20190420 第10節ホーム新潟戦

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解説が安英学とアウェイ感のあるホーム新潟戦。予想フォーメーションはこちら。小池が左ウイングで佐藤が左インサイドハーフで梶川が右ウイング。

ヴェルディの守備は佐藤が前に出て小池が下がって4-4-2。新潟のセンターバックにはコイッチと佐藤がフィルターをかけてサイドバックにボールが渡ったらプレスのスイッチが入る形かなと思ってたけど誰がプレスに行きどのスペースを埋めるのかが曖昧になってるので縦パスをスコンスコン通される。攻撃時にもパスがズレたり出し手と受け手が合ってないシーンもあるので、おそらくこういう時はこうしようといったカチッとした約束事があるという訳ではないのかもしれないね。

そんな中で上福元からのボールをカウエにつつかれてコーナーキック、ニアで大武がスラした皓太に当たったこぼれ球をレオナルドに押し込まれて立ち上がりに失点…体制が変わってまだ新潟の手の内がわからない中では痛い…


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新潟の守備はシルビーニョが前に出てきて4-4-2。センターバックにフィルターをかけてサイドバックに出した所からプレス開始、潮音が降りてきた3バックならサイドのセンターバックが運んだ時になり、サイドバックが降りてくればそこ、佐藤も降りてきた時はボランチが前に出てそのスペースをサイドバックが埋める。リードして余裕が出てきたというのもあるのかもしれないけどしっかり守れてる。新監督に時間は無いはずなので片渕さんが仕込んだ形なんでしょう。

新潟の攻撃はしっかり守ってからのロングボールだったり手数をかけずに攻めてくる事が多い。リードしているから人数をかける必要も無いしあっという間にリードしたので本来どういうスタイルでやりたかったのかはわからないんだけど

18分にあったコーナーキックから梶川と小池が入れ代わり梶川が左ウイングで小池が右ウイングへ。ここは自由にやっていいとの事なので

いかんせん守備の形がはっきり定まっていないので考える時間が必要になってしまうい判断が遅れるので簡単に運ばれて押し込まれるので佐藤が降りて4-5-1で守るようになるけど高い位置で奪われて簡単にシュートまでもっていかれたりして変わってない。ボールをどこに誘導してどこでプレスのスイッチを入れるのかが曖昧になってるのと、俺が何とかしなきゃというのはあるんだろうけど突撃して穴を空けるシーンもある。オールマンマークでもやらない限りは守備は個人ではできないので考える時間を削る為にもプレー原則をはっきりしておきたいなとは思うんだけど…

守備がはっきりしていない分奪った後の形もはっきりしないので前節にあった中盤の流動性もあまり見られないし、声出したり身ぶり手振りが多く攻撃のテンポが悪いので中々効果的な形での攻撃が作れない。攻守に渡って認知→思考→判断→実行までの思考に時間がかかるのでその分相手に余裕を与えてしまっていて一方的な展開になってしまっている。

新潟の攻撃の形が安定していてトランジションも速いんだけどそれ以上にヴェルディが組織的とは言いにくい状態だったのでにんともかんともという感じ。


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スタッツからしてもパス数や成功率はそんなに変わらないけど前方へのパスは少なかったし、平均ポジションはコイッチが深さは作るけど佐藤が動くスペースに誰かが入るという感じで左サイドに寄る形が多かった。

新潟はサイドバックが幅をとりレオナルドが深さ、サイドハーフが絞ってレオナルドやシルビーニョをフォローするという綺麗な形。

攻守に渡って良いとこなかったし、新潟が気持ちよくプレーしていたという印象が強かった前半。



後半頭からコイッチ→端戸へと交代。そのままトップへ入る


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後半は以前やってた片寄せしてワンサイドアタック(1つのサイドで攻撃を終わらせる形)&アイソレーション(逆サイドに張って仕掛ける形)



新潟戦の攻撃。ワンサイドアタックでレイオフから裏を狙う


楔を入れて前を向けそうなら向き、ダメなら戻しながらレイオフ(落としのパスの事)で裏を狙う。中盤をグルグル回すやり方ではなくこちらを選択してきたのは新潟が攻守に渡り安定していたので時間を奪う目的もあったかもしれないけど、前半組織的に問題があり過ぎたので選手同士の間隔を狭めてトランジション対策をしたという感じ。



新潟戦の攻撃。ワンサイドアタックからのアイソレーション


こちらはワンサイドアタックからのアイソレーションの形。

ただ、端戸がハーフスペースより外側で受けた時に肝心の中に人がいないのでインサイドハーフが入るのか逆サイドが絞るのかという部分はまだまだという所。もう10節なのでもう少し整理してほしいんだけどね…

コンパクトな陣形になった事もあって前半と比較すると球際にも厳しくいけるようになってて守備は大分改善されたし、全体的にスピードが上がり端戸がライン間で捌くシーンが増えてスムーズに運べるようになったきた。まあ前半の比較してもという所はあるんだけど


65分。広瀬と大武のセンターバック間のパスを端戸がインターセプトして運んでゴールに流し込んで同点!広瀬がパスを出した瞬間に動き出してるのでコメントにもあったように狙い通りだったようだね。

72分に梶川→ヴァウメルソンへと交代。そのまま左のウイングに入る。梶川の時は梶川が大外で端戸と佐藤がハーフスペースで三角形を作りそこに奈良輪を絡んで前進かサイドチェンジだったけどヴァウメルソンになった事で端戸はあまり寄らなくなる。前節の得点シーンも絞らずに皓太が仕掛けるスペースを空けてたし、こういうプレーはありがたい。


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右サイドからの攻撃はヴァウメルソンがアイソレーション要員として逆サイドに張る

78分小池→永田へと交代して3-1-4-2へ。両サイドが逆足ウイングバックの配置になったのでここから運んでフィニッシュまでいけと事なのかもしれないけど選手同士の距離が近く仕掛けられるスペースが無い。


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カウンターのチャンスになってたシーンで佐藤が敵を引き連れて寄っていきヴァウメルソンの仕掛けるスペースを消す。シンドイ思いしてまで何でここまで上がってきたんだろうか

オープンな展開になってた中で終了。



最後に、自由には責任が伴うものだけど団体競技である以上個人で背負いこむものではないし、誰か1人に責任があるというものでもない思うので、分担する為にも原則面をもう少し出していってもいいんじゃないかなとは思うんですよね。それが選手達の歩み寄りにもなるでしょうし、何かしら制限がある中での方が試行錯誤もしやすく成長しやすいんじゃないかなと。もちろん選手達を信じて成長を促すというのもとても大切な事なんですけど

20190413 第9節ホーム琉球戦


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ホーム琉球戦。フォーメーションはこちら。

今日のヴェルディは4-1-4-1。攻撃時に人数をかけやすくするのと噛み合わせ上、琉球のCFにCBが余り、SHにSB、トップ下にアンカー、DHにIH、SBにSHがつく形になる

ビルドアップ時に琉球は近藤と平に対して鈴木と富所がプレスに行くので潮音がフリーになりやすく、そこに佐藤や端戸も絡んで今までと比べたらスムーズに運ぶ事ができる。

ヴェルディの保持時は佐藤がかなり流動的に動くけど基本的には3-2-4-1かな?奈良輪片上げや最終ラインに潮音が降りて佐藤が降り端戸が絞り奈良輪と小池で幅、(ここは左右が逆になる場合もある)陵平が深さを作る。非保持時は4-1-4-1。この形は2列目が高い位置をとれる代わりに潰しやプレスバックが必須になるけどここはしっかりいけてるし、4-5-1も併用して縦パスを入れるコースを消す形も使う。

琉球の保持時は2-3-5。ロングボールを鈴木が収めて富所に落としたりサイドに起点を作る。ボールが収まった時の押し上げが速いのでセカンドが拾いやすく二次三次攻撃ができるので、この形で点取ってきたんでしょう。この時ヴェルディは小池が最終ラインに降りて対応する。非保持時は鈴木と富所が並んで4-4-2。

10分位から佐藤と潮音かポジションチェンジする形が出てくる。中盤の3人がボランチやアンカー、インサイドハーフ、トップ下をこなせればグルグルと回す事もできるし、これで相手の守備の基準点をズラす事で運べない進めない問題を解決していこうという事なんじゃないかなと。今年の編成からしても色々な組み合わせもさができると思うので

ただ、保持時に佐藤がサポートが必要ない所でもボールに寄っていってしまいボールホルダーのプレーエリアを削ってしまうシーンが結構あるので少し制約を設けてもいいんじゃないかと。イマジネーションを生かす事と和式が紙一重になっているように見えるので


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潮音は皓太に寄ってくるなと手を出しているのでチームとしての約束事ではないんだろうし

攻撃時に人数がかけられて形は良くなってるんだけど真ん中や押し上げ中に失ったりその分危ないシーンを作られる事も増えているのでそこのリスク管理やラインを押し上げて間延びさせないようにしていく事は課題かな。

そして39分。佐藤の入れ替わった潮音が運んで左佐藤右潮音トップ下に皓太という所から左皓太右潮音トップ下佐藤に入れ替わる時に皓太に渡す。皓太は自分で仕掛けるタイプなので端戸が絞るとスペースを消してしまうので外に張り、陵平も最前線で深さ作ってたんだけど、皓太が陵平に合図をして降りてきてもらって(なので陵平もえっ?って感じで一瞬戸惑ってるようでした)それを囮にして佐藤とのワンツーでボランチの裏に入り、小池が裏抜けして深さを作ったスペースからミドルシュートで先制!もちろんこのミドルが見事だったのは間違いないんだけどこの中盤でやりたかった形が実を結んだのはよかったね。

得点後は琉球が圧力をかけてくるのではっきり中を消す4-5-1の守備に切り替える


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琉球の方がチャンスは作れてたけど平均ポジションからしてもバランスがいい形ができてたし、前線に人数をかける攻撃の形が出ていたのは収穫。琉球は鈴木が降りてポストプレーや田中を使う事が多かったし、ロングボールも結構使ってくるので選手間も近めという配置。

チャンスは多くはなかったけど意図した形で点が取れたので、精神的な面でも楽になったんじゃないかなと思った前半。



後半、守備は4-1-4-1で前から行くというよりは退いてブロックを作るようにした分コンパクトな陣形を保てるようになる。逃げ切るというよりは前半間延びしていたのでその修正かなと。

平と近藤に対して鈴木と富所がプレスに
くる時は潮音が降りる形の他に上福元を使いながら後ろで廻して相手が出てきたらロングボール一発で裏を狙う。リードしている時の試合運びという感じ。

風間からのフィードを河合が受けて仕掛けからのマイナスクロスで潮音の脇を富所に使われてあわやというシーンを作られる。琉球としてはこのアンカー脇を狙っていくというプランなんでしょう。この後からのヴェルディはアンカー脇を潰して4-5-1で守るようになる。

後半のヴェルディの攻撃はサイドからのクロスが多い。この形なら奪われるのもサイドになりやすいので非カウンター対策も兼ねてるんでしょう。

60分に潮音→森田へと交代。そのままアンカーに入る

62分に佐藤がボールを残した所からサイドに流れてた陵平に出し、福井をかわして抜け出しカルバハルと1対1になった所で倒されPK獲得。


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カルバハルはエリア内でボールに対してチャレンジしている決定的な得点機会の阻止なのでPK+警告と判定は正しい。カルバハルの鼻に陵平の膝が当たって流血したのでしばらく中断。キーパーはピッチ内治療が認められており、止血するまではプレーに復帰できないのでルール上の問題はないので

76分に風間→小泉へと交代して上里をアンカーにして2列目左から河合富所小泉上門と4-1-4-1へ。これで琉球が前からのプレスがかけやすくなり蹴らされて全体的に間延びしてきたのもあるけどライン間に人数をかけられるのでそこにポイントを作られてしまうシーンが出てくる。

ヴェルディは退いてる分ロングボールが主体、まあリードしているので悪くはないんだけど。

88分に皓太→河野、佐藤→栄直へと交代。して4-2-3-1へ変更。中盤の関係性が3ボランチに近い形なのでこのまま逃げ切るという事なんでしょう。

なんだけど逃げ切れない。95分に上里のゴラッソミドルで被弾。ボールホルダーに寄せきれてなかったというのはあるんだけどこれは上里を誉めるべきかな…

この後前に圧力はかけるんだけどこのまま終了。結果以外は悪くはなかったんだけどね結果以外は………



最後に、まあPKを決められなかったチームと止めたチームの精神状態が同じ訳ないんだけど中断以降後ろ重心になってしまっていたのが痛かった…

チームとしての共通理解は進んできてるしまだまだ未完成ではあるけど中盤をローテーションして相手の守備の基準点をズラしながら前進するというアイデアは良かったと思います。

ほんと内容は悪くはないんだよね内容はという試合でした。うーん

それと、サッカーには国やクラブの歴史や文化、チームの編成や個々の選手の特長や監督の考え方、ゲーム中での疲労感やメンタル面等の要素が複雑に絡み合っているのと同じで、応援にもゴール裏の歴史や文化、人それぞれの考え方や思い等の要素が複雑に絡み合っていてかつ、似たような事は起きても全く同じ状況というものが起こらないので絶対的な正解というものは存在しません。なのでここでブーイングをすべきであるという事が正解であるという事もありませんのでこういうのは断定的な表現は避けた方がいいんじゃないかと。もちろん人それぞれ色々な考え方や意見があってしかるべきなので自分の考えを述べる事は全然構いませんが

20190407 第8節アウェイ山形戦


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アウェイ山形戦。予想フォーメーションはこちら。

ロングボールで山形のWBの裏を小池や陵平に狙わせる形が多い。ハイプレスの回避とそこで起点を作ったり落としを皓太に拾わせられれば一番いいし、山形のラインを下げさせる意図もあるんでしょう。

上福元のフィードをライン間の佐藤が頭で陵平に渡して皓太へスルーパスという所も、相手が前から来るのなら一発で盤面をひっくり返せばいいじゃんというのは大分と同じ解決策の1つなので。


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栗山のゴールがファウルになったのはジェフェルソンバイアーノが若狭を手で抑えていたのでこれをとったんだと思います。

近藤と平の間に潮音が降りて(左CBの位置に降りる時もある)3バック化した時に山形が1トップ2シャドーと数を合わせてプレスに時は上福元からSBを使ったり、栄直が降りた時に相手のボランチがついてきたら佐藤を使うというのもセオリー通りのハイプレス対策なのでここの準備はしっかりしてきた様子。ビルドアップの起点になって、スーパーセーブも連発と上福元様々。

守備時は陵平と皓太が並んでの4-4-2(佐藤が前に出ての4-3-3も場合もある)。このブロックの強度が上がった事やボールを奪えるようになってきたのは前進したと思うけど、低い位置で奪った時に明確に繋げる状態でなければ安全策をとってほしいしリスク監理の所ははっきりやっていってほしい所。

山形の守備がいいというのは確実にあるんだけど29分にあった中央で潮音が持った時に坂元が絞ったので奈良輪が開いて佐藤がハーフスペースに降り、奈良輪→佐藤のワンツーでWBの裏を突破した形が繋ぎでは最初のチャンスメイクだったかな?ボールを保持して前進するまでの道のりはまだまだ険しいものになりそう

陵平が中央にいる時も皓太が落としをもらえる所にいるのでここはチームとしての約束事になってるんでしょう。

38分くらいから押し込めるようになってきて奪われても奪回できるんだけどボールを廻してても山形の守備のバランスが良くライン間を使わせてくれないし、質で殴れる小池には秀仁と山田が2人がかりでついてくる。水戸もそうだけどこの守備が今の順位にいる要因なんでしょう。ヴェルディも上手くいかない時は無理をせず戻してやり直してる所はいいと思う。

ここまでほとんどチャンスらしいチャンスを作れなかった44分、スローインを陵平がキープして小池に渡し、トラップミスが結果的に栗山の逆をつく形になりファーに流し込んで先制!正直ここまで点取れる感じがしなかった中で先制点が取れたのは凄く大きい。


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シュート3本vs2本というように前節と同じく守り合いといった感じの堅い展開ではあったけど全体的には山形ペースだったかなと。平均ポジションはヴェルディは陵平がサイドに流れて空けたスペースに皓太が入る以外は小池と奈良輪が張って佐藤が降りるというのはいつも通りの形。山形は三鬼や坂元を使ってくるんだろうと思ってたけど攻撃の多くは左サイドだったんだよね。こちら側から攻めて小池を自陣に押し込むプランだったんだろうか。

お互いの守備がいい中で文字通りワンチャンスをモノにできたのが大きかった前半。



後半もロングボール主体なのは同じ。山形もロングボールをシャドーに拾わせる形なのでお互いにロングボールを蹴り合うような展開。

50分にあった坂元が秀仁とのワンツーで抜け出してからのシュートが近藤に当たってコースが変わり上福元が逆をとられたような形になったけど何とか弾く。ここの所キーパーの活躍が目立つというのはどうなんだろうかというのはあるけど本当にお世話になっております。今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m

ヴェルディはロングボールを使うのはいいんだけど押し込まれる展開からクリアのような形なので前線との距離が空き間延びしてくる。山形に時間を削られて前線に収めてもらおうと受け手に厳しい楔を入れた所を奪われて一発で坂元に裏を取られて失点。こういうホスピタルパス(受け手を危険に晒すパスの事)でドウグラスも随分痛んできたし、ヴェルディには大迫のようなキープ力のある選手はいないので前半みたいにWBの裏を使う等のリスク管理をしてほしいかなと。リードしてれば相手は嫌でも前に出てくるんだからそこで裏を取ればいいじゃんくらいの事ができれば一番いいんですが

64分に栄直→森田へと交代。パス廻しの所でノッキングのような感じになっていたのでここの修正かと。

67分、立て続けに佐藤→寛也へと交代。役割は同じ様子。

小池が高い位置をとって山田を下げた所から近藤→若狭→潮音→佐藤と上手く運べてた時間帯もあったし、組織として前進していきたい意思は見えるんだけど中々上手くいってない。ここはコツコツやっていきましょう。



山形戦。攻撃パターン


皓太→森田→寛也→皓太の関係性で突破していけるユニット優位での形があったのは収穫かなと。もちろん奈良輪のサポートや陵平が奥行きを作ってたというのもあるけどここまでこういう形は無かったので


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79分に潮音→コイッチへと交代して3-1-4-2へ。やっぱりこの形の方が各選手の役割がはっきりするのでいいと思うんですよね。そして山形が保持してる時は3-2-5のようになってるので5-3-2で受けると

またロングボールを蹴り合う展開になってゲームが落ち着かなくなってきてる中でまたコイッチに無理めのボールが入った所を奪われてカウンターをくらい失点。1点目とほとんど同じ形…

その後は近藤を前に出してパワープレーに出る。寛也から逆サイドの小池が折り返した所に近藤が入ってくるシーンはあったけどこのまま終了。



最後に、愛媛戦の頃は攻撃は和式?守備はエスナイデル?という感じだった事からすればかなり良くなってきてるし、ブロック作って奪えるようになってきてるけど、攻撃時には今の組織力の強度からしたらもう少し制約をかけてもいいんじゃないかなと。もちろん最終的には全部やれるようにしなきゃいけないんですけどね。

がっちり縛ると当然相手も対策してくるのでわかっていても止められない選手(ストラクチャーを維持しながら質で殴れる選手)が多く必要になってくるし、これが資金力の限界という話しにも繋がってくるというのはあるのでヴェルディの選手達が持っているイマジネーションをもっと生かして欲しいというのはわかるんですけど現状ではそれをいかんなく発揮するのはちょっと難しいのかなと。

それと解説の方がこんなに高い位置をとるキーパーってJ2リーグを見渡してもいないって言ってましたけど、優也がご立腹だと思われますです。はい

20190403 第7節ホーム水戸戦

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ホーム水戸戦。予想フォーメーションはこちら。



水戸戦。水戸の守備


水戸の守備は2トップがボランチへのコースを切りながらセンターバックへのプレス(カバーシャドウ)が徹底されている様子。こちらの動画でも清水が栄直につき、近藤からのパスコースを切りながら上福元へプレス、黒川が潮音へのパスコースを切りながら平へプレスをかけてパスコースを限定してしまうので残りはここしかコースが無いよね?と言わんばかりに奈良輪には茂木が勢いよく寄せてくるので大きく蹴るしかなくなってしまう。水戸の2トップの守備がハードワークをしながらボランチへのコースを切るので後ろは楽に守れるし、ここまで6試合2失点という堅守を支えてるんだろうね。


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黒川が潮音の位置をしっかり確認しているので



水戸戦。ヴェルディの守備


ヴェルディも負けてはいない。佐藤が岸田→伊藤へと二度追いをしてンドカボニフェイスに陵平がボランチへのコースを切りながら寄せて志知に出させて小池が勢いよくプレスをかけて蹴らせる。

お互い守備がいいんだけど、水戸は就任2年目の長谷部監督の戦術が浸透している分、前からハメにいったり囲い込みやインターセプトがオーガナイズされているのでその分旗色が悪いという感じ。

ヴェルディはボールを持っても水戸に時間を削られてバタついたり無理に縦パスを入れたりして自らの手でボールを手放してしまうシーンもあるので上手くいかなかった時はやり直したりしてもう少し展開を落ち着かせられたらいいかなと。


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水戸の攻撃的プレスへの対策として栄直が真ん中で2トップを引きつけてCBが開く。こうする事によって水戸のSHがCBとSB両方を見張るように強要させる形が作れてるので事前に準備してきた形なんだろうね。この形が出てきてからは水戸のプレスを剥がして押し返す事ができていたので

30分過ぎに栄直がCB間に降りてきてSBを押し出して近藤が2トップ脇から運んで若狭小池と降りてきた陵平でひし形を作って右サイドに片寄せしてからサイドチェンジで前進する形が作れてくる。小池の突破をチラつかせながら水戸の守備対策として仕込んできたんでしょう。


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後ろで廻してた分ボールポゼッションでは上回ったけど、小池や浅野の突破を生かしながら逆サイドはSBが幅を取りSHが絞るという特長が同サイドになるので、守備をする事が多かった分小池が下がるのでチャンスメイクできた差がこのシュートや枠内シュート数になったかなと。

固い展開ではあるけど現時点での組織力の差は感じた前半。



後半、高い位置から上福元まで戻したり、深い位置まで下げてから前線を狙ったりして水戸を上下に揺さぶる形が出てくる。相変わらず水戸の対応は速いけど、前半よりも水戸の選手間で受けてプレスをかいくぐれるようになってきた。

ヴェルディが高い位置まで運べるようになった事もあり奪われて被カウンター、奪ってカウンターと連戦中には優しくないオープンな展開になるけど攻撃の迫力というよりはお互いの守備の良さの方が目立つ。

ただ、57分くらいから水戸に持たれる事が多くなってきて右サイドで細かく繋いで片寄せさせられてから逆サイドの志知、浅野、黒川を使われ、浅野の突破力や黒川の間で受けての仕掛けられて対応に手を焼く。

水戸の選手は常に背後にいるヴェルディの選手を見てコースを塞いでスライドも速くロングボールも跳ね返されるし中々攻め手がない。

63分に端戸→コイッチへと交代。陵平とは縦関係でトップ下に入るような形。

69分に佐藤→梶川へと交代。

コイッチは本来はサイドからのクロスターゲットとしての役割なんだろうけどライン間で収めて前を向いてボール出しができるし、ポストプレーをこなせる事がわかったのは収穫かと。

70分過ぎくらいから水戸の2トップのプレスがかからなくなりスムーズに運んでシュートまでいけるシーンが出てきたんだけど長谷部監督が清水と黒川の所を同時に変えてくる。抜かりない

ただ、2トップからのフィルターがそこまで効いてないので清水と黒川の能力や献身性で成り立ってた所はあるのかなと。まあこの2人が契約上出場できなかった大宮戦でも負けてないので組織としての強度は間違いないんだけど

守備はしっかりしてるんだけどあまり攻め手が無かったまま終了。



最後に、ここまでカウンター気味の速い攻撃での得点が多い事もあるのかもしれないけど、ミスや速く攻めなきゃという感じの焦りで自らボールを手放してしまい守備にエネルギーを使う悪循環があったのでボールが持てる時にはもう少し展開を落ち着かせてもよかったかな。ただ、2試合連続クリーンシートだったように守備がしっかりしてきたし、今節はベタ退きした訳ではないのでここはチームとして前進したと思う。

水戸のコースを切りながらのプレスやタイミングと強度やインターセプト等の守備が素晴らしかったというのは間違いないのでここはどのチームも苦労すると思うし、この順位がフロックでも何でもない事は確かなので水戸を誉めるべきかなと。

そう考えると千葉が道具袋にエリクサー入れてたのに全滅した感はある(^^;

20190330 第6節ホーム柏戦


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ホーム柏戦。予想フォーメーションはこちら。

ボールを持っても柏の寄せが上手く中々敵陣に運べないし、ボランチのプレースバックも速くセンターバックも迎撃に出てきてライン間を使うのも難しい。

柏の前4枚が積極的にプレスにくるので速くリスタートしたり(6:40~のシーンでも上福元が速くリスタートしたがっていた)後ろで廻して前線を引っ張り出してボランチの裏や脇のスペースを使っていき、右サイドからの崩しを狙うのが今日のゲームプランなのかと


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守備時のヴェルディはコンパクトな4-4-2。柏には強力なアタッカーが多いのでまずはスペースを与えない事を優先している様子。


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なので柏は逆サイドからのクロスという形もある。ヴェルディとしてはサイドからクロスを入れられる事に関しては許容しているように見える。

7分くらいから柏が4-1-4-1も併用してくる。奈良輪が高い位置を取り3CB+2DHのビルドアップに数を合わせてきたんでしょう。

攻撃面ではどこかで起点を作って時間をかけられるとかなり楽になるんだけどなーとは思うんだけどここはレアンドロ待ちかな。そういう意味ではレアンドロの使い方がはっきりしてきたのは収穫かなと。

ミドルゾーンで待ち構えてスペースを消す守備はお手のものだし、25分にクリスティアーノ→オルンガと決定機を作られたシーンはあったけど我慢してると言うよりは柏にボールを持たせてるくらい守備に安定感があって余裕も感じるし、ここは今までのチームとしての積み重ねの賜物もあるだろうね。


柏戦。攻撃パターン


そんな中でも若狭→端戸→栄直→小池→端戸とワンタッチで繋ぐ攻撃の形は作れてたし、これが小池の追加点にも繋がった。

小池の突破にはクリスティアーノもカバーにくるし、ここを狙われる事は柏としても想定している様子。

ここまでチャンスらしいチャンスを作れなかった中での39分、スローインをハーフスペースで陵平が収めて佐藤に落として端戸とのワンツーから大外の小池を使って端戸からのクロスを陵平がニアで合わせて先制!陵平はニアに飛び込むプレーが多く結果も出てるし自信になってるようでいいね(^^)今季初めての先制点!

その直後の40分、柏が速攻でバランスを崩してたんだろうけど、柏の2列目の裏で栄直が受けて→小池→端戸と繋いで栄直からのスルーパスで小池が完全に抜け出してからのシュートを中村も触ってるんだけどゴールに入って追加点!


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中村は滑る事によってラインを超えたかどうかを副審が判断しにくくしてるんだろうけど


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主審がここにいるので(^^;

その後も展開は変わらないんだけど、2点取れた事もあり余裕をもってプレーできるようになってきた。


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平均ポジションからしても、小池と若狭が高めの位置をとってそこに端戸が絡み、陵平が降りてポストプレーをするという形。言うまでもなく終始押し込まれてたけどシュート3本で潮音のミドル以外が全て得点と働き方改革としては効率よく理想的だった前半。



後半も柏に押し込まれてソリッドな4-4-2で守るという構図は変わらず。そして柏はアーリークロスが多くなってくる。


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このシーンも大外はくれてやると言った感じで中を固める事が徹底されている様子。

ボールを持てた時にもう少し時間を使いたいんだけど、焦りもあるのかもしれないし、現時点での組織力では難しいとの判断なのかもしれないけど大きく蹴る事が多い。変に中途半端になるよりは遥かにいいのでこれはこれでいいと思う。もちろんカウンターが狙える時は別ですが

大谷に危ないシーンを作られたりはしたけど概ねしっかり守れてるし、前半の所でも書いたけど後半も歯をくいしばって堪えてるというよりはボールを持たせてるくらい余裕をもててるんだよね。今までは退くと押し返す事が難しかったけど、逆襲に転じる事もできていたので。

69分に端戸→田村へと交代。5-4-1へと変更してくる。試合後のホワイト監督コメントでも「2点差があったので、もう1点はいらないというのがあの時間帯の考え方でした。失点しないことを一番に優先しました。」と言ってるけど、ここまで強豪とは言えない国を指揮していたというのもあるんだろうけどこの時間帯で割りきってバスを置く事にシフト。4-4-2のままでも守れそうな感じだったけど1点取られてもまだ勝ってるよね?と余裕を持たせる意味合いもあったのかもしれない。

この後はマイボールにした時は大きく蹴っていく。チームとしての意思統一もはっきりできるし、こういう割りきりはいいと思う。

71分に潮音→森田へと交代。後ろを厚くしたので前からアグレッシブに守備をしてあわよくばカウンターを狙える機動力のある選手を入れるという意図なのかなと。

ひたすら守りを固めるだけじゃなく攻撃に転じられる時は狙っていってるし、余力はまだ十分にあるといった様子。

85分に佐藤→皓太へと交代。意図は森田と同じかな。

柏は焦りや疲れもあるんだろうけどミスが多くなってきた。

大谷のボレーやオルンガに危ないシーンは作られたけど当初のゲームプランを確実に遂行しての完勝!

マンオブザマッチが上福元なのはみんな納得なのではないかと


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後半のシュートは佐藤の1本で柏は18本で合計24本と山手線のようなペースでシュートをうたれたけど守備が安定してたのでそんなヒヤヒヤするという感じでもなかったし、こんな展開でも柏のファウルが16あるので、それだけヴェルディのカウンターを潰していたという事は反撃に転じる事もできていた。



最後に、2点差あるから余裕もってボール持ってれば相手が勝手に出てくるからその裏を使えばいいじゃんと外国人監督や選手は思うだろうけど、日本ではカウンターの打ち合いでオープンな展開になる事が多い分失点しやすく、チームが動揺しやすくなるので2-0は危険なスコアと言ったりするので、こういう割りきりはいいと思うんですよね。途中から松田さんが監督してた時の栃木の勝ちパターンを思い出しながら観てました。

強豪相手にクリーンシートで勝てた事は自信になるだろうし、次も好調の水戸が相手ですがみんなで頑張っていきましょう

20190324 第5節アウェイ徳島戦


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アウェイ徳島戦。予想フォーメーションはこちら



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今節も佐藤が陵平、端戸と並んで4-3-3での守備も継続。逆サイドの右WBの藤田は放置してもし振られた場合は奈良輪に寄せてもらうしか。

徳島は佐藤が受けそうな時には右CBの田向が出てきて潰しにくる。その時逆サイドは左WBの竜士が最終ラインに降りてくるので、佐藤を自由にさせないプランはチームとして共有されてる模様。

そして数的同数プレスにはボランチが降りてきて数的優位を確保しながら右WBの藤田からボランチやシャドーを経由して逆サイドの竜士を使うのが約束事のよう。

ヴェルディは右SBの田村が竜士につきにいく時はDHの潮音がハーフスペースを埋めて5バック化して守る。

ヴェルディのビルドアップは栄直がCB間に入って徳島が2枚でプレスにくる時は両SBが高い位置を取り、3枚の時は田村が降りて4バックになるので3-4-3か4-3-3。ボールを奪えても徳島のプレスやプレスバックが速く中々ボールを前に運べない。

竜士の仕掛けからチャンスメイクをされてるので右SHの小池が最終ラインに降りて5-3-2で守るようになる。これは選手達の判断だそうだけどこれはストラクチャーを崩す事では無いし、いい事なんじゃないかなと。

15分にあった上福元が平のクリアボールに飛び出した所は岸本をブロックしてた近藤に引っかかってバランスを崩してしまったんだけどこれはファウルを取れないしヒヤリとしたシーンだったけど27分の清武のフリーキックを止めてくれたので

岩尾に縦パスを入れられて中央からWBを起点にした攻撃でコーナーキックを取られる事が多いし守れてはいるんだけど中々ボールを持つ事ができない中で29分に田村から小池への縦パスから端戸とのワンツーで竜士をかわしてCBGK間にグラウンダークロス。これは陵平からのリクエストなんだもんね。

40分くらいから徳島のプレスが緩まった事もありようやくボールを持てるようになってくる。4-5-1で守る徳島のサイドを使いながらの形は作れてはいた。



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平均ポジションからしても徳島に攻め込まれる時間帯が多く、岩尾がゲームメイクをして両WBが幅を取り岸本は竜士からのクロスターゲットでハーフスペースにいる事が多かったからね。

そうなると当然ヴェルディは退いた形になり栄直が真ん中で潮音とを前に出してプレーをさせて小池の突破からチャンスメイクという形。佐藤はかなり自由に動くのでこのデータではなんとも言えない所はある。

徳島のアタッキングサイドからしても竜士の仕掛けに対応する為に選手同士で話し合って小池が最終ラインに入って5-3-2で守っていたと。

前半のシュートが2本だった事もありチャンスらしいチャンスはあんまり作れてなかったし、ネガトラの所で危ないシーンはあるんだけど、ゼロで抑えられたのはチームとして前進できた前半。




後半、お互いに前から行きたい前線とロングボールに備えたい後方という感じで中盤にスペースが空いてのっけからオープンな展開になるけど積極的に裏を狙う事が多くなった分押し込まれるシーンが減ったので風上になったのを生かしたプランだったんじゃないかと。

その中で54分、岩尾が最終ラインに降りて、内田からのパスを清武が頭で落とし竜士が逆サイドのハーフスペースで待つ野村に繋がれ岸本へのスルーパスから上福元もかわされ失点。後ろからフォローがきてたしもう少し粘ってもよかったかなとは思うけど内田や清武の所で潰せなかったのが大きかったかな。今節も追いかける展開になる。



徳島戦。攻撃パターン


その直後、小池→栄直→陵平の落としとここまで全てワンタッチで前方のスペースを使い、エリア内で陵平と端戸がニアに動いてバイスと内田を引きつけハーフスペースの佐藤から逆ハーフスペースの小池へとアグレッシブに前のスペースにアタックしていく攻撃ができてたし、こういう形がホワイト監督が目指すスタイルなので決めたかったね…監督がメモ用紙を投げて悔しがるのもよくわかる。

この後の徳島は無理をせずキーパーの梶川も大きく蹴るようになり守備は5-4-1も使いながらセーフティに守るようになる。

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それを見て64分に田村→若狭への交代して若狭が右CBに入り3-1-4-2に変更。これによりレーン事の役割がはっきりしてきたので全体の動きがシンプルになってくる。それと、3-1-4-2は中央に人が多いのでその分徳島は中央を厚くしなければならないのでサイドチェンジからの攻撃を封じる意味もあったのかなと。

ヴェルディがボールを持つ事が多くなってきて徳島ははっきり5-4-1で守るようになる。

右CBの若狭がハーフスペースから上がってくる事が増えてくるけど左シャドーの清武を押し込んでいるし、その分1トップの岸本には近藤と栄直がついているので特に問題がない事も折り込み済みだった様子。

78分に潮音→皓太へと交代。ハーフスペースからエリア内へ突撃させる目的かと。

83分に端戸→森田へと交代してアンカーに入り栄直がトップで佐藤がインサイドハーフに入りパワープレーも視野に入れてくる。

そして90分のコーナーキック。ニアの鈴木がクリアしようとして威力が無くなった分風で流されたボールを栄直の背ディングで同点!事故でもまぐれでも一点は一点なので

点取った後は栄直は森田と並んでボランチに下がり3-5-2になる。

徳島も前への圧力を強めてきたけどこのまま終了。



最後に、可変の形が多いと変形の回数も多く、その間相手に無防備な状態を晒してしまうし(仮面ライダーも変身中は無防備なハズ、誰が白石さんか竹内くんに聞いて下さいm(_ _)m)複雑だとその分強度が落ちてしまうので(ロボットも複雑な動きをするのはジョイントが多くて壊れやすかったりする)基本形ごと変える方がいいかもしれないね。

実際、若狭を入れて3-1-4-2にして後ろははっきり3バックにして、栄直と潮音が縦関係になり、佐藤が絞って大外は奈良輪と小池と個々の選手の役割分担を明確にしてペースを握れたので。

そうする事によって選手達はある程度制約を受けるけどその先にあるインテリジェンスの為には今の所はこの方が機能すると思います。

20190316 第4節ホーム栃木戦


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ホーム栃木戦。予想フォーメーションはこちら。

前からのプレッシングだったり奪った後の切り替えで縦パスを入れてスペースを狙って前進するという意識ははっきり見えるし栃木の守備が…というのはあるんだけどショートカウンターからチャンスを作る事もできてて今までの試合の中では一番ホワイト監督のやりたい形ができてて確実に戦術の浸透は進んでる。

守備面でも陵平と端戸が献身的に守備をやってくれるし今までライン間を使われてた所もボランチのプレスバックも整理されてきた。

ただ、上福元がビルドアップに関わっている時にミスがあったけどチャレンジしていい所とミスをしてはいけない所はあるのでここは今までにもあった訳だし改善していかないとね。

攻撃面は端戸が楔を受けに降りてきて温井を引っ張り出して空いたスペースを陵平が使ったのもいい形を作れてた。守備時に栃木は4人いるんだけどラインが揃っておらずスペースがあるのでここを狙っていくのはスカウティング通りなんだろうかと。

9分にあった前からのプレスを外すコンビネーションは見事だったしヴェルディの右サイド側が密集したので逆サイドの奈良輪を使うのもありポジショナルプレーの原則も活きてる。

そんな中で左CBの温井からのフィードを大黒が胸トラップしたボールが大崎にこぼれ上福元もかわされて先制されてしまう。大黒はずっと温井を見てたから逆サイドの大崎は見てなかったと思うんだけど大崎がここにいるはずだと意図的に合わせたのなら見事だとしか言い様がない。ただ、小池が温井が縦パスを入れるフェイントに引っ掛かったというのはあるけど愛媛戦と同じように斜めのパスでディフェンスを割られてしまうのは気になった。

その直後に近藤のフィードを端戸が収めてまた温井を引き出し西谷優希も寄せさせて空いたスペースを梶川が運んでサイドの小池からのクロスを陵平が頭で合わせてあっという間に追いつく。前節もそうだけど自力はあるんだよね。



栃木戦。攻撃パターン



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このシーン。栄直が梶川に縦パスを入れてダイレクトで戻した時にボランチの寺田がついてきてるか確認してるし、寺田を引っ張ったスペースに端戸が降りてきてサイドの田村に叩いたボールを梶川に落として(この落としのボールが裏抜けの合図になってると思われます)西谷優希を引っ張りサイドの小池が突破からのクロスと(エリア内に陵平と佐藤が入っててバイタルに端戸がフリーの状況を作れてる)中央、ハーフスペース、大外の3レーンでボールを速く動かす形がはっきりと出てきてる。このオーバーロード(密集)にアイソレーション(孤立)を組み合わせられるとお互いの威力が増すのでここも使っていきたい所(李栄直の2点目のきっかけとなったコーナーキックをとった時に田村が1人で大外に張ってた時の形)

ヴェルディのペースで試合が進んでいた中で得たコーナーキックで陵平がニアに走って相手を寄せたスペースを栄直が使い逆転!

リトリートの守備は相手にスペースを与えずに守れてるんだけどクリアボールを拾わせて二次三次攻撃を受けてしまっているのでクリアの位置や距離に工夫をしていけたらいいなと。




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平均ポジションからしても佐藤が絞って奈良輪が高い位置をとり佐藤と梶川がチャンスメイクをして端戸がライン間を使い、今節はダブルボランチの役割分担がはっきりしてる分李栄直が真ん中にいる。逆転に繋がったコーナーキックをとった時は左右逆だったしこの形が安定してきたかな?

栃木の平均ポジションを見ても押し込んでる訳ではないし中盤でのトランジションサッカーは望む所だといった感じの前半



後半、陵平が高い位置で岩間から奪って端戸→佐藤と繋げたように後半も攻撃的な守備は継続。守備では佐藤が最前列にいて4-3-3のようになってるけど栃木の3バックに人数を合わせて逆サイドのWBはSBに任せてハメにいくという意図だったのかな?それと奈良輪や栄直から逆サイドの小池を使い横へ揺さぶりをかける形も出てきた。

基本的には中盤での攻防戦なのは変わらない展開な中で64分に高い位置で梶川が奪って佐藤に渡した時にもニア端戸、中陵平、ファー小池とエリア内に3人入ってる所で陵平が左足で合わせたシーンも攻撃の形が作れてた。

72分に西谷優希→大島、温井→久富の2枚代えで4-4-2へ変更。それまでは3-4-2-1で大外がWB1枚だったので数的優位が作れてた所に数合わせをされて後手に廻り左SBの久富のクロスを大島がフリックで合わせて追いつかれてしまう。

79分に梶川→内田、小池→寛也とこちらも2枚代え。追いつかれでバタつき始めたのでゲームを落ち着ける為の交代策だったんだろうけどラインがズルズルと下がるようになりテンションが落ちてくる。

84分に端戸→河野へと交代したけど流れを変えられない中で西谷和希にサイドを突破されてからのカットインシュートで逆転されてしまう。

そして寺田→ヘニキの交代で試合を締める。



最後に、攻撃、守備、トランジションは今までで1番良かったと思うんだけど簡単な技術や判断ミスによって自滅したような試合。

自信の部分とかメンタル面に関しては歴代監督達が似たような事を言ってるし、ホワイト監督、河野、奈良輪のコメントが現状を物語ってるけど中々ここを変えられずに苦労してる感があるんだけどこればっかりは誰が監督であろうと一朝一夕にはいかない所なので地道に一歩一歩改善していくしかないと思います。


ホワイト監督「恐らく、自信の部分が大きいと思います。前線でチャンスがあったにも関わらず決め切れなかったこと。それが最終ラインのところまで影響を与えたのかなと思います。理由もなく最終ラインがズルズルと下がってしまい、中盤での間延びも発生しました。そこは修正すべき点だと思います。」