを奈良輪がダイレクトでハーフスペースの小池に落としてシュートまでいった所でようやく攻撃が形になる。

京都は2点リードしたからなのか後ろを4枚にしてビルドアップをするようになる。前進できなくてもボールを持ってれば守備をしなくていいというともあるからね。

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この場面、小池が仙頭と宮吉どっちを見るの?となっているし、潮音がサポートにいけば福岡が空いてしまうというようにボールを前進させる為のロジックが落とし込まれているけどそれ以上にヴェルディの陣形が間延びしていて中盤5枚の裏のライン間にスコンスコンと縦パスを入れられてしまっているし、そこからサイドとのワンツーでハーフスペースから突破を図られるシーンが続く。

27分、本多の縦パスをライン間で重廣が受けてサイドの小屋松に渡して若狭の背後をとってカットインして仕掛けて宮吉のポストプレーからの落としを決められてしまう。2点とってる分余裕があるんだろうけどそれにしても落ち着いて決められてしまった。人数はいてもボールホルダーに寄せきれてないんだよね…

ますます余裕が出てきた京都は無理せず廻して時間を使いながら隙あらば狙うといった感じになる。

奪ったボールを上福元まで戻してやっとこさボールが持てるようになったので攻撃の形を、今日はセンターバック間に降りてくるのは潮音ではなく佐藤でサイドバックが幅、レアンドロが降りる事が多いので小池が深さをとる3-4-1-2~3-2-5といった所ではあるけど京都がしっかりパスコースを消してる事もあり中々ブロックの内側に入っていけないし、相手を寄せてからのサイドチェンジの形が一番ゴールに迫れているんだけどどちらかというと持たせられてるという印象の方が強いかな。

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最後の方にボールを持った時間帯があったのでボール支配率やパス本数成功率は拮抗してるけど決定機の数は歴然としていたし、平均ポジションは最後の方にボールを持てた時の形ですね。

京都は福岡重廣宮吉仙頭で潮音の周りを起点にして攻撃を組み立ててバランス良く攻撃ができていたし、ヴェルディは前からプレスに行くのか行かないのかで1列目と2列目の間が空く所やアンカーの脇を使われここまでの守備の問題点を徹底的に突かれて3失点もやむを得ないとしか言い様がなかった前半。



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後半頭から河野→陵平へと交代して3-1-4-2へ変更。4-3-3はサイドにはウイングとサイドバックしかいないのでウイングバックが浮く形になりボールを前進させやすくなるし、相手のサイドバックが出てきた時は陵平がその裏に流れて空いたスペースを使っていく。3トップに対して3バックの数的同数になるリスクは承知の上だという配置だけど京都がロングボールをほとんど使わないからいいだろうという計算もあると思いますが

サイドから進められる形ができた分京都も気にするようになったので中央でもレアンドロや佐藤が楔を受けられる形が出てきたのでボールを保持して主導権を握れるようになり、全体的にコンパクトになってボールホルダーにもしっかりいけるようになってきた。

京都は高さがないので陵平へのロングボールだったりクロスやコーナーキックでファーを狙う事も多い(ファークロスはボールが空中にある時間が長いので高さでの競り合いになる事が多い為)。なので55分に宮吉→闘莉王へと交代して高さ強さのある選手を入れて守備を5-4-1に変えてくる。ヴェルディも去年のホーム大分戦でやったように困った時の5-4-1は有効だもんね(vs金沢を除く)

ただ、後ろが重くなる分ヴェルディが自由にボールを廻せる時間は当然増えてくるし、京都もセットして守ってる訳ではないのでライン間を使う事もできてるので前半と違って相手にダメージを与えるパス廻しができている。


63分に猛攻が実る。佐藤の縦パスをライン間で潮音が受けて奈良輪に叩き、クロスを中央で陵平が胸トラップでレアンドロに落として左ハーフスペースから裏抜けした潮音が受けてグラウンダークロスがレアンドロには合わなかったけどファーの小池が合わせて1点返す。

ヴェルディもそうだったけど、今までのスタイルと大きく違うモダンなサッカーをやる時は前からプレスをかけられて時間を削られると不安定になり苦し紛れに蹴ったりしていたので京都にも前からのプレスは非常に有効な様子。正直緩さがあったのでそれ以前だという話しはあるけど前半からできていれば京都の秩序を乱して違う展開になってただろうね。

レアンドロが膝を痛めてしまい67分に栄直へと交代。まだ無理をさせられない状態なのかもしれないけど得点が必要なのでレアンドロを下げるという訳にもいかなかったというのはあるからね。特に何もなければいいんだけど

同じ時間に京都も重廣→エスクデロへ交代して仙頭がボランチに入りエスクデロは右ウイングへ

栄直が前線に入った事で前からのプレスがかけられるようになりロングボールのターゲットにもなる。京都が簡単には繋げなくなりヴェルディはハーフスペースのライン間を使ってチャンスメイクをしていく。


皓太が小屋松から離れてライン間でパスを引き出し、陵平が一度降りる動きを入れてオフサイドを外してからの決定機
若狭にボールがいくまでに皓太が小屋松から離れてライン間でパスを引き出して仕掛けて陵平が一度降りる動きを入れてオフサイドを外して闘莉王の背中から抜けてだして決定機を作ったのはよかったね。点差もあるから決めたかったのはもちろんなんだけど

フリーで持てる時は運んで相手を引き付けてからリリースできてるし、今まではなんだったんだろうかとは思うけど点を取りにいくしかないと割り切れたのもあるかもしれないね。

エスクデロと清水が連続してイエローカードを貰う事になったけど、カウンターの芽を潰したりキーパーがペナルティエリアを離れたリスクを回避したりする分にはいいと思うんですよね。むしろ異議とかで貰う方がずっと無駄な事なので

お互いになんだけどシュートまで行けずに膠着状態になったので84分に佐藤→ヴァウメルソンを入れて仕掛けられる選手を投入

その直後に皓太が黒木との空中戦での競り合いで着地時に足首を痛めてしまい復帰できずに10人になってしまう。軽症であればいいんだけど…

監督としても点差と残り時間を考えれば勝負手を打つのは当然だしほんと運がない…1人少なくなれば当然押し込まれるようになってしまうし流れも変わってしまった。

エスクデロループシュートで得たコーナーキックを安藤に合わせられて試合を決められてしまう…

この状態から好機を作る事は難しいしこのまま終了。



最後に、前からプレスに行くのか行かないのかで1列目と2列目が空いてしまったり4-1-4-1で2列目を前に出してプレスをかけるのか4-5-1(インサイドハーフを前に出した4-4-2)でしっかり守るのかという守備の基準点が曖昧になってる問題点をこれでもかというくらい突かれてしまった訳なんですけど、対人で負けたりボールホルダーに寄せられない事が多くなってしまうとどうやっても厳しいゲームになってしまうので。

以前にも結果がついてきてる時にチームに緩みが出たりしていましたが、この試合をきっかけに変わっていけたらいいなと思います。

それと、ふかばさんが書いていた戦術的ピリオダイゼーションの影響なんですが、この理論はシーズンは長いのでどこかにピークをもってくるというより常にコンディション80%くらいで試合に挑みましょうという考え方なので、試合と試合の間をどうマネジメントするかという事が焦点になりますので日や月ではなく週単位でトレーニングを構築します。基本的に週の半ばにかけて徐々に脳と身体に負荷を上げていき、週末にかけて下げていく事で疲労を残さないようにトレーニングをしていくので、負荷を下げる事で緩くなったと感じるというのはあるのかもしれませんが、脳や身体に疲労を残して試合を迎えてパフォーマンスに悪影響が出たら元も子も無いんですよね。この理論はロティーナ監督時代からやっていたはずなんですが

こちらの記事は戦術的ピリオダイゼーションをわかりやすく解説して下さってるのでリンクを貼っておきます。

20190525 第15節ホーム千葉戦

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ホーム千葉戦。予想フォーメーションはこちら。

攻撃は基本的には町田戦のようにハイプレスの裏を積極的に狙っていくゲームプランのよう。繋ぐ時は時間を削らてれる事もありバタつく場面もある。プレスを剥がせない訳ではないんだけど全体的に前に急ぎ過ぎる印象。一方ロングボールの時は後ろでタメてからなので相手もセットした状態になっているので中々上手くいってない。本来逆の方がいいんだけどね。

守備は千葉のサイドのセンターバックにプレスに行くのがウイングの時はウイングバックへのパスコースを切りながら寄せる必要があるし、インサイドハーフが行く時は千葉の最終ラインまでの距離がある分外されやすくなってしまってボランチに通され、そこから降りてきたシャドウに潮音の脇のスペースや浮いた位置にいるウイングバックへ繋がれて前進を許してしまう。

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後ろがついてこないというよりはプレス開始位置が高いかなと思ったけど1列目と2列目の距離があるのでその間を使われてしまっている。

11分、矢田が左サイドの為田へ展開してからのクロスをクレーペが頭で合わせたシュートがポストを叩き、跳ね返りを船山に押し込まれてしまう。若狭は目の前にいた堀米が気になったんだろうけどあのケースでは河野は間に合わない可能性が高いので若狭が為田につき、河野が堀米を見張るようにマークの交換(ペルムータ)ができれば一番よかったかな。

プレスにいくのかスペースを埋めるのかのかが曖昧になってるけど千葉は前節でも3バック(なのでDAZNの予想フォーメーションも3-4-2-1なんでしょう)だったけど噛み合わせの悪い所を使われてしまっている。

前にもあったけど進めない時に千葉の前線3枚に対してファーストラインに5人いたら前の人数が足りなくなって余計進めなくなってしまうのでほんと勘弁してほしい。

28分に小池が新井に寄せていき奈良輪が茶島に寄せ矢田に佐藤が寄せる連動性のあるプレスで最終的に優也に蹴らせたシーンがあったけどこのようにハメにいければいいかと。

この後から上福元を使いながらダイレクトパスを使いプレスを剥がして前進シーンが出てくる。


ユニット優位を生かして河野と皓太のスムーズなレーン交換でスペースを作って前進する

コイッチに合わせた惜しいシーンがあったけど皓太と河野のレーン交換やスムーズなパスワークで突破できたし、ユニット優位を生かした攻撃の形がようやく出てきた。

33分にあった皓太と為田の競り合いの場面は為田はタイミング的にも無謀で過剰な力(警告相当)または乱暴なプレーと見なされるかもしれない(退場相当)位の危険な接触プレーなのでノーファウルはちょっと…

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また持っても中々進めず、守備でも間延びしてしまっていた。

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ボールポゼッションで上回り、パス本数成功率には大差ないけどコースやスペースを探しながら後ろで廻してる事が多かったし、決定機の数は歴然としてる。

平均ポジションからしてもクレーペが深さ、ウイングバックが高い位置で幅を作りシャドウがライン間と理想的な形で質で殴れる為田を使って運ぶ事が多かった。ヴェルディは全体的に低い。

いいシーンはあったけど噛み合わせの問題や攻撃は繋ぐなら繋ぐ蹴るなら蹴るという所、守備は誰がプレスにいき誰がスペースを埋めるのかが曖昧になっててゲームを支配されていた前半。



後半、ミドルゾーンで待ち構える事もあるけどリードしてる千葉が引き続き前からプレスをかけてくる。繋いで運ぶ事ができないという訳ではないけど全体的に押し上げるというのは引き続き難しい。

56分コイッチ→レアンドロへと交代。そのままトップに入る。

レアンドロが入ったコーナーキック平がスラした所から若狭というのがあったけどその直後のカウンターで堀米から為田という決定機を作られる。またしても上福元様々といったシーン

レアンドロが降りてライン間で起点を作れるようになってきたし、叩く時に増嶋と熊谷がついたように組み立てが上手く質で殴れる選手が入る事で相手を引きつける事もできる。

前線がレアンドロになったので繋ぐ意識が高くなってきて、ロングボールは一発で裏を狙う時に使うというように整理されるようになった。

守備はスペースより人につくようになって誰が誰を見張るのかがはっきりするように修正。

62分、佐藤が新井にプレスにいったパスミスを奈良輪が奪いアーリークロスレアンドロがスラした落としを河野のコースをついたシュートで同点!奈良輪がクロスを上げるタイミングが早かった事で千葉も準備ができておらず、レアンドロが質で殴れたというのが大きかったかな。コンディションはまだ万全とは言えないけどこれが復調のきっかけになってくれればいいなと。

66分河野→梶川へと交代。ゴールも決めたしお疲れ様。前節と同じく皓太が右ウイングで小池が左、梶川が右インサイドハーフに入る。

千葉が前に人数をかけているというのもあるんだけど奪ってライン間のレアンドロに預けて前を向ける状態をスイッチにして裏に抜け出す形やその直後に潮音のフィードで皓太にという形があったけどホワイト監督のハーフタイムコメントにあった早く前につけていこうというのはこういう形の事なんだろうね。前半は後ろで廻していて前線がボールが出てくるタイミングがわかりづらい分合わなかったけどリリースがシンプルになった分機能しているといった印象。

守備も誰が誰を見張るのかを整理してボールホルダーにプレスをかけられるようになったし、前でボールを奪ってショートカウンターにいけるようになってきたので押し返せるようになる。

77分に堀米に代わってアランが出てくる。

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脳裏をよぎる(^_^;)

フリーキックから近藤に合わせたクロスを増嶋が上手く身体を入れたけど、前半小池が突破した所にも足を出したしいい選手だね。去年9分しか出られなかったのがもったいない。

87分に船山を下げて寿人を投入してきたけど前からプレスをかける事と裏を狙わせる事でヴェルディの前への圧力を牽制したかったんだろうね。

レアンドロを投入してからの流れで取っておきたかったなとは思うけど引き分けは妥当だったかな。



最後に、攻撃に関しては早く前線にボールを送るという部分で監督と選手のイメージのズレがあるように見えたけど、後半修正して機能していたので擦り合わせがうまくいくようになってきたんだろうね。

問題は守備なんだけど千葉は前節も3-4-2-1だったのでサイドCBにプレスにいくのがインサイドハーフかウイングか。その際に相手のウイングバックボランチをどうするのかやアンカー脇をシャドウに使われてしまう噛み合わせの問題が色濃く出てしまったのがねえ…人につくように修正はしたけどここはまだまだといった感じ。

今節は勝てなかったとも負けなくてよかったとも言えるけど途中で修正して主導権を握る事ができて無敗のキープできたので少しずつ確実に進めていければいいなと思っております。